作品No.198【2024/10/15 テーマ:鋭い眼差し】
あなたのその、鋭い眼差しが苦手だ。だから私は、なるべく近づかないようにしていた。あなたから、逃げて逃げて、避け続けた。
今なら、わかる。
今だから、わかる。
あの目を恐れ、あなたから逃げた私は愚か者だ。もう二度と戻らなくなってから気付くなんて、とんでもなく莫迦だ。
もう二度と、あなたがその目で私を見ることはない。触れることもない。語りかけることもない。
そうなってからやっと、あなたのあの眼差しが恋しくなるなんて。
10/15/2024, 2:47:01 PM