視線の先には』の作文集

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視線の先には』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/21/2023, 2:00:55 PM

中1の冬ふと視線を感じて後ろを振り返ると
私の好きな人がこちらを見ていた。
目が合った。
私は恥ずかしさのあまり目を逸らしてしまったが、とても嬉しかった。
好きな人の目には私が映っている。
そう考えると身だしなみにも気をつけふようになった。

7/21/2023, 1:22:28 AM

―視線の先には―

「なんか、凜って目に光無いよね」
『んー…そーかな?』
「ちょっと怖いまであるw」
そこまで言ってから、しまった、と後悔した
話し相手は去年初めて会ってからというもの、
同じ吹奏楽部、同じパートという仲で
まあまあ仲良くやっている凜
いつも周りから一歩引いて、冷静な目で周りを
見渡して、落ち着いた感じの…鋭く言えば
若干低めのテンション、が通常の子
抑揚がはっきりしていない声で
ゆるく話すことが多く、母音が伸ばし棒になりやすい
いつもなら雰囲気に似合わず高めのコミュ力で話を
盛り上げてくれるのに、その凜がいつにも増して
微妙そうな反応をしている
目に見えて嫌がるような反応はなく、ん〜ん…
という少し考え込むような声だけが返ってきて
気だるげに薄く微笑んで呟いた
『目に光が無い、は初めてだな…
覇気が無い、とか目力がすごい、とかは
ずっと言われてるから慣れてるけど
怖いとまではっきり言われたことは
あんまないから、ちょっと悲しーねw
まぁ全部ほんとなんだろうし
しょうがないんだけどねーw』
最後は自嘲的な空笑いで自虐的なことを言った
明らかに傷つけたな…
「ごめん」
そう言おうとしたのに、“ん”を言う前に遮られた
『それよりもさー…後輩ちゃんがね〜』
と、すぐに話題を変えられた
本当に凜は勘が鋭くて頭の回転も速い
だから多分、自分自身の地雷だったっていうのと、
私も私で若干の気まずさを感じてるのを
察知したっていうので会話の主導権を
奪ったんだろう、私から
アドリブも得意なので即座に話題を変えることも
容易いんだ、彼女なら
『…でしょ?だからそれでなんだけどねー…』
凜には計り知れないところがまだまだ
数多くある
凜は地雷も多くて、“まーまー、また今度気が
向いたときに話すから”なんて言って、誤魔化すので
踏み込んじゃダメなんだろうなっていう線も
何本か見つけてきたし、意味深な言葉を発したり、
不意に悲しげな表情を浮かべたり、と
謎な部分も多い
自分の好みとか思想とかを話したがらないのもそう
たぶん、あの視線の先には私より多くのものがあって、
色々なことを考えたり、感じたり…羨ましいな

7/20/2023, 4:57:39 PM

「視線の先には」
視線の先には気づけばいつもあの人が。
あの人をいつも追うっていた。
どこにいても、あの人の顔が浮かぶ。
目を閉じてても。

7/20/2023, 1:00:08 PM

視線の先には


(そう、だよね)
初めてできた親友。明るくてかわいくて、みんなの人気者。
初めて恋した相手。かっこよくて面白くて、みんな彼に夢中。
そう、だからこれは当然のこと。
2人が肩を寄せ合い、ひとつの傘におさまる。何かを囁き合っては、楽しそうに笑っている。
声は雨音にかき消されて聞こえない。
もうやめよう。忘れよう。どうせ無理だった。嫌われ者の私なんて。
祝福しよう。彼女を。たった1人、私の味方になってくれた子を。

7/20/2023, 11:25:44 AM

「洋介さん、買い出し中なの。すぐ戻って来ると思うけど、先に何か飲む?」
「じゃあ…アイスココアがいいな」
逆上がりができた日、近所の子どもに意地悪をされて泣きべそで帰ってきた日、母が陽菜をここに預けて帰ってしまった日、高校受験に受かった日…
ことあるごとに、いつも叔母は作ってくれた。
少し砂糖が控えめで大人っぽくて、生クリームが混ざってフワッとしたした感触になるのが、たまらなく好きだった。
コトンと置かれたグラスは結露して、つーっと滴が一粒流れていった。
カウンター越しに叔母が笑う。
「私も好きよ、ココア。あったかい気持ちになるよね」
こんなに冷たいのにね。と陽菜も笑みを返した。

カランコロンカランとドアが開いて、陽菜はそちらに目をやった。
「おじちゃん、おかえりなさい」
「おっお、おかえり…!いや、ただいま!」
叔父は頭をかきながら調理場へ向かう。

カウンターの向こう側、2人が仲良く仕込みをするのを、陽菜はずっと眺めていられるなと思った。

カウンターの一番奥の席からは、調理場が見渡せる。
そこは、陽菜の特等席だった。
それは多分、叔父や叔母の方からも、調理場のどこにいても、陽菜と目が合うようにと、考えてのことだったのだろう。

陽菜は子どもの頃と同じように、大切に、ゆっくりと、ココアを味わった。


「視線の先には」

7/20/2023, 10:44:37 AM

視線の先には、魔法の板があった。

これを使っている間、俺は異界で英雄になるのだ。

無意識のうちに板へと手が伸びていた。

しかし、忘れてはいけない。

この板には副作用がある。

異界で感じる高越感は、脳内で麻薬のように作用し、平坦な現実とのギャップに苦しむことになる。

『今日は、やめておこう』

そう心の中で念じた俺は、ベッドに転がりスマホの画面をつつくのであった。

7/20/2023, 10:19:57 AM

「視線の先には_。」

高い電子音が鳴る。
音を上書きするように、嗚咽のまじる湿った高い声が白に囲まれた空間に広がっていく。
その声は白い雲を濡らし薄く濁し、やがて生命の乾いた大地を濡らす。

雨音が伝染していく。やがて雨音しか聞こえなくなる。

降れども、触れども、その大地から芽吹くことは無い
渇きは癒えても命は戻らない。


『私のために雨を降らせてくれてありがとう』


視線の先には、咽び泣く母親と親戚たち。
癒えた心の種から大地から育った大きな蔦、みんなが育ててくれた心は高く雲を突き抜ける。

私はそれを登りまた新しい命の花をどこかで咲かせていた。

7/20/2023, 10:08:50 AM

擬人化注意

視線の先にはいつも、あなたがいました。
あなたをめで追い出してから、もう何年になるでしょう。
初めてあなたと出会ったのは、忘れもしない7年前の夏でした。
あるお店にふらりと立ち寄った私は、そこであなたの姿を見かけました。最初はただ、他の型と並んでいただけなのに、あなたはただそこにいただけなのに、私はあなたの佇まいに目が吸い寄せられました。そしていつの間にかあなたを手を取り、熱い眼差しを注いだのです。
それが、あなたとの最初の出会いでした。

あなたと出会ってから、私の人生はガラリと変わりました。かつて付き合っていた、私のかつての相棒では満たされないものを、あなたは私に与えてくれました。

あなたを守るために、私は防護をするという名であなたの真の姿を表に出すようなことをしません。あなたというとても繊細な存在を守るためなら、私はいくらでもあなたに貢ぎました。そう、いくらでも。
あなたの為なら、誰がなんと言おうと私は食費を削ってでもあなたとともにいることを選びます。

そして、私はあなたの姿を日々追いかけるようになりました。
あなたが、私の目の見えるところにいないと不安でどうしようもなくなってしまい、いつもあなたを探しています。

そうして、私はあなたをずっと捕まえて話さないのです。
でも、自分は平気で長電話をします。
あなたには傍を離れることを許さないにも関わらず、自分は平気であなたから離れ、ある日はあなたを鎖で繋いだまま眠ります。

そして、あなたの声で目を覚まし、1日が始まるのです。
私はあなたの表面を愛撫して、アラームを止めるとベッドからモゾモゾとあなた―充電の終わったスマホ―を取り出すのでした。

お題 視線の先には

7/20/2023, 10:05:48 AM

視線の先には


 連日残業続きだった仕事がようやくひと山越えた会社からの帰り道、疲れた身体を引きずるように最寄駅の改札を出た。ここから、自宅のアパートまで10分歩かなければならない。しかし私は改札を背に力尽き、それ以上前に進むことができなくなってしまった。喧騒の中、同じように会社帰りと思しき人々が私などまるで存在しないかのように立ち止まった私の傍らを通り過ぎ、家路を急いで行く。しばらくするとその人の波も引き、私はただひとりぽつんとそこに佇んでいた。
 ふと、見上げた視線の先には、夜空に美しく輝く夏の大三角。街あかりのあるこのあたりにもその見えない線で繋がった三角形ははっきりと見えた。
「左上に見えるのが、こと座のベガ。右下に見えるのがワシ座のアルタイル。織姫と彦星だよ」
 と言って、私に教えてくれた穏やかな声が耳に蘇る。大学で天文学を学んでいた彼とは小学校からの幼なじみで、子どもの頃は、学校でもらった星座早見盤を持って夜の空き地で星空観察をした。大人になって恋人になってからも、夜のベランダで、キャンプ場で、露天風呂の中から、ありとあらゆる星空を彼といっしょに眺めてきた。
 けれど、その彼はもういない。不慮の事故だった。
 私は耳に残る優しい声を振り払うように頭を振った。鼻の奥が痛かった。唇を噛んで、鼻から息を吐き、よし、ともう一度気合いを入れて私はまた一歩を踏み出した。
 会いたい、その言葉を涙と一緒に飲み込んだ。
いつか、私が星になるときまで、暖かなその瞳で見守っていてください、そう、胸の中で呟きながら。

7/20/2023, 10:01:32 AM

「視線の先には」

春に産まれた
子猫が五匹
うちの軒下
遊んでる

みんなまとめて
面倒みるか
そんな気になり
やや危険

7/20/2023, 9:49:47 AM

「視線の先には」


ふと空を振り仰いだ君の視線の先に
環天頂アークの彩り
私の視線の先には君の得意げな顔

7/20/2023, 9:44:01 AM

title of the day
- 視線の先には -

怒って白目を向くキミ。
私を呼んで甘えた声で足に纏わりつくキミ。
いたずらして変な笑顔で誤魔化そうとするキミ。
私を見つけて笑顔で走って抱きついてくるキミ。
鼻にアイス付けて「みてみてー!」とはにかむキミ。
隣でスヤスヤ眠るキミ。

視線の先に映る全てのキミを
映像にして全て残しておきたい。
だって成長はあっという間で
嬉しい反面、寂しいから。

7/20/2023, 9:32:39 AM

【視線の先には】
いつもあなたがいる。
目で追ってしまう、あなたのこと。
気付けば視界の中に、頭の中に。
こころのなかに。

7/20/2023, 9:30:07 AM

サラリと音がしそうな、艶々とした長い黒髪を耳にかける。その仕草だけでも、他のクラスメイトとは違う、大人っぽいと感じてしまう彼女。
ただ黙々とノートへ書き込みをしていく、その姿をこうして眺めているだけでよかった。
彼女と俺とでは、違う世界の住人に思えたから。
凛とした美しさは、俺には眩しすぎて。だから最初から諦めていた。

ある日から、彼女に変化が訪れた。みんなは、気が付いていないと思う。
いつものように彼女は、自分の机から本を取り出す。そして、その本を優しく撫でて、ふっと笑顔を見せるようになった。
それは見たことのない、とても優しく美しい微笑み。

花が咲いたような表情とは、きっとこういうことなのかな。


何が彼女をそうさせたのか、自分の中に知らない感情が芽生えてしまいそうだった……


たまたま、彼女が図書室へと歩いていて行くのが見えて、思わずあとをついて行ってしまった。後ろめたさも感じたが、何か引っ掛かりを感じたから。
図書室に近づくと、彼女は珍しく歩くのが早くなった。その時、何かを悟ってしまった気がする。


知りたくなかった……でも大人なら勝ち目がないや……


図書室には入る勇気がなく、入口からただ彼女が笑顔で話す相手をただ虚しく眺めているだけだった。


『視線の先には』

7/20/2023, 9:27:18 AM

『視線の先には』

僕の見つめる先には君がいる

いつも僕に気づいていないけど

僕はずっと君を見ているよ

僕しか知らない君のこと

もっと教えてね

7/20/2023, 9:09:41 AM

部屋の隅、なにもない角。
なのに何故そこをじっと見つめるのか。




お題:視線の先には

7/20/2023, 9:07:17 AM

目線の先にはいつも
「"友達がいる"」
学校で嫌なことがあっても
ひどい事をされても
目線の先にはいつも
「"友達がいる"」から
悩みを聞いてくれたり
はげましてくれる
なんでも相談できた
目線の先の友達を
"親友"
と呼びたいぐらいだ
本当に"友達"が居て
よかった

7/20/2023, 9:04:05 AM

『視線の先には』

愛猫がいます。
ブルーの瞳に真っ白な毛並みの女の子です。
優しい彼女との時間は安らぎであり、癒やしです。

そんな彼女が、時折、ジーッとあらぬ方向を見つめることがあります。視線の先には、何もありません。
何が見えているのか、気になります。
(ちょっと怖いけど…)

7/20/2023, 8:43:19 AM

視線の先には「綺麗」があった。
いつだって僕の横に居てくれる「綺麗」が。
僕は「綺麗」が好きだった。
透きとおっているその純粋さも、日に反射して煌めくその好奇心も。

いつしか「綺麗」はいなくなった。
僕の目の前から姿を消した。
気付いたときには遅いとはこのことだ。
悪かったのは僕だろうか。
それとも自分の存在価値を僕に伝えなかった「綺麗」だろうか。
多分、「綺麗」は戻ってこない。

でも僕はまだくたばらない。
「綺麗」を溶かした僕も
僕の言いなりになった「綺麗」も
僕らはいつだって唯一無二の存在だ。
そう、「綺麗」は死んでない。
僕の視界からいなくなっただけだ。
僕の中に「綺麗」は溶けている。
もう取繕えない程に残酷な姿でも
「綺麗」は僕の中にちゃんといるのだ。

あぁ、
「綺麗」が溶けていた自分の体を再生しようと
僕ともう一度融合しようとしている音が聞こえる。
残念だったね「綺麗」。
君はもう僕の中から出られない。
恨めばいい、僕を。
君は謙虚だ。
君は僕を恨めやしない。
君は気づいているはずだから。
僕が「綺麗」を愛していることに。
いっそ恨んでほしいよ、僕は。
そうすれば僕は眼の前のガラスに映る「奇麗」な僕を快く受け入れられるのに。

君は優しいんだね。
僕を抱きしめる必要なんかないんだよ。
体の中から抱きしめられてる。
この感じ嫌いじゃない。
僕らにしかわからないこの感覚。
愛してるなんて言わないで。
僕も君を愛してる。
だけど僕は君を当たり前のものだと思ってしまっていた。
僕の罪は重いね。

あれれ。
もう完全に溶けちゃったかぁ。
僕はもう「奇麗」になったんだね。
「奇麗」な僕になる前に言いたかったよ。

「    」

7/20/2023, 8:19:58 AM

#110 空色に重ねるセンチメンタル

誰も知らないけれど、
私の視線の先にはいつも彼が居た。
でも、彼の視線の先にはいつもあの子がいる
そして、おそらくあの子も彼と同じ気持ちのように見える。

残念ながら、私と彼は一度も視線が交わることはなかったし、この先もずっとなさそうな気がしていて、
2人の間に割り込んで自分の気持ちを伝えるだけ伝える「ダメもと」もアリかもしれないと迷っていると、

「そこまで頑張るほどのことかしらね〜?」
賢いふりをしていたい自分がささやいた。

.....

誰にも悟られないよう
ふぅっとため息をついて
こっそり抜け出して屋上に出る。

久しぶりに『彼』を視線から外すと
その視線の先には梅雨明けの空

昨日までの梅雨空を夏が押しやったばかりでまだはっきりしない水色の空。

でも、きっと来週になれば
コバルトブルーの夏空になるのだろうね。

私はエイッと空に向かってひと伸びをすると
空色に重ねたひとときのセンチメンタルを屋上に置いてオフィスに戻っていった。

まだまだ賢いふりを続けていたいから...。

お題「視線の先には」

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