『紅茶の香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ふと、紅茶の香りで目が冷めた。
恋人と同居し始めて3年が経った。
そして今日は付き合って5年目の記念日。あの紅茶の香りは恋人と付き合って一ヶ月も経たないくらいの時、始めてのデートで行ったカフェで飲んだ紅茶の香りと一緒。5年間も一緒に居てくれた恋人は今日の記念日のこと、覚えてるかな?
今日の仕事帰りケーキと花束を買って帰ろ。恋人はどんな反応するかな?
アールグレイを飲んでみたい。
紅茶の違いって、素人にわかるのかな。
#紅茶の香り
#紅茶の香り
「専務、こちらは?」
「後で目を通しておくから、そこにおいといて」
やっとここまできた、何もかも全てを捨てて···。
それなのに、ふと香ってきた匂いに引き戻される。
「頂き物なんですけど、たまにはコーヒー以外もいいかと思いまして···、どうぞ」
〖姉ちゃん、友達から紅茶のパックもらったんだ!〗
四畳半のぼろアパート、二つ年の離れた弟
遅くまで親は帰らず、私が親代わりだった。
始めていれた安物の紅茶は、
決して美味しいとは言えなかった。
「ありがとう······· はぁ、おいしい」
紅茶の香り
日曜の午前中、紅茶の香りで目が覚める。
「今日はコーヒーじゃないの?」
彼
「もらったんだ。ウバ紅茶って言うらしい。ミントの香りしないか?朝はこれがいいらしい。」
確かにミントのようかスーっとした香り。
コーヒー好きな私としては、紅茶はなんだか物足りない。せっかく彼が入れてくれたので、飲んでみる。ミントの香りとキリッとした苦味。確かにこの紅茶を飲むと目が覚める。
彼
「どう?美味しい?」
私
「うん、美味しい。でも、朝はやっぱりコーヒーかな〜」
彼は笑いながら
「そう言うと思ったよ。俺、スリランカで暮らそうと思ってる。インド洋に浮かぶ島国だ。付いて来るか?」
私
「私はね、パリに行ってパティシエの勉強をしたいと思っている。もしかして、私達、お別れかしら?」
彼
「そうだな。俺には後にも先にも君しかいないけど、やりたい事をやるよ」
私
「私もあなたしかいないけど、やりたい事をやるわ」
そして私達はウバ紅茶でスッキリ目覚めて、決断した。
愛している彼とまで別れて決めた夢だ。もう、後戻りはできない!
前に進もうどこまでも!
【紅茶の香り】
サクリと音を立てて、君の歯列がクッキーを噛み砕く。その瞳が驚いたように丸くなった。
「え、何これ。美味しい」
「ふふっ、なら良かった」
甘いものが苦手な君が、少しでも次のティーパーティを楽しめるように。試行錯誤を繰り返した甲斐があったというものだ。あっさりと一枚を食べ切った君がもう一つ手を伸ばすのを弾む心で眺めながら、私もクッキーを手に取った。
ぱくりと食べれば鼻に抜ける色濃い紅茶の香り。甘さはほとんどない代わりに、紅茶の苦味が口一杯に広がる。うん、ちゃんと美味しく作れている。
もぐもぐと無言で私の作ったクッキーを食べる君の表情が、私にとっては一番のご馳走だ。
甘く華やかな香りがする。
陽の光がまぶたの向こうを明るく照らす中で、それが芳しい珈琲の匂いでないことに強烈な違和感を覚えた。これは紅茶の匂いだ。両親はどちらも珈琲党なのに――そう考えたところで、もう両親はおらず、ここはイギリスだったことを思い出した。
朝の明るさを鬱陶しく思いながら目を開ける。
開け放たれたカーテン、花がらの壁紙、英語の書かれた背表紙の並ぶ本棚、ヴィクトリアン調の品のいい家具。
それらを眺めても、真弥はまだ現実味を得られていなかった。
先日、両親が死んだ。
悲しさはない。物心ついたころには既に両親の仲は悪く喧嘩ばかりで、双方愛人を作って真弥を放っていたような親だ。金だけはあったので真弥が苦労することはなかったが、それを感謝するつもりもなかった。
父は真弥を無視して愛人の元に入り浸り、保険金目当てに殺害され。
母は愛人に入れあげ日頃暴力を振るわれていたらしい。その果てに殴り殺されたそうだ。
中学生になる前だった真弥にそう訃報が届いたがどうでもよかった。
一人で生きていこう。
他人と過ごして愛などというまやかしに酔えば、両親のように殺される。
連続して起きた両親の死に、真弥はそう決めて、元々なかった愛想をさらになくし心を閉ざした。
そんな真弥を見かねて後見人として引き取ったのが、イギリスに住む一家だ。かつて父とよく交流していたらしい小父は「よかったら住む世界を変えてはみないか」と誘い、中学受験を控えていた真弥はそのままイギリスにやってきた。親のいた痕跡のある家に居続けるよりましだと思ったのだ。
そうしてやってきたイギリスに、中学校に通うようになってからもまだ馴染めない。
「おはよう、ねぼすけさん。紅茶はいかが?」
「白湯をくれ」
リビングに向かうと、紅茶の香りの元が話しかけてくる。過剰なほどおっとりとした、真弥より少し年上の、この家の娘だ。
誘いを挨拶もなく無視して白湯を要求しても、娘は無視してさらに続ける。
「朝ごはんはどうする? パンと、オートミールがあるけれど」
「いらない」
「成長期なんだから、食べないと伸びませんよ」
「いらない」
娘は愛想がないどころか不遜な態度の真弥を気にもせず、カップに白湯を注ぎ、トーストを焼きはじめた。白湯を飲めば内側から体が温められる。それが妙に不快で真弥は眉根を寄せた。
物心ついた頃から食事が嫌いで仕方なかった。美味いと思ったことがないし、ときに不快で吐き出したくなる。緩やかな自殺志願の現れなのかもしれないと思ったときもあったが、単に体が受け付けないのだ。
そんな真弥を、娘は笑う。
「どうしたんですか、そんなに難しい顔をして。さぁ、パンが焼けましたよ。バターは、いらなかったですよね?」
真弥がどれだけ食事を嫌がっても、娘は構わず目の前に食事を置く。用意されたものを食べないわけにもいかず、焼き立てのトーストを口に含んだ。
娘はわかっているのだ。用意すれば食べることを。そうして世話をすることで、今日も真弥が仕方なく生きなければならなくなることを。
真弥の愛想の悪さに、触れようとすらしない人間が大勢いるのに。
眉間のしわを深くして睨みつける。
それに気付いているのかいないのか、香り高い紅茶を口に含む娘は、確かに「住む場所を変えた世界」だった。
紅茶の香り。昔はコーヒーとか紅茶を飲んでたけど今はもう白湯しか飲まなくなったな。
コーヒーも紅茶もガチれば美味しいけど金がかかるし手間もかかる。かといって安いインスタントやティーバッグは不味い。
その点白湯は水をわかすだけでいいし美味しい。それに白湯のほうが心が落ち着く。
白湯は味がないからすっきりさっぱりしている。そこがいい。
でも時々もらったコーラとか飲むとその美味さにびっくりする。もしかしたら白湯が美味しいというのは単なるやせ我慢とか思い込みなのかもしれない。
ドアを開けると紅茶の香り
違いのわからない僕に、それでもいいよと微笑む君が
いつも待っていてくれるから
この部屋に帰りたくなる
何かあっても、何もなくても
(紅茶の香り)
紅茶の香り
珈琲は、まるっきりと言うほど飲まなくなった。
中学生の時は、毎朝、珈琲カップにインスタント☕珈琲スプーン1~2杯に湯を注ぎティースプーン2~3杯砂糖を入れて(学校の先生は1杯だけにしなさいといっていた-今糖尿病予備軍-)、2枚同時に焼けて立てに飛び出そうに出て来るトースターで焼いた耳が焼けてないマーガリンを塗っただけの食パン1枚と、🍳目玉焼だけが朝食だった。
珈琲☕はお腹が痛く成るので辞めた。朝一には良かったが‥‥‥
元来、自分は紅茶等だった。
☕珈琲は豆から挽いたり本で研究したりした。
ワインは小学生の時に本を見て葡萄🍇を潰して発酵の実験だと空瓶に作って置いてたらアルコール度数が上がる前に父親に飲まれた。でも良かった密造酒製造罪で検挙されたかも?(現在は作っても良い?)
刑法は全文読んで知っていた。小学4年生以上の見識で理解出来る内容なので知っていればやばかった?でも
実験なら無罪らしい!
紅茶は特にこだわらないで飲んできた。茶葉を軽く炒ってから湯を注いだらスコッチウイスキーの香りがした。何処のメーカーか忘れた。安物だったけど。
マスカットフレーバーでフラワリーな最高級茶葉の香りの紅茶を一度、味わってみたい 徳博🤤 45作目
沸かしたての湯を注いだら湯気と共にふわりと立ち昇る香りに過去の幻影を見る。
休日の朝は僕がパンケーキを作り、君が紅茶を淹れる。そんな当たり前の日々は失って初めてその価値に気付くのだと、今更に思い知った。
だって、どうしたって君と同じ香りにならないんだ。同じ電気ケトルで沸かした湯を残っていたティーバッグに注いでもあの頃の香りは再現できなくて。
このまま記憶から薄れていってしまうのだろうか。幸せの香りも、君の笑顔も拗ねた顔も、体温も、全て幻になってしまうのか。
淹れたての紅茶を飲んでも温まらない身体をどうしたらいいのだと、君のところへ聞きに逝きたい。
『紅茶の香り』
先日、ふと気が向いて長年寝かしてしまってた紅茶を飲もうと思った。紅茶というものの香りが苦手で、少しばかり辛い、そして苦い記憶も思い起こされる。というのも、別れた彼女が紅茶をよく飲んでいて、その香りというとやはり思い出してしまうものがある。茶葉は、かの女性に頂いたものではあるが、物に罪はなく捨てられずに残していた。中身はアールグレイだった。意外でしかなかった、彼女はダージリンを好んでいた、私にはあまり違いが分からないが、得意げに違いをかたっていたのを思い出した。一つの、ティーパックを取り出すと一欠の紙片が、出てきた、「君にあったのを選んでみたよ!どうかな?」とあった。初めて分かったことがある、彼女は私のことをよく考えてくれてた、そんな彼女を誤認していた、恥じた、最悪の人だ。味はマイルドで渋みも強くなく、昔に言ったあの味だった。久しぶりに彼女に連絡を取ろうとした、紅茶の感想も遅くなったけど伝えようとした。アイコンが仲睦まじい夫婦と子供の写真だった。私はそっとスマホを伏せた。
2023/10/28「紅茶の香り」
窓から入る
柔らかな日陽射しと
微かな風
テーブルには
お気に入りの
FAUCHONのアップルティー
本棚に並ぶ
世界文学全集から選んだのは
トルストイの
「アンナ・カレーニナ」
シャーロット・ブロンテの
「ジェーン・エア」か
少し迷ったけれど
学生時代に読んだのに
どちらもストーリーを
まるで憶えていなくて
読み直し
休日の午後
独り時間は
紅茶の香りの中で
豊かに
ゆっくりと
過ぎてゆく
# 紅茶の香り (314)
『紅茶の香り』
日曜日の昼下がり。一番大きな窓の側には、小洒落たテーブルがひとつ、一人掛けのソファがふたつ。
その一つに腰掛けて、あなたが来るのを待つ。数分もしないうちに、片手には白いポット、もう片方には焼き立てのスコーンを乗せた、これまた白いお皿を手にしたあなたが、キッチンから優しい笑顔で歩いてくる。
テーブルセットを終えたなら、紅茶もちょうど飲み頃になる。真白なポットで蒸らしたそれを、あなたは慣れた手つきでティーカップに注ぐ。大きくて骨張ったあなたの手が華奢なカップを持ち上げるのが、どこかアンバランスで少し可笑しい。透き通った琥珀色がティーカップを染めると、ふわりと鼻腔をくすぐるのはどこか高貴で優雅な香り。二人顔を見合わせて、期待に溢れた互いの表情に、声を揃えて笑った。
………
……
…
「……ああ…、またこの夢、ね…。」
私の日曜日の朝は、この夢から始まる。ほんの数年前は現実にあった、幸せな時間の夢。彼と過ごしたとっておきのティータイムは、週末のちょっとした贅沢だった。
あの優しい時間が現実に再び訪れることは、もう二度とない。あなたが私に遺したのは、悲しいくらいに白く美しい二人分のティーセットと、幸せの残滓みたいなこの夢。もう戻らない愛おしい人の記憶に、私はみっともなく縋り続けているのだ。いい加減前を向けと自分で思う。もう三年、まだ三年。私にはまだ短すぎるみたいだ。
紅茶の香りは、未だに恋しい。
紅茶の香りが吐き気を催す
あの日の光景がゾワゾワと蘇ってきて
気持ち悪い
あなたの何もかも
紅茶の香り
兄の匂い
兄は紅茶が好きだった
色んな紅茶を買い求め
これは美味しい
これは違うと
ひとりで楽しそうにやってた
だけどあいつが家を出ていって
紅茶の香りはぱたっと消えた
その代わり
ひとりで暮らすあの部屋に
人工的な
鼻を刺す紅茶の香りがするようだった
それは誰かの気配とも感じとられた
私以外は気づいてないけど
兄にも春の紅茶がやってきたのだろう
その紅茶には
痛々しい棘がありませんように。
_ ₁₃₁
朝起きて隣を見ると、彼がいなくて
まだ寝ぼけた眠たい目を擦りながらリビングに行く。
彼はいつも決まって紅茶を飲んで
ゆっくりとした時間を過ごしてる。
私の顔を見ると、彼は
「おはよう」って言って
私の分の紅茶も用意してくれる。
待ってる間の紅茶の香りが、私は好きだ。
今日は何をするのか、
彼とゆっくり話す時間も私は好きだ。
1日の始まりは紅茶の香りから
─────『紅茶の香り』
文章が思い浮かばない。
パソコンの前に座り、BGM代わりにと思ってスマホで再生していた映画はすでにエンドロールが流れている。
締切もなにもない、ただの趣味で続けている創作だけど、最近は仕事の忙しさもあってか学生の頃ほど書ける文章の量が減ってきた気がする。書きたい!と土日で一本は短編を書きあげていたあの燃え盛る情熱と体力は、今や蝋燭に灯る小さな炎のよう。最近全然書いていない、書かなくては。そんな焦燥ばかり胸の中に渦巻いて、キャラクターたちのセリフひとつロクに浮かんでこない。
ため息がこぼれる。
立ちあがり、キッチンで気分転換のお供を探していると、棚の奥の方に白いキャニスターを見つけた。お茶の専門店で買った、甘い香りの紅茶だ。
密閉目的の固い蓋をあけると、バニラの香りがして、それと同時に素敵なセリフを思いついた気がしたけれど、それはさっき眺めていた映画の真似でしかなかった。
紅茶に浸した貝殻型のマドレーヌを口にした瞬間の香りでとある小説を思い出した フランスの長い長い小説
たしかこうやって匂いと記憶が結び付くことの名称の由来にもなってる小説家の作品 かつて読んだことがある小説
こうして今まで忘れていた昔の記憶を徐々に思い出して過去を辿っていく内容だったはず あの小説の名前は…
こんなふうにはっきりとは思い出せないものは単語を並べて調べればだいたいわかる 「匂い 記憶」で解決する
そんな今の時代でもどこにも載せることができない私個人の体験の記憶とそれにまつわる匂いに思いを巡らせる
幼少期のおぼろげな記憶 あの頃のあの匂い
あの場所の雰囲気という感覚の質 クオリア
記憶という量的還元不可能な質が私に輪郭を与えている
今感じているこの香りと記憶がそれを思い出させる
思い出せないだけの記憶が私にはあといくつあるのだろう
それを思い出させる何かはどこにあるのだろう
軽食を済ませ外へ出た私の五感は研ぎ澄まされていた
失われた何かを求めて
『ミルクティ』
牛乳を飲みすぎるとお腹が痛くなる お腹がきゅうっと鳴くんだよ 心がきゅうっと鳴くときはいつだろう? ラズベリースコーンを床に溢した 飲みかけのミルクティが笑う午後三時 この部屋で1番冷めているのはなんだろう?
05:30、起床。娘達、夫の弁当と朝ごはんを作る。
06:00、夫起床。寝ぼけ眼のおはようを聞く、返す。
06:30、朝食完成。娘達を起こしに行くが起きない。
06:45、次女起床。一緒に朝食を囲む。
07:00、朝食の片付けをする。長女はまだ起きてこない。
07:30、夫出勤、次女登校。長女がやっと起きた。
「早く起こしてよ!遅刻しちゃう!」
「起こしたでしょうが!」
07:50、長女登校。慌てすぎて弁当忘れる。追いかける。
08:00、洗濯物を回す。
08:30、洗濯物を干す。天気が良いのですぐ乾くだろう。
09:00、パソコン立ち上げ仕事。メールチェックする。
12:00、昼食。サンドイッチを作り、食べる。美味しい。
13:00、仕事再開。今日は会議がない分気楽だ。
17:15、進捗順調、終業。夕飯当番は夫の為、自由時間。
17:20、お湯を沸かし紅茶を一杯。終業後のルーティン。
紅茶を一口飲む。顔が綻ぶ。今日も一日お疲れ様。
#紅茶の香り