『終わりにしよう』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「終わりにしよう」
毎日無理をして、起きて、笑って、疲れてるのに勉強も習い事もちゃんと行って、本当は嫌なのに皆に認めてもらえるように努力をして。
簡単に終わらせることができるこの人生。
もう終わりにしていいよね。
微妙な距離感で
近づいて
透明な
上澄みだけ舐めては
無責任に後戻り
甘い色の
夢だけを見てる
君の未来に
私はいない
君の未来に
私は
似合わない
だから
この想いは
静かに
ここで終わりにしよう
都合のいい
友達のまま
何でもないって
笑っていられるうちに
とっくに知っていたんだ
ほら
スタート地点から
見えるゴールには
いつか見た
涙色のテープが
風に吹かれて
千切れそうに揺れてる
「終わりにしよう」
【終わりにしよう】
僕は今の彼女との関係を終わらせようと思ってる。
なんか凄く曖昧で、この生活に慣れた感じがして…
でも彼女は何も気にしてないみたいだ…僕は気にしてるけどね。
初めは気にしないでおこうとしたけど…日に日に気になるばかり。
ソワソワしてる僕の横で平然とスマホを見ている彼女。
正直、不安になる。
最近、彼女が雑誌を読むようになった。
「今はネットの時代!すぐに読める方が良いでしょ?」
彼女の言う事は現実的だ。それなのに…
「またレシート出しっぱにしてー。」
「ごめーん、後で捨てとくね。」
「…あれ?雑誌なんて読んでたっけ?」
「友達の勧めでね。」
「何系読んでるの?ファッション?」
「まぁ、そんな感じかな?」
「今度読ませてよ、僕も読みたい」
「つまんないから読まなくて良いよ。」
スマホが鳴った瞬間、彼女は席を立って急ぎ足で玄関へと向かった。
「ごめん、これから友達とご飯なんだ。」
「そっか…楽しんできてね!」
そんな会話をして半年、僕は今彼女の目の前にいる。
変で重々しい雰囲気を壊すように彼女が口を開いた。
「話って、何?」
「あ…うん。」
そうだ、僕は今日彼女とこの関係を終わらせに来たんだ。
「あのさ…もう、この関係やめない?」
「え………。」
彼女の顔は…やっぱり涙でいっぱいだった。
「ごめんな、ずっと言えてなくて…。」
「こんな所で泣いちゃって、ごめんね…。」
確かに、泣いてしまうかもしれない。だって…
だって、彼女の目の前には……
その日の夜、机の上には指輪と結婚雑誌が置いてあった。
今度は、もう二度と離れないように。
「終わりにしようぜ」
後悔はもう終わりにしよう
みなさんはこれまでの人生を振り返って、後悔することありますか。誰にでも後悔することのひとつやふたつ、あるとは思いますが、私にもこの半世紀近い人生のなかで、もちろん、後悔のひとつやふたつやみっつ……あります。その中でも今、心底悔いているのは、お金の無駄使い。それも洋服や化粧品に費やしてきたお金。若い頃は異性に気に入られたくてそれこそお給料のほとんどが美容関連の出費で消えていましたが、結婚して、はやうん十年、異性の目などまったく気にならなくなると、どうしてあんなに服やら靴やらを買ったのかしら……と自分のことながら呆れてしまう。しかも買ったものはあっという間に飽きて、今残っているものなどあまりない。
そろそろ五十代。これまで漠然としていた老後という現実がそこに見え始めている。老後は2千万円必要で、世間ではニーサだ、イデコだと投資の話題でもちきりだ。そこではたと、自分の貯金残高を見て、唖然としてしまいました。
ああ、若かれしころ何も考えずに買った物、全部返したい、そう思ってももう時すでに遅し。
そう、これから。大事なのはこれから。後悔するのは終わりにして、これからは、マネーリテラシーなるものを磨いていきたい。
【終わりにしよう】
私、忘れようとしていた。
次の誰かと幸せになることを、あなたが望んだから。
数え切れないほど多くのものをもらった。
すべて箱に閉じ込めて、クローゼットの奥に置いておく。
容易に取り出せないように。失くしてしまわないように。
いつか要らなくなるとしても、まだ捨てられないから。
心の整理ができるまで、もう少しだけ。
流れ星みたいな人だった。
ふいに現れて、希望を残して消えていく。
でも流れ星ではないから、モノと思い出も残していった。
あなたのおかげで他人と生きる温かさを知った。
そして、あなたのせいでこんなに苦しんでいる。
私、生きていかないと。
この世界のどこにも、あなたは存在しないのに。
わざわざ探さなくとも、気配を感じてしまう。
使わないマグカップ。嫌いだった色。広すぎる家。
どれもあなたがいるからこそ必要で、大切にできた。
割れたら、壊れたら、新しいものを買えばよかった。
これいいねって振り向いても寂しくなるだけだ。
誰と話していても、記憶の中のあなたと比べてしまう。
あなただったらと考えて、意味のないことだと思い出す。
次の誰かって、誰のこと? どうしてあなたではないの?
触れられるモノは閉じ込めた。手の届かない場所に。
触れられないモノはどうしよう。手は届かないのに。
データは消した。記憶は消えない。感情が覚えている。
私、諦めていいかな。
あなたのいない世界で、それでも忘れないでいたい。
「ねぇ、もうこうやって会うの終わりにしない?」
男は飲んでいたワイングラスを置くと静かに言った。
「えっ?どういうこと?」
共に食事をしていた女は驚きのあまり顔を上げた。
今まで仲の良い恋人同士だったと思っていたところに、神妙な面持ちで言われた言葉に身構える。
右手のナイフにはたった今食べた肉のソースがついている。
「あのさ」
女は何を言われるのか緊張のあまり咀嚼もままならず、ほぼかたまりのまま肉片を飲み込んだ。
「結婚を前提に、一緒に棲みませんか?」
男は女の目を見て言った。その瞳は緊張に揺れている。
「えっ?」
女は想定外の言葉を言われて驚いている。
「あっ。あの、これ――」
男は慌ててジャケットのポケットから紺色の小箱を取り出した。その姿は女の見るいつもの少し情けない彼そのものだ。
「本当は一緒に選びたかったんだけど、びっくりもさせたくて――。結婚指輪は一緒に見に行こう」
差し出された小箱の中で光るシルバーが照明を反射して輝いている。
「僕と結婚を前提に、一緒に暮らしてください」
女の目か涙が一筋流れた。
今度は男が驚く番だった。
「あ、あんまり真剣な表情で何言うのかと思ったら……。別れ話かと思った……!」
女は泣きながら男に言った。この数分で感情をあちこちに揺さぶられたせいだ。
しばらく泣いて落ち着きを取り戻したところで、
「よろしくお願いします」
小箱を受け取り、男に指輪を通してもらった。
デザートのラズベリーソースがけのジェラートの酸味が、この数十分間の女の心模様を表しているようだった。
/7/15『終わりにしよう』
世界は美しい、まだ知らないことはたくさんある。
景色で微笑み、音に微睡み、薫りで寛ぐ。
触れて手繰り寄せ、導かれるように歩を進む。
言葉かもしれない
それは、情景かもしれない
または、音楽かもしれない
そして、人かもしれない
私も、あなたも、掬い上げてくれるのは……
前を向かなくてもいいよ。
ねぇ、ほんの少しだけ、顔を上げてみるのはどう?
それだけでも、きっと世界は変わるよ。
『終わりにしよう』
「嗚呼、こんな夜とはさよならしよう」
君は笑いながらそう言った。手を取り合って夜の公園で遊んだあの時も、泣きながら映画の感想を言い合った帰路も。全てはあなたがいたからだった。
「僕は気がついたんだ、ここは夢の中だって」
ええ、そうでしょう。あなたは布団から一歩も出ていません、そこで私と愛を囁き合ったんです。
「ねぇ、此処でずっと夢を見ていたくはありませんか」
私は意地悪に笑います、だってあなたのタイプは猫みたいな人だから。
「見ていたいさ、でも、ここで君を愛したところで」
苦しそうに俯き、深い葛藤が唇を震わせます。
「言っていいですよ、どうか私を目覚めさせて」
あなたは意を決したように顔を上げました、乱暴な声色は決意よりも、なるようになれという乱雑さを大いに感じました。
「僕は、僕を好きになれないから」
あなたはそれだけ言って、脱兎の如く逃げ出しました。
私は、霧のたちこめる空間に一人取り残されます。
あなたに愛されるように創られた体が、ありもしない心が。
寂しさ、なんてものを感じたように思えました。
これからあなたは、私を捨てて現実を愛するのです。
それでも、私はあなたが布団に横たわる時、静かに見守りましょう。魘されるときは心配し、可能ならあなたの前に姿を見せましょう。
「……よい一日を」
あなたの目覚めが、素晴らしいものであることを願っています。
【終わりにしよう】
現実から目を逸らしながら
夜明けに涙を落とすことが
無くなることを祈っていて
自身の命を大切にすること
僕はそれを守りきれないよ
“終わりにしよう”
その言葉に私は安心したんだ
あぁ、ようやく私は_
この人生という地獄にさよならできるんだから_。
あぁ、でもなんでだろうか
ようやく望んだ終わりなのに…
なぜこんなにも_
生きたいと思うのは、、、
生にもがくのはなぜなんだろうか…
その思いの言葉は、誰にも届くことはなかった。
、、、神よ教えてください…
人生は、生きることはつらいです。
それでも、生きることにもがいて足掻き
生きることを諦めない人はどうして、どうして…
こんなにも美しいのでしょうか?
題:拝啓、この美しくも残酷な世界に生きる神様へ
終わりにしよう
これ以上、たのしい思い出をつくるのは
もう、終わりにしようっていう合図は
とっくの昔に出ているのに、
諦められない置き去りの心が
私にまだ残っている、そんな片思い。
友達からのスクショに、彼氏が友達に私への別れ話をいつ切り出すかについて相談しているDMのやりとりがあった。曰く、俺には勿体無いだとか。
あー、だるい。そう言うの本当に嫌い。もうずっと励ましてきたのに、成功体験増やしてやろうって言って頑張ってきたのに。
友達が必死に止めてくれてたから、私も一肌脱ごうと思う。ちょうど明日は記念日で、一緒にご飯食べるわけだし。
バラは重いかなとか考えて、淡い緑のトルコキキョウを選んだ。一束包んでもらって、駅で彼を待ち構える。
私も好きだからさ、好きな男逃したくないんだよね。別れ話とか絶対にさせない雰囲気にしてやろうとか思っちゃってるんだよね。
彼こそ私にもったいないよ、純粋すぎるから。だからお互い様。だから絶対逃さない。
"終わりにしよう"
これで最後終わりにしよう
…あともう1枚!これで終わりにしよう
……ほんとにこれでさいご!
……ほんとにほんと!まじ!
……次こそほんと!ぜったい!!
どこで間違えたのだろう…なぜ手が止まらないんだ!?
あと1枚が止まらない…名を口にするのも恐ろしい…その名を『 ポテトチップス』おぞましい食べ物である。ではもっと恐ろしいことをお教えしよう上記文の続きである
……あともう1枚!ほんとーにこれで最後!!
ガサツ
…ゑ?………ゑ??あ…………。。。
そう!何と言うことでしょう!あろうことか「あと1枚」で1袋食べ終わってしまったのである!!!!
皆様もおぞましい食べ物『 ポテトチップス』に御注意を
静かに口を開いた彼はゆっくりと言葉を紡いだ
「終わりにしよう」
全身が絶望に包まれる。なんで?なんで?何がいけなかったの?
慌てて彼の顔を見ると、彼は笑っていた。ああ…やっぱり、自分ってただの遊びだったんだ……
「終わりにしてさ」
彼が再び口を動かす。身構えると、
「俺と、正式に結婚してくれませんか。
契約結婚じゃなくて、本物の結婚を」
あ___
温かい。目元が温かい。これは…水…?
『喜んで……』
「やった!!」
『なんでそんな言い方したの?!不安だったんだけど!!俺!』
「あはは笑ごめんね、__があんまりにも可愛いから」
『可愛いって言うなぁあ!!好き!!』
___なんていう夢が見られたらいいのに。
『……さようなら』
もう、なにもかもが嫌になっていた。
人から期待されるのも、なにもできなくて失望されて
憐憫の視線を向けられるのも。
何よりその期待に答えられない自分自身にも。
「だったら、全部終わりにしようか。」
あなたが私に向かって言う。
今まで考えたこともなかった選択肢だった。
「もし君が今ここから逃げたいって言うなら連れて行ってあげる。もう誰も追ってこれない所まで。」
差し伸べられた手を摑んだ時、とても暖かいと思った。
二人でなけなしの金を使って電車に乗り、遠くへ行く。
誰にも言う事なく、電車に乗るのは初めてでどこか楽しかった。そして、適当な場所で降りた。
「ここは?」
「海がきれいな所。さあ、行こう。」
誘われるがまま、二人で着の身着のまま浸かった。
秋だからか海の中はとても冷たく、二人でくっついていないととても動けそうにはなかった。
もう肩くらいまで浸かった時、急に抱きしめられる。
そういえば死ぬ前に聞きたかったことがあった。
「どうして、一緒に死んでくれるの?」
「君を一人で死なせたくなかった。だって一人で死ぬなんてすごく寂しいだろう? それに───」
「それに?」
「君のいない世界で生きるくらいなら、全部終わりにしたほうがいいと思ったから。」
まさか、そんなに好かれているなんて思わなくて死ぬ間際だというのに笑ってしまった。
「ありがとう。ごめんね、巻き込んで。
でも、一人じゃないのはすごく嬉しい。」
「そっか。それは良かったな。」
最後の瞬間、ようやく誰かと一緒に笑うことが出来た様な気がして嬉しかった。
意識が少しずつ寒さで遠のいていく。けれど繋いだ手は決して離さない。
お互い、温もりを感じ合うように唇を重ねながら意識を
手放した。
『終わりにしよう』
『これで、終わりにしよう』
心の中で呟きながら、一本のタバコを口に咥えた。
カチ、カチッ。
ライターの火を灯し、ゆっくりと咥えた先へと運んでいく。
雲がやってくる。今からお前たちを覆ってしまうぞと無音で迫りくる。夏の山、すでに多くを青く沈めて、まだまだだと私を覆いに駆けてくる。
車窓からスマホで撮った、たかだか一枚の写真にその想いが乗り移るとは思えない。まだ高い日差しまで届かず、しかしいまから、いまにも、襲いくる。右の端から左の端まで厚い雲。奥は鈍色で浮いた先は陽光に白く透けた、何度も山脈を覆う旅人の雲。
すべてが終わる日にこそふさわしい。
鮮やかな山の色と空の色を通り過ぎて雲の恩恵が降るとき、私のすべてが終わる。雨が上がったとき私たちは別の場所に着いて、そこで新しく生活が生まれる。
最後に、もう終わりにしようと泣いた親の顔を思い出した。
はやく終わらせにきてほしい。はやく私を覆い尽くして恩恵で流し尽くして新生活を祝福してほしい。
どれだけ願っても夏の雲は豊かに静かに過ぎゆくばかりだった。
「なぁ、坂山(さかやま)、もう終わりにしよう」
「…は」
唐突に放たれたその言葉に、俺は驚いて思わず言葉を溢してしまった。
「なん…だよ、変な冗談、やめろよな…なぁ、雅口(まさぐち)…?」
「…」
俺は冗談だと思い、汗をダラダラと流しながら苦笑して雅口にそう言ったけれど、雅口は苦虫を噛み潰したように顔をしかめて目線を下に向けて黙り込んでしまった。
その様子からどうやら冗談ではないと言う事を知らしめられてしまう。
そんな…嘘、だろ…
「…」
俺も下を向いて黙ってしまう。
…そんな、嫌だ、嫌だ!こんな短い時間だけで、終わるなんて…!そんなの、嫌だ!!!
「なぁ、頼むよ雅口!考え直してくれ!頼む!!」
俺は握り拳を作りながら大声を上げて雅口に考え直せと叫ぶ。
「…すまん、坂山」
「…っ」
だがその言葉も虚しく、雅口はただ俺に謝るだけで考え込む素振りを見せない。
俺は息を呑む。
どうやら、もう駄目なようだ。
…しょうがない、最後は笑顔で終わらせるとするか。
「…なぁ雅口、俺、お前と一緒に遊んで、喋って、…すげぇ楽しかったよ。」
「…!」
「また、いつか、遊ぼうな…」
俺は目に涙を浮かべながら、雅口に笑顔で、きっといずれ来るであろう時間のことを話す。
すると雅口はどこか安堵したような、そして嬉しそうな笑顔で、
「…あぁ、俺も、お前と遊んでた時間は、楽しかったぜ。」
そう言ってくれた。
「…じゃあ、もういいぞ。雅口」
「―――あぁ…『ぷ』だったよな。」
「…うん」
「…『ぷりん』」
「…!これで、終わりか…あっという間だったな…雅口…」
「あぁ…そうだな…」
話し終わったあと、俺と雅口はお互いの手を力強く握り握手し終わると自らの鞄を持ち、教室から出て互いに別の方向の帰路についた。
またいつか、できるといいな…しりとり。
「…ねぇ、あの二人何してたのかな?」
「知らない方がいい。どうせまたアホなことしてたんだろうよ」