愛 - 恋 = ?
どんな時も
答えが分からない式
愛すということから
恋するということを引くと
どうなるんだろう。
私にはどちらの思いもわからない。
曖昧でずるくて
よくとぼけるのが人ってものだ。
恋は愛に変えれるのに
愛は恋に変えられない。
浮気系のドラマとかでは
あいつには恋で、お前は愛なんだ!
みたいなセリフをよく聞く。
そのくせ、よく別れる。
きっといつか、
恋をしたら。
誰かを愛したら。
この式の意味とか
ドラマの人のセリフの意味とかが
分かってくる気がして、
ちょっと楽しみになったり。
でも恋も愛も
実らなかったら
ただただしんどくて、
心には少し荷が重くて、
苦しいだけだと思う。
世界は色付くどころか
モノクロになってしまうと思う。
少し返事が違うだけで
こんなに差が出てしまうのかなぁなんて。
"Good Midnight!"
幸せでも、辛くても、
明日笑っていれるように。
水を飲むのがめんどくさい時
水の代わりに梨を食べる。
理由は単純で
水分が多いから。
ちなみに夏はすいか。
1つ食べたらもう1つ。
常に2つ頬張った状態。
頭が痛い時はりんごを食べる。
すりおろしのりんご。
もうほぼ水。
どれにも当てはまらない時は
麦茶をおなかいっぱい飲む。
無性に飲みたい時が何回かあった。
今日は梨。
来週ぐらいからはもう秋が始まると
ニュースでやってた。
なんだかこの異常の暑さに
寂しさを覚えつつ、
しゃくっと梨をひとかじり。
今年もあと2ヶ月ほど。
来年もほどほどの年になればいいなと
また梨を1つ。
真夜中はどこか静かで寂しい。
私と梨しかいない。
途方もない先への不安。
それは私も梨も
どこかの誰かも
今もずっと飲み込まれて行ってるもの。
"Good Midnight!"
残暑が終わり
涼しい秋の始まりに
しゃくしゃくと鳴る梨。
私自身にも
相手にも迷惑をかける私。
冷房をかけて毛布を被る
電気代が無駄すぎる私。
スマホを充電するのを
しょっちゅう忘れる私。
友人との何気ない会話で
幸せを感じる私。
全部一人の私からできてる私で、
長所よりも短所が多くて
すぐ拗ねて。
私は私を好きになれなかった。
だから私は私とお別れすることにした。
好きな物より嫌いな物を
部屋に置くようになって、
私なら絶対しないことを
するようになった。
びっくりするほどストレスが溜まった。
何だか前の私の方が
まだマシだと思えてきた。
でも駄目なんだ。
私の好きな物は変わってて
周りから否定されるのが当たり前で
大切にしたくても出来なくて。
私は私が嫌いだ。
でもこんな世界
もっと嫌いだ。
"Good Midnight!"
いつか
不響和音のような
私の好きを否定する声が
なくなりますように。
そんな事を願いかけてやめた。
私に神頼みは似合わない。
LaLaLa GoodBye。
旅には
覚悟と少しの荷物だけで十分で
それ以上持ってしまうと
重くて進めない。
必要ないと思ったら
捨てて身軽になること。
それが旅を長引かせるコツ。
疲れたら休んで、
進むのが面倒になったら
寝っ転がって一日中寝ちゃったり。
自由気ままな一人旅って
本当に私そのものって感じがして
凄く過ごしやすい。
誰かを励まし、励まされ、
気の合う人と出会い、別れ、
タイルの踏む場所を決めてみたり、
石を踏んで飛んで
川を渡ってみたり。
そんな日々。
"Good Midnight!"
今日も旅日和。
これからの
決して真っ直ぐではない
この道をどこまでも。
いつもと変わらない夏の日のこと。
もちろんする事なんか無くて
なんとなくいつもの場所に。
そこには君がもう居て、
ブランコに座って黒猫を撫でてた。
君は撫でていた手をぱっとこちらに向ける。
やぁやぁ。
ここにいると思ったよ。
軽く挨拶をして
渡された猫を抱き抱える。
君からは相変わらず
柑橘系の爽やかな香りがする。
最近どう?
まあまあかな、そっちは?
ぼちぼちかな。
眩しい日差しの中、
そんな中身のない会話をしていた。
でも、私は夏嫌いかな。
君は夏が好きそうな性格だったから
私は驚いた。
その一瞬を黒猫は逃さなかった。
するりと私の腕から抜けていき
公園から出ていってしまった。
あー!私まだあんまりもふもふしてないのにー!
君は猫を追いかけて走り出す。
君はいっつも1つのものを追いかけると
周りが見えなくなって
しょっちゅう迷子になったり、
無くし物をしたりするので
私も後を追う。
もう少し、
早く追いかけていたら良かったと思った。
丁度曲がり角を曲がった時
猫は歩道の向こう側に、
君は赤く光る信号が照らす
歩道に飛び出していた。
バッとなにか大きなものが来たかと思えば
それはトラックで、
君を轢きずって通り過ぎていった。
血飛沫は全身に飛んだ。
君からはもう
柑橘系の香りはしなかった。
鉄っぽくて酸っぱいような血の匂いばかり。
何かが込み上げてきて
私は激しくむせ返った。
目を瞑り
耳を塞ぎ叫ぶ。
嘘だ。
君がこんなところで死んじゃうなんて。
嘘、嘘、嘘。
嘘じゃないよ。
君の声か私の声か分からないような
そんな声が聞こえた。
ゆっくり目を開け見てみると
空気がゆらゆらと立っていた。
陽炎と言うのだろうか。
見るのは初めてでよくわからない
未知の交差点。
陽炎はこちらを笑顔で見つめていたけど
暑さと悲しさと気持ち悪さで
蝉の音しか聞こえず眩んだ。
"Good Midnight!"
目が覚めると
何故かベッドにいて
目覚めの悪い夢を見たと思い、
蝉の声に煩さを覚えた。