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澄んだ瞳


純粋だったら何をしてもいいのか?みんな、騙されいるんだ!拳を固く握って搾り出すようにそう言って、不思議そうにみている澄んだ瞳の女の子を睨みつけていた。
彼の瞳は白く濁り見えていれるのかわからない。血圧が上がったのか、白目は赤く充血している。
私、何かしましたか?そんなに怒っていたら身体に悪いですわ。おじさま。あの子の事なら、私、何も悪い事してませんわ。ただ本当の事を申し上げましたの。
コテンと首を傾げる。実にキュートだ。
だって、お身体はとてもふくよかでどこでお召し物をお買いあげなのか、とても気になりましたの。とても、奇抜なデザインでしたし、サイズもあっていないみたいでしたから。お履き物も無理して履いていらっしゃいましたわ。それで集まりにお越しで、歩きづらそうにしていらしたの。それなのに、無理されて笑顔も強張ってらしたから。お帰りになったら?と、申し上げましたの。
もっとご自分に合った装いをされたらいかがでしょうと。所作はおきれいですわ。気配りも良くおできでしたわ。でも、皆様にあわせようとして空回りされてました。まるで、認められないとご自分の価値がないみたいなご様子でしたの。私、飾った物言いができませんの。
おじさま、病院へ行かれた方がよろしいかと。お目が濁ってらっしゃいます。
私も治療しましたの。そうしましたら、とてもよく見えるようになりましたわ。
ものすごく澄んだ瞳は何事も見透かすようだった。
差し出されたのはカウンセリングセンターのカードだった。不都合な物をみなくなると目か濁る世界には必須。

7/31/2024, 12:11:49 AM