『恋物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「恋物語」
この曜日の夜9時には恋愛ドラマが放送されている。
少年少女が、あるいは大人が片思いだったり、両思いだったり、はたまた三角関係だったり。
結ばれることもあればその逆もある。
その後のことは誰にもわからない。
幸せに終わるのか、それとも不幸の始まりなのかも。
いずれにせよ、自分の経験上そういうのには興味も縁もない。
縁結びの神を祀った神社まであるというのに。
「えー!!!どうしてだい?!!幸せの形は人それぞれだからなんとも言えないが!!!経験として一度くらいしておけばいいと思うよ!!!」
確かに言う通りだが、興味を持てない以上しようと思ってもできない。あんたが代わりにやればいいんじゃないか?
「そうかもしれないが!!!なーんか違う気がするんだよね!!!でも、どうしてこんな普遍的なことに興味を持てないんだい???……無理して答えなくてもいいが。」
強いて言うなら、周辺で恋をした人が往々にして幸せそうじゃないから、かな。
それと、誰かに対して深入りはしたくないんだ。
「へー!!!なるほどね!!!」
「キミの恋物語を聞いてみたかったが無理そうだね!!!」
それじゃ、逆にこっちが聞くが、あんたは恋とかしたことあるのか?
「ないよ!!!だが!!!ボクは森羅万象を遍く愛しているうえ!!!全てに愛されている!!!だから!!!恋愛の必要などないのだよ!!!羨ましいかい?!!」
さすが自称マッドサイエンティスト。ものすごい自信だな……。
「自信じゃなくて事実だよ!!!ほら、キミもそうだろう??!ボクが愛おしい……そう思わないかい?」
はいはい。
「でも、恋っていうのは傷つくこともあるが、タダでできてしまう。一方で愛っていうのは関わるニンゲン全員が何かしらを犠牲にしているんだ。」
「無償の愛という言葉はあるが、見えないところで、知らないうちに、自分を、誰かを、なにかをすり減らしている。」
「まあボクはそんなことないけどね!!!」
「ボクが思うに、恋をするっていうのは誰かを、何かを愛する練習みたいなものなんじゃないかな!!!」
愛する練習、か。
「恋愛が難しいならさ!!!ボクを友達として、仲間として!!!大事に思ってくれたまえよ!!!」
そうか。そうだよな。
恋とか愛とか、そういうのは自分にとって縁遠いものだと思っていたが、案外身近なところにあるものなんだよな。
「そうそう!!!そうだよ!!!」
「それじゃあさ!!!今からちょっとゲームでもしよう!!!」
「これも恋愛の練習だよ!!!」
……ちょっと違う気もするが、まあいいか。
いつか、もっと誰かを愛せるようになれたらいいな。
あの時、私が抱いていた感情に名前をつけるとするなら『哀れみ』、といえるだろう。
彼女は、祖先の特徴をその背に有していた。
空を舞う鳥たちに似た、白い翼を。
長い年月をかけて、祖先が点在していた群ごとに交配が進んでいくなかで、祖先の特徴を有することは重宝がられるどころか、退化と見なされ迫害の対象とされた。
彼女―シロヨクも、例外では無かった。
彼女の年が3つになる頃、年の近い子どもたちは彼女と遊ぶことを避けるようになった。
大人たちが明らかな侮蔑の態度を取るようになったからだ。
この頃、シロヨクの背には傍目から明らかに肩甲骨とは異なる盛り上がりが服の上からでも確認できる状態で、幼いシロヨクの小さな身体にはアンバランスな大翼が折りたたまれていてもなお、その存在感を現していた。
一人ぼっちで過ごすことが増えたシロヨクは、茂みに隠れ、時に必死に声を殺して嗚咽した。
その姿は、アカメの脳裏を焼き、胸に長針が刺さったような痛みを残した。
アカメは、視力の無い紅い瞳と銀色に近い白髪を持って生まれた。
稀有な容姿のアカメは、視力を持たずとも、全身の感覚をもって自分と外界とを理解し、見えないはずの世界を透視というかたちで頭の中に顕現させることができた。
さらに稀有な能力を宿していると知るや否や、群の大人たちは驚きおののいて、アカメを神格化し、不可侵の存在として囲うようになった。
アカメは自分の意思で自由に外に出ることも、誰かに会うことも難しくなった。いわゆる軟禁状態に置かれた。
ただ透視だけが、彼と外界との接点を唯一繋ぎ留めていた。
アカメは、自分に食事を運んでくる母世代の女性が下がると、手早く食事を喰らい、次に女性が訪れる半刻後まで透視に集中した。
シロヨクの状況を知ったのは、そんな時だ。
アカメ9歳、シロヨク3歳の頃だった。
『どうして泣いているんだい?』
頭の中に突如、男の子の声が響き、草むらに身を潜めていたシロヨクは、勢いよく顔を上げて左右を見回した。
誰もいない。
シロヨクしか。
「だぁれ…?」
シロヨクは、思わす声を漏らしていた。
続
#恋物語
「おや、また来たの?」
こちらを一瞥し、読んでいた本を閉じる。
艶やかな緋色を纏うその妖は、いつもと変わらず気怠げだ。
「あなたも好きよねぇ。今日は何のお話を聞きに来たのかしら?」
心踊る大冒険の話。何処かの国の英雄の話。不思議な世界の不思議な話。
妖の話す物語は、いつもわくわくするものばかりだ。
けれども今日は、いつもとは違う話を聞きたかった。
例えば、
「恋物語」
「恋ぃ?」
よほど意外だったのか。信じられないものを見るように目を見張り、次いでにたりと弧を描いた。
「あの、野山を駆け回って、傷ばかり、作るような、じゃじゃ馬娘が、恋っ!…っく、ふふ」
心底おかしくて堪らないと口元を歪め、妖は笑う。
そんなにおかしいだろうか。
確かに今までは、外で色々な知らないものを見るのが好きだった自覚はある。けれど、まったく興味がないわけではないのに。ただ、少し外の世界への興味が強いだけで。
「少しは大人になったというわけかねぇ…あぁ、ほら。そんなに臍を曲げてないで、こっちへおいでなさい」
段々と気分が下降している事に気づいたらしい妖が、笑みを浮かべたまま手招きをする。
少しだけ反抗する気持ちはあるが、結局はその手に引かれて側に寄った。
「さぁて。恋といっても色々あるけど、何がいいかしらねぇ」
「…そんなにあるの?」
「えぇ、そうよ。初恋、恋愛、悲恋、失恋、色恋…はまだ早いけど、言葉だけでも数多ある。どれがお望み?」
抱き上げられて、妖の膝の上。
どれかと問われて悩むも、今日はいつもと違うものを。いつもは見向きもしないようなお話を。
「じゃあ、悲しい恋物語で」
「あらまぁ、今日は本当に可笑しいのねぇ」
「今日はいつもと違う話を聞きたいの」
「そうかしら?まるで恋でもしているみたい…それも、とびきり叶わないような恋を、ねぇ?」
腰を引き寄せられ、顎を掬われて視線が合わさる。逃げる事を許さない、強い鈍色に見透かされるようでとても落ち着かない。
「大事に箱にしまって鍵をかけて、閉じ込めて。ずうっと秘めたままでいるの。叶わないって決めつけて、可哀想に」
額に唇を触れさせて、妖は嗤う。愉しくて仕方がないというように。
「そんな可哀想な仔には、特別のお話をあげましょうか。遠い昔の、或いは未来の。人間と妖の哀れで滑稽な恋物語」
そうして、妖は語り出す。
手を繋ぐ二人の冒険譚を。
出会いと別れの中、紡がれる恋物語を。
20240519 『恋物語』
恋物語
いつもと変わらず挨拶をして
また顔をあわせたら一緒に笑って
それが普段どおりの日常だったよね
私にだけ特別なサインをくれるまでは🤍
「好きなんだ。」
「えっ…え、えっと…あっ、ありがとう。」
男友達にそう言われたときは嬉しかった。
けど、恋愛対象で見ていなかった男友達から
好きなんて言われたらなんて返せばいいのか
分からなくて、曖昧な返し方になってしまった。
好きな人がいると幸せ。
見かけただけで、すごく嬉しい。
でも今、恋って怖いんだなと思った。
恋が叶うと、自分はもちろん
周りもいろんな変化が起きる。
恋愛漫画で見る「三角関係」というものも
あるのかもしれない。
恋は叶えばいいんじゃなくて、
叶った先が大変で、大事なのかなと思う。
全部はっきりさせて、好きな人がいることも
打ち明けることにした。
男友達を家に呼んだ。
カランカラン─
風鈴が透き通った音を鳴らす。
まだかなと思いながら壁掛け時計を見ていると
ピンポーンとインターホンが鳴るのが聞こえた。
来たっ!と椅子から立ち上がって
「はーい、開けていいよーっ」
玄関に向かいながら言う。
ガチャ─
「お邪魔しまーす」
ナイキのスニーカーを履いて来た男友達─
いつもより少し大人っぽく見える。
休日に会うのは初めてだからかもしない。
「いらっしゃい!こっちっ。」
そう言ってリビングに案内する。
「座ってて。今麦茶持ってくるから」
「はいっ」
コトンと2つのコップをテーブルに置く。
「ありがとう」
「あのねっ、一昨日の話なんだけど..」
ごくりと唾を飲む。
「き、気持ちは嬉しかったよ、凄く。
でもっ、実は私...好きな人がいて..
だから..その..気持ちに答えられないの..ごめんね。
─このままの関係でいてくれないかなっ..」
ぎゅっと目をつぶって言う。
「..分かった。両思いになれるように頑張れよ」
男友達は少し辛そうに言うと立ち上がった。
「え、帰るのっ?」
座りながら立っている男友達を見上げる。
男友達は、ああと言って玄関に向かう。
その姿を見て慌てて立ち上がって後を追う。
「ちょ、ちょっと待ってっ!」
「今日は色々..ごめん。
でも、最後まで話聞いてくれてありがとう。
──またね」
小さく手を振ると男友達は無言で手を振り返した。
これは「 失恋と小さな恋物語」である。
「恋物語」
好きとか打つの結構恥ずかったです💦
恋愛漫画アプリとか読むと1人でキャーキャー
言ってるんですけど(笑)書く&打つ人も
恥ずかしいんだな..って思いました。
🍀恋物語
高校卒業して二ヶ月、私は先生と一線を超えた。
冷房をつけない程よい初夏の頃。
私たちは手に滲む汗を混ざらせ、三年間の関係を覆すかの様に身体を重ねる。マスクも、服も脱ぎ捨てて。
先生の体温は思っている以上に、熱い。
学校で見ていたあの穏やかな先生からは想像もできない体温。そして、男という本能が垣間見る目つき。
憧れて、尊敬して、愛する貴方が私に隠すことなく欲望を向けている。
私は「初めて」なのだからもう少しお手柔にしてほしい所、
私が抑えきれない貴方の反動と私が抵抗できない貴方の力を持って貴方は私の全てを支配する。
この上ない至上だ。
それでも私は、貴方への恋心をひたに隠し続けるの。
先生と生徒から貴方と私に変わったからこその身体だけの関係。何処も法に触れていないわ。
────────
こういう物語、あってもいいじゃない?
先生と生徒から貴方と私へ呼称が変わるちょっぴりハードな恋物語。
空っぽの私に 恋物語だなんておこがましい
私は独りがお似合いです
#恋物語🫶
―これは、私達、二人の恋物語である―
2年前のまだ残暑が続いていたあの夏の日。いつも通り、仕事終わりで、仕事場での元彼1号に毎日、振り回され、疲れ果てて帰宅したいつもと変わらないはずのグループホーム…その頃、当時、私は、男を取っかえ引っ変えを繰り返していて、その頃には、通算7人目(職場では、三人目)の彼氏がいた。「ただいまぁー」疲れ切った様子でいつもの挨拶…すると、私がいつも通り、玄関の鍵を閉めようとしていたら、そこには…!突如、私の目の前に現れたイケメン🥰💗まるでスカッとジャパンで言うイケメンスカッとのイケメンの風が吹いたかのように、私と彼の間に、「運命の風」が吹いたのだ。突如、私の目の前に現れた彼は、「運命の風」を吹かせた上、私の心までも奪い去ったのだ。だが、しかし、恋に落ちたのは、良い物の、当時の私には、隣に邪魔者がいた…そう。それは、愛も無いのに別れた後の次がいないと情緒不安定になりそうだからと言う理由だけでストックしていた彼氏だ。私は、当時、彼に沢山の愛情や、愛を注いだ。なのに、彼から渡されるのは…ただの性欲でしか無かった。彼からは、沢山話を聞かされるのに、いざ、私が話すと、彼は、突如、上の空になり、毎度、空を見上げてた。私も、付き合いたての頃から、彼からの愛が無いのは、薄々感じていた。でも、私は、彼を信じていたかった。でも、交際3ヶ月記念日から、体を求められる様になり、私は、過去の男経験からトラウマだったので、正直、限界を迎えていた。そんな時、グループホームでイケメンの職員と出会い、恋に落ち、すぐにでもその彼と恋に走り出したかった…けど、まずは、その彼の気持ちを確かめたかった。だからこそ、彼が何となく、私に、好意を持ち始めたのを察した際に、恋愛上級者の私は、グループホームで働く彼の気持ちを確かめるべく、とある作戦に出た。それは…そのグループホームで働く彼に、彼氏の話をした時、どんな表情をするかで、彼の想いを見極めると言う方法だ。これは、あまり表情に出さない彼だと、心を読み取るのが難しい為、恋愛上級者にしかこなせない。こなせるのも、ごく僅かだろう。とある日。グループホームにて、いつも通り、二人きりの空間で、彼氏の話兼悩み相談を始めた。自慢気だけど、相談を交える私の話に、彼の表情は、若干だけど、少しの間、表情が曇ったのだ。それで私は、直ぐに察した。「やはり、彼も私を愛してる」と。それを知った私は、彼氏と決着を付ける為、何度も別れ話を切り出した。だが、その頃の私達は、クズな恋愛をしていた。と言うのも、私達は、何度も付き合っては、別れてを繰り返していた為、彼氏は、別れると言う言葉の意味を忘れてしまったようだった。でも、早くも愛の無い彼氏と別れて、未来も愛もちゃんとある次の恋に進みたかった私は、何度も苦戦しながらもようやく彼氏と別れる事に成功。そして、私は、最低なので、その時、一緒にお昼休憩していた彼氏の前で、グループホームの彼に別れたLINEをし、そのまま、交際🫶当時、私は、あまりにも、彼氏が嫌過ぎて、心の底からSOSを出していたが、誰も気付いてくれない中、グループホームの彼だけが察してくれて、物凄く嬉しかったのを覚えている。彼が救ってくれたからこそ、私は、余計に彼に恋に落ちたんだ。今では、そんな彼とももう交際してから、間も無く1年4ヶ月記念日を迎えようとしている。何だかんだ、色々あったし、沢山の試練を乗り越えて来て、今の私達がいる。そんな私達は、もう既に結婚前提の同棲生活も始め、間も無く同棲生活も、6ヶ月が過ぎた。色々とトントン拍子だったから、まだ夢の様だけど、彼と、これからの幸せな未来の為にも色々頑張るんだ(*˘︶˘*).。.:*♡彼と出会えてホントに幸せ🫶そう。私達の関係は、とあるグループホームから始まり、とある彼氏との相談事から恋が芽生え、始まり、実ったのだ。それが、私達二人の恋物語🫶
『いつか結ばれるより 今夜一時間会いたい』
エンドロールにこの詩を添えた彼女こそ
物語を本当に理解していたのではないだろうか
◼️恋物語
【恋物語】
真夜中に私の好きな人がこの町から出ていくと知った時、私はすぐに家を飛び出した。
その時の時刻は午後23時ちょうど、静まり返った町にはスーツケースを引く音だけが聞こえる。
スーツケースを引いている人は私の好きな人で、もうすぐ姿が見えなくなりそうなのが嫌で無我夢中で走った。
「なんで黙って出ていくんですか」
「あなたがショックを受けると思ったからだよ、この行為が最低だとはわかっていたけど」
「最低だと思うなら、最初から私に上京すると告げてショックを与えれば私だって覚悟が出来ていたのに!」
「帰って来ないって言うわけじゃなかったから言わなかったんだ」
「ならまた帰ってきてください、私はいつでもこの町にいますから」
「もちろんだよ、また会おうね」
またスーツケースを引く音が聞こえて、私は涙をこぼす。
これが私の人生における恋物語の第一幕。
お題 恋物語
いつからだろう
同年代の子達が思い描くような恋物語を
想像できなくなったのは
なんで私だけ、いつも綺麗な恋をできないのか
私が汚れてるのだろうか
それとも、同性と馴染むことが出来ない私への罰なのか
クラスの女子がかっこいいと騒ぐ男子は、私の友達
でも友達と思ってるのは私だけのことも多い。
この学生という年代は厄介で、多くの人が常に異性を
意識している
女性の私は男性と友達になることは難しい。
すぐに意識されてしまうから。
喋ってるだけで、みんな好きと勘違いしている
自惚れではない。
自慢したい訳でもない。
そもそもこれは自分にとっていいことだとは思ってない。
本当に私の事好きになってくれる人に出会いたいし、
軽く好きになってくる人はあまりタイプでは無い。
だから私はみんなみたいに幸せな恋物語をつくれない
でもいつか、本当に私を私として好きになってくれる人に
出会えたらいいな
「じゃあ恋人同士にならなくていいの?ほんとに?」
「ええほんとに。」
「そうなんだ…。」
好きな人がいたらその人とどうこうなりたいっていうのが恋愛じゃないの?知らないけど。
「だからこれは恋なの。永遠の恋。」
うーん本当か?いやこの子はこんな嘘はつかない。知らないけど。
「じゃ、じゃあさ。もしそのおじ…あ、その、彼がさ。あなたのことを好きだって言ったらどうする?」
「え、それはありえません。あるはずが無いの。」
「…たとえばだよ。たとえば。」
この子かわいいからありえる話なんだよな。さあどうする?
「…そうなれば、この恋は終わり。さよなら。」
「愛に変わる?」
「変わらない。」
きっぱりか。なるほどこれは世間一般からしたら愛ではなく恋というかむしろ変なんだろうな。知らないけど。
「じゃああなた以外の好きな人がいたら?」
「それはいいよ。」
「…いいんだ。」
「愛は不自由だけれど恋は自由だもの。」
なるほどよくわからない。難しいね恋愛って。
まあまあとりあえずこの恋物語が早々に完結しないことを願おう。なんかおもしろそうだから。
恋物語
#恋物語
必ずしも男女の恋仲でなくとも
相手への思いやりや
相手から刺激を受けて
刺激的な幕開けを経験出来たなら
それは
もうあなただけのホットな恋物語。
たとえ結末が望みたくない結末になったとしても、
今までの歩みの時を味わえたのは
相手に巡りあえたからこそ。
相手を愛おしく思いやる心はとてもBeautiful
ショコラ
首尾一貫、全く一緒の物語なんて無い。
どんな物語も唯一無二。
だから、切ない物語でも「経験」として
憶えておいても良いかもしれない。
きっとその経験が
次の物語を良いものにしてくれるよ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
恋物語って
桜みたいに儚くて美しい瞬間があるよね。
私はその瞬間がとても好き。
No,3¦『恋物語』
彼を避けて3ヶ月が過ぎた。
始めは毎日のように来ていたメッセージも、3日置きとなり、1週間置きとなった。
そして今日まで2週間連絡がない。
もう連絡が来るはことないだろう。
スマホを鞄にしまう。
これで良かったんだ。
帰り支度をして会社を出る。外はパラパラと雨が降っていた。
僕はそのまま歩き出した。雨なんてどうでも良かった。
ぽつぽつと雨がかかる。だんだんと勢いが強くなってきた。
流石にまずいかもしれない。
歩みを早めようとしたとき、ふっと影が落ち雨がやんだ。
僅かに遅れて、誰かが傘を差してくれたことに気が付く。
「あ、ありがとうございま…」
そちらを向き、お礼を言おうとした自分の声はすぼみ雨音にかき消された。
「どうして…」
(テーマ:恋物語)
私は、好きな人がいる
その人は、私にとって大事な人彼氏にしたい人です
こんな見た目なので告白は、できません。
友達もいません。
私は、ぼっちでいいんだ……ぼっちでいいんだ……と思っていた私だがある時、運命な出来事……
私がずっと好きだった彼から話しかけられた。
私は、ずっと緊張していて心臓がバックバクだった。
落ち着いて彼の話を聞いた
放課後、校舎裏に来てくれませんか?と
私は、思わず「はい」と答えてしまった。
あとからなんで断らなかったんだろうと思ったがこんなことは、二度とないと思ったら行くしかなかった。
放課後
放課後になり校舎裏に行ったら本当に彼がいました。
「なんの話だろう」と思いながら「なんでしょうか?」と言いました。
それは、私の心を変える出来事でした。
彼は、こう言った
「最初に出会った時からあなたのことが好きで何度も何度もあなたに話しかけようとしたけど話せなくて今回やっと話せました。」と彼は、言ってくれた。
私は、今好きな人の前で本当のことを打ち明けた。
「本当は、私もあなたのことが好きでした。私も話してみたいと思ったんですが中々話せなくて」と色々話した。
彼は、最後にこう言った
良かったら僕と付き合ってもらえますか?
私は、最後の言葉に涙が流れてきてこう言いました。
「はい 私で良かったらよろしくお願いします」と
彼は、すぐに抱きしめてくれました。
もう誰にも渡さないからもうずっと一緒にいるからと彼は、言ってくれました。
私は、その言葉に涙が止まりませんでした。
あれから何年が経ち私たちは、結婚し幸せな日々がずっと流れました。
2024年5月19日
『恋物語』
「やはり恋なんてくだらないな。この世でいちばん馬鹿げた物語だ」
あなたに一冊の本を薦めた。
私のお気に入りの恋物語。
リアリストのあなたには、少々非現実に甘過ぎてお気に召さなかったみたいだけれど。
「早いですね。もう読み終わったんですか?」
「君が僕に薦めてくれた本を、いちばんに読むのは当然だろ」
そう言って彼は私に本を返却する。
「僕は君と同じ景色を見たくて、こうして一緒にいるんだから」
甘過ぎてくだらない恋物語も、君とだから読めるんだよ。
嬉しいことを言ってくれた彼に思わず顔が綻ぶ。
次はどんな恋物語を、彼と読もうかしら。
図書室で本を読んでいると、彼がやって来た。最近、転校してきて私の隣の席になった。それだけで何故か親しげに振る舞ってくるのだ。転校直後の知り合いがいない環境で心細いのかもしれない。そう少し同情して構ったのが良くなかった。まるで最初から友達だったのかと勘違いするほど、一緒にいることが多くなった。移動教室の時も昼食の時も休み時間も。隣良い?と私の答えも待たずに隣に座る。相変わらず話を聞かない男だ。無視して本を読もうとするが、話しかけてきて集中できない。
「ねえ、読書好きなの?どんなジャンルが好き?」
「私が何読もうが関係ないでしょ」
彼は本の題名を盗み見ると、小さく声を上げた。
「あ!この本、この間映画化したやつだよね。たしか、恋人の片割れが転校して離ればなれになったけど最終的に結ばれるやつ」
「ああ、よくある恋物語なんだ…って、ネタバレしないでよ」
「俺はありきたりでも好きだよ、こういうのは」
「ふうん」
まあ、人の感性なんてそれぞれだし。彼との会話を終わらせ、本の世界に没頭しようと活字を追い始める。
「ところでさ、架空の二人のハッピーエンドだけで満足?」
「…何が言いたいの」
「白々しいよ、俺が君のことずっと気になってること知ってるでしょ?」
「ストーカーみたいに付きまとう男は嫌なんだけど」
「だって、そうしないと君は俺に興味持ってくれないじゃないか」
彼は拗ねたように頬を膨らます。こんなんでも顔が良いから、なかなか様になっている。
「昔からそうだよね、君は。俺のことには全く興味なくて他の子とばかり遊んで」
彼からの言葉に耳を疑う。
「は?私、あんたと会ったことないけど」
「酷いよ、近所の公園でいつも遊んでたのに、引っ越すから挨拶したのに。やっぱり覚えてないんだ」
早口で詰め寄る彼に少し恐怖を感じ、距離をとるために席から立ち上がった。だが、彼はその分距離を詰めてくる。
「でも、また会えた。会えたんだから、この恋だって成就するはずだ。君だってこの本の二人みたいに」
物語はハッピーエンドが良いよねと頬を赤らめ、手を握られた。
「悪いけど、私の人生にあんたとのハッピーエンドはないよ」
手を払い睨むと、彼は少し目を丸くしたが不敵に笑った。
想定外の反応を見せたかと思えば、次の瞬間には安直な罠に引っかかる。この世の人間全てがそれぞれ異なる存在である以上、人付き合いというものは一つとして同じ筋書きにならない。その中にあってなお、彼という人間は異色だった。勝利の女神を直接相手に取って勝負するような、そんな無秩序さと高揚感が常に彼との間にある。恋人となった今でもそう。柄でもないのに記念日でもないのに喧嘩もしていないのに、突然花を買って帰ってきたこともある。しかも自分以上に買った本人がひどく照れているのだから、このときはさすがに参った。筆致が読めない、どこに着地するか予測がつかない。わかっているのはただひたすらに幸せだということだけ。
(題:恋物語)
「恋物語」
語り継がれるものでは無いけど
私にとっては壮大な物語だから