通り雨』の作文集

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通り雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/27/2023, 12:12:14 PM

お気に入りの喫茶店でコーヒーを楽しんでいれば雨が降り出した。
窓の外は慌ただしげな気配に変わる。近くの店に飛び込むもの、用意していた傘をひらくもの。なかにはすっかり諦めているものもいた。
誰もが慌てる中、しめしめとメニューを手繰り寄せる。
こうなっては帰れない。なにせ傘を持ってきていないのだから。
いや、雨マークはついていた。だがあえて持ってこなかったのだ。部屋の片付けを頑張ったご褒美としてデザートを食べにきたのだから。
これは帰れない。これでは掃除の続きが出来そうにない。そう言い訳しながら店員を呼ぶ。
コーヒーのおかわりが来た。
お天気キャスターの話では一日雨だと言う。
だと言うのに、晴れ間がのぞいている。
どうやら通り雨だったようだ。
なんだと不貞腐れながらコーヒーをゆっくりと飲み干していく。

9/27/2023, 12:07:17 PM

「通り雨」

ここ一週間ほど、大きめの仕事をいくつか抱えてしまい、多忙な日々が続いている

まるで通り雨のような忙しさだが、ポジティブに考えれば、時間管理・タスク管理のスキルを向上させる絶好の機会だ。

具体的なテクニックをここに書き出し、アウトプットすることで自身への定着を図りたい。

●人に依頼するものは、早めに依頼をし、先手を打っておく。

●集中力を必要とするタスクは、集中力の高い午前中のうちに猛烈に取り組む。

●簡単なメール返信や問い合わせ等、2分で終わる処理は後回しにせず、その場で迅速に処理する。

●簡単な判断に30秒以上かけず、即断即決即行動を徹底する。

落ち着いたら、引き出しの中を整理整頓し、気持ち新たに業務に励んでいきたい。

9/27/2023, 12:06:30 PM

通り雨
突然の通り雨…傘も無く、一人佇む私…大好きだったはずの彼と別れ、辛くて泣いていた…そんな時、とある一人の男性が、私に手を差し伸べてくれた…「お嬢さん。どうしたんですか?大丈夫ですか?」とその男性は、私に、傘をさしてくれた。私は、その男性の優しさに救われ、溜まりに溜まった涙を沢山流しながら、その男性に話をした…すると、その男性は、「それはそれは大変でしたね。もし、良ければ、このまま、お茶でもいかがですか?」と聞かれ、私は、「はい。ありがとうございます」と男性が行く道へと付いて行った…その後、二人でお茶をしながら、閉ざしていた心が打ち解けてきた頃、男性は、私にこう告げた。「これからは、貴方の辛い事、嬉しい事も全てこの私が支えていきたい。貴方は、覚えてないかもしれないが、実は、私達は、3年前にこの場所で出会っていたんです。私は、その頃から、貴方が好きで、また会える日を心待ちにしていました。」と。突然の言葉に戸惑ったが、頭の中をフル回転させ、3年前の事を思い出すと…確かに、この場所で、3年前も、全く同じ下りをしていた…3年前も大好きだったはずの彼に突然の別れを切り出され、雨の中、傘も無く、一人泣いていた時に、一人の男性に救われた…それがまさか、この人だったとは…頭の中の解析が終わった後、告白されていた事に、我に返り、私は、返事をした。「今ようやく思い出しました。確かにあの頃も一人の男性に救われ私もまた会えないかと考えていました。まさか、その方が貴方だったとは…こうして今、運命的な再会を果たした私達は、永遠に結ばれるでしょう。なので、私と付き合って下さい!」と。すると、貴方は、「ええ。もちろんです」と答えてくれた。その日から、私達は、どんな時でも、二人寄り添い生きて来た。
そんなラブストーリーを妄想する程に、次第に近付く現実の私達の共に過ごす未来…いずれ、この妄想も、現実になる日が来るのだろうか…今でさえも愛してやまない貴方と共に過ごす生活…どんなに幸せなんだろうか…あと3日で、私達は、付き合って8ヶ月記念日を迎える…長い様であっという間だった8ヶ月…だけど、その中には、沢山の二人だけの思い出…これからも沢山二人だけの思い出作っていこーね💕︎

9/27/2023, 12:01:13 PM

また通り雨だ
すぐ避けて
濡れないように準備して 
予定まで変えたのに
少ししたら晴れる
いつ雨に打たれてもいいように
常に傘を持ち歩くのもいいけど
私はなんとなくその備えを嫌う
憂う数だけ私が好きな自分になっていったから
荷物も軽い方がいい
きっと若さがそうさせるのだろう
いつか憂いを嫌い
通り雨を上手にやり過ごすようになるだろう
傘を日常に備えた時
私は死ぬ

20230927【通り雨】

9/27/2023, 11:58:05 AM

地下鉄の駅から地上への階段を登りきると、外はサアサアと音を立てて雨が降っている。

こんな時に限って折りたたみ傘は、家でお留守番している。

折りたたみ傘の役立たず。
こういう時の為の折りたたみでしょうが。
何、家で休んでるんだよ。
今日は非番じゃないよ、出番だよ。主役を守る助演だよ。良い役じゃん。今すぐ来いよ。
ほら、あんたという存在が輝く雨が、絶賛満員御礼雨あられって降っているんだから。
今すぐここに来いっ。

家に忘れたのは自分だというのにそんな事は綺麗に棚に上げて、鞄の中にいない折りたたみ傘に八つ当たりする。
八つ当たりすれば少しは気が楽になるかと思ったのに、全然ならない。
折りたたみ傘も悲劇よね、入れ忘れた自業自得な私に罵られて。あぁ、可哀想。可哀想よ。

でもね。

天気予報では雨の確率0%だったのよ。
わかる?ゼロよ。無いってことよ。
だから、折りたたみ傘なんて鞄に入れる訳ないでしょう?…は?日傘として持ち歩く人もいる?悪かったわね、持ち歩かない系女子で。
荷物重いの嫌いなの。箸より重いの持ちたくないお嬢様なの。
何よ?お嬢様に見えない?はぁ〜?目ぇ腐ってんじゃないのあんた!
ていうか、マジ時間ヤバいんですけど。
このままじゃ、遅刻確定しちゃうから。
行くよ、走るよ。
風邪引く?五月蝿いわね。女は気合と度胸なのよ。

誰とも知らない奴と脳内で問答という名のケンカをしつつ、私は雨の中を走り始めた。


通り雨は、大抵10〜20分程で止むことが多い。
もし、通り雨にあって時間があるのなら雨宿りをオススメする。
何事も時間とゆとりを持って…。
…この物語の女性には届かないか。

9/27/2023, 11:57:15 AM

「いやー、災難だったね。服、けっこう濡れた?」
そう言って隣を見やる。傘を持ってきていて本当に良かった。
委員会が思ったより長引いてしまい、暮れかかっている日を眺めながら玄関口に向かっていると、突然雨が降り始めたのだ。目的地に到着したところで、土砂降りの外へ飛び出して行く、見知った姿が視界に触れた。
「先輩のおかげで、そんなに」
「そう」
折りたたみ傘は小さいもので、自然に2人の距離は近くなる。相手は何とも思っていないこと、理解してる。ただ一方的に自分の心臓が跳ねていることが恥ずかしく、多少の怒りさえ覚える。頭の隅にある下心だって認識できていたはずなのに、咄嗟に声をかけてしまった自分への罰だろう。
「こんな遅くまで、部活?大会近いからって大変だね」
「あー、いや、ちょっと呼び出されて」
「あー......」
聞かないほうが良かった。OKしたのかな。他人に興味を抱くことのないあなたのことだから、断ったんだろうな。
「恋人、作ろうとか思わないの。モテるじゃん」
理性が働く前に、考えていることが口に出ていた。傷つくのはわかってるから、こんな話がしたいわけじゃない、のに。沈黙がやけに脳に響くから、いつもより多弁になってしまう。
「先輩こそ、恋人いるでしょ。相合傘なんてしてちゃダメですよ、浮気者」
意外な返答に面食らう。相合傘とか、気にしてないと思ってた。
「いや、いないし。誰かさんと違ってモテないもんで」
「へー......そうですか」
質問、答えてくれないし。そうやってうだうだと思考を重ねている間に雨音は静かになり、しだいに聞こえなくなった。
「通り雨だったみたいだね」
角砂糖のような甘美な時間はもう溶けきってしまうらしい。元より家は真逆だ。一緒に帰る口実が出来たことさえ初めてだった。
そうして傘を畳もうとすると、腕を強く掴まれる。え、と間抜けな声が出る。
「何、なに」
動揺をうまく隠すことができない。この距離で見つめられると心臓に悪いからやめてほしい。考えていることがわからないのはいつもだが、今はそのポーカーフェイスが特別恨めしい。
「もうちょっと、このままでいいですか。日差し、強くなるかもだし」
「わ、わかった」
いや、わからん。圧に負けて咄嗟に頷いてしまった。日差しがなんだって?
ふと、掴まれた手から湿り気を感じる。もしかして。
「虹、出てますよ」
「......うん」

9/27/2023, 11:52:47 AM

通り雨に降られる時に限って傘が無いんだよね
いつもなら折り畳み傘カバンに入れてるのに
いいけどさ
少しくらい濡れたって

9/27/2023, 11:49:35 AM

それはきっと偶然で、必然。
さりげない気まぐれで、必要だった何か。
たぶん、そんな些細なことなんだと思う。

急ぎ足を止める”通り雨”は、休みなさいよ、余裕を持ちなさいよと語りかけてくる。



通り雨

9/27/2023, 11:48:31 AM

烈しくて
   冷たくて 
   驚かせて
   いきなり
   呆気なく
   終わった
   通り雨は

   あの人と
   わたしの
   恋物語に
   似ていて

   若かった
   あの頃を
   久びさに
   思い出す
 
  



           # 通り雨 (289)

9/27/2023, 11:42:10 AM

「通り雨」


遅くなってしまった...早く帰らないと。

そう思いながら走って靴箱へ向かうと見えたのは曇天の空。

ザァアアア

そう音が聞こえるのは気のせいではないみたいだ。

今日雨が降る予報なんてなかったのに。

置き傘は...生憎家に置いてきてしまっている。

どうしようか。

走る?でも濡れたまま電車には乗りたくない。

スマホによると、この雨はそう長くは続かないらしい。

なら、待つか。



...待っている時間暇だなぁ。

はぁ...とため息をついていると

「あれ、何してるの?...雨降ってる?」

大きく肩を揺らし、勢いよく振り返ると、
少し後ろに茶色の髪をくるくると巻いて首を傾げている女の子がいた。

彼女は...校内で不良と有名だったような...

少し戸惑いながら頷くと「そっかぁ...」と言ってカバンを漁り出す。

「傘あったかな...お、あった!」

...あまり不良のようには見えない。

無意識に見つめすぎてしまっていたらしい。

こちらに顔を向けた彼女と目が合った。

「あ、傘ないの?」

頷くと彼女は少し間を開けて言った。

「じゃあ...途中まで一緒に帰ろうか?」

遠慮しようか、どうしようか。

屈託ない笑顔を浮かべいたずらっ子のように笑う彼女はとても可愛かった。

もう少し彼女と話してみたい。

そう思った時には既に、小さく頷いていた。

「ふふ、じゃあ帰ろうか。」

小さな傘に身を寄せあいながら下校する。

「あ、ねぇ、名前なんて言うの?」

「趣味はなにかある?私はね〜」

「そうそう!そうなんだよ〜!わかってくれる〜?!」

「あ、あれね!いいよね〜!!」

私が予想していたものに相反して、彼女はとても話しやすかった。

噂を信じていたのがバカみたいだ。

ふふ、と小さく笑いを零す。

「え、なになに〜?どうしたの?」

「なんだか、楽しいな、って。」

「あ、たしかに!なんか楽しい!」

ふふ、んふふ、
はは、あはははは!

2人で顔を見合せて笑う。

今日初めて知り合ったのに。こんなに会話が弾むと思わなかった。


「...ねえ、友達になりませんか?」

「...いいよ。」


2人で手を繋いで歩く。

いつの間にか雨は止んでいた。

空にかかる虹の間。傘とふたりの影が咲く。

9/27/2023, 11:38:56 AM

通り雨…が自転車メイン移動の人間には厄介
ずっと雨降ってれば歩きとかバス移動とかを覚悟してできるのに

通り雨は何よりも天気予報も頼りにならんし
自転車で行ける希望を持たせないでと思う

9/27/2023, 11:29:31 AM

鉛のように重い体を引きずって、とある小さな公園にあるベンチに腰掛けた。
今は、パラパラと雨が降っているから、公園には誰もいない。まだ午後3時だというのに。
まぁでも、もう成人済みで、しかもスーツ姿の今の私が、1番この空間に似合わないと思うけど。
雨は、強くなる気配はないから、多分通り雨だろう。別に、急いでどこか雨宿りをする所を探す必要は無さそうだ。もうこの公園に来てる時点で、もう動く気なんてないけど。
ふと、公園のそばにある道路を見ると、傘がないのか、カバンを頭の上に持ってきて、走ってどこかへ向かっている女性がいた。
そんなに雨は強くないのに、何をあんなに急いでいるんだろう。もしかして、なにかに遅刻でもしそうなのかしら。
大変そうだなぁ、と他人事のように考えていると、あるかっぱを着た小さな女の子が、公園に入ってくるのが目に入った。その女の子は、通り雨によってできた本当に小さな水たまりを、足でポチャッと踏み潰した。そして、またすぐ側にある水溜まりも、ポチャッ、その隣にあるのも、ポチャッ……。
女の子は、キャッキャと楽しそうにしている。
私は、なんだか女の子が可愛らしくて、思わず静かに笑ってしまった。
この通り雨は、人に色んな影響を与えるんだなぁと、訳の分からないことを考えてしみじみする。
雨に打たれて少し寒く感じていたけど、なんだか暖かくなってきた。

仕事の疲れも、他人の評価も、この雨で全部流してしまおう。

9/27/2023, 11:28:48 AM

お願い…このままで
少しだけ…このままで居させて

僕の背中で貴女が細い声で囁いた

夜の静寂がゆっくりと僕達を包み込んで
暗闇に溺れそうで 貴女の震える手を掴んだ

僕の背中が濡れているのは
夏の終わりの暑さのせいでも
通り雨のせいでもない

貴女の生温かく…哀しい涙のせい
帰らないあの人のために貴女は
いつもこうして泣いているんだろう?

お願いだから…もう泣かないで

通り雨が止んだら…
貴女を抱きしめてもいいですか?

9/27/2023, 11:20:09 AM

通り雨とこころの雨、共に収まりともにふり

私が傷ついてもあなたは傷つかない

伝えてるからってね。
会いたいとも思ってくれないその言葉や行動に私は悲しさを覚える

大切にされてるとは思わない

9/27/2023, 11:13:03 AM

【通り雨】

「急に降って来ちゃって」
休日の昼過ぎ、君はいきなりびしょ濡れでやって来た。
「雨宿りさせてくんない?」

悪気のない笑顔に俺は頷くしかなくて、シャワーを貸し、着替えを貸し、コンビニまでビールを買いに走ってもてなした。

ただの雨宿り。
親しい友だちが通り雨に困っただけ。

君は鼻歌まじりにビールを飲み、分かるような分からないような話を続ける。
俺は自分ちなのにきまり悪くて、君の顔が見れない。
綺麗な指で光る指輪や、滑らかな首元で揺れるネックレスに視線を向けていた。

「あ、雨止んだみたい」

朗らかに言って立ちあがった君は窓の外を見て、「じゃあまた」と来た時と同じくらい唐突に帰って行った。

通り雨みたいな君に、俺は振り回されてしまうんだ。

9/27/2023, 11:12:00 AM

通り雨が降ってきた。
濡れないように近くのバーに入る。
入りづらいやすいより、濡れないほうが最優先だった。

カランカランッ

「いらっしゃいませ」
「すみません。雨宿りさせて頂いても良いですか?あっ!もちろんちゃんとお酒は頂きます!」
「あはは、良いですよ。気にしなくて。今は他にお客様いらっしゃいませんし、
どうぞ、雨宿りしていって下さい」
「ありがとうございます」

マスターさんは、私と殆ど年が変わらなそうに見える。
でも、見た目が若い方なだけかもしれない。

「こちら、どうぞ。ウェルカムドリンクです」
「わー、素敵な色のカクテルですね。
ありがとうございます。」
「それ、アルコールは入って無いんですよ」
「えっ!?そうなんですか?」

ウェルカムドリンクとして提供されたカクテルは、綺麗な青色をしている。
とってもきれいで、透き通って見える。

「お酒が苦手な方にも、雰囲気や味を楽しんで頂きたくて。こちらを提供するようになりました」

「素敵ですね。いただきます」

フルーティーで爽やかな味が口の中に広がる。これは美味しい。

「………とっても美味しいです」
「…ありがとうございます。」

母から聞かされた、昔の古い言葉。3B
美容師。バンドマン。バーテンダー。
女性が、付き合ってはいけない男性の職業。

今でこそ古いなーと思うけれど、けれど、このマスターの接客を見てれば思う。

これは、惚れてしまうと。

「あの、マスター。失礼がなければ、今、おいつく何ですか?」
「私ですか?私は、今年で32歳になります」

やっぱり若かった。
私よりは年上だけど、何処か若くて、でも、とても落ち着いてる人。

「マスターは、ご結婚されてるんですか?」
「いいえ。結婚どころか、お付き合いしてる方もいませんよ」

私は意外だった。
こんな素敵そうな人を世の女性がほっとくだなんて。

「マスター、モテそうなのに………」
「あははは、モテそうですか?私」
「はい。とっても」

そうですか。というマスターの顔は、何だがずっと笑っている。
私、可笑しいこと言ってる?

「マスター、どうして笑っているんです?
私、可笑しいこと言ってます?」
「いいえ。楽しい会話だなと、純粋に思っているだけですよ」

あってたったの数十分間。けれど私は、マスターの事でいっぱいになってしまそうだ。
私、初対面の人の事を気にしてる。

私がこれから先、このバーに通うことになるのは言わずもがなだが、この先どうなるかは、お楽しみということで。

9/27/2023, 11:08:38 AM

【通り雨】

「通り雨だ。」

一人呟いた声は雨の中に消えていった。
さっきまで晴れてたのに。
そういえば朝の天気予報で通り雨に注意とか言ってた気がする。
まあ折り畳み傘は常備してるから困ることは無いが。

「はぁ…。」

またしても呟いた声は雨に包まれ消えた。このまま私を包んで消してくれれば…なんて。

最近嫌なことが続いている。
今日も仕事でミスをし、落ち込んでいた為かかなり重大なミスをした。挙げ句の果てには取引先の方にお茶をかけて、上司に烈火の如く怒られた。
それだけじゃない。仕事も、人間関係も、恋愛も何もかも上手くいってない。
こんなんじゃ誰だって嫌になるはずだ。

そんな私の気持ちをよそに、いつの間にか通り雨は過ぎて青空が広がっていた。
そういえばこんなに晴れたのは久しぶりだな。

「…あ。虹。」

傘を閉じ、なんとなく、清々しい程の空を見上げるとそこには虹があった。
通り雨に洗い流されたかのように心が少し軽くなっていた。
そして何故だか、虹を見てると少しだけ、ほんの少しだけだけど、頑張ろうと思えるのだった。

「…明日も頑張るかぁ」

自分に言い聞かせるようにも聞こえることを呟きながら、大きく伸びをした。


・初投稿
・初心者
・語彙力皆無 …です。

9/27/2023, 11:07:56 AM

朝から水をかぶった。

まさに物語みたいな『イジメ』

ほんと、何歳なんだか、

そんな私の唯一の味方は『本』。

今日もいつもの本屋に通う。

ここは裏通りで、『イジメっ子達』は滅多に来ない。

ガラガラ

、、、あれ、

いつも聞こえてくる声が聞こえない。

いつもは戸を開くと

『お、せりなちゃん。お帰り。』

そういうオジサンがいるはずなんだけど。

『、、、いらっしゃい、』

そう、本を読んで顔も上げないオニイサンがいた。

、、、なんだ、オジサンじゃないのか。

『、、、』

オニイサンはやっと顔を上げた。

と、思ったら、

『、いつものオジサンならいないよ。』

そう言った。

、、、

『、、、え?』

『いつものオジサンでしょ?カラダが悪いんだとさ。』

『、へぇ、』

オニイサンが仏頂面のせいで、反応が歳上にないするモノじゃなくなってしまった。

『で、キミ、おすすめだよね。オジサンはこれがいいとさ。』

そういい、いつもオジサンが選ぶような作者、雰囲気の本を渡してくる。

『、どうも、』

居心地が悪い。

私は、とっとと会計をして店を出た。

すると、雨が降っていた。

、、、傘を持っていない、

、あーあ、

、そこに、イジメっ子が歩いてきた。

、最悪、

罵声を浴びせられる。

、、、なによ、ほんと、

、、、運が悪い、

散々言ってスッキリしたのか、イジメっ子は帰って行った。

あーあ、雨、止まないかなぁ、

なんて考える間もなく、

雨は止んだ。

通り雨だったらしい。

きっと、イジメっ子をつれてきたのだろう。

ちなみに、次の日、『いつものオジサン』は店にいた。

何もなかったような顔、たたずまい。

いつもの会話。


私はこの不思議な日を、

『不幸を呼ぶ雨雲の日』

と、呼んでいる。










お題_通り雨
10作目_

9/27/2023, 11:01:49 AM

"通り雨"

「うわ…」
 用事を済ませた帰り道、急に雲行きが怪しくなり近くの店の屋根の下に行くと同時に雨が降り出した。
「雨降るなんて聞いてねぇぞ…」
 スマホを取り出して天気アプリを開き、雨雲レーダーを見る。雨雲はそんなに大きくなく、少し待っていれば雨が止むだろう。
──さて、どうするか…。このまま止むのを待つか、店に入って時間を潰しながら待つか…。
 うーん、と少し考えていると、優しく柔らかな雨音が鼓膜を揺らした。
──まるで歌ってるみたい。
パラパラとリズミカルに落ちる雨音に、ふいに鼻歌が出る。
「フ〜フフ〜フフ〜フ〜フ〜…♪」
 パラパラと降り続ける雨とのセッションに体が揺れそうになるが、人の目があるので抑える。
──まさか、雨を《楽しい》と思う日が来ようとは…。けど…いいな、こういうの。
 そう思いながら鼻歌を口ずさんでいると、いつの間にか雨音がしなくなり空を見上げると、洗いたてのように澄み切った青い空が広がっていた。大きく深呼吸すると、洗いたての空気が鼻腔を通る。
「…気持ちいい」
 そう言うと足を踏み出し、再び帰路に着く。その足取りは心做しか、とても軽かった。

9/27/2023, 10:55:53 AM

うつくしい、空だった。
晴れているのに、さぁっと雫が落ちてアスファルトの匂いがした。
折りたたみ傘を出そうとコンビニの軒先に入った。

刹那。

聞きなれた音と、雨をすりぬけるような声。
開くドア、油の香り、車へ走る人。
弾かれたように目を向けた先には、笑顔で働く姿。

だれかのえがおが、声が、世界を。
動かしている。
そう体感したぼくもまた。

だれかに支えられているんだ。


「通り雨」

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