さあさあお立ち会い!
今宵ご覧いただくのは
シャボン玉でございます。
はぁ?と思う方もいらっしゃいやしょう。
ところがどっこい。
ワタクシのシャボン玉は
そこらの安モンとは違いまっせ〜?
まあまあ、
気になるなら見てってください。
シャボン玉の液から
少し違くてですねぇ、
これ、ワタクシが作ったんすけど
それはもう大変で。
10年ほどかかっちまいましてねぇ〜。
ある所から仕入れたんすけど、
イッカクの涙が入ってまして
割れにくいシャボン玉ができるんですよ。
お、準備できました。
さー!さー!
道行くみなさん!
ふぅ〜っと吹き込んだこの息、
一体何者だと思います?
ではそこの鋭い眼差しを向けてくるお嬢さん!
ただの二酸化炭素?
大正解ですが、
もう少し表現を変えやしょうか。
こちらシャボン玉液の中に溜めた
タメ息でございやす。
チリリリリン。
あれ、もうタイマー鳴っちゃった。
バターを溶かしてる時間が
どうしても惜しくて、
気になってた本を読んでいた。
当然フィクションだ。
イッカクなんている訳ないもんね。
口調もちょっと古い感じするし。
でも何故か引き込まれる。
半分以上読んでしまった私は
まさかの午前1時まで
マドレーヌを作っていた。
集中力がいいってことで。
"Good Midnight!"
ちょっと本の口調を真似てみたいと思った。
でもこれは英語か。
うーん…。
タメ息溜めて
幸福吸って
シャボン玉みたいに
なってくだされ。
10/15/2024, 3:44:22 PM