NoName

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それはまさに地獄だった
君の名を呼んでも無で
僕はここから這い上がれずにもがくだけ

ある朝目覚めて僕は思う
こんな朝に君に会いたいと
だけれど日常は待ってくれずに
淡々と日々進んでいく
僕の感情など無視して
過ぎゆく季節の途中なんども呼んでいたのに
君には届かずにただ…
色褪せた景色だけが通り過ぎていく…

僕の思惑は無常にも過ぎていく
そんな中で君からの手紙
泣きたくなるような内容で
ただただ崩れ落ちる様を痛感した
なんども呼んだはずの君には
僕の声など届かず
僕の姿など見えず
僕は元々居ない人みたいだった…

これはまさに地獄である
鋭い視線で僕を突き刺してくる
周りの目が怖いだけ
僕はここから這い上がれずにもがくだけ
ただ君のいない日常を

ただ君が誰かと歩み始めた事は
僕の中で何かを芽吹かせるのだ
そして…地獄から這い上がれる日常を
ただだた祈るばかり…でいる

10/15/2024, 2:55:23 PM