小雪

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彼は、とても冷たそうで、とても澄んだ瞳をしている。
私はそんな彼が好きだった。

彼とは1年前、学校の廊下で出会った。
すれ違っただけ。
ただの私の一目惚れだった。

ある日机にラブレターが入っていた。
名前もしっかり書いてあって
名前には、「鈴井朱音」と書いてあった。
中身は、「話したいことがあるので、放課後教室に残って欲しいです。」
もう完全に女子だ、、、。ラブレターと思った自分が恥ずかしい。別にモテる訳では無いのに!!

そして放課後になった。
私は机に座ってスマホを触っていた。
すると後ろから足音が聞こえてきたので、振り返ると
とても冷たそうで、澄んだ瞳をしている、彼だった。
彼の名前、朱音なんだ、、。
女子かと思っちゃった。
彼はこう言った。
「好きです。」
私は混乱した。私はほんとに全然別にモテるわけでもないし、こんなかっこいい彼に告白されるなんて!!
だから私はこう言った。
「ごめんなさい。」
すると彼はびっくりした顔をして、
少しだるそうな顔をした。
「マジかよ、だるすぎ。あごめんねー、これ嘘コク。」
そう。私は知っていた。彼が私に嘘コクをしていること。
教室の扉の向こうに男子生徒、約3人くらいの人影が見えるし、彼の顔はいつもより少しだるそうな顔をしてし、それよりも特に1番気になったのは、彼の瞳が濁っていたから。

7/30/2024, 11:40:15 PM