澄んだ瞳』の作文集

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澄んだ瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/31/2024, 12:24:58 AM

好きなものに囲まれている生活はやっぱり心が踊る。
幸せを肺いっぱいに吸い込んで、美しい音を聴いて、美味しいものをめいっぱい食べて。
そんな時はきっと綺麗な目をして生きているのだ。

オタ活はこれらを全て満たしてくれる。
新規グッズ、主題歌、コラボフードエトセトラ

何かにハマるって凄く楽しい!

7/31/2024, 12:13:08 AM

背中に感じる熱い視線

振り返ると、澄んだ瞳と目が合う。

ドキッとした。ドクンとした。

震え上がるような感情。

まるで嵐のような感情。
 
胸の鼓動が早くなるのを感じた。

自分の中の眠っていた何が動き出した。

苦しくなるのが分かっていたから、出会いたくなかった。

でも、出会ってしまった。

もう逃さない。

どこにも行かせない。
 
【G】

久しぶりだったからパニックになってしまったけど。

次は冷静に対処するね。

とりあえずは冷凍ジェットタイプ買ってこよー

7/31/2024, 12:11:59 AM

(お題:嵐がこようとも+澄んだ瞳)

「ねぇ、もしこの先の未来でさ、私たちの間に大変なことが起きちゃって、離れ離れになりそうってなったら、どうする?」

そよ風に吹かれる草原の中。何となく辿り着いた場所で、何となく暇だった。時間つぶしになればいいなと、ただ世間話の一種として振った話題。
唐突に聞かれた質問の内容が理解できないのか、彼女は首を傾げた。

「大変なこと、とは?」

「そうだなぁ……。例えば病気とか、災害とか……あとは、私が犯罪を犯して捕まっちゃう、とか?」

面白おかしく大袈裟な身振り手振りで話してみれば、彼女はそれに特にリアクションを示すことも無く、ふむ、とひとつ頷いて下を向いた。
生真面目で堅物な彼女のことだ。きっと真剣に答えを考えているのだろう。裏表がなく、どんなくだらない話題にも真摯に返すものだから、少しうざったいと感じるときもあるが、私はそんな彼女の性格を好いていた。

体感では大体2分弱と言ったところで、不意に彼女が顔を上げた。

「私は、なにがあろうと貴女の傍に居ます。」

海のように澄んだ瞳で、真っ直ぐこちらを見つめながらそういう彼女の気迫に、私は思わず身じろいだ。

「でも、不治の病とかだったらどうするの?治療薬なんてないんだよ」

「見つかっていないだけでしょう?ならば探せばいい。災害は私が守ればいいし、貴女が罪を犯して捕まるのなら、いくらでも金を積みます。」

「貴女がたまたま傍にいなくって、間に合わなかったら?」

「ならば今から、私が四六時中離れなければいいでしょう?」

いつも冷静沈着で理性的に物事を考える彼女が、こんなめちゃくちゃで無理矢理なことを言うなんて、珍しい。
彼女のことだから「どうしようもできないことはいくら足掻いても仕方ありません。ですが、なるべくお守りしたいとは思っています。」みたいな、曖昧でつまらない答えを寄越してくるのかと思っていた。

「珍しいね?貴女がそんなこと言うなんて」

「そうでしょうか。自覚は無いのですが」

そこで彼女は言葉を区切った。一拍の間を置いて、ゆっくりとまた話し出す。

「私は、貴女が思っているよりもずっと、貴女を想っています。正論や理屈や倫理など、貴女と共にある為ならば不必要なものです。嵐がこようとも、隕石が地球を滅ぼそうとも、私は、貴女のお傍に居たい。共に生きたい。」

月明かりに照らされている彼女は、なんだか神秘的な雰囲気を纏っている。
私を見つめる彼女がいつもの彼女では無い気がして、でもやっぱりいつもの彼女のような気もする。不思議な感覚だった。だけれど、嫌な気持ちはしない。

「……そっか。なら、頑張って私のこと守ってね。ずっと一緒にいれるために」

なんだか小っ恥ずかしい気持ちになって、少しぶっきらぼうな言い方をすれば、彼女はふっと息を漏らした。
きっと私の考えていることなどお見通しなのだろう。なぜだか負けた気がして悔しい。

「えぇ、貴女が、寂しい思いをしないように。」

あぁ、もうほんとうに、この女には敵わない。

7/31/2024, 12:11:49 AM

澄んだ瞳


純粋だったら何をしてもいいのか?みんな、騙されいるんだ!拳を固く握って搾り出すようにそう言って、不思議そうにみている澄んだ瞳の女の子を睨みつけていた。
彼の瞳は白く濁り見えていれるのかわからない。血圧が上がったのか、白目は赤く充血している。
私、何かしましたか?そんなに怒っていたら身体に悪いですわ。おじさま。あの子の事なら、私、何も悪い事してませんわ。ただ本当の事を申し上げましたの。
コテンと首を傾げる。実にキュートだ。
だって、お身体はとてもふくよかでどこでお召し物をお買いあげなのか、とても気になりましたの。とても、奇抜なデザインでしたし、サイズもあっていないみたいでしたから。お履き物も無理して履いていらっしゃいましたわ。それで集まりにお越しで、歩きづらそうにしていらしたの。それなのに、無理されて笑顔も強張ってらしたから。お帰りになったら?と、申し上げましたの。
もっとご自分に合った装いをされたらいかがでしょうと。所作はおきれいですわ。気配りも良くおできでしたわ。でも、皆様にあわせようとして空回りされてました。まるで、認められないとご自分の価値がないみたいなご様子でしたの。私、飾った物言いができませんの。
おじさま、病院へ行かれた方がよろしいかと。お目が濁ってらっしゃいます。
私も治療しましたの。そうしましたら、とてもよく見えるようになりましたわ。
ものすごく澄んだ瞳は何事も見透かすようだった。
差し出されたのはカウンセリングセンターのカードだった。不都合な物をみなくなると目か濁る世界には必須。

7/31/2024, 12:09:30 AM

「にーに!、サンタしゃんはほんと〜にいる〜〜??」


澄んだ瞳をこちらに向けて尋ねてきた



俺は応えた



「もちろん、いるぞっ」





そう言うと、

妹は、嬉しそうに、足をバタバタさせた。




そんな妹を見て、俺はホッとしたが、少し戸惑った、、、






実のところ、今年は''サンタ''がいない。








いや、「''プレゼントを渡す人''がいない」

と言った方が正しいだろう。





去年までは両親がいたが、、もういない。




今は、俺と妹の2人だけだ。





「サンタさんには何を願うんだ?」





俺は、平然を装って、聞いてみる。





「、、あのねぇ〜、」



妹はニコニコしながら、

俺の耳に手を当てて、コソコソと話してきた。



「''にーに いつも おしごと がんばってるから

やすませてくだしゃい''って言うのっ」




妹は、満足そうに顔をほころばせた。





俺は言葉が返せず、 涙ぐみそうになり、下唇を噛みしめた。

7/31/2024, 12:08:18 AM

『澄んだ瞳』

「まぁ、こんにちは。はじめまして」
老人ホームで穏やかに暮らす母からの何度目かもわからないあいさつには傷つくよりも安心する。いつ見ても険のある顔をしていた母は今では何にも恐れず何にも怯えていないためかいつでも機嫌の良い老人のひとりとなっていた。母につけられた傷は体の至る所にあるけれど、職員さんたちから親切にされて自分のことも娘のこともわからなくなった母は少女のように素直で愛くるしい。
「わたしにも娘がいたのよ。小さくてかわいくてねぇ」
目の前にいる娘のことを映さない澄んだ瞳は遠い日の美しかった記憶を見ていた。母にとってそれは美しかったのかと小さくてかわいい子の話を聞きながら思ってしまう。私にとって美しかった記憶はあっただろうかと考えてしまう。
「わたしのお母さんも、そんなふうに思ってくれたことがあったのかしらね」
母の体には私の祖母にあたるひとから受けたらしい傷がいくつも残っている。それは私が老人ホームに来るようになってから知ったことだ。澄んだ瞳はいつもそこで翳りを見せて、けれど明るく笑ってみせる。
何度目かもわからない明るい笑みに、今こそが美しい記憶になるのかもしれないといつも少しだけ悲しくなった。

7/31/2024, 12:04:09 AM

画家である浅倉慎也はその澄んだ瞳で世界を見つめていた。

目の前に広がる美しい景色も、時に残酷な光景も、ただありのままに観察する。

評価や判断を手放し心を無にして、存在の本質を感じとるのだ。

来たるべき時、その沈静さはほぐれる。

硬く結ばれた紐の後ろに潜む世界の真意が少し明らかになる。
それは決して遠くにはない。
世界の方からその意味を語りかけてくるのだ。

その時、彼は世界の奥深い一端を表現することが芸術の役割だと感じる。

「澄んだ瞳」

7/31/2024, 12:03:55 AM

澄んだ瞳と言われて真っ先に連想したのは私に噛みつきおったハーディ(仮名)である。とっくの昔に川向こうへ渡ったはずだが彼奴の付けたちっちゃな傷は鎖骨下にまだかろうじて残っている。
 競走馬上がりの彼は去勢後も負けん気の塊で、馬術部のガキどもの大半を見下していた。腕の立つ先輩方には渋々ながらも従うが、周囲をちょろちょろし寝藁を替えボロを拾い裏を掘ってブラシをかけたっぷりの水と飼いを朝昼晩夜と差し上げる我々一年坊主は大半が一年目で脱落するお世話係でしかないのだから当然だろう。
 普通の馬と違ってハーディは片目が三白眼とまではいかないが普段から白目の部分が見えた。癇性の馬によく見られる特徴だそうだ。学生の手に負える程度とはいえうちの厩舎では一番気が荒いから気をつけろと言われていた。
 そんな畜生でもというか畜生らしいというか、おいしいものがあればちょっぴり譲歩してくれる。春はクローバーやたんぽぽで大きく作った花輪、夏は大鎌を振るって刈り集めた青草、秋は牧草地のふちの刈り残しを落穂拾いよろしく集めてきては貢いだ。まあそんなもので懐柔されるような玉ではないし舐められまくって最終的にがぶりとやられたわけだが、馬房の中で早くおやつを寄越せと前掻きしていたハーディがむわりと薫る青草の山を食んでいるときは白目も見えなくなって、ただの美しい生き物になった。
 馬の幸せが何かは知らぬ、だがあの瞬間だけは何の憂いも無かったことを願っている。

7/31/2024, 12:02:25 AM

君は夏空と同じ色の
瞳をしているね

透き通るような淡い青

そんな混じり気のない瞳で
私の方をじっと見つめないで

私は君のその瞳に弱いんだ
そんな顔でお願いしないで


そう言って今日も私は
君にちゅーるをあげてしまう

7/31/2024, 12:02:25 AM

星のようであった。
私を包む夜空の星のようであった。
吹き抜ける風も優しく爽やかなのだろう。
穏やかに凪いだ湖面を仰ぎ見るのだろう。
瞬く度に軽やかな波紋が踊るのだろう。

そしてとどこまでも暖かいのだ。

7/31/2024, 12:00:56 AM

私はアニメが好き。非現実的なものも、現実的なものも。
作画が綺麗だと、そのキャラ自体が美しく見える。
瞳が綺麗だと、そのキャラの心が綺麗に感じる。
そして、アニメに出てくるキャラクターはみんな人間性がいい。その度に、「自分もこうならこうなれたのかな」と思う。
でも現実は違って、そんな「美しく」なれやしない。
周りから変だと思われ、そんなことで傷つく自分をアニメを見て傷を塞ぎ、また傷つきアニメに縋る。
アニメのキャラは瞳が綺麗だ。傷ついた人を惹き付けるような、人格の差を見せつけるような、そんな瞳だ。それを見たらもう戻れない。またループに堕ちていく。
澄んだ瞳は、癒しにも刃物にもなってしまうと、私は思う。

7/31/2024, 12:00:54 AM

『澄んだ瞳』
 ずっと他人がちょっと苦手だった。何を考えているかわからなくて。
 でも、親友の優里は違った。澄んだ瞳をしていて、屈託なく笑って、この子だけは純粋で、無垢なのだと思っていた。
「真里ー!一緒に帰ろー!」
「うん!帰ろう優里」
楽しそうに話す優里の横顔を盗み見ると、綺麗な瞳をぱちぱちさせながら常に笑っているかのような声で喋る。
 だから優里に彼氏ができたときはショックだった。優里はずっと少女だと思っていた。
 辛かった。だから噂を流した。優里の彼氏は小学生の時、私をいじめてきたやつだった。優里は中学校のときから一緒になったから知らなかったのだろう。優里が私に彼氏を紹介してきたとき、相手の笑みが引きつっていたのが見えた。
噂はすぐに広まった。私に対するいじめを傍観していた人も、喜々としていじめに関する話をしているようだった。私は辛かったね、と声をかけられる機会は増えたし、たくさんいる優里の友達は優里にその話をしてくれた。優里は涙目になりながら、私に謝ってきたし、彼氏を振った。
 それでもまた優里に彼氏ができた。今度はどうしよう、と思った。その彼氏は高校から知り合った人間だった。でもその人はモテる人だった。その人のことを好きな人はいっぱいいた。その中でいちばんかわいい子を見繕って、放課後の変な魔力を借りてホテルに行ってもらった。所詮そいつも男だった。
 その翌日、その噂が流れた。優里は泣きながら彼氏を振った。
 もう懲りてくれ、と思ったが優里はまた彼氏を作った。ため息をつきながらどうするか考えた。今度のそいつは欠点がなかった。特筆すべき点が何もない。モテるわけでもない。それを考えながら親友として優里に接する。以前よりは笑顔が増えた気がする。でも、彼氏ができる前のほうがもっと笑っていた。
 毎日、「彼氏と帰る!」という優里を見送る日が続いた。それでも優里の瞳は澄んだままだった。
 仕方ないか、と思った。

7/30/2024, 11:40:15 PM

彼は、とても冷たそうで、とても澄んだ瞳をしている。
私はそんな彼が好きだった。

彼とは1年前、学校の廊下で出会った。
すれ違っただけ。
ただの私の一目惚れだった。

ある日机にラブレターが入っていた。
名前もしっかり書いてあって
名前には、「鈴井朱音」と書いてあった。
中身は、「話したいことがあるので、放課後教室に残って欲しいです。」
もう完全に女子だ、、、。ラブレターと思った自分が恥ずかしい。別にモテる訳では無いのに!!

そして放課後になった。
私は机に座ってスマホを触っていた。
すると後ろから足音が聞こえてきたので、振り返ると
とても冷たそうで、澄んだ瞳をしている、彼だった。
彼の名前、朱音なんだ、、。
女子かと思っちゃった。
彼はこう言った。
「好きです。」
私は混乱した。私はほんとに全然別にモテるわけでもないし、こんなかっこいい彼に告白されるなんて!!
だから私はこう言った。
「ごめんなさい。」
すると彼はびっくりした顔をして、
少しだるそうな顔をした。
「マジかよ、だるすぎ。あごめんねー、これ嘘コク。」
そう。私は知っていた。彼が私に嘘コクをしていること。
教室の扉の向こうに男子生徒、約3人くらいの人影が見えるし、彼の顔はいつもより少しだるそうな顔をしてし、それよりも特に1番気になったのは、彼の瞳が濁っていたから。

7/30/2024, 11:35:51 PM

澄んだ瞳/

澄んだ瞳
絶望を知ってる瞳
何かを見据えた瞳

瞳に宿るのはその人の心、生き様、

涙を流した分だけその人の瞳は澄む
絶望を乗り越えた分だけ瞳は優しく据わる

痛みとともに生きるその瞳に出会った時
わたしは恋に落ちる

逃れようのない瞳がこの世には存在する

魅了され翻弄され堕ちていく

彼の瞳もそうだった

澄んでいる中に冷たさと強さと豊かさを感じた

とてつもなく美しく愛おしいと思った

出会ったら最後
逃れることはできない
本能が彼を求めてしまう

そんな溺れるような恋に終わりが訪れたのは
彼の瞳に変化が現れたからだった

ふたりで過ごせば過ごすほど
いつしか彼は孤高という強さを失くし
わたしを求めるつまらない瞳になっていった

わたしの羨望の瞳と彼の冷めた瞳が
まるで入れ替わるみたいに
綺麗に、だんだんと、着実に。

そして彼からの視線に耐えられなくなっていった

彼の瞳に映るのも、自分の瞳に彼が映るのも
嫌だ、と本能が叫んでいた
そう感じてしまった瞬間に
あぁ、もう全て終わったのだと悟った

彼の美しさはもう消えてしまった、と

彼の美しさを奪ったのは紛れもなくわたしで
そんな彼を愛せないのもまた事実で

その瞬間にこれは恋だったのだとわかった

恋とは人を傷つけてしまうことなのかもしれない


では愛とは。


愛するふたりはお互いがお互いを
暖かく、澄んだ瞳で見つめ合っているのかもしれない

7/30/2024, 11:28:24 PM

君が涙目でわたしを見ている。
澄んだ瞳、とても綺麗に思った。
でもわたしは君を悲しませてしまっている。
君を大事にしたいと思っているがまだ十分でないようだ。
もっと愛を伝えてもっと行動で示さなければ、
君はわたしの気持ちを感じ取ってくれない。
愛し続ける、想いを伝え続けることは難しい。

7/30/2024, 11:27:27 PM

俺は今、小さな面接官の前に座っている。


キョウコさんの息子だ。先日、予期せぬところで彼に出会ってしまったので、日を改めて正式に面会することになった。
ファミレスのあまりに目立たなそうな席に通してもらった。
注文を済ませ、ドリンクバーでそれぞれ飲み物を準備し席につくと、小さな面接官は俺をまっすぐ見つめた。子供の澄んだ瞳というのは、世俗のアカにまみれた俺にはまぶしすぎる。
俺は彼の横に座る母親としてのキョウコさんを現実として普通に受け入れている自分に軽く驚いていた。
彼女が俺をみて頷く。

「改めて、……改めてってわかる?」と俺がきくと
「わかんない」と小さな面接官は答えた。
「だよな。んじゃ最初から。初めまして。俺の名前は…」と言いかけたのを遮って、子供が言った。
「初めましてじゃないよ。この間、走ってきたじゃない。あと、僕このおじちゃんのシャボン玉パチンパチンて」


俺はキョウコさんの顔を見て「いえいえ知りません」と首をふって合図した。彼女も困惑している。
子供は続けて「あとさ、あとさ、カタツムリのおじちゃん!」

いつのまに俺には二つ名が…。おじちゃんていうこの声…。それにカタツムリ…どっかで言われたような。

「??………!!」

「あーっ!」俺の大声に店員が飛んできた。「お客様、他のお客様のご迷惑になるような…」俺はくいぎみに「スミマセン。」と店員に謝った。
子供はキョウコさんと「おじちゃん怒られてるね。」とたのしそうに笑っている。
おいおい、誰のせいだと思ってるんだ。

嘘だろ?あの公園での小さな出会いが、ここに繋がっているとは。何だか俺まで可笑しくなって、3人のテーブルは笑い声に包まれた。


お題「澄んだ瞳」

7/30/2024, 11:24:45 PM

ラブandベリーを黙々とプレイする成人男性の後ろ姿を眺める幼かった頃の僕の瞳は誰よりも澄んでいたと思う。

なぜそう言えるのか?

男一人でスイパラに行ってしまった経験からそう言える。

カレーとケーキをひたすら交互に貪る僕を見ていた近くの席の女子中高生たちの瞳を僕は忘れていないからだ。

あれはとても澄んでいた。

7/30/2024, 11:23:13 PM

澄んだ瞳…



後輩の男の子に相談された。

カラコンを入れたいけどどうしよう?




当時カラーコンタクトは今ほど品質も良くなく

眼球にキズがつくとか言われていた。




彼はバンドのドラムをやっていた。

外見よりも腕を磨けと私は言った。




彼のバンドはそこそこ人気があった。

その後彼がカラコンを入れたかどうかは知らない。




今、街でカラコン売り場を通ると当時を思い出す。

今なら反対しないし、自分も入れるかもしれないなぁ…

7/30/2024, 11:13:45 PM

お盆に帰省したら、娘が私の母を見つめてこう言った。
「どうしてばぁばの目は濁っているの?」
と、それこそ澄み切った瞳で、なんの邪気もなく。

母は白内障の手術を控えていた。
今は亡き祖母も白内障の手術をしたことがある。
あのときの祖母も、今の母も、確かに瞳がぼんやりと、黄掛かった白に濁っていた。

「人はね、年を取ると、だんだん目が濁っていってしまうんだよ。ひどくなるとね、手術とかして、治してもらわないといけないんだよ」
母は怒るでもなく娘に答えた。
私には癇癪持ちだったくせに、孫は可愛いのだろう。
目の中に入れても痛くないとはこのことか。

年を取ると人の目は物理的に濁る。
たしか中学だか高校で習った覚えがある。
そのせいで、年を取ると青系の色がくっきり見えなくなるのだとか。
そんなことを流れで習ったから、理科や保体ではなく美術の授業だったかもしれない。

私の目も、その頃に比べるとだいぶ濁ったに違いない。
それでも、長く生きた分、心の目はより養われ、澄んできたと信じたい。

無垢な娘の瞳と、老熟した母の瞳。
交互に見つめながら、そんなことを思った。


(お題:澄んだ瞳)

7/30/2024, 11:12:19 PM

大きく深呼吸して目を瞑る
イチ、ニ、サン
次の瞬間には新しい私

照り輝く日の光
吸い込まれそうになる水平線
しゃんと立つ向日葵
じゅわっと溶けたアイスのフチ

澄んだ瞳に映る夏の色

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