『鋭い眼差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
鋭い眼差し
まだ戦士に成りたての頃、敵に命を狙われて竦み上がっていた私を助けてくれた人がいました。
謎めいたその人は鋭い眼差しで敵を見つめて、そして次の瞬間相手は倒れていたんです。
とても強くてかっこよくて、でも私には手の届かないような人だって一目で分かった。
私はずっと記憶の中のその人の背中を見ていて、その人に憧れてたくさん鍛練を積みました。
そして、私はそれなりに強い戦士になったんです。
いつか彼と共に戦いたいとすら夢に見ました。
今、その人は私の前に立っています。
一緒にいた仲間たちは皆やられてしまいました。
彼と敵対しなければならない運命を恨みました。
しかし同時に、この再会を嬉しく思いました。
私は持ち得る全ての力で戦いました。
同じ戦士としての誇りに賭けて。
そして、仲間たちへの弔いのために。
でも、あぁ、やはりあなたには敵いませんね。
あなたの鋭い眼差しがまっすぐ私を捉えている。
怖くて悔しいけれど、あなたに葬られるならこれ以上の喜びはない。
さあさあお立ち会い!
今宵ご覧いただくのは
シャボン玉でございます。
はぁ?と思う方もいらっしゃいやしょう。
ところがどっこい。
ワタクシのシャボン玉は
そこらの安モンとは違いまっせ〜?
まあまあ、
気になるなら見てってください。
シャボン玉の液から
少し違くてですねぇ、
これ、ワタクシが作ったんすけど
それはもう大変で。
10年ほどかかっちまいましてねぇ〜。
ある所から仕入れたんすけど、
イッカクの涙が入ってまして
割れにくいシャボン玉ができるんですよ。
お、準備できました。
さー!さー!
道行くみなさん!
ふぅ〜っと吹き込んだこの息、
一体何者だと思います?
ではそこの鋭い眼差しを向けてくるお嬢さん!
ただの二酸化炭素?
大正解ですが、
もう少し表現を変えやしょうか。
こちらシャボン玉液の中に溜めた
タメ息でございやす。
チリリリリン。
あれ、もうタイマー鳴っちゃった。
バターを溶かしてる時間が
どうしても惜しくて、
気になってた本を読んでいた。
当然フィクションだ。
イッカクなんている訳ないもんね。
口調もちょっと古い感じするし。
でも何故か引き込まれる。
半分以上読んでしまった私は
まさかの午前1時まで
マドレーヌを作っていた。
集中力がいいってことで。
"Good Midnight!"
ちょっと本の口調を真似てみたいと思った。
でもこれは英語か。
うーん…。
タメ息溜めて
幸福吸って
シャボン玉みたいに
なってくだされ。
のんびり屋で
どこか抜けてる彼。
でも、スイッチが入ると
がらりと変わる
鋭い眼差しで、キャンバスに筆を
走らせる彼が
たまに熱中し過ぎて私の事忘れちゃう
けど、
作品に向き合う彼が好き。
鋭い眼差し/夜凪
鋭い眼差しがこちらに刺す
私のジュースとお菓子、
勝手にとったやろ。
流石にばれるか
隣の男の子のまつ毛が好き
優しい目が好き
フサフサな髪の毛が可愛くて好き
優しい性格が好き
クールなところが好き
でも実は、寂しがりやなところも好き
好きだよ
好き
大好き
好きで好きで
好きっていう枠に収まらないぐらい好きで
「…好き」
思わず出てしまった声に驚く
すると君は顔を真っ赤にして私とお揃いの顔をした。
「鋭い眼差し」
彼がこちらを見ている。
その視線だけで殺されそうなほど強い瞳
鮮やかな茶色で、奥行きが広く、カラフルのようで落ち着いているその瞳で、、
彼はいわゆるヤンキーとか言われてる人
でも、そんな事ない
なんか話しかけた人をジャンプさせたり
河原でお友達と昼に集まってたり
夜のコンビニにも集まってたりするけど彼はいい人
だって人を絶対に無視しないもん。
誰にだって話しかけられたら応えはする。
何でもだ、
偏見も無い。どんな子だって話しかける。
人は無視をするけど彼は違う。
自分が生きてる証明
彼がいるから僕がいる。
彼がいなければ僕はいない。
ありがとう
出してくれて。
彼についたから彼だけが見える
僕のもの
彼は僕の物
早く死なないかな
干渉できないじゃん
もぉ
早くその目欲しいなぁ
※読まなくていいです※
最近祠壊すのが流行ってるので流行りに乗ってみました。
きっと祠壊しちゃったんですねぇ
あーあ
多分、僕は世界で1番睨まれていると思う。
誰もが僕をじっと睨む。
それも鋭い目つきで。
僕の身体のいたるところを睨む。
普段、僕になんか気にも留めないくせに。
片目で睨みつけないでよ。
僕何もしてないよ。怖いよ。
ただここに突っ立ってるだけなのに。
「…えー」
「んー…う、上?」
『はい、視力Cね。全然見えてないじゃない』
「いやー、最近ゲームしてるからかな」
『ほんと気をつけるのよ』
『はい次。今度は右目隠してね』
【鋭い眼差し】
気が付けば、エノの姿を目で追っていた。その一挙手一投足を目に、脳に焼き付けるように見つめている。
本屋で道具や魔導書を見定める時の真剣な瞳、納得がいく一品を見つけた時の柔和な笑み。話してくれた魔法が戦闘で使われた時は、なんとなく嬉しくなる。
「こういう複雑なものは予め準備しないと……間違っていたら大変だからね」
魔法陣の転写や薬の調合は見せてくれない。本人曰く、見られていると緊張で強ばってしまうと。本当はその工程も見てみたいが、嫌がる事をするのは最低だし、繊細な作業を邪魔すれば被害は自分たちに飛ぶ。
「エノ、いつもありがとう。お前のおかげで安心して戦える」
感謝を伝えるのは一度では無い。ほぼ毎回伝えているが、やっぱり慣れないらしい。頬を染めて目を逸らされるのも悪くはない。
好きな仕草や瞬間は挙げればキリがない。全部好きで仕方がないから。だが、得意の水魔法を放つ瞬間が一番好きだ。薄緑の柔らかな瞳が、魔力を帯びて深い青に染まる。優しい魔法使いは無情な魔女となり、敵を討ち滅ぼす。その中でも、真っ直ぐに敵を見据える姿が美しくて。
「なぁ、エノ。お前はこれからどんな姿を見せてくれるのか……楽しみにしているぜ」
『君の全てを余すことなく』
お題
鋭い眼差し
(#騎士と魔女)
黒くて宝石のように美しいカラスは
いつも鋭い眼差しでこちらを見てきます
心の中を覗き見られているようでどうも落ち着かない
そんなことを思いながらカラスから目を離せずにいる自分が
もどかしくもあります。
【鋭い眼差し】
「痛いッ」僕はいつもいじめられていた
人は自分よりも弱いものをいじめたくなるらしい
僕は標的になってしまった
僕は体もまだ小さくて声も小さい
そんな僕を救ってくれたのは小さな女の子だった
「やめて!!」その子は鋭い眼差しでいじめっ子達に
たった一人で立ち向かうその姿勢に惹かれた
その子に根負けしたのかいじめっ子たちはそそくさと
帰って行った
女の子は僕を心配しているようだった
もう大丈夫だよどこも痛くないから
でも少し眠いかな...まだ寝る時間には早いんだけど
もう寝てしまおう
起きたら女の子にありがとうって言わないと...
女の子は僕を抱えて走った
「ママ!!子猫が!!」その声を最後に僕は目を閉じた
ありがとう
そしてまた出会えたらその時は一緒に遊びたいな
8:鋭い眼差し 11
「本当にごめんね、睨んでるわけじゃないの。私、よく勘違いされちゃうんだ。」
そうやって歪に笑うあなたが大好き。
「ううん、大丈夫。」
本当はわざと横目で見たりして、睨んでるように見せてるの知ってるよ。
睨んでる?って聞かれて、嬉しくなってこっそり歪に笑ってるのも知ってるよ。
「私と仲良くしてくれるのなんて、あなたくらいだよ。こんな目つき悪いのに、いつもありがとう。」
本当は少し瞼が重いだけなのも知ってる
三白眼でもないことも知ってる
クラスの明るい子達に怯えてる事も知ってる
怯えるとその目がすぐ丸くなる事も知ってる
全部知ってる、あなたの事なら全部知ってる。
でも絶対教えてあげない
可愛いあなたを知ってるのは、私だけがいいから。
あなた自身でさえ気づいちゃだめ。
ずっと、ずうっと、出来るだけ長く、可愛いままでいてほしいから。
私の大嫌いな切れ長な目を見て綺麗って言ってくれたあなたを、他の人に教えたくないから。
優しくて可愛い、ちょっと歪なあなた。
「いいんだよ。ねぇ、私達、大人になっても変わらずに友達でいようね。私、貴方の鋭い目が大好きだから。」
鋭い眼差し
心の奥底迄覗かれそうな…穏和な顔で、私を心配してくれる…其れなのに、あなたの瞳は、何処迄も探るような感じがする…
何時も、小さな出来事で、不安になる私は、直ぐに、あなたに頼ってしまう…その度に、言葉だけではなくて、心にも、寄り添ってくれる…そう、今日みたいに、私自身が気付かない、心の中の小さな棘迄、見つけてくれる…
普段はどちらかというと柔和で、甘いと言われる方だと思う。
ふわふわした金髪も相まって、整った美貌でニコリと微笑む姿は、万人を蕩けさせる甘い顔、と言っても過言ではないだろう。
でも、それだけじゃないことを私は知っている。
戦うべき相手をその目に捉えた時、彼の表情は一変する。研ぎ澄まされた刃のような、鋭い眼差し。
絶対に逃しはしないという苛烈な意志を感じさせるそれに、私はいつも内心で身震いする。
――あぁ、焔のように揺れるその眼光に、一片の欠片も残さず焼き尽くして欲しい。
END
「鋭い眼差し」
それはまさに地獄だった
君の名を呼んでも無で
僕はここから這い上がれずにもがくだけ
ある朝目覚めて僕は思う
こんな朝に君に会いたいと
だけれど日常は待ってくれずに
淡々と日々進んでいく
僕の感情など無視して
過ぎゆく季節の途中なんども呼んでいたのに
君には届かずにただ…
色褪せた景色だけが通り過ぎていく…
僕の思惑は無常にも過ぎていく
そんな中で君からの手紙
泣きたくなるような内容で
ただただ崩れ落ちる様を痛感した
なんども呼んだはずの君には
僕の声など届かず
僕の姿など見えず
僕は元々居ない人みたいだった…
これはまさに地獄である
鋭い視線で僕を突き刺してくる
周りの目が怖いだけ
僕はここから這い上がれずにもがくだけ
ただ君のいない日常を
ただ君が誰かと歩み始めた事は
僕の中で何かを芽吹かせるのだ
そして…地獄から這い上がれる日常を
ただだた祈るばかり…でいる
我ながら僕は鋭い眼差しを持っている。
どれくらい鋭いかと言うと、
似ている動物はキツネだし、
眼科ではもう少し目を開けてもらっていいですか〜と言われるし、
街中で怖い人に絡まれたりもする。
ん?目つきが悪いだけ?
僕の眼差しと同じくらい鋭いね。
(鋭い眼差し)
「厨二病。気持ち悪い。」
あーそかい。私からしたら、アンタらの方がキモいよ。
「先生!またこの子が、睨んできましたー!」
騒々しい放課の教室で、一際大きな声が響いた。その声の主は、私を指差していた。またこれか。私は嫌気が差しながら、先生に訂正をした。
「違います、先生。私は彼女達を睨んでません。」
先生は飽き飽きとした様子で、私達の元にやって来た。
「本当に、睨んでないの?」
「はい。」
「じゃあ何で、毎日こんな事言われているのかな?」
「彼女達の勘違いですよ。」
「あのね。友達になりたいなら、素直に話し掛けた方が良いよ。じっと見てるだけじゃ、何も起きないからね。」
はぁ、また始まった。何で大人って、話をずらすのかな。私達が話しているのは、睨んだかの話なのに。何で私がアイツらと友達になりたいって、思い込んでんだよ。確かに私には友達は、居ないけど。それでも、ボッチにはボッチなりの選択肢があるんだよ。
「えー。私達、嫌なんだけど。この子と友達になったら厨二病になりそうじゃん。マジ気持ち悪〜い。」
笑いながら、貶してきやがって。アンタらがその気なら、私は何も教えてあげないから。
数日後、彼女達グループのリーダーが死んだ。不注意によるものだったらしい。
さて、勘の良い人なら分かるだろう。私は、昔から人の死を視る事が出来る。数日前から、死んだあの子には、黒い靄が纏わりついていた。でも、それを教えようとする度に、言いがかりをつけてきた。そんな彼女を助ける義理は私には無い。本当に気持ち悪いね。黒くて、汚い靄をいつまでも身に着けてさ。
作品No.198【2024/10/15 テーマ:鋭い眼差し】
あなたのその、鋭い眼差しが苦手だ。だから私は、なるべく近づかないようにしていた。あなたから、逃げて逃げて、避け続けた。
今なら、わかる。
今だから、わかる。
あの目を恐れ、あなたから逃げた私は愚か者だ。もう二度と戻らなくなってから気付くなんて、とんでもなく莫迦だ。
もう二度と、あなたがその目で私を見ることはない。触れることもない。語りかけることもない。
そうなってからやっと、あなたのあの眼差しが恋しくなるなんて。
君の鋭い眼差しが僕を刺す。
罪悪感の箱舟。僕の後悔の海。
君が口ずさんだ歌の怨みを僕はまだ知りたくない。
ちりり、焦がすような。
痛みすら感じるほどの。
『鋭い眼差し』
なぞって、表面を薄く。
気づかないうちに深く。
突き刺して。
きっとこれこそが、恋なのだと。
自ら言い聞かせて問う。
なあ、なに見てんの。
鋭い眼差し
自分らしく生きる。確固たる自我を持って生きている人がいる。そんな人達はいつも、毎日が幸運の連続であるかのように目が輝いているのだ。
本当に幸せなのは、小さな幸せに強く反応し、大きな悲しみを受け入れ、打ち勝つことが出来る人だと思う。それでも、いつまでもその幸せに飽きない訳では無いだろう。受け入れるのは限界がある。打ち勝つ力も有限だ。
なのになぜ、いつまでも幸せそうにしているのだろうか。なぜそんなにも眩しくなれるのか。どうしてそんな人達に惹かれるのだろうか。
私には分からない。分からないから、その眩いだけのはずの視線が、私を突き刺し続けるのだろう。