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バキバキバキバキ!
轟音と同時に小刻みに家屋が揺れ、その振動が体にも伝わる。近くに雷が落ちたようだ。

それから幾度も雷光と轟音が鳴り響き、嫌な想像をしてしまう。空襲の爆撃もこれ程の爆音なのだろうか?雷が核爆弾だとしたら、もう吹き飛んでいるな、と。

怖い怖い。今は令和だし、わたしは安全な建物の中にいる。これはただの雷だ。大丈夫、大丈夫。
雷を怖がるのは、遠い昔に備わった体の記憶なのかもしれない。身を守るためにしっかりと作動してくれているのだろう。

そういえば…と、また別の妄想が広がる。

龍は雨天が好きらしい。落雷の轟音は龍の雄叫びなのかもしれない。大雨と落雷が大盤振る舞いの今夜は、再会した龍たちが喜びあっているのだろう。喜び過ぎて、雷がドッカンドッカンと地上に落ちるシステム?
わたしにとってはいい迷惑だけれど、関係ない。あちらにはあちらの世界があるのだから。

ムフムフと妄想をして、これを書き込んでいるうちに雷雲は遠くに流れて行ったようだ。

7/17/2024, 2:41:28 PM