モンブラコン*
~~~~~~~~~~~~『狭い部屋』
何となく狭い空間に居たい時って、ありまして。この時期のムシムシした部屋が、エアコンの除湿で調度良くなってきて、開け放して置いた押入れの上の段、畳まれた布団の上。
「極楽…」
丁度エアコンの風が当たるもんで、涼しい。
寝返りを打って顔に風が当たって、涼……!
「テイちゃん…♡」
両腕を布団に乗せ、重ねた手に顔を乗せ、オレを見つめる兄が居ました。背が高いもんで、押入れ上段なのに前のめり気味だ。
「あは…姉さんは?」
テイちゃんは上を指差してから、ヘッドホンの仕草をした。姉さんは二階で一人DVDを視ているらしい。ちなみにテイちゃんは喋れない身体なのだ。
一階にもテレビが有るのだが、二階でヘッドホンということは、いかがわしいDVD決定。
「姉さんたら…。ねぇテイちゃん、ここめっちゃ涼しいよ♪︎隣来る?…なんちゃって♡…わっ」
テイちゃんが隣にいらっしゃいました。
大の男が狭い押入れで二人、密着♡
テイちゃんがこっち向いて、背中に腕を回してポンポンしてくれた♡腕の重みが心地良い…。
オレが小さい頃もこうして寝かし付けてくれたよね、あの時は手の重みが心地良かったっけ♡
……あれ、マジで寝てた、重みが全体的に…!姉さんが、オレの上で寝てるぅぅぅ。
そういえば小さい頃、オレ姉さんの枕にされてた、今は敷布団か…。
姉さん、体温低いからワルくないな…。
また寝よ。
6/4/2023, 11:32:18 AM