るに

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2/23/2025, 5:13:10 PM

頭が痛くてグワングワンする日も
食欲が暴走して食べまくった日も
ずっとずっと
悪役でもいいから
他の人とはどこか違う人、
魔法使いになりたかった。
杖は作れなかったから
手から魔法が出せるように
全ての気を手先に集中させたり、
イメージをしたりしたけど
魔法なんか使えるわけなかった。
ここはアニメの中でも漫画の中でもないから。
わかってはいたけど
いざこう無理だと分かると
転生してみたくなる。
期待してしまう。
時空を越えれる魔法が使えたら?
雨などの天気を操れる魔法が使えたら?
どうしてもこの日常に
非日常を取り入れたい。
楽して生きたい。
別に死にたいとか
そんなことは微塵も思ってないけど
転生できるのなら
私の世界を彩れるなら
喜んでこの身を捧げようと思えた。
けど
こんな浅はかな夢は叶うはずもなく。
ただ老いるために生きる
残りの長い空白の予定帳。
つまらないつまらない。
面白くない。
楽しくない。
なのに
寝て起きて食べて体調を崩したりして。
また今日も夜眠らされる。
でもなんだか月が大きくてまん丸だ。
"Good Midnight!"
こんな綺麗な月を見れても
嬉しくも感動もしない。
私の全ては魔法だけ。
こんな世界で
ただ1度だけでも
魔法が使えたのなら。

2/22/2025, 1:58:14 PM

スキップで家に帰る。
今日は大好きな漫画の発売日。
絶対欲しくて
予約までして買いに行く。
いつもついてくる黒猫の君も
今日はなんだかご機嫌で、
猫の日だからかなー?なんて。
手に取っただけで鳥肌が立った。
目を奪われる表紙。
心に染みることが書いてある帯。
本屋さんで泣くのはやめようと思って
急いで会計をした。
帰り道、
またスキップをして
君と帰った。
雨が降ってたみたいで
湿った匂いがスーッと鼻に入ってきた。
カァカァとカラスの鳴き声が聞こえたので
空を見てみると
不思議と笑顔になった。
持ち上げて君にも見せてあげた。
今日君と見た虹は
上機嫌な私の心予報みたいで。
"Good Midnight!"
この本のお陰で
私も君も
夜寂しい思いをせずにいられるんだね。

2/21/2025, 4:13:35 PM

好きなもののどこが好きかって聞かれたら
戸惑って好きなものを好きじゃなくなる。
好きに理由なんかいちいち付けないから
今すぐ理由を考えなきゃいけなかったから。
でもその理由は
なんだか違う気がして。
好きが好きじゃない気がして。
上を見上げたら
列車の通るところが丁度見えて
あれみたいに真っ直ぐで
役目を全うできたらなーって毎回思う。
池の浅いところを道なりに
ちゃぷちゃぷと音を立てながら歩いていくと
紅葉の木が立ち並んで
私を慰めてくれた。
泣きながら木にすがる私は
見たくないほど哀れだったけど。
4、5年前に勝手に植えた紅葉の木。
まだまだ小さいけど
私の支えになってくれた。
好きなものに理由をつけて
好きになれるまで、
多分私はここに通うし、
ここにずっといたいって感じると思う。
夜もきっとこの紅葉は生き続ける。
"Good Midnight!"
夜空を駆ける私の好きな列車は
見れば見るほど綺麗で。

2/20/2025, 2:32:37 PM

ひそかな想いが募っていき
2人は結ばれた。
なんて終わりでいいはずがない。
私が求める展開は
そう2人がハグし合った時に、
横から未来から来たどちらかが
その人はやめとけと言う感じの。
幸せは簡単に掴めちゃ面白くない。
こう邪魔が入ってほしいものだ。
生きたくない明日があるからこそ
明日を諦めるような、
このクソみたいな気持ちは消えないもんで。
眠たいから寝たい。
けど明日は来て欲しくない。
少しでも今日を長引かせようと起きるけど
結局日付は変わってしまう。
覚えておきたいことも、
お礼を言いたかったことも、
まとめられずにすぐ終わって。
目を瞑ると
夢の中から光るものが呼んでくる。
でもそれは持って帰っちゃいけないもの。
すごく綺麗なものを見た。
ただそれだけで終わらす夢の中。
目覚めたらきっと明日になってる。
悲しくて苦しくて
今肩の力抜いたら
コロッと死ねないかななんて。
"Good Midnight!"
頑張りたいのに頑張れない
クソみたいな私と
クソみたいな日々へ。

2/19/2025, 2:47:08 PM

暗闇から声がする。
ねえ。
今そこから声がする。
ちょっと。
あなたは誰なの、
なんて
後ろに向かって言ってみるけど
誰もいない。
もしかしたら
目に見えないのかもしれない。
いつもそこにいるような気はするから
声をかけてみる。
ねえ。
そしたら子どものような声がする。
はぁい。
パッとまた後ろを見てみると
今度は姿が見えた。
少女で腕に光るものがついていた。
よく見るとトランシーバー?のようなものだった。
少女はにこにこしながら
もう片方のトランシーバーを差し出してくる。
でも受け取ろうとすると
スっときえてしまう。
疲れてるのかと思って
占い師に聞いてみたけど
ごめん、わかんないやー。
なんて呑気なことを言われて終わりだった。
腕は確かな占い師だから
多分わかって言ってたんだとは思うけれど。
"Good Midnight!"
少女がいると思うと
1人じゃないって思うと
心も楽になって
安心して眠れるように…。

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