『遠い日の記憶』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
バキバキバキバキ!
轟音と同時に小刻みに家屋が揺れ、その振動が体にも伝わる。近くに雷が落ちたようだ。
それから幾度も雷光と轟音が鳴り響き、嫌な想像をしてしまう。空襲の爆撃もこれ程の爆音なのだろうか?雷が核爆弾だとしたら、もう吹き飛んでいるな、と。
怖い怖い。今は令和だし、わたしは安全な建物の中にいる。これはただの雷だ。大丈夫、大丈夫。
雷を怖がるのは、遠い昔に備わった体の記憶なのかもしれない。身を守るためにしっかりと作動してくれているのだろう。
そういえば…と、また別の妄想が広がる。
龍は雨天が好きらしい。落雷の轟音は龍の雄叫びなのかもしれない。大雨と落雷が大盤振る舞いの今夜は、再会した龍たちが喜びあっているのだろう。喜び過ぎて、雷がドッカンドッカンと地上に落ちるシステム?
わたしにとってはいい迷惑だけれど、関係ない。あちらにはあちらの世界があるのだから。
ムフムフと妄想をして、これを書き込んでいるうちに雷雲は遠くに流れて行ったようだ。
『遠い日の記憶』
誰だったか、私には忘れてはいけない人がいる。
でも誰だか思い出せない。忘れてはいけないはずなのに。
スマホのアルバムを見ても、思い出深いものを見ても、母に誰だか訊ねても、何をどうしても思い出せない。
本当に誰だっけ。
モヤモヤとした想いを抱えながら日々過ごしているとある日、テレビからとある名前が耳に入ってきた。
その名前は耳によく馴染んだ。初聞きではないと、聞いた瞬間に聞き覚えのある名前だと分かった。
私はすぐにその名前をメモした。そして、スマホで手当り次第調べ始める。
すると、調べ出てきたのは犯罪事件の内容ばかりだった。
私の胸がドキリと大きく鼓動した。
バクバクと、激しい脈を打つ心臓。
私は恐る恐る、ネット記事をクリックした。すると、顔写真が出てきて私は顔写真をじっくりと見た。
誰かに似ている、誰かの幼少期の顔にその顔は似ていた。
ということはつまり、幼少期の誰かだ。
私は自分の部屋に戻り、幼稚園の卒業アルバムを探した。
私は卒業アルバムを見つけるや否や、すぐさまページを捲った。
そして、見覚えのある、顔写真の面影と一致している子を見つけた。
あぁ、この子だ。そうだ。この子だった。この子なんだ。
「見つけた。思い出した。この子だ。そうだ、この子なんだ。この子……なんだ」
私は失望を感じた。
幼少期で事故に巻き込まれ、死にそうと思った時に私を骨折程度に済ませてくれた子なのに、なんで事件なんか犯して。犯罪なんかを犯してるのかと。失望をした。
この子を探し続けていたのに。
この子は私が入院している時に転園してしまったから感謝を言えなかった。
感謝を言いたくて、命の恩人に会いたくて、ずっと探していたのに。なんで、犯罪なんてーーーー。
私はこの日、遠い日の記憶にある命の恩人の子に失望をした。
作品No.108【2024/07/17 テーマ:遠い日の記憶】
私 と あなた
お互いに一方的に話してたらしい
私は
起承転結めちゃくちゃな日本語で
あなたは
うちなーぐち混じりの日本語で
本当に一方的
なのに
とても楽しそうだった
そう 母から聞いた
今は亡き曾祖母との思い出
同じ道を歩いたら、
あの日のことを思い出した。
君はもう隣にいないけど
色褪せぬ思い出は
いつまでも僕に優しい。
【遠い日の記憶】
いつからだろう
年少さんの頃から仲の良かった友達が1人いた
その友達とは中学2年生の1学期まで仲が良かった
幼稚園の時、家に毎日遊びに来て一緒に遊んで、喧嘩して、
喧嘩しても仲直りして
今では目を合わせることも出来なくなった
また仲良くしたいと思っている
遠い日の記憶を辿り、思い出に浸っている
ふと思い立って、子供の頃のアルバムを見ることがある。幼稚園ぐらいまでの写真を見ると、若い頃の両親や叔母、叔父、幼いときの兄やいとこ、そして生きていたときの祖母や祖父に会うことができる。
誰にでも優しくて親切で善良で、怒ったところを見たことがない大好きな祖母。その一方で、祖父はすごく苦手な存在だった。
私が物心ついた時には、すでに認知症だった祖父。お酒が大好きで、酔っ払っては妻や娘から煙たがられて。家の中で遊ぶ私たちを、よく叱りつけていたっけ。
祖母があまりにも我慢できなくなって、一緒に遠出をして外泊したことがあった。夜に母がしれっと電話を掛けてみたら、おばあちゃんは二階で寝てるって。本気だったのか嘘だったのかは分からないけど。家に帰っても何事もなかったようにしてたな。
とまあ、苦手意識を持っていた祖父だったけど。お正月休みのある日。祖母に赤い着物を着付けてもらった私に、
「べっぴんさんだね」
って。何となく気恥ずかしくて素直に喜べなかったのに、なぜか30年以上経った今でも覚えているあのワンシーン。あれは正気だったのかしら。
今となっては確かめようがないけれど。祖父を知っている方には、いい人だったって言ってもらえることがあるから。今なら、一緒に楽しく酒盛りできるかもしれないな。ね、おじいちゃん。
遠い日の日記
ある日片付けをしていた時いつに書いたか分からない日記があった、、、
それを見たら病んだ時の自分が親に言えなかったことがびっしり書かれていた、、、
それを見た瞬間、その事を思い出して涙が出た、涙が出て止まらなくなった、それと同時にどうして言わなかったのだろうと、今更後悔した、後悔しても変わらないのに、変わらないはずなのに後悔し続けた、後悔して苦しくなった、どうして、と心の中で叫んで泣き続けた
そしてすぐ泣くのを辞めて日記の続きを見た、日記の続きを見たら少しずつ学校に行ってることが書いてあった、
でも状態が悪化しても学校に行き続けてる事も書いてあった、その時は何故無理したのだろうと心で思った、そしてまた日記の続きを見て、ドンドン学校生活が楽しくなってきた事が書かれ始めた、その日記の10日目を見たら毎日学校に行けるようになった事が書かれているのを見た、それを見たときは少し嬉しくなっていた、そして心の底からこう思った、人生は何が起こるかわからないな、と心の底から思った、そしてこう言った、「あぁ、人生は何が起こるか分からない、それが楽しいんだな、」そう言っていつまでも生きていこうとそう思った、、、
『遠い日の記憶』7/426
年々暑さを増す夏の、鬱陶しい程に照りつける太陽。
逃げ込む日陰もなく、自分の影に自分は入れない。
空の澄んだ青さに悪態をつきながら進む。
どこまでも風景の変わらない平坦な道だった。
そして、それはずっとこれからも。
夏の青色はずっと変わらないし、
日差しを受けながらも歩き続けなきゃいけない。
けれど、ポケットの中の飴玉はすっかり溶けていた。
君の笑顔も、
少し照れた顔も、
頬を膨らませた可愛い顔も。
君と行った夏祭りも、
海も、
映画も。
君と見た夕焼けも。
全部が遠いいつかの記憶。
「ああ。こんなに愛してたんだ。」
【No. 03 遠い日の記憶】
花畑で過ごした。
お日様の下を走った。
夕暮れに水切りをした。
夜に手持ち花火をした。
「夏休みがずっと続いたらいいのにな!」
…今の僕に残る遠く暖かい記憶。
お題「遠い日の記憶」
「……ん! ……ちゃん!!」
ぼんやりと眠りの海から浮かび上がっていく。
瞳を開くと、涙が横に落ちて耳元を通り、シーツを濡らした。
視線を左右に揺らすと、愛しい彼が青ざめた顔で、私の顔を見下ろしていた。
ぱちぱちと、瞬きをすると涙が更に零れ落ちる。
「大丈夫!?」
手を彼に差し伸べながら、掠れた声で、彼の名前を呼んだ。
それに気がついた彼は、慌ててこの手を掴む。
「夢を……見ていました」
「どんな夢?」
彼は包み込むような程の優しい声で話してくれながら、手を伸ばして目の端に落ちていた涙を拭ってくれた。
「……忘れて……しまいました」
瞳を閉じると、彼の指に暖かい雫がこぼれ落ちる。
忘れたなんて、嘘。
それは思い出したくない、遠い日の記憶。
身体を起こすと、彼の温もりが欲しくて手を伸ばす。同時に、同じことを思ったのか、彼が強く抱き締めてくれた。
おわり
お題:遠い日の記憶
【書く練習】
[君と僕の散歩道:6社交性]
君にたくさんの仲間と会わせたくてドッグランへ来た
君は孤高の存在だ、僕と少し似ている
君は周りには馴染むことはなく
皆から少し離れたところに仁王立ちしている
君のことを知りたくて周りには集まってきた彼らに
目も合わさずに距離を取る
それでも距離を詰めようとする彼らには軽く威嚇をする
でも僕は知っている
君は恥ずかしがりやなんだよね
始めましての子にはいつも緊張してるだけなんだ
その証拠に、いつもの散歩で出会うトイプーのマロンちゃんとは大の仲良しだ
尻尾の振り幅全開だし唸りもしない
君は大勢と仲良くなりたい訳じゃない
友人も少数精鋭なだけ
僕は君に選ばれた友人であることを誇りに思うよ
軽い足取りで戻ってきた君を労おうと頭を撫でた
とたんに君は唸り声をあげて牙をみせる
友よ、それはあんまりだ…
「遠い日の記憶」(一行詩)
遠い日の記憶を引きずって死に切れぬ
◆
遠い目をしている君の視線の先にはバニーガール
◆
遠い日の夏に男根をなぶる悲しき哉
◆
遠い日の君の乳房を思い出すバスタオル
ユリアさんは暑くて寝苦しい夜には必ず魘されている。
寝言でお義兄さんの名前や、聞いた事のない人の名前を呼んで、苦しそうにもがいている。
あんまりに苦しそうで見ていられずに起こせば、途端に泣き出してしまう。
俺が心配そうにしていると、一度だけ夢の内容を話してくれたことがある。
幼い頃に家が燃やされた時死んだ父や兄たちが、助けを求め、なぜお前は生き残ったのかと強い口調責めてくるのだと。
しかも時折、今生きているはずの兄たちや自分自身すら、苦しそうな顔でユリアさんに迫るのだそう。
しかも夢の中のユリアさんは幼い時のすがたのままで何も出来ず、ただ目の前で燃え盛る柱に相手が巻き込まれていくのを見ているしかなく、自分の無力さに苛まれる。
しかし、自分に向けられる罵声が聞こえなくなることにいつも安堵してしまい、そんな自分がただただ恨めしい、と。
俺は一度だけユリアさんが幼い頃に実家が「焼き討ち」されお義父さんが亡くなったことは知っていたが、他に亡くなったお義兄さんがいたことも、今もユリアさんがその出来事に苦しめられていたことも、知らなかった。
俺の中でそれはユリアさんの過去で、そうして話をしてくれるということはユリアさんはそれを乗り越えたとばかり思い込んでいたのだ。
「ユリアさん、今度お義兄さんのお墓参りに行こう。ユリアさんは何も悪くない、お義父さんも、お義兄さんたちも、誰もユリアさんを責めたりしないよ。
今どれだけ幸せか、笑って報告しようよ」
ユリアさんを抱きしめながらそう言うと、ユリアさんは泣きながらも力強く頷いた。
神様になりたかった。
なりたかったというよりは、ならざるを得なかったのほうかもしれない。
神様の子供として、神様になるべきものとして生まれた僕はそれなりにヤンチャしながら普通に生きた。
それで僕は間違えた。
神様になれる直前の現世渡航で間違えた。
僕はユートピアに来てしまったから。
あの地点から実に長い時間が流れた。僕はもう、とっくにこの生活に慣れてしまった。
だから後悔というよりも、遠い日にあったいつかの思い出みたいな感じであの時のことを思い出す。
今記憶を持ったままあの地点に戻っても、僕はまたユートピアに来るだろう。
あの世界よりも僕にとってはここの方が居心地がいいから。
3年、5年も経てば
時間の早さに、随分と驚かされる。
辛かったこと
嬉しかったこと
苦しかったこと
幸せだったこと
その時々の場面で
比重の重たかった方が
深く記憶に残るのではないかと思う。
そうして、人生は上手いこと
多少の差異はあれど
最期には、帳尻が合うようになって
いるのかな。
今までが、楽しいことばかりだったから
不幸が訪れるというわけでは無いけれど
長く、花の咲かなかった人は
それだけ沢山の雨風に耐えてきた時間だけ
地中で、根を伸ばし続けてきたんだ。
雨がやめば、必ず花が咲く。
私もそう信じているうちの1人だから。
その根本には、最初の種がある。
それこそが、遠い日の記憶かもしれない。
【お題:遠い日の記憶】
遠い日の記憶…
あれは私が二十歳の頃だ。
自己啓発セミナーというのが流行った。
友達から誘われて断りづらかった。
参加費が確か30万円コース、60万円コースだった。
人生が変わるからと、彼女は熱心に話してくれた。
煮えきらない返事をする私の家に
友達と、そのセミナー仲間が数人来た。
日曜日だったから家の前の駐車場に父の車があった。
車の前で私たちは話をしていた。
厳格な父に、セミナーの話を聞かせたくなかったが
玄関の中で父が聞いているのがわかった。
やんわり断ろうとする私を無視して
セミナーの話に熱を込める若い男性。
もう断るの無理かなと、思いかけた頃
いつからか後ろに立っていた父が
「もういいから、お前さんたち帰りなさい」と言った。
私を勧誘していた男性が、今度は父に向かって話を始めた。
「帰れと言ったはずだが?」
父の声が少し大きくなった。
それでも食い下がる男性。
私ならビビるシーンだが、
さすがに自己啓発している人はメンタルが強い。
男性と父の言葉の応酬、どちらも引かない。
その場面の、最後の会話を今も覚えている。
男性が、父に言った。
「あなたは娘を自分の持ち物だと思っているんですか」
父はきっぱり言いきった。
「思っておる。」
ああ、親バカっていうより、バカな親だ。
笑ってしまうくらい馬鹿だ。
男性はあきれた顔をして肩をすくめた。
私が「ごめんね」と言うと、皆帰ってくれた。
玄関の中で母がウロウロしていた。
父に、ありがとうと言いたかったが言わなかった。
あのあと、どんな会話をしたか覚えていない。
でも、仕事人間で厳しいばかりの父の株が
私の中で急上昇したのは確かだ。
遠い日の記憶
俺はあなたに初めて会ったはずなのに初めてな気がしない
ずっと、ずっと前からあなたを知っている気がする
「ら、ん…?」
初対面のはずなのにあなたは俺の名前を知っていた
「い、るま…?」
初対面のはずなのに俺はあなたの名前を知っていた
なぜだろう涙が溢れだしてくる
ずっとあなたに見つけてもらえる日を待っていた気がする
「来世でも俺の事みつけてね!」
初対面のはずなのに君と約束したあの瞬間の記憶が鮮明に蘇る
この記憶はなんなのだろうか
前世の記憶だとでも言うのだろうか
頭の整理が追いつかないでいるとあなたは、いるまは、
「ずっと、ずっとお前に会いたかった気がする」
と言い俺を優しく抱きしめた
初対面なのに抱きしめられたことが嫌じゃなくて、むしろ嬉しくて俺もあなたを抱きしめ返した
「もういるまの側を離れないから!」
気づくと俺はそう口にしていた
最近の俺は、遠い日の記憶のことしか語っていませんね。
そうと分かっているのですが、あと少しだけ話させてください。
あの時の貴女は、誰よりも気高く、愛情深く、そして誰より美しかった。それは今の貴女もそうなのだと、貴女にも理解していただきたいのです。
悲しいほどにご自分が嫌いな貴女は、何をそんな馬鹿なことを、と一笑に付されるでしょう。
いいえ、違うのですよ。貴女はあの魂をお持ちです。貴女の魂は、五百年前に俺を救った方の魂なのです。同じ魂を持つ者は、姿形こそ違えど、その本質を一にします。
そう。貴女は何も変わらない。
只、そのように自責や卑下をなされるのを止めてくだされば、貴女はご自分の価値に気づけるのではないでしょうか。
いつが1番楽しかったのだろうか。「〇〇の時!」ってはっきり言える自信が無いな。いつも同じくらい楽しい事があるけどいつも同じくらい悲しい事もある。昨日の投稿で書いたけれど、今日がなんとなく1番悲しかったって言えちゃうぐらい考えるたび涙が出てくる。勝手にネガティブに思い込んでいるだけだけど悲しかった。当たり前だけど彼が何を思っているか分からない。また話しかけて来てくれて嬉しいと思っているか、それとも今は仕方なく話してくれていたのかな。もし少しでも嬉しいと思っていてくれているなら、こんなに頑張って話しかけれた事を心の中でもいいから褒めてくれたら嬉しいな。仕方なく話を聞いてくれてたなら聞いてくれてありがとう。もしこれから関わりたくないって思っているならそれはそれで教えてください。今の私は彼と一緒にいれる時間がほとんど無い。話せる時間も無い。だから今の状態からどうやって動いていいか分からなくなりました。このまま友達に戻っても時間が経てばまた話さない関係になってしまう気がします。だからって友達は友達だけど離れていた時と同じように戻すわけにもいきません。あの七夕祭りに行けなければきっと何も変わらないって気がします。学校でも話す機会がないので。
さすがに彼はこの文章を見ていないと思いますが、同じように難しい恋?をしてしまっているあなた。こんな私が言うのもおかしいけど、あなたが一歩だけでいいから勇気を出して進めば関係が進むかもしれませんよ。関係が進むかもしれないけど私みたいにもっと悩んでしまう事もあるので無理強いはしません。少し考え直してみましょう。
「遠い日の記憶」このお題からは離れてしまいましたが、あの時の事もう一度挑戦してみませんか?怖いとかきっと無理なんだろうなとか思っている事も1回の勇気があれば、越えられなかった壁を飛び越えることができますから。
私もこれからどうしていけばいいか考えます。