るに

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4/3/2025, 5:00:00 PM

君と約束をしたあの日、
ジメジメと暑く
半袖が丁度いいくらいの頃だった。
君と私、
2人の少女は駄菓子屋で涼んでいた。
ふと、
君がポケットをゴソゴソとした。
この前トランシーバーを買ったからと
1つ私にくれた。
糸電話みたいで楽しくて
ずっと遊んでた。
帰り際に君はこう言った。
もし歳をとって
君も私もトランシーバーのことを忘れたら
どっちかが思い出した時コールしよう。
それで、今日みたいに報告ごっこしよ。
少し小さな小指を揺らして
指切りげんまんをした。
あれから数年経ったけど
私はついさっきまですっかり忘れていた。
覚えることが山積みで
トランシーバーどころじゃなかったんだろう。
君が出てくれるかわからないけど
コールしてみることにした。
もちろん約束を守って。
"Good Midnight!"
こちら、白雲峠より旅に出た者です。
状況報告します。
星が降っています。
いい夜です。
話す内容はスラスラと出てきた。
しかし返事が返ってくることはなかった。
君は今どこで何をしてて
約束の記憶とトランシーバを
どこへやったのだろう。

4/2/2025, 5:32:56 PM

夕焼けが綺麗な日。
風が冷たくて
すきま風みたいなのが鬱陶しかった。
すると突然大雨。
1日中晴れ、暖かくなるでしょう。とか
ニュースは言ってたけど
嘘ばっかり。
空に向かって叫んだ。
晴れるって言ったじゃん!
雨は好きだけど
濡れるのは好きじゃない。
色んな感情が入り混じって
涙として出し切る頃には、
雨が病んでた。
止んでたんじゃなくて、病んでた。
台風みたいにぐるぐる渦巻いて
人の負の感情を吸い取って
降らせてきた。
どうせ私なんて…。
あと一歩前に出てたら…。
叶わなかった…。
雨粒に当たる度に
そんな声が聞こえてきて
耳を塞いでも鳴り止まない。
私は膝から崩れ落ちた。
気分転換に外に出てこいと母に言われて
サンドイッチを持って
ちょっと遠くまで歩いただけなのに。
"Good Midnight!"
傘を持ってなかったから
止むまでの数十分雨に打たれ続けた。
服も髪もびしょ濡れ、
母に心配されるかと身構えると
なんで笑ってるのって聞かれた。
鏡を見ると
偽物の笑顔が張り付いてた。

4/1/2025, 4:08:38 PM

はじめまして。
実は無くし物をしまして、
記憶の写真をいただけませんか?
私は今日
物を無くした。
内容も登場人物も大好きな本。
本なんて大きいから
すぐ見つかると思ってたのに、
まるで世界から消えたように
全然見つからなかった。
すごく大切な本だったので、
仕方なく記憶の写真屋に行って
最後に本を置いた場所を探ろうとした。
少女とも女性とも言えない
丁度真ん中ぐらいの女の子が担当してくれた。
風の噂でこの女の子に
お金を封筒に入れて払うと、
写真の現像を早めてもらえると聞いた。
運良く女の子に当たったので
そうしてみた。
3日後に写真を見せてもらった。
電話中に肘が当たって
普段開けることは少ないけど、
開けたら開けっ放しの
引き出しの中に入っていった。
女の子にお礼を言い、
無事本が見つかった。
"Good Midnight!"
夏が似合うこの本を呼んで
今のうちに世界を見る目を
少しだけ変えようかと
1ページ目をめくる。

3/31/2025, 4:23:19 PM

関わる人は
変わっていくもの。
たまに固定されるのは一部の、
親友や家族という配置に置かれてる人だけ。
でももちろん
いつかは変わる。
いつまでも固定されない。
ずっと一緒に居てくれる
いつまでも固定される人が欲しかった。
私には親友がいる。
気も趣味も合う子。
ずっと一緒に居た。
沢山遊んで、笑い合った。
固定されたらいいなと思った。
でも親友は余命宣告を受けた。
あと半年。
それを聞いた時、ふと、
私はこの子のあと半年を奪っていいのだろうか。
そう思ってしまった。
向こうからも特に遊びの誘いも
話題も降られなかったので、
少し距離を取った。
本当は半年間いつも通りに
話したりしたかった。
けどあの子のことだから
きっと家族とか他の友達とも過ごしたいはず。
私には親友の他にいなかった
固定される一部の人。
いいなぁ。あの子には沢山いて。
遠目に親友を見守ってるうちに
余命はあと1週間となっていた。
病室の窓から外を覗いていたその子は
前から私と距離を取りたくなかったと、
家族とも他の友達とも何か違う
私と居たかったのだと言った。
涙は溢れるばかりで引っ込んでくれない。
強く抱き締めて、
離れていた時間を埋めるように
私とその子は夕方まで話した。
帰り際、
バイバイじゃなくてまたね!
またいつかね!
と言ってくれた。
また涙が零れそうになったけど
今度は腕で拭い、何とか耐えた。
その2日後に親友と空を飛んだ。
"Good Midnight!"
親友の病室には
綺麗な向日葵が2輪飾られていた。

3/30/2025, 12:13:27 PM

ピーーッ。
戦闘終了。
目標数、5。
取得数、5。
目標数到達達成。
試合開始3時間前から、
待機していたことがよかったと見られます。
春風とともにやってきた戦い。
よく勝ち抜きました。
冬頃の戦いには2つ足りずで
目標数到達不可となりましたが、
それはまだ練習訓練のようなもの。
本番の今日を勝ち抜けて
本当に素晴らしい結果だと思います。
今日は推しのバースデーグッズ販売の日だった。
通販だからすぐ無くなるだろうと身構えまくり
睡魔にも負けず
発売時間から4分も経った頃には
もう欲しかったものを買っていた。
買った直後サイトを見ると、
私が買った中の1つが売り切れ。
他の物は残っていたけど
14分後にはまた1つ売り切れた。
脳内では
機械の声がする映像と私で
今回の祝賀会が行われていた。
実におめでたいです。
せっかく買ったんですから、
ちゃんと祭壇で飾る場所を用意しておくんですよ?
ふふん。
そう言われると思って
昨日のうちに片付けておいたよ。
珍しいですね、前もってやっておくなんて。
って無理ですからね?
片付けてませんよね?
ひっ…。すみません……。
全く…。
しかしよくあの睡魔に勝てましたね。
正直キツかったよ。
アニメ見て誤魔化してたけど
内容全然入ってこなかった。
改めておめでとうございます。
これにて祝賀会終了。
3秒後には明日の準備を開始してください。
ふぅ。
今週1週間頑張れる気しかしない。
嫌なこと沢山あった時、
推しのグッズ見ればどうとでもなるわ。
こんな昂ってる時は
私の大好きな漫画の一言でも言ってみようかな。
"Good Midnight!"
どれだけ後悔しても
前に寝た過去は変わらない。
でも今日は夜更かしするしかない!

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