るに

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1/23/2026, 5:27:32 PM

朝、目が覚めたら
天井が目に映る。
次に壁が目に映る。
時計は午前6時を指している。
私は眠りが浅い方で
よく夢を見る。
それも、ありえない夢を。
今日はこんな夢を見た。
誰もいないレンガ道の温泉街を
1人で歩いていた。
左右どちらにも
外見が同じようなお店が
道なりにズラりと並んでいたが、
どこもやっていないようだった。
お店の入口のドアには
窓ガラスがついていて、
よく分からないスティッカーが
沢山ついていた。
全てスライド式で、
中は奥が真っ暗。
手前もほとんど見えなかった。
ロータリーに出ると、
真ん中に柳の木があった。
とても大きくて
風が吹くとサササーっと揺れる。
辺りは中が真っ暗のお店ばかりで
私はこれからどこへ行けばいいのか
わからなかった。
夢見の街。
それはここについて唯一わかることだった。
看板が吊るされていたのだ。
柳の木の横に、ぽつりと。
夢を見るほど素敵な温泉街だから
夢見の街、なのだろうか。
私は夢を夢だと自覚できない。
どんなにおかしな夢でも
現実だと信じて疑わないのだ。
"Good Midnight!"
結局空っぽの街を歩き回って
夢見の街という名前だけわかった、
そんな夢だった。
時計は壊れているのか
午前6時を指したままだ。

1/22/2026, 2:33:35 PM

タイムマシーンに乗って
未来からやってきた。
少しの過去を
変えてしまうために。
たとえば朝、
水を飲んだか飲んでいないか。
時計を見たか見ていないか。
そういう些細なことを
するかしないかで
枝分かれしていく世界。
タイムマシーンを使って
こうしていたら
今頃自分はこうだったというものを
見ていたい。
特に何も変わらないこともあれば、
あんな小さなことがこんなことに!
ということもあった。
時間というものは
タイムマシーンを使っても
有限で貴重。
だからこんなことに使ってる
場合じゃないのに、
どうも無駄にするという行為が
好きなようで。
"Good Midnight!"
冷え込む朝。
毛布1枚かけ直したか、
かけ直さなかったかだけで、
私の今が大きく変わるなんて
口が裂けても言えないな。

1/21/2026, 2:27:28 PM

チョコミルクティーで始まる
私の特別な夜。
外では風が強くて
窓がたまに揺れる。
読みかけの本や漫画を読んで
ほっと一息つくと、
部屋の電気を消す。
真っ暗になった部屋で見えるのは
天井に映る満天の星空。
プラネタリウムで
部屋の中に小さな宇宙が出来て、
私はふわふわと浮いた気分に。
全てを放り捨てて
私は今宇宙にいる。
手を伸ばしても
まだ星は遠くて掴めないけれど、
外から見る星よりずっと
近くて遠くて多い。
星座も見つけやすくて
探すのが楽しい。
少し飽きてきた頃、
よく見てみると
本当に綺麗で
感動してしまう時間。
それは
涙が出る時もあれば、
目を瞑って
まぶたの裏で感じる時もある。
自分はちっぽけで
宇宙へ行って
宇宙で本物の星を見ることは
一生無いのだと思うと、
やはり近いのに遠い。
過去現在未来を
全て見てきた星になら
地球の真夜中がどれだけ短いか
よく分かるだろうに。
今日あったこと、
明日あること、
将来のこと。
全部がどうでもよくなる
おまじない。
"Good Midnight!"

1/20/2026, 2:42:16 PM

真っ青な海。
塩分濃度が高い海では
クジラは500kmまで
会話ができるらしい。
海の底では
ゆらゆらと
水面の光が泳いでた。
クラゲは流され、
ウミガメは呑気に、
シャチは力強く泳いでいた。
プラスチックゴミがどうとか
そういう話はしないけれど、
ただのんびりとした
この海の中での時間が
私は好きだった。
夜には海が月を反射させ
キラキラと輝く。
真っ暗な海では
星屑さえも浮いてくる。
今夜は寒い。
水が冷たくて
肌に染み込んでくる。
それでも私は
ここにいたいと。
"Good Midnight!"
真夜中の海は
驚くほど静かで
私の独り占め。

1/19/2026, 4:03:34 PM

私は恋をした。
でも君は猫で、私は犬。
成就する見込みがないから
私は勝手に君を好きでいる。
そう決めたのだけれど
君に会いたくて、
君に会う資格が欲しくて、
ずっと浴槽に入ってた。
だって犬臭いのは嫌だろ?
風呂場なら
鳴き声の練習もできたんだ。
かれこれ8時間くらいだよ。
にゃあって鳴くのって
結構難しいし
コツも掴みにくいんだよ?
君は口を開けば
簡単に鳴けるけどね。
それから木登り。
これがもう大変だったよ。
助走を付けても
爪が引っかからなくてさ、
結局ジャンプでカバーしたんだ。
ねぇ、
私は君に会えるかな。
君に会って
少し話ができるくらいには
なれたかな。
"Good Midnight!"
少しの望みも無いと
猫は知っている。
だって私は猫で
君は狼なのだから。

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