遠くの空へ』の作文集

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遠くの空へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/13/2024, 1:15:40 AM

遠くの空へ
ある昼下がり。
ただ、空を見ていた。
青い空。
流れる雲。
公園の鉄棒に座ってただ見ていた。
ブーン
低い音。
聞き覚えのある飛行機のエンジン音。
どこだろう?
すぐに、わかった。
空に引かれた白い線。
その先にあった。
遥か遠い上空。
実物ではとても大きいのにゴマ粒のように小さく見える。
しばらく目で追っていた。
これは小さい頃からの癖。
ずっと、空は好きだったから。
しばらくすると消えていった。
飛行機は遠くの空へ消えていった。

4/13/2024, 1:09:13 AM

君は羽を出して
遠くの空へ飛び立った
風にそっと流れて羽ばたく君の羽と
僕からそっと流れた頬の水
君の背中は
昔と比べ物にならない位大きかった
僕は君が見えなくなるまでずっと窓を眺めていた
ふと机の上に目をやるとそこには一輪の花が置いてあった
君の羽みたいに真っ白で綺麗な花
僕は花を水を入れた花瓶に入れ君と撮って集めたアルバムを一ページずつゆっくりと見た

4/13/2024, 1:08:06 AM

花は散り、君と過ごした夢の世界は、遠く空の彼方へと。
君がくれたShiroの香水。朝の光に微かに残るメランコリー。いつも通りの日常。君が呟いた詩の断片が、今朝も脳裏に浮かんで。

4/13/2024, 1:00:30 AM

「遠くの空へ」
50階建てビルの上。
今日は空に羽ばたける気がした。
風が強い。でも、羽ばたいたら自由になれる。
遠くの空へ、羽ばたく。



という訳ではなく、私は真っ逆さまに落ちていった。来世は天使になりたいと願って。

4/13/2024, 12:59:32 AM

先生へ

春の日差しが温かく、希望に満ちた日々を送っています。
お元気ですか?

貴方の誕生日だからと、
むかしにくれたストラップは、20と数年経った今でも大切にしています。
自転車の鍵と一緒につけているからか、自転車に乗るたびに先生を思い出します。

あの頃苦手だった算数も、先生の授業ならと思うと楽しく勉強できました。

どうか、いまこの瞬間だけでなく、
これからもずっと先生が楽しい日々を送っていることを心から願います。

追伸:今日はとても晴れて良い天気なので、サイクリングしに行きます。

(遠くの空へ)

4/13/2024, 12:48:09 AM

流れる雲を追いかけて、懸命に走ってきたけれど

立ち止まったらそこには誰もいなくて

こんなにも遠くへきてしまったのかと、ふと我に返る

夕日を見送って、見送って、見送って

大切な人たちを見送って、

いつかまた会えるときまでと自分に言い聞かせては

ゆっくりと歩き出す。

【遠くの空へ】

4/13/2024, 12:46:28 AM

風よ
  
  わたしの代わりに
  遠くの空まで
  行ってくれないか
  
  桜の花びらと一緒に
  わたしの想いの花びらを

  空の上の
  あのひとに
  届けてはくれないか
  



           # 遠くの空へ

4/13/2024, 12:46:09 AM

『遠くの空へ』

物心ついた頃には宇宙への果てしない興味が湧きまくっていた。地球外生命体との交信を試みて夜な夜な願いを込めながら空を眺めて立ち尽くす様子を家族からは今日もやってるなぐらいの目で見られることは日常だった。
高校生になっても家族から止められることがなかったので日常は続いていたが、ある日に脳裏に言葉が過ぎる。
「あなたに、会いたい」
口に出したのは私自身だけれど、この想いは宇宙からのものだ。天啓にも似た確信を得た私は空に向かって私自身の言葉を放つ。
「私も!会いたい!」
そこから私は邁進した。
「宇宙飛行士になりたいです!」
進路相談の時期ではなかったけれど先生にはそう宣言して情報を集め、勉学に勤しんだ。暇を見つけては交信を試みることも忘れない。宇宙からのロマンス詐欺だと家族からは陰口を叩かれたが、全力で走る私を全力でサポートをしてくれたことは感謝に堪えない。
宇宙に向かう船の中で目を閉じれば、変わらずあの日の言葉が思い出される。世界中の人に見守られながら一隻の船が地球から飛び立っていく。
「今、会いに行きます……!」

4/13/2024, 12:41:55 AM

芽が吹いた 小さなお手て もみじさん

世界一 職人ワザの 電波搭

空より

4/13/2024, 12:35:42 AM

遠くの空へ

思いを馳せる時は 何かから逃げ出したくなる時
あの空の下にきっとあるだろう『気持ちが楽になる地』を
脳裏に思い浮かべながら
私は目の前の一歩を踏み出す

4/13/2024, 12:08:30 AM

一番星、弧を描いた月、青と紫と橙のグラデーション
どこまでも広がる空
終わりの見えない空
きっと、君はその中にいるんだよね
ニッコリと笑う君は、時に儚げで悲しそうな笑顔を見せていた
君が最後に見た景色は何ですか
私もその景色が見たいな
私を残して君は空になった

『空を見ると』

4/13/2024, 12:01:00 AM

彼方の空へ、ひらりふわりと飛んでいく、何か白いもの。
ありゃ一反木綿かしらとよく目を凝らせば、なんだ、ただのビニール袋であった。

そりゃあ今日みたいな日に一反木綿が飛んでいる訳が無い。
何せ今日は年に一度の百鬼夜行デー、彼もきっと列に低空飛行で加わっているに違いないのだから。

4/12/2024, 11:59:55 PM

あの子に向かって紙飛行機を飛ばす。

意地張って行ってらっしゃいって

いえなかったから

君に今からでも

頑張ってって言いたいな。

遠くの空へ飛ばす

飛行機





─────『遠くの空へ』

4/12/2024, 11:59:51 PM

『遠くの空へ』

いつか死ぬことを考えたら、きっとあの遠くの空へ行くんだろうな。
お母さんが言っていたんだ、死ぬ時はみんなお空に行くと。

最後の19歳の日。遺書を書く。明日リビングのテーブルに置くんだ。そして、探しても探しても、見つからないはずの樹海へ行こうと思う。

家で首吊りも考えたさ、近くの川で水死体になるのも考えて、処方されている薬を一ヶ月分全部飲んで野垂れ死ぬことも考えた。

ねぇ神様、何が正解なの?

虐待だって、いじめだって、耐えて耐えて耐えて、もうつらいんだ、いや、もはやつらいを変えて、死ぬのが楽しみなんだ。

明日を楽しみに、私は眠った。いや、眠れない。だから、睡眠剤をあるだけ飲んで、死んだ様に眠りについたんだ。

お父さんの怒鳴り声で目が覚めた。
そして、お母さんの悲鳴で今日で終わらせようと確信したんだ。

お母さん、ごめんね、私だけ逃げるみたいになっちゃって、いや、私ひとりだけ、逃げてしまって、ごめんなさい。

1時間、2時間とお父さんの怒鳴り声とお母さんの悲鳴が交互に家中に響かせる。

息が苦しい。頭がくらくらする。

20歳になった今日、私をおめでとうと迎えてくれる人はいなくて、きっと、神様が迎えてくれるんだよね。

そうじゃなきゃ、20年もこんななんとも言えない気持ちを一人で溜め込んだ意味ないもんね。

お昼12時になるとお父さんもお母さんもお仕事へ行った。いつも、そうなんだから、昨日もきっとそうなんだ。私が20歳なんて関係なくて、ただ時間は進む。

晴天と言えるほどの太陽に、肌が汗ばむほどの気温。

もう、こんなじりじりと肌を焼かれる感覚を感じることもないんだ。
もう、雨を見ることも、雪を見ることもないんだ。


そうおもうと、なんだが、寂しい様な、清々しい様な、矛盾した気持ちになった。

携帯電話も、財布も持たずに、樹海までの交通費が入ったICカードをもって、部屋を出た。

見納めだ。20年間、ありがとうね。なんて声をかける。不思議と涙なんて出ず、笑みを抑えられなかった。その気持ちのまま、昨日の計画通り遺書をリビングのテーブルに置いた。

置いたけど、置いたけれども、封筒が目に入った。
それは私の名前が書いてある。
樹海で見ればいいか。と荷物が一つ増えたことなんて気にせず、その封筒を半分に折ってポケットに突っ込んだ。

自宅から最寄り駅まで徒歩15分。
最寄り駅から樹海までどのくらい電車で揺られるのだろう。

何も考えず、ぼーっと電車に揺られる。

1時間とか2時間どころじゃない。何時間電車に揺られて、夕陽が沈む頃に着いた。

注意書きがいくつもいくつもあって、それを目にした瞬間、なぜだか安心してしまった。なぜだろうか、もう、私は壊れたのかな。

樹海もいいとこだろう。
もう3時間は歩いたと思う。
座って、私は封筒を見た。


「お母さんです。娘にこんなことを言うなんて、最低だと思います。なので、手短に。死んでください。」

ただこれだけ、この2行だけ。
私は涙が出た。死んでと、願われていたと、何かしらでいい、負の感情でさえ喜ばしい。

私はお母さんの死んでくださいと言う言葉の通り、死のうと思う。

お母さん。お父さん。お友達のみんなに、いじめてきたみんなへ。遠くの空で、しっかり呪ってやる。

私は怨念を込めて眠りについた。

いつも飲む薬なんて1錠も飲んでない。
ひたすらここで眠るんだ。


遠くの空でしっかり呪うからね、ばいばい、みんな

遠くの空へ

4/12/2024, 11:51:03 PM

テスト用紙の紙飛行機がすいっと飛んで私の机に着陸した。辺りを見渡すと2つ隣の席からひらひら手を振られているのに気付く。離陸時間は3秒くらいだろうか。飛ばし返す自信はなく、仕方なく立ち上がって紙飛行機を返しに向かう。
「こういうのって点がものすごく良いか悪いかの人がやるんじゃない?」
「なんだよ、平均点の奴は青春しちゃいけないのか」
「これ青春の一環としてやってんの?」
「まあ何にしても平均点の紙飛行機は飛ばなさそうだし」と58点と書かれた生物のテスト用紙を返しながら言えば、どこかむっとしたような顔をされた。

 翌日64点の歴史の紙飛行機が私の席を越えて飛んでいった。ものすごいどや顔をされたけれど、折り方が明らかに変わっていた。


"遠くの空へ"

4/12/2024, 11:50:26 PM

ここではないどこかへ(テーマ 遠くの空へ)


見知らぬ土地へ行こう。

仕事時間と睡眠時間、後は親の介護。

これらだけで構成される人生から解き放たれて。


飛空艇に乗って。
飛行船でもいい。

空を飛び、あての無い旅へ。


雲を乗り越え、国を下に見下ろして。

冷たく強い空気と、空を飛ぶ鳥だけを友として。


飛び続ける手段を得られるなら、そういう人生もいいだろう。


若い頃は、自分の夢とプライドが、あるいは『いつかは結婚して子どもを産むだろう』という根拠の無い期待や、世間体。

そんなものが『失敗するかもしれない無謀』を許さなかった。

しかし、もう歳は40を越え、未だ独身だ。

夢もプライドも期待も世間体らしきものも、日々の長時間労働で粉々になって、ほとんど残っていない。


無くすものが無い。

若い頃持っていた様々なものを歳とともに失い、代わりに得たものは無い。

気がつけば、守るべきものもほんのわずかになっていた。


だったら、好きに生きていい。


どうせ失うものなどほとんど無い。

これから得られる目処もない。


遠くの空へ、漕ぎ出そう。


我慢は40年もすれば十分だろう。

4/12/2024, 11:46:02 PM

私は恋愛ができない。
ロボだからだ。
私に搭載された人工知能は愛を理解しない。
愛は複雑すぎて、プログラムにできなかったそうだ。
もしこれが物語ならば、私は愛を理解しはじめるのかもしれない。
だがこれは現実。
愛だ恋だはありえない。
そんな感情は遠くの空へ投げ捨てるどころか、そもそも存在していない。
だがこれはなんだ。

「瞳子さん、好きです!俺と付き合ってください!」

突然そんなことを言って、目の前で私に頭を下げる人間の男。
古くて故障しがちな私のメンテナンスをしによく来てくれる榊様だ。

「榊様、私は人型のアンドロイドですが…」

「知ってます!それでもあなたがいいんです!」

「はあ…。私には愛や恋といった感情はプログラムされていません。あなたと同じ感情を返すことはないでしょう」

「いいえ、あなたは愛も恋も知っていますよ。あなたは特別なアンドロイドですからね」

そう笑顔で返す榊様。
私が特別なアンドロイド?そんな記録、システムのどこにも記載されていなかったが…。

私が沈黙していると、榊様は座っている私の手を握り、

「いきなりこんなことを言われても困りますよね、すみません。でも、一度だけでいいですから、少しだけ外を一緒に散歩してくれませんか?」

「まあ、それくらいなら」

告白したと思ったら急に散歩。
脈絡のない言動に私のプログラムも混乱する。
だが、何があっても人間よりアンドロイドの方が力が強いし何とかなるだろう。

「ありがとうございます!じゃあ早速行きましょう」

嬉しそうに私の手を引き、歩き出す榊様。
そうして一緒に白い部屋を出て、外に出る。
外では桜が咲いていた。
榊様が桜からふと目を逸らし、私を見つめる。

「瞳子さん、『俺は君が君を何者だと思っていても、何度でも迎えに行くよ』」

「あ…」

どこかで聞いたような台詞を言われた途端、急に沢山の記憶が溢れてくる。
榊様ーーー私と同じ苗字をした人間の男。
この人は…。

「ーーー守?」

名前を呼ぶと、太陽のような笑顔が返ってきた。

「おかえり瞳子ちゃん。今回は長かったね。退院手続きはもうしたから、一緒に帰ろう?」

「ごめんなさい、私…」

「いいんだよ。何度でも瞳子ちゃんを迎えに行ける俺は幸せだよ。アンドロイド瞳子ちゃんも、可愛かったしね」

「もう…でも、ありがとう。今日はハンバーグ作るわね」

「やった!瞳子ちゃんのハンバーグ大好き!」

そうして笑い合いながら私たちは家へと帰っていく。
私は遠くの空を眺め、私が私を人間だと思える時間、守と一緒にいられる時間が少しでも長く続くよう祈った。





テーマ『遠くの空へ』

4/12/2024, 11:44:28 PM

遠くの空へ

たましいがぬけてゆく
空にとびたつと、空にはいろんな生物もおよいでいた
魚もいたし、猫もいたし、虫もいたし、
もちろん人間も、ぼくとおなじようにおよいでいた

みんなたましいなので半透明で白かった
けむりみたいだと思った でも空にいるから、雲かな
どうやらゆっくりとどこかに吸い込まれているようだ
水に流されるように、おおぜいの生物が流れにまかせて
空をおよいでいく

やがて光をはなつ扉みたいのがみえて、
みんなそこに吸い込まれていくらしかった
ぼくは何も考えられなかった
ただそういうもんだと思って、空に流されていた
あの扉の先には何がまっているんだろう
でも案外こわくなくて、ぼくはゆうかんだと思った

4/12/2024, 11:39:56 PM

澄んだ青空に手を伸ばしても、君のいるところには届かない。
名前を呼んでも、返事はない。
朝目覚めるたび、どこにいても君の面影がちらついている。
もう、涙は出ないけれど、寂しく思う春爛漫。
だから、この想いを君に届くように、手紙に綴る。
君の好きな桜の便箋に、たくさんの想いを綴るよ。
遠くの空へ行ってしまった君は、私にとって特別でした。
君は私のことをどう思っていたのでしょうか?友達でしょうか?親友でしょうか?
君のいない世界なんて、想像していませんでした。
私の横でずっと笑っていると思っていました。
咲き誇る桜を1人で見ると君を思い出し寂しく思います。
1人で帰る道にも君の面影がチラついているほどに。
この気持ちを君に伝えても困った顔で笑うでしょう。
ただ1言───愛していました。

4/12/2024, 11:31:45 PM

目が、あった。
その色はついさっきまで食べていた桜餅のようだった。柔らかな薄紅色を瑞々しい萌葱色へと移り変わる、その経過を表しているようだった。

 目が離せない。
ゆっくりと近づいてきたそれは、信じられないくらい真っ白な手を伸ばして僕の顔に触れた。
ゆっくりと輪郭をなぞり、なにかを確かめるようにじっと僕の目の中を覗き込んでいる。
満足したのか、これまたゆっくりと離れていくそれは少し淋しげに笑ったようにみえた。

 ざあ、と音を立てて強く風が吹く。
柔らかい吹雪が視界を覆い尽くして、かろうじてみえたそれは小指をたてて僕をみつめていた。慌てて手を伸ばそうとして、グッと力強く後ろに引っ張られた。
華奢というには細すぎる皺々の骨ばった手が肩を抱き、もう片方で視界を塞ぐ。

「おまえにはやれない」

 はっきりとした音が風の中に響いた。まるで、洞窟の中にでもいるように反響して聴こえた。外にいるはずなのになんでだろう。

 気づけば見慣れた庭にいた。なぜかばあちゃんに後ろから抱きつかれていて、泣いていた。いかないで、いかないで、と小さく呟きながらばあちゃんが泣いている。
 そういえば、じいちゃんはこの庭でいなくなったんだっけ。そう、いなくなった。亡くなった、ではなくいなくなった。

「おまえまで連れていかれなくてよかった」

 あんなに咲いていた桜はこの一瞬で半分くらい散ってしまった。庭に散らばったはずの花びらは数枚を残してほとんど見当たらない。どこかへいってしまったのだろう。
 ひらり、1枚の花びらが降ってくる。それは庭にあるものよりずっと濃い色をしていた。まだ泣いているばあちゃんの頭にのって、じわりと溶けていった。その部分だけもとの白髪と混ざって桜と同じ色になって、瞬きしたらもうもとに戻っていた。
 なんだかよくわからないけど、ばあちゃんはここにいてはいけない気がした。遠くから聞こえる風の音が来る前に離れなければいけない。
皺々の手をひいて家の中へ戻る。2つ並んだ座布団に座って縁側の窓を閉めた。途端、強い風が吹きつけて桜を揺らし残った花びらを攫っていく。宙を舞う暇もなく、飛ばされていった。どこか、遠くへ。ばあちゃんも僕も行けない遠くの空へ飛んでいった。


              【題:遠くの空へ】

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