街へ』の作文集

Open App

街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/28/2024, 3:17:50 PM

街へ行こう
大きな道
街路樹


お店
ざわざわが心地いい

1/28/2024, 3:15:13 PM

街へ出るなんてごめんだね。私はこの暗くて安全な部屋から出たくないんだ。

食べ物も生活用品もここへ届けてもらえるっていうのに、何を好き好んで、自分の醜い姿を人目に晒して後ろ指をさされてヒソヒソ言われながら歩かなきゃいけないんだい。私はもう、見せ物になんかなりたくないんだ。

「きみは綺麗だよ。街中にいる女の子たちより、ずっと」
「馬鹿言うんじゃない。用が済んだならさっさと出ていきな」
「嘘じゃない」
「どうせ外に仲間がいるんだろ。言いくるめて外にへ連れ出して、私を笑い物にする気だ」
「信じてくれないのか」
「信じないね」
「こうして毎晩食事を届けに来てるのに?」
「信じちゃいないさ。金で雇われてるやつなんか」

床に硬いものが叩きつけられる音。暗闇の中で火花のように金貨がきらめいた。

「そんな風に言われるなら、いらない」
「いい加減にしな」

金貨を青年の方に蹴り飛ばす。
青年は動かない。まっすぐこちらを見ているのが分かる。

「目を覚ませよ。きみを醜いって言ってるのは誰だ。笑われてるって吹き込んだのは誰だ。きみをここに閉じ込めてるあの人しかいないだろ。そんなやつの言うことは聞いて、なんでおれの言葉は信じてくれないんだよ」

「なんでって」

あんたの言葉を信じて舞い上がって裏切られる方が、みじめじゃないか。

静寂の遥か遠くから、街の喧騒が聞こえる。

「帰んな」

どちらが嘘をついているのか。
知らない。知らなくて良い。いずれにせよ、この暗い部屋にいれば私は傷付かなくて済むのだから。

【お題:街へ】

1/28/2024, 3:15:08 PM

【街へ】

「出掛けよう。雑踏の中なら、紛れて分からないだろうから。」
あれが欲しい、これも買いたい、それは作って食べてみたいヤツ―――。
まとめて全部!叶えたいから、賑やかな街に行こうと提案してくる相手に、苦笑いして一緒に行くと伝えた。
「で、何処に行く訳?」
そこはいつもの場所で、馴染みの街だ。
「いっぱい買いたい物があるから、車で行こっか?」
車の鍵を揺らして、にこにこと笑って手を伸ばしてくる相手の手を取った。
「わぁい、かっちゃんとデートだ〜!」
鼻歌でも歌ってスキップしそうな勢いの手に引かれて、急ぎ足で付いて行く。

二人で出掛けたら、きっと楽しい。

1/28/2024, 3:13:43 PM

「街へ」

ゴォォォォォっと全身に響く
飛行機の機内

上空から見下ろす

星屑の家々に灯りがともりだす

都会に憧れてたまに浮気したくなるけれど

また日常にもどるね

私の街へ

                ショコラ

1/28/2024, 3:12:45 PM

腹がへった。
夜中の12時。食べるべきではない時間。
でも、もうどうにも我慢できない。

冷蔵庫を開けようとしてやめる。
料理まではしたくないし、かといってすぐ食べられるようなものもなかったはず。
炊飯器をあけると、ちょうど茶碗一杯ぶんくらいのごはんが残っていた。
それを見て、思い出した。

「お腹減ったの?こんな時間に?そっか、受験勉強中だもんね」
「うう…うん。でもいいよ、寝るし」
「大丈夫。サッとできるやつがあるから」
両親が事故で突然他界して、俺はその頃6歳離れた姉とふたりで暮らしていた。

「ごはん、ちょっと残ってるね」
そう言って、姉は小鍋にごはんをあけた。
ひたひたに水を注ぎ、粉末タイプの味噌汁のもとを入れる。弱火にかけると、まもなく味噌のいい香りがふんわりとしてきた。
ふつふつと音を立てて、ごはんが柔らかくなっていく。
台所の角に、こんこんと音を立てて卵を割ると、姉は箸でしゃかしゃかと小気味良く卵をといた。それを小鍋に回しかける。
火をとめて、蓋をして少し待つ。

「はい」
茶碗に盛られた即席おじやは、中央に梅干しがひとつ、ぽんと置かれていた。
「うまそう…」
「ふふん。包丁も使わないしね。夜だから、お腹に優しいほうがいいでしょ」
得意気に俺を見つめる姉に礼を言い、味わって食べた。
姉は結婚が決まっている彼氏がいたのだが、両親の事故を受け結婚をやめてしまった。
俺を一人にするわけにいかなかったのだろう。
俺は結婚してほしいと言ったが、姉は頑として聞き入れなかった。

あれから五年。受験にも無事成功し、大学も卒業した。なんとか就職も見つけることができ、一人で自活することができている。

姉もようやく安心したのか、結婚の決意を固めたようだった。
あのとき結婚を諦めた彼は、この五年間ずっと姉を支えてきたらしく、その間に彼は転勤があった。姉は近々、見知らぬ街へ引っ越すことになりそうだ。

小鍋にごはんと水をいれて火にかける。たしか卵もあったはずだ。粉末の味噌汁を入れると、まもなくあのときと同じ香りが台所に立ち込めた。

姉がもし旦那とケンカなんかしてうちに来たら、これを作ってやろう。
きっとすぐ仲直りする気になるはずだ。

だってこれは、自分を大切にしてくれる人を思い出す味だから。

1/28/2024, 3:11:06 PM

街へはなかなか行かない
町になら行く
街ってかくと都会みたい

【街へ】kogi

1/28/2024, 3:10:23 PM

街へ


アスファルトの上を進む。
進む。
進む。
進む。

いつの間にか自分の足で進んでいるのか、
それとも地面が動いているのかわからなくなった。


ここのところずっと家に篭ってばかりだったことを思い出し、衝動的に出てきたのはいいものの何処に行こうかは決めていなかった。
ただただアスファルトのひびを追って歩いているだけだ。
このまま行けば街路樹が見え、その先には商店街があるはずだ。
財布も持たずに出てきたが寄ってみようか。
電子マネーが使えたらなにか買っていこうか。

そんなことを考えながら歩いていると、前方に紐で縛られている家を見つけた。
正確に言えば、家の前のフェンスや窓の一部に紐がかかっているようだ。
縛っているにしては無造作でぐちゃぐちゃしていて、お世辞にも綺麗にかけられているとは言えない。
それが何か検討もつかないまま、徐々に家に近づく。
目と鼻の先ほどまで来るとその正体に見覚えがあり、ふと子供の頃を思い出した。

今と同じような時期に車で出かけているとよく見かけていた。
クリスマスは子供にとって誕生日と同じくらい楽しみな季節だ。
窓から景色を見ていると、キラキラと光る家が目に入る。
隣の席で弟が声を上げて喜んで、両親も感嘆している。
自分ももちろんはしゃいでいた。
いつ見ても、不思議な気持ちになる。
キラキラしているだけでなく、限られた家しかできない特別感、チカチカと色が変わる様、家によって飾りつけが異なる、見つけた時だけ夢中になれる、心惹かれる要素がこれでもかというほどある。

そういう家を見かけてはキャッキャしていた自分と弟を可愛らしく思い、自然と口角がうごく。
電気がつくまで少し待ってみようか。幸い日も落ちているし、後は暗くなる一方だ。
光っているところがみたい。
輝くところを見てみたい。

紐と電球たちは電気が来るのを今か今かと待っているようにおもう。
さっきのみすぼらしさはなくなっていた。

久しぶりに子供の頃を回想した気がする。
今年はクリスマスをまだ味わっていなかったな、なんて考えていたら自然と歩いてきた道を戻っていた。
街に行こう。
あっちにはもっと大きい街があったはずだ。
今からのことを考えると少しワクワクしてきた。

1/28/2024, 3:08:21 PM

車窓を流れる景色を食い入るように見つめる僕をよそに、
彼は自分のささくれと戦っていた。
一度気になると触らずにいられない性分は変わらずらしい。
あてのない逃避行に言葉一つと小さなリュック一つで
隣に陣取った彼に何を言うべきか分からないまま
駅に着いたら買うものリストに絆創膏を追加しまた外を眺める。
流れる緑が減り次第に家やビルや看板ばかりが目につくようになった。



♯街へ

1/28/2024, 3:06:36 PM

街へ行こう、、、、


遠い遠い、私の知ってる人がいない街へ、



今の私の街は生きるのには辛い。
だってこの街はあなたがいなくなってしまった街だから…

あなたとの思い出がたくさんあって、
生きるにはつらすぎる街だから…


だから、遠い遠い、いったことのない街へ行こう


そしたらきっと、貴方のことも忘れて生きていける…




でも…
あなたと過ごした楽しかった思い出をすべて無かったことにしてしまうのは、さみしくて、悲しいな…









お題 街へ

1/28/2024, 3:06:25 PM

彼女は、まだ世界を見た事がない、と言った。
どんな意味があるか分からない。でもこれはミッションのため。最初は街に連れていった。俺は嫌いな街だったが、そこに行きたいと言ったので連れていった。俺は彼女の望むようにした。とにかくしたいと言ったことをさせた。色んなわがままを聞いただろう。そして最後の日、彼女は俺に言った。「ありがとう。世界を教えてくれて。私ね、最初に行った街が1番好き。」そう言って彼女は世界から消えた。殺したのは自分なのに、何故こんなにも涙が出るのか。そして、何故また嫌いなはずの街に来てしまうのか。自分の気持ちのはずなのによく分からない。「なんだよおまえ、また故郷に帰るのか?嫌いって言ってたじゃん。」「ああ、なんでだろうな。」そう、分からないのだ。よく分からないまま、おれはまた街へ出かけた。

1/28/2024, 3:04:31 PM

キンキンキンキンキンキンマグナムカレー
カンカンカンカンカンカンマグナムカレー
キンキンカンカンマグナムカレー
粋のいいのに、マグナムカレー
それは、キンキンキンキンキンキンマグナムドライ
カンカンカンカンカンカンマグナムドライ
キンキンカンカンマグナムドライ
粋のいいのにマグナムドライ
じゃーってかあヾ(≧∀≦*)ノ〃

1/28/2024, 2:53:38 PM

『玄関』
玄関 ちょっと薄暗い玄関 外は晴れ だけどやっぱり薄暗い玄関 ドアを開ければ 外の世界へ 
光と暗闇どっちとも言えない 考えてみればふしぎな
せかい

1/28/2024, 2:53:38 PM

遠いところへ夢を見に行こう。まだ見えない未来をぼうっと手に掴むみたいに彷徨わないと。亡霊になったとき道に迷わないくらいには世界に慣れてしまう歩行術だけ覚えよう。街へ行った回数を覚えている?僕は覚えていないけど、君が覚えていたらどうしようって思うよ。世界の理不尽を嘆いていたら時間が尽きてしまいそうだから、店先の甘い匂いで誤魔化すしかないか。新しいパン屋さんができたんだって。パン屋さん好きなんだよね。
 家の前の曲がり角の前のあたりでいい香りがするのがなんでかなって思ってたんだけど、それは結局コインランドリーだってことがわかったよ。なんで気付かなかったんだろう。染み付いた習慣みたいにもうなくなったテナントを訪ねている毎日もいつか忘れてしまうんだろうな。
 街へ行こうよ。歩き慣れて飽きた街を自分の頭の地図に変えるみたいに何も見ないで、忘れてしまった日常の欠片集めにいこう。辿り着かないで。遊園地のお気に入りのコースターに乗ってすぐ帰る人みたいだよ。どこにも辿りは着かないで、ここに居続けないで、悲しまないで。

1/28/2024, 2:53:03 PM

お題に縛られずに、自由に書く

そんな日があったっていいじゃないか

1/28/2024, 2:52:52 PM

街へ

意味も忘れた
ことばの宇宙(そら)に忘れた
目を伏せた
かなしげな瞳はセピア

音は鳴らない 風は動かず
空はいつも同じ色で濁る

僕らは解っていた
そのポッケから
はみ出た感情
僕らは知っていた
この手の脆(もろ)さを

明るさの消えた
午後の街角へ
約束をしよう

1/28/2024, 2:52:40 PM

今日こそは、家から出よう。

 人から見られて恥ずかしくないような、目立ちにくい服を着よう。普通の人になりきるように、髪を直そう。人から自分の顔をあまり見られないように、マスクをつけていこう。


 期間限定。本日限りのセール。今日から数日間のイベント。

 誰かにとっては嬉しくて楽しみだと思うことも、自分にとっては迷惑でしかない言葉。


 やっぱり明日にしようか。
 今日は向いてないから。



_街へ_

1/28/2024, 2:51:43 PM

テーマ“街へ”

あまり、人混みは好きではない。
人に酔う、音が溢れている、眩しすぎる。
苦手な事しかない。
けれども、どうしても必要な物が
街にしかなくて…
仕方無く、街へとやって来た。
買う物ならば、今の時代
簡単にインターネットで購入出来るから
わざわざ、こんな街になんか来なくても良いけれど
私が必要としている物は
売ってはいない。

「12月1日から1月いっぱいまで、イルミネーションが…」
と、画面の向こうの人が言っていた。
知り合いでは無い。
キラキラしていてキレイだと思った。
画面越しでは見えない場所も見てみたくなって
辺鄙な場所から、わざわざ
遠く離れた街までやってきた。

周りの人は、この景色を見慣れているようで
誰一人として、イルミネーションを見ては居ない。
休日ならば、もう少し注目する人は増えるだろう。
けれど、平日の夜、仕事や学校帰りの人が
過ぎ去っていくだけ。

写真を撮ろうと、カメラを構えるけれど
そんな私を嘲笑うかのように、目の前を通り過ぎていく人たち…。

ああ、来なければ良かった。
心の底からそう思う。
イルミネーションの美しさと
人間の醜さが相まって、混沌を生み出す。

わざと邪魔をしている訳ではないのだろう。
他人を気にする余裕がないだけなのだろう。

私はカメラを仕舞い、脳裏に焼き付けるように
見つめる。
傍から見れば、怪しい人だろう。
女一人で、イルミネーションを見つめている。
(ついでに、コート、マフラー、耳あて、手袋、ムートンブーツ)
オシャレよりも防寒を優先させた、服装。

淋しげに見えぬだろうか、憐れに見えるだろうか。
それでも、私は、この輝きをただ、見に来た。
だから、きっと、私はこの街に居る人の中で一番幸せなのだと思う事にした。

1/28/2024, 2:50:18 PM

かつて私の故郷であった街への道は、遠の昔に荒れ果てて風化していた。

「寒々しいことだ」
荒れ地となったこの大地の片隅に、ひっそりと残されたこの地には、未だ緑が来た事は無い。

どれだけの時が、この街が滅びてから流れたのだろうか。私の記憶からも、かつてあった騒がしい喧騒は、たしか、ということだけしか思い出せないほど、遠くに消えてしまっていた。

「虚しいことだ」

もはや誰も歩かなくなった街道の石畳は、否、石畳らしきものが、ぽつりぽつりと飛び石のように並ぶほど荒れ果てていた。

それでも、なお石畳には黒々としたシミが残っていた

「悲しいことだ」

暗黒時代と呼ばれた勇者伝説の舞台となった、最後の決戦の地としての名残とも言える、見上げるほどの城壁は、かつて、私も自ら岩を積み上げ、して作り上げたのは黒き巌嶺と呼ばれるほどのものだった。

そう記憶している。

けれど、その役目を全て壊すように大穴が開けられて、小さな瓦礫の山を残すばかりになっていた。


そうして、城壁を超えた先には、いまだに残り続ける青き勇者の旗が、荒野にはためいていた。

「これをあなたが見たら、なんと言うのでしょうか」

1/28/2024, 2:45:56 PM

もともと出不精

世の中が便利になって
行動制限があって
さらに世の中が便利になって

便利を享受できる環境にいると
情報は際限なく受け取れるけれど
街には着いて行けなくなっていた

自分が便利な方に拠れば拠るほど
街の変化に置いていかれた

歩こう
覗こう
見つけよう
探そう
気付こう
楽しもう
悲しもう

出よう
行こう
街へ
街へ



【街へ】

1/28/2024, 2:45:42 PM

私はランプをつけ、開けられない窓に映る月を見た。
もう慣れた頃だろう、この人生は変えられないんだ。
権力はあっても力は無い。
もう諦めなよと、今晩も自分に言い聞かせた。
私はもう、ここには居たくなかった。
出かける時は、執事が着いてくるし、一日の予定に自由時間なんてものは無い。
ピアノに英語に油絵に、お父様の知り合いとのお茶会に、お母様とのパーティー。
知ってる人はいない。いるはずない。
好きなことをできるのは、夢の中だけ。、
厳重に我が家を守る鉄の門。
はたから見たら、きっと、この家は大きくて、立派で、羨む人だっているはず。家が嫌いな訳では無い。ただ、環境が嫌い、大嫌いなだけ。
私の部屋から見える、あの街に今すぐ行きたかった。友達とジェラートを食べる女の子、浜辺ではしゃぐ男の子、子供と手を繋ぎ、もう片方の手でカバンを持ったお母さん、腕時計を気にしながら、周りをチラチラ見ているお洒落した男の人。

ある日、お母様が熱を出した。使用人もお父様もお姉様も、みんなお母様を心配してお母様の部屋につききっきり。今なら、もしかしたら、ここから出られるかもしれない。逃げることが出来るかもしれない。
私は外のことを全然知らない。いつも行く時は、執事の後ろを着いて歩くだけだったから。走っても、「ワンピースの裾が汚れますよ。」とか、「街は汚くて、悪い人ばかりいるから早く帰りましょ?」とか、どうしても私をここに居させたくないみたい。
そんなのことを考えながら、レースの着いた若葉色のポンチョを身にまとっていた。フードを頭にすっぽりと被り、顔が見られないようにした。みんながお母様の部屋に入ったところを見て、お母様のことも心配だが、それよりも、ここからどこかに行けると言う嬉しい気持ちが上まった。お母様の部屋とは反対側の廊下を通って、1階へと降りていった。音が出ないように、いつもより丁寧に大きく分厚い扉を開いた。
今までで1番、蝶番が大きく聞こえたみたいだった。
あの鉄の重い門を精一杯の力を込めて開き、とうとう外に出た。みんなへの申し訳なさと、嬉しさで、心の中がぐちゃぐちゃになった。まるで、パレットの上で、絵の具同士が混ざったみたい。
初めて1人で出た外だった。急に不安になったが、その不安をかき消すように、青く広がる空を見つけた。
太陽も、私を見てくれているような気持ちだった。
街へ行くには少し時間がかかる。歩いている最中、ドキドキして、胸がはち切れそうだった。
ポケットに入っていた小銭を広場でお店を出しているアイスクリーム屋さんに渡した。あの女の子たちが食べていたジェラートを頼んだ。初めてのアイスクリームを時間をかけて味わった。
街に着いた時、嬉しくて涙が溢れそうになった。
行く宛てもなく、日がどんどん下へ沈んで行った。
街にある公園の噴水の近くで眠った。
すると、肩を揺さぶられた。目を開くと、制服を着た痩せた男の人がたっていた。キョトンとしていると、その人が、自分は警察だと話した。そして、近くの交番まで連れていかれた。夜に女性が1人でいるのは危ないらしい。住所を聞かれたので教えたが、それは間違いだったことに、目が覚めてきて気付いた。私は警察の人に家へと送られた。警察の人は、扉を叩き、出てきた使用人に私を渡した。また、あの生活が戻ってきたらしい。開けることの出来ない窓を眺めて呟いた。またあの街へ行きたいな。
もう遅い時間だった。そう思い私はランプを消した。

Next