『狭い部屋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
昨日の続きです。
2行空いたところから新しく今日書いたやつです。
そして、まだ続きです。
続きが気になる〜って思ってくれた方や、少しでも面白いって思ってくれた人がいたらハートお願いします。
もしかしたら続き書くかもです。
ほんの少しでも興味があったら面白いか分かりませんが暇潰しにでも読んでくれたら嬉しいです。
長いですが・・・・・笑笑
今日のテーマは入っていません。🙇
私、高校1年生の瑞希には中学生の時に図書室で見かけた初恋の好きな人がいる。
私が好きな人は龍牙先輩。
中学生の頃にどうしても読みたい本があって、探している所に1人静かに本を読んでいる所を見て一目惚れして好きになった。
今日も私は本を借りに図書室へ行く。
っていうのは、建前で本当は友達に背中を押されて照れくさいけど、自分の気持ちに正直になって先輩に会いにいく。でも、本は本当に好きだ。色々なジャンルの本を読む。
私は今日は何を借りようかと思いながら図書室に入る。
でも、何よりも先に気になってしまうのは先輩だ。
私の目は自然と先輩の方へいく。
先輩がいつもの場所に座っていた。
ドキドキしながらも室内を不自然にならないように本を見て回る。
すると、いっときしてから先輩が立った。
先輩は周りを見回してから真剣な顔をして図書室の後ろの方に向かって歩いていく。
どうしたんだろう?
私は横日でチラチラ見ていた。
すると先輩は急に消えたのだ。
「えっ?うそ!」
思わず声を出して近づいてみる。
しかし、やっぱり先輩はいない。
なんで?さっきまでここにいたのに!
驚いて思わず周りを見渡すといつもの場所に先輩が座っていた。
さっきここで消えたよね!?
びっくりして先輩の方を見た。
そしたら先輩は視線を感じたのかこっちを向いた。
やばっ、こっちに来る!
私は焦ってそこら辺の本を適当にとって読むふりをした。
しかし、私のそんな行動も無駄だったようで・・・
「おい、今の見てたか?」
先輩は少し焦った顔をして聞いてきた。
私は先輩との会話に緊張して正直に答えてしまった。
「えっと、えっと、はい!見てました。」
あ〜、何で私はそんな正直に言ったんだ!
心の中はパニック状態で先輩を見た。
「そうか、今見たことは誰にも言わずに忘れてくれ」
そんなこと言われても〜
そう思い、先輩を見るともう先輩は私の返事を聞かずに出口の方へ向かっていた。
私は先輩が去った後も今の起きたことを実感できず、ボッーとしていた。
そこからはどうやって家に帰ったのかは覚えていない。
母や姉が心配してくれて、私はいつの間にか眠りについていた。
次の日、帰りのSHRが終わって私の足は自然と図書室に向かっていた。先輩のことを知りたいと思った。何故か知らないといけない気がした。
でも、昨日、私にあの事を見られて先輩いるかなぁ?
ドキドキしながら中に入ったらやっぱり先輩はいた。
先輩はいつもとは違ってぼーっとしていた。
いつも本読んでるのに、今日はどうしたんだろう?
やっぱり昨日のことがあったからかな?
そんな先輩の様子に気になりながらも私は何もすることが出来ずにいつも通りに図書室で過ごすことしか出来なかった。
次の日も次の日も私は図書室に足をはこんで先輩の様子を気にしていた。そんな毎日図書室に通う中で私はだんだん心配になってきた。
先輩がずっと本を読まずぼーっとしていてあの日から日にちが立っていくにつれ具合が悪そうにしているからだ。そんな先輩の様子を見て我慢出来ずに私はとうとう、異常なんじゃないかって思う程に動いている心臓を押さえて話しかけた。
「大丈夫ですか?具合悪そうですけど・・・」
「うん、大丈夫。ごめんね。」
先輩は微笑んで答えた。
「今から言うことは瑞希にとって信じられないことかも しれない。だけど、聞いてくれるか?」
なぜ、私の名前を知っているのだろうか?
不思議に思いながらも気になる気持ちが強くて頷いた。
先輩は衝撃の事を話し出した。
「瑞希です。中学3年です。よろしくお願いします。」
「俺は龍牙。高校2年、よろしく。」
俺の母さんと瑞希の父さんが再婚して俺達は義兄妹になった。
初めて妹ができてこれからの生活にワクワクしてた。
でも、これからの生活にワクワクして楽しみな半面初めて出来た妹の接し方が分からなくて不安もあっけど、瑞希は明るくてすぐ仲良くなれた。
お互い片親だったから話もあって話しをするのも楽しかった。
そんな風にすごしていくうえで俺は瑞希を好きになった。
義兄妹ってこともあってかなり思いを伝えることに迷ったけど、俺は瑞希に思いを伝えた。
そしたら瑞希も俺のことが好きって言ってくれた。
嬉しかった。いつも、周りは見た目だけで付き合ってほしいと告白してきて俺の中身をみてくれなかったから。
そんな風に付き合い初めて色々なことをして、楽しかったし、幸せだった。
でも、そんな幸せの日々は続かなかった。
俺が高校3年の時だった。
あの日も周りに内緒でデートをしてた。
でもそのデートの帰り道に信号を無視した車が俺の方に向かってきた。
とっさのことだったから俺は避けれなくて目をつぶった。でも、いつまでたっても痛みが襲ってこなかったんだ。
恐る恐る目を開けると頭から血を流した瑞希がいた。
俺はパニックになっていつの間にか来ていた救急車に乗って、病院で瑞希は緊急手術をして命に危険はなかったものの、医師からは手術は成功したけど、目を覚ますのがいつかはわからないと言われた。
俺があの時避けれてたら瑞希はこんなことにならなかった。
後悔して瑞希に対する申し訳なさでいっぱいで毎日、見舞いに行って手を握った。
でも、瑞希は1年経っても目を覚まさなかった。
事故があってからちょうど一年経った日、俺は
瑞希の手を握って思った。
もう一年だそ。目を覚ましてくれよ。
お願いです。神様、瑞希を救ってください。
起こしてください。瑞希を救いたい。
そう願って瑞希をみていたら急に光が俺の体を包んだ。眩しくてめをつぶって目が覚めた時には何故か高校1年の頃になってた。
俺はチャンスだと思った。時間がもどったなら瑞希を救える。
あと1年後に瑞希がこの高校に入学してくるはずだ。そして俺達の親が再婚したらまた、同じように進んでいって瑞希を救える。
そう思い入学してくるのを待ったんだ。
そして瑞希が入学してきて瑞希は何故か図書室にまめに来て、何度か目があったりしてたから話しかけようとも思ったけど、後もう少ししたら瑞希と瑞希の母さんが俺んちに挨拶に来るだろうから待ってたんだ。
次回に続きます。
この狭い部屋にしまいきれないくらいに膨らんだ、君との思い出
//狭い部屋
「……はぁ…………今何時だろ?」
ここは窓1つない不思議なとても狭い部屋。いつの間にかこの部屋に閉じ込められていた。
時計も無ければテレビも娯楽もない。あるのはテーブルと食料、ベッドだけだ。時間が分からないので朝なのか昼なのか夜なのか分からない。脱出しようにもドアや窓がないのでしようがない。
「…おーい。誰かいる?」
天井に向かって呼びかけるが反応が無い。
「………ここから出してよ!」
そういった途端、何処からか声が聞こえた。
__なんでだよ?
え?なんか何もない所から喋った?…なんて気にしている暇はない。後回しだ。
「なんでって……自分の部屋に戻りたいんだけど」
__俺はなにもしていない。お前が勝手にこの狭いに来ただけだ。
「違う!誰がこんな所に来るか!自分の声しかしなくて頭が可笑しくなりそうだよ…」
__…1つ間違いをしている。“こんな所”ではない。この狭い部屋はお前が想像で作った部屋だ。
「そんなわけ……」
__ない?そうか。でもそろそろ本当の事を思い出さないと一生抜けられないぞ。
「は?」
本当、の事?
「それってどういう____」
突然ズキッと頭痛がはしる。
その瞬間視界が切り替わり、自分が映る。
どうやら自分は交通事故にあって、昏睡状態らしい。
「………そんな、うそ、だろ……」
__嘘じゃないさ。戻りたければそのドアを開けろ。
ソイツが指を指した方向に目を向けると、ドアが現れる。
「…帰っていいのか?」
__あぁ。
「……お前は、誰なんだ?」
__さぁ?…俺の名前は曖無。それだけ教えてやる。
コクンと頷き、ドアを開けると眩い光が全身を覆った____
#狭い部屋
「ただいま」と 扉を開けてほほえまし
初々しい君「おかえり」照れて
#短歌 #書く習慣 20230604「狭い部屋」
この狭い部屋が大好きよ
あなたとの距離が自然と近くなるもの
例えばここに横たわり
その低い部屋の天井の木目を
眺めながらであったとしても
この地球の深い深い海の底の
そのまた底に降りた時
この地球の最初のため息のような
海底火山のコポコポという
産声の詩を深海鮫と聞いたなら
あるいは両手を広げて空を飛び
火星を越えて木星に降り立ち
その靄の中で独り葡萄酒で乾杯する
そこから小さな地球を探す夢
そんな光景を見たならば
自分の聞いた音楽を
自分の知った光景を
自分の感じた温度を 風を
誰かに伝える手段を持てたなら
あなたの心を揺さぶる事ができたなら
この低い天井ですら
無限の高さとなるだろう
この小さな自分ですら
宇宙の広さを唄うだろう
この狭い部屋に居て
「狭い部屋」
モンブラコン*
~~~~~~~~~~~~『狭い部屋』
何となく狭い空間に居たい時って、ありまして。この時期のムシムシした部屋が、エアコンの除湿で調度良くなってきて、開け放して置いた押入れの上の段、畳まれた布団の上。
「極楽…」
丁度エアコンの風が当たるもんで、涼しい。
寝返りを打って顔に風が当たって、涼……!
「テイちゃん…♡」
両腕を布団に乗せ、重ねた手に顔を乗せ、オレを見つめる兄が居ました。背が高いもんで、押入れ上段なのに前のめり気味だ。
「あは…姉さんは?」
テイちゃんは上を指差してから、ヘッドホンの仕草をした。姉さんは二階で一人DVDを視ているらしい。ちなみにテイちゃんは喋れない身体なのだ。
一階にもテレビが有るのだが、二階でヘッドホンということは、いかがわしいDVD決定。
「姉さんたら…。ねぇテイちゃん、ここめっちゃ涼しいよ♪︎隣来る?…なんちゃって♡…わっ」
テイちゃんが隣にいらっしゃいました。
大の男が狭い押入れで二人、密着♡
テイちゃんがこっち向いて、背中に腕を回してポンポンしてくれた♡腕の重みが心地良い…。
オレが小さい頃もこうして寝かし付けてくれたよね、あの時は手の重みが心地良かったっけ♡
……あれ、マジで寝てた、重みが全体的に…!姉さんが、オレの上で寝てるぅぅぅ。
そういえば小さい頃、オレ姉さんの枕にされてた、今は敷布団か…。
姉さん、体温低いからワルくないな…。
また寝よ。
狭い部屋
早苗たちが通う学校の、写真部の倉庫は狭い。
その狭い倉庫の中に、無理やり今まで撮った写真や額縁を置いているらしい。おかげで倉庫から何かを取り出す時には、一度手前から荷物を全て出してから必要なものを取るか、人一人通れるかもわからない細い道とも言えない空間を歩かなければならないそうだ。
「て、わけで、助けて欲しいんだ」
そう言って放課後帰ろうとする早苗と翔吾の二人に同級生の栢山凪人(かやま なぎと)が片手をあげて拝んできた。
「別にいいけどよ。部活の後輩とかに言ったらやってくれんじゃねえの?」
制服のジャケットを脱ぎ、腕まくりをしながら翔吾は言った。早苗も大きく頷いた。
「君たち写真部は、割と全国にも行くような所謂強豪なんだから、生徒も結構いるだろう? 僕らに頼まなくてもいいはずだと思うんだが」
「や、まあ、そうなんだけどなあ」
苦笑しながら凪人は倉庫の扉を開けた。部屋の中からは埃とカビのような匂いが一瞬鼻をつき、ついで古いカーペットのような匂いがあとを追うかのようにやってきた。早苗は一瞬顔を顰めて「すごいな」と呟く。
「こんな感じで、割と匂いとか埃がやだっていうやつが多いんだ」
「確かにこれは嫌かもな」
「あと──幽霊が出る」
「幽霊?」
翔吾が何をそんなに怖がるものがあるのかと言った胡乱げな顔で凪人を見た。あくまでも噂だと凪人は言う。
「正直、誰も信じてないよ。でもみんな倉庫に行くのはめんどくさいから適当な理由つけて逃げてんの」
「ふーん。そうか」
「そうそう。と言うわけで、よろしく」
それで会話は終了。あとは早苗たちは黙々と部屋の中のものをだす作業に取り掛かった。箱に納められた写真や額は割と重く、体が細くて貧弱な早苗はもっぱら部屋の外に出された荷物の埃を払う仕事を任された。廊下にも部屋にも埃が舞う。
早苗は鼻がちょっとむずむずし出してきた。これはマスクが欲しいなと思ったが、ここにはそんな便利なものなどない。仕方がないのでむずむずさせたまま掃除をする。やっぱりむずむずする。くしゃみが出そう。しかし出ない。また埃が舞う。
くそぅ。ここで豪快にくしゃみができれば楽になれるのに。
そう恨めしげに思っていると、翔吾がティッシュを出してきた。
「すげえ顔してるぞ」
早苗は翔吾からティッシュをもらうと鼻を噛んだ。
「ありがとう。君、女子より女子っぽくないか?」
そう言うと翔吾が口をへの字に曲げて狭い部屋の中へと去っていった。お気に召さなかったらしい。そのやりとりを聞いていた凪人は「あー。惜しいことをした」と呟いていた。
***
一通り中のものを出して埃を払い終った。凪人は廊下に出された写真や額縁の中から、いくつか大きくのばした写真を取り出しながら礼を言う。
「いや助かった。サンキューな」
「しかし狭かったな」
「これだけ作品があるなら、何もこんなに狭い部屋を倉庫にしなくてもいいだろうに」
翔吾は首を鳴らしながら倉庫の中を見渡した。早苗もシャツについた埃をはたきながら凪人に言う。
実際、最初に説明されていたようにこの部屋は狭い。人二人分ほどの通路のような細長い部屋に棚が置かれて、その中にダンボール入れた作品やらなんやらが詰まっていたのだ。しかも、写真部の部室からは微妙に遠い。確かに他の部員は誰もここにきたがらないだろうことが容易に伺えた。
「あはは。まあ、俺もそう思ってんだけどな。でもなんか、ここがいいんだよな」
凪人はすっと目を細めて狭い部屋の中を見る。早苗もつられて部屋の中を見つめた。
部屋の奥には学校ではあまり見かけない形板ガラスの窓があった。その窓から降り注ぐ夕日の色は、見たこともないくらい鮮やかに、赤く染まっていたのだった。
——————
学生時代、学校にこんな空間あるんだなと驚くくらい狭い部屋がありました。あの部屋はまだ、誰にも使われずにそこにあるのでしょうか。
中学3年生の私の部屋は狭い。
ベッドはない。
机もない。
ふとんがやっと敷けるくらい。
家に行っていい?と聞かれると断るくせに人様の家には上がる。
そんないやしい人間なのかもしれない。
親はただ一人。母親。
夜遅く、朝早く出ていく。
小さなアパートの小さな部屋で私は一人で過ごすことがほとんどだった。
高校に行く予定はなく就職の道を選んでいる。
うれしいことに彼氏もいるということで家は出る。
夜遅く母を待ってそのことを伝えたときは泣いて喜んでくれた。
お父さんもきっと喜んでくれるね。今まで苦労かけたね。
その言葉を受けて、少し切なくなった。
家を出た日はちょうど母の日だったからすごいきれいな旅立ちだと思う。
母はクマも減って肌荒れも減った。
外から見るとずいぶん小さなアパートだった。
母に特別なにかされた記憶はないけど、この小さなアパートのために
毎日増えていくクマがのしかかっていたと思うと、泣きそうになる。
ありがとうなんて今さら言えないんだ。
照れくさい。
また来るからね。
幸せになるからね。
ふたりではとても狭かった部屋を眺めながら
一歩踏み出した。
私はずっとそこにいる。
望めば出ていくこともできるけど、それは望まない。
たぶん、部屋にちょっとずつ水が溜まっていって、
溺れて死んじゃうとしても、
私はこの部屋を出ていかない。
「狭い部屋」
「開かずの扉」
背筋が凍った。ゆっくりと後ろを振り返るも誰もいない。それもそのはず、この家の家主は庭に放っている番犬すらも連れて出かけているのだ。誰かがいるはずがない、物音なんて気のせいだ。そう自分に言い聞かせて目当てのものを探る。
この家の間取りにあった不可思議な扉、調べたところ家主しか開けることがない、いわゆる開かずの扉と言うものらしい。ついでに言えばその先には空間が存在するそうだ。家主しかは入れず、空間がある…それすなわち……おおっと考えるだけ涎が出てきた。
たどり着いた目当ての扉の前で鍵を開け、震える手で戸を開く俺の目に入り込んできたのは震える目でこちらを見つめる人だった。
テーマ「狭い部屋」
狭い部屋
誰がここに連れてきたんだろう。そして、何一つとして悪いことなどしていない私はどうしてこんなところにいるんだろう。
気がついたらここにいた。そして人からの視線があった。
ふと体に違和感があった。だから目線を落として、自分の体を見た。
足、腰、腹、胸、腕、そして、一番違和感のあった手を見た。
嗚呼、そういうことか。
私は、きっと悪くない。
そう、あの人が、あの人たちが悪いから。
なのにどうして私は、こんな鍵がかかって、
鎖が付いて、人からの視線があるのだろう。
そこは、至極快適なのかもしれない。
そこは、ただの監獄かもしれない。
そこは、在るはずのない果てなのかもしれない。
それを形容する言葉も、例えも、いくらでもあって。
どれを選ぶかは、自分次第なんだろうけれど。
”狭い部屋”
少なくとも今の自分にとっては、「期限付きの楽園」かな。
狭い部屋
家族で住む家は大きいのに
僕の部屋は狭い
広いはずなのに……
タンス
ベッド
机
趣味のもの……
いつの間にか
僕の部屋は狭くなった──
少し前までは
床に寝転べるスペースもあったハズなのに
そう思って
少し断捨離をした
部屋の片隅に
使わなくなったオモチャを箱に積めて置いていた
それを思いきって……捨てた
その分、広くなったハズなのに
「どうも……こんばんは……」
その隅に変な人が住みついた──
どこかの絵本で見たような
可愛いキャラクターではなく
……変な人
どう変なのかは、想像にお任せするけど
理由は簡単、イメージは人によって違うから
──話は戻るけど
その変な人がいるせいで
僕の部屋は狭いまま
最初は無視して
どう追い出そうかとか
そんなことばかり考えてたのに
気付いたら
一緒にトランプしたり
ゲームしたり
宿題を教えてもらったり
今では僕の友達
最近、変な人は恋人が出来たらしく
時々、出掛けるようになった
僕にも好きな子が出来て
恋バナなんかもするように
いつか
変な人は結婚して
出ていってしまうかもしれない
いや
もしかしたら
変な人がまた
一人増えるかもしれない
僕の狭い部屋が
広くなるか
もっと狭くなるか……
実は僕自身が一番
わくわくソワソワしている──
(2023.06.04/狭い部屋)
昔、私の世界の全ては、1つの狭い部屋だった。
部屋はコンクリートで できていて窓は無かった。壁には上から下へとハシゴが伸びており、ここが地下だということは容易に想像出来た。
だが、自我が芽生えた頃には、もう既に私はこの部屋にいたため、私はそれを、認識こそしていたものの、私はそれに、逃げ出せる…、などの考えは浮かんでこなかった。
そのため、この部屋から出たことは無くて…、いや、そもそも私はこれが部屋だとは思っていなかった。私にとって、この部屋は私の全てだった。
昔から、この生活を続けてきたからか、この環境に疑問を持つことは無かった。
確かに、部屋には何も無くてつまらないなと思うこともあったが、それが普通だと思っていたから我慢していた。
私が、これが異常だと知ったのは、確か、13才の時だった。
突然、上からドタバタ音がして、静かになったかと思えば、ご飯の時しか開かないはずの、上に繋がる扉が開いた。
扉が開いた途端、光が差し込んで、あまりの眩しさに目を細めた。
そこに映ったのは、いつもご飯をくれる人ではなく、別の知らない人だった。
相手は、何かを言いながら、ハシゴをおりてくる。
私は、何かされるんじゃないかと恐怖に支配され、相手の声に耳を傾ける余裕が無かった。
だんだん、息が荒くなって、息ができなくなった。
苦しくて私は倒れ込む。
それを見た知らない人は慌てて私に駆け寄ってくる。
あまりの苦しさに、私はそれに構わず意識を手放した。
目覚めると、天井が白くて、そこは、いつもと違う所で、私は身の毛がよだつ程恐ろしく感じた。
少しすると、人が来て、私に『君は元々、〇〇さんの家族でね。君が2歳の時、急にいなくなって、とても心配していたんだ。混乱していると思うけど、ゆっくりでいいから慣れていこう。』と言った。
私は、言っている意味がわからなくて、ただただ怖かった事を覚えている。
私は時が経ってようやく、自分の異常さに気づいた。
昔の私の世界は凄く冷たいものだったが、今の世界は凄く暖かいと私は感じた。
嗚呼、でも、昔の私からしたら、昔過ごした世界は、とても心地よく楽しいものだった。
お題【 狭い部屋 】
今、見返すと長すぎました
スミマセン(;_;)
ここまで読んでくれた君は優しすぎて、もう人外ですね!(?)
小さな部屋だ。ここには私しかいない。
本もない。テレビもない。食料さえもない。
食料は隣の部屋だからないのは当たり前だ。
とにかく、この部屋には何もない。ミニマリストと言われれば納得するくらいには。
そんな何もない部屋に、私だけがいる。
私だけが、存在する。
この部屋の中、この世界だけは、私だけのものなのだ。
私という存在が許される唯一の場所だ。
外の世界は、私以外のものがたくさんいる。
私はそれに耐えられない。
外の世界では、私は息が出来ない。
他人の目が怖い。
他人が吐く言葉が恐ろしい。
他人を気遣う事ができない。
他人を傷つける言葉を吐いてしまう。
口を塞ごうとして息を止めてしまう。
誰の言葉も聞きたくないから、距離をとってしまう。
向けられる視線は痛いから、見ないように目を逸らす。
居場所なんてどこにもない。
さまようことにも疲れてしまった。
だからこの狭い部屋だけが、私の唯一の場所。
私が私で有ることを赦される、唯一の場所なのだ。
ここでようやく、私は息が出来る。
やっとまともに息が出来た。
6/4 お題「狭い部屋」
「えっ?」
「ん? え? マキ?」
「あれ? け〜ちゃんとゆっこ?」
「何だここは」
「いや何っていうか、狭すぎん? ぎっちぎちじゃん」
「あ〜、ゆっこ暴れないでよぉ、苦しい〜」
「何でこんなとこにうちら閉じ込められてんの? 何? 何かしないと出られないやつ? セ部屋?」
「いや女子3人でセ部屋はおかしい」
「せへや??」
「マキは今だけ耳聞こえなくなっといて」
「そもそもこの狭さでセッするのはありえない」
「その前にうちらみんな女子じゃん!」
「となるとまずセの定義からだ」
「あのねケイ、今そこ大真面目に議論してる場合じゃないんだわ」
「出られそう〜?」
「わからん」
「いやもう夢オチ祈るしかないかもね!」
「っていう夢を見て〜」
「夢の中でもさすが私だ」
「マキ。夢の内容はとやかく言わないけど、他の人には黙っときなさいよ?」
(所要時間:13分)
きつく閉じられたカーテン。
ほんの少し黒ずんだカーペット。
机に積まれた読みかけの本。
部屋の半分近くを占領する、人をダメにするクッション。
狭い部屋。けれどもそこは、私だけの領域。
酸いも甘いも、全てここで吐き出して。
そうしてできあがった空間。
何人たりとも、これを変えることはできない。
暗い。狭い。息苦しい。
ここはどこ。今は朝?昼?夜?もう分からない。
ここに入れられてからどれくらい経った?
たまに投げ入れられる残飯。私の存在は家畜以下、そういう事か。
時たま様子を見に来る女の人。私の弱った姿を見て満足そうに去っていく。
私をこんなにした張本人。
あれ、どうしてここにいるんだっけ。
あぁ、そうだ。新しく来たお嫁さんに嵌められたんだっけ。私は言いつけ通りに小さい時から御主人様の番犬やってたのになぁ。
御主人様も助けには来てくれないよね。あんなにお嫁さんの言ってた事信じ切ってたし。全部嘘なのになぁ。
18年の忠誠と絆より、3ヶ月の婚約者だったのね。
嫌いだ。何もかも。消えてしまえばいい。
許さない。主人も、女も、当主も、世界も。
次に生まれ変わったら、また私になろう。
そして何もかも、ぶっ壊してやろう。
まずは女を消して、主人の寝首を搔いてやろう。
眠くなってきたなぁ。ここで寝たら終わりか。
まぁ、いいや。どーせ転生とか出来ないしなぁ。
また何処かで。次は私が愛される世界で。静かに生きたいな。
サ ヨ ナ ラ .
──────────
『起きて、番犬。朝だよ。今日は寝坊じゃん、どうしたの。』
「ん、おはようございます。御主人様。」
見慣れた2畳半の狭い部屋。でも暗くて狭くない。
あーぁ、転生成功しちゃった笑
#狭い部屋
夜更けにひとり
狭い部屋の
ベッドの上で
耳の奥に染み込んだ
あなたの声を
聞いている
わたしの名を呼ぶ
優しい声を
聞いている
瞼を閉じれば
あなたが傍に居るようで
心に小さな明かりが灯る
夜毎にこうして
わたしは
明日を迎える
あなたがいない
朝を迎える
# 狭い部屋 (164)