『紅茶の香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
店内に満ちる焼き菓子の香ばしい匂い。
口に含んだ途端にふわっと広がる紅茶の香り。
何も考えずに
ただその静かな空間と
美味しいものを心ゆくまで堪能する。
忙しい日常の中の
私の幸せなひととき。
紅茶の香り
ここはセイロン。
セイロンの朝は早い。学校は特に。
日中の気温が上がりすぎるためか、
朝の7時には始まり、昼過ぎには終わる。
帰宅するとシャワーを浴びる。
外を歩くだけでびっくりする程汗をかくからだ。
部屋にはホットシャワーもあるが、
今は乾季が続き、ダムの水も少ないため、
電気代がかさむ。
水シャワーで充分だ。
シャワーが終わる頃に大家さんから声がかかる。
大事なお茶の時間だ。
お湯は充分に湧いているようで、やかんから湯気が出ている。
ここに真っ白な砂糖を大匙で、1杯。2杯。3杯。4杯。。。もう数えるのは辞めよう。
そして、輸入品の粉末クリープを1杯。2杯。3杯。4杯。。。まあ、同じくらい入れる。
ダストと呼ばれる茶葉をこの砂糖ミルクで濾して、我が家のミルクティーの出来上がりだ。
紅茶の香り?何それ?
〜紅茶の香り〜
薔薇園の一角にある小さなテーブル
そこではお嬢様と御曹司達が紅茶やお菓子を楽しむフリースペース
学園の大半がそんなお金持ちの人達だから僕はものすごくうくのだ
「相変わらずいい匂いしてるね~楽しそう」
友達はティーパーティーをしている御曹司立ちを羨ましそうに眺めている
そこま、でかな……
堅苦しいブレザーを来てにこやかに笑っている人達
あの仲間に入るのは何千年も早いだろうな…
そんな妄想をする
堅苦しいものが苦手だからいつもパーカーかニットのジャンパーを着ているからやはり程遠い
「君達もどうだい?我々と一緒にお茶しないかい」
そう誘ってくれる人も初めはいたが恐れ多くて度々理っていた
少し後悔
「こんにちは、お話いいかな」
珍しく話しかけてくる御曹司とその取り巻き
え、は、はい……
なんだろ
カツアゲされるのかな
御曹司だからさすがにかつあげなんてされ、ないよね?
顔が真っ青になっていく気がしてフードを深く被る
「今度お茶会をするんだけど一緒にどうだい?お友達も」
いいんですかと言うように目をキラキラさせる友人を横目に冷や汗をかく
ブンブンと首を横に振り断る
「いやいや、いこうよ!絶対楽しいよ」
無理無理…正装とか、堅苦しすぎて無理……
ああいうのは正装で敬語で堅苦しくて息ができない
「別にそんなのは必要ないよ」
「えぇ、楽にしていてください、お近づきしたかったんですよ?」
そう言われて嬉しかったがやはり断った
友人は1人でルンルンに向かっていった
教室からその薔薇園の一角をじっと見ている
楽しそうにお嬢様や御曹司の人と話している友人はやはりフレンドリー
僕には絶対できない御業だ
「おや?行かなかったんですか、楽しそうにしていますよ」
ビクッと肩が跳ねる
ギギギッとカチコチな動きで後ろを振り向く
このクラスで1番の御曹司
話しかけてくるなんて恐れ多い……
ふらっと香る香水と風に乗ってくる紅茶や焼き菓子の匂い
「では、一緒にお茶はどうですか?教室で」
付け加えられた言葉は僕を逃がそうとしない
は、はい……
引きながらもその言葉にのる
「前々からあなたのこと気になってたんですよ」
その言葉にお茶を吹き出しかける
あの、あの御曹司、様が……僕に興味を…?
頭の上にハテナを並べている僕を見て楽しそうに微笑む御曹司様
心が飛び跳ねる感覚とドキッと言う感覚
紅茶と香水の香りが混ざった教室
落ち着く匂いに息をそっと吐く
紅茶を口に運び1口飲む
ふわっと香る紅茶の匂い
きっとこの一時は一生の思い出になるだろう
僕の心は彼に奪われた
あの紅茶の匂いを纏った彼に
紅茶、それで思い出すのは彼のことかな。
紅茶の湯気と
黒髪がなびいて
何とも言えない雰囲気を醸し出していた彼。
紅茶と砂糖を取り出して
こっちを見て
不器用ながらに
微笑んでくれた
優しい彼。
どんな彼の隣にも
紅茶があったんだ。
恐らく、私と紅茶だったら
紅茶の方が距離が近いくらいに。
彼と紅茶の香りが
私の心にゆとりを作ってくれた。
また、一緒に紅茶が飲みたいな。
紅茶の香りだけじゃ、何か物足りないや。
「紅茶の香り」
『紅茶の香り』
紅茶。
紅茶とは素晴らしい飲み物であり、その素晴らしさを語る上で外せないのは言わずもかな香りである。
馥郁とした紅茶の香りが鼻まで届けば、それだけで安らぎと少しの幸福感を与えてくれる。
どんなに臭いものであっても、それが紅茶の香りになったなら、それだけで素晴らしい世界になるとは思わないだろうか?
道路脇のドブも、家で出た生ゴミも、それこそぼっとん便所でさえ。
そんな世界は異常だと、そう思うだろうか?
本当に? ……本当にそうだろうか?
人々は誰しもが後ろめたいものを抱えていて、そして蓋をする。
──だって、それは臭いものだから。
蓋から漏れ出す匂いだけでも耐えられない程の悪臭だ。
でもそういうものに限って実は大事なものだったりする、自分にとって……もしくは誰かにとって。
臭いものが紅茶の香りになれば、結局のところ紅茶の香りがするものに蓋をするだけだと、そう考えるだろうか?
……しかし、しかしだよ。
蓋から漏れ出す匂いが紅茶の香りになれば、少しはそれに釣られて蓋を開ける人々も現れるのでは無いだろうか?
そしてそれは本来、正常な事なのではないだろうか?
──だって、それは大事なものだから。
こうして紅茶好きの神様は、臭いものを紅茶の香りに変えてしまいました。
結果はもちろん……大規模な食中毒によって世界はパニックになりましたとさ。
──てへっ!
たまには自分へのご褒美にと
小さなケーキやスイーツで
一人アフタヌーンティー
お気に入りのティーカップからは
いつもの紅茶の香り
優しくそよぐ風に触れられながら
庭のガーデンパラソルの下
マリーゴールドに集う
蝶々をのんびりと眺める
なんてのは
集合住宅で庭もなけりゃ
ケーキなんか食べると
牛乳飲みたくなるアタシにゃ
縁の無いシチュエーション
`,、('∀`) '`,、
「紅茶の香り」
【おー!ってやるんだよ】
どこから、どうなってこの言葉が生まれたか忘れてしまったけど、寂しかったり、辛かったり、会いたくなったら、心の中で
【おーーー】
と言って、深くお辞儀をしながらおしりを突き出すポーズをとる。それが出来ない時は、心の中で、ポーズもする。
【いい? 辛くなったら、おーーーってやるんだよ】
私達だけが分かる…
それで良いよね。
辛くなったら
おー!!!ってやろうね。
※※※※※※
【お題】愛言葉
※※※※※※
ゴボゴボゴボゴボ……沸騰を急かすように次第に大きくなっていくそれに、聞いているこっちまで少しばかり不安を誘われる。
数秒後、カチッ、という音を最後にその音が遠ざかっていくのを感じ、俺は安堵して本を閉じた。
湯通しで温めておいた透明硝子のポット。その中にスプーン一杯分の茶葉を入れてから、未だ沸騰中のお湯をゆっくりと注いでいく。透き通った橙が重なり、だんだんと濃くなって、濁って。夕日とは少し違うすっきりとした橙だが、俺はこの橙も好きだ。
三分見つめて、スプーンで一かきしてからティーカップに注ぎ入れる。
微かに香るアールグレイ。ミルクもレモンも混ざっていない、芳香剤にするには控えめで上品すぎる、透明な香り。
最後の一滴が落ちる。書斎机に運ぶ前に一口だけ飲んでみると、ほんのり苦味を感じるが、不快ではない。むしろ、内側からだんだんと温まっていく身体は安らぎを感じ始め、思わず溜め息が溢れる程だ。
気取っているようだが、紅茶を飲みながらの執筆はなんだかとても雰囲気が良くて、いつもより鉛筆が進む気がしていた。
……一度だけ、注意力散漫で鉛筆を持ったままカップに手を伸ばし、バランスを崩して原稿用紙に盛大にぶちまけたことがある。周りの小物までをも巻き込む大洪水は、今も苦い経験として俺の中と机のシミに刻み込まれている。
その苦味を持ってしても、この安らぎは捨てがたいのだ。
紅茶の香り
紅茶の香り
赤いやかんに水をいれて火にかける。お湯になるまでの間にティーポットを用意して、棚から紅茶を選ぶ。
お湯ができたのを湯気が知らせてくれて、火をとめる。ティーポットの中に、今日の気分で選んだ紅茶のティーバッグを入れてお湯を注ぐ。
お気に入りのクッキーをお皿にのせて、カップと共にテーブルに並べた。
ちょっぴり奮発して買った素敵なワンピースに心を踊らせながら、優雅な仕草で椅子へと腰かけた。
気分はもちろんお茶会だ。
いただきます、と手を合わせてカップに手を伸ばす。こくり、と紅茶を飲めば、ふわっと香りが鼻からぬけていく。
どこかほっとするような気持ちになりつつ、クッキーをつまむ。
なんてことない、普通の日。それでもこんな風に特別にしたっていいじゃないか。
アンハッピーバースデー、お誕生日じゃない日を盛大に祝おうじゃないか。
毎日同じような日々だけど、同じ日は二度と来ないのだから。
今日はたった一度しか来ない、特別な日なのだから。
目が覚めると車の中で、途端にガタンっと体が揺れてシートベルトが体に食い込んだ。
山道。お父さん運転荒いからな、と少し心配になっていると鼻先に香ったそれ。それに揺り起こされたんだと分かってシートベルトをギリギリまで引き出して助手席を覗き込んだ。
「お母さん、それちょうだい」
「今飲んだらおしっこ近くなっちゃうよ?」
「でもいい匂い」
「少しだけね?ちょっとよ?」
お母さんが好きで飲むミルクティは、いつも少しお化粧の匂いが混じってとっても甘くて安心した。
目が覚めると車の中で、途端にガタンっと体が揺れてシートベルトが体にくい込んだ。
山道。彼氏はそんなに運転が荒くないはずなのに、曲がりくねった急勾配にブレーキテクニックが追いつかないらしい。
ドリンクホルダーに蓋が空いたままになっているそれのお陰で目覚めたんだと分かって、軽く手を伸ばした。
「これ、飲んでいい?」
「いいけど……この山道やばくね?ごめん運転荒くて」
「全然、お父さんのか凄かったし」
この人と一緒にいるとほしくなるのは軽い躍動感。レモンのキリッとした爽やかな香りに誘われて、DJ気取りの思い出のナンバー。
目が覚めると車の中で、途端にガタンっと体が揺れてシートベルトが体にくい込んだ。
山道。助手席から振り返った孫が透き通った琥珀色を揺らして見せた。
「おばぁちゃん紅茶好き?飲む?」
「随分寝てたみたい……」
「もう着くよ、お墓」
「何年ぶりだろね」
「おじぃちゃんの三回忌以来かな?ねぇ、お父さん」
父母と出かけた帰り、彼氏が挨拶に来た時、孫の顔を見せに盆暮れ正月に帰省した時。この山道を登った先に目指した旧家は、もうない。
この山道と共にあるたくさんの思い出の中にいつも紅茶の香りがしていたことを思い出して、その琥珀色を受け取った。
ほんのりとしたミルク感も、お化粧の匂いも、レモンも、躍動感も、もう離れて行ってしまってから、忘れたように飲まなくなった紅茶が、しわくちゃの手に戻ってきた時には気取ったところのない、素朴なストレートに様変わりした。
蓋を捻る。
往年に思いを馳せて。
(紅茶の香りは、思い出ともに今を彩る)
冬の午後2時。
何の予定もないひとりの休日にも慣れてきた。
なんて嘘。苦笑い。
手袋せずに出てきたから手が冷たい。
そっか、自分のポッケに入れなきゃ。
苦笑い。
ふらっと立ち寄ったカフェでひと休みしよう。
ケーキセット。
こっちもいいな。これもいいな。
一口ちょうだいはもうできないのか。
苦笑い。
運ばれてきたガラスのポット。
その中で茶葉が舞うのを眺めながら
また苦笑い。
もう一緒には生きられないのに
頭では分かっているのに
いつになったら忘れられるのかな。
-紅茶の香り-
朝起きて、紅茶を入れて飲んでる。
紅茶の香りに浸りながら、朝日を見る。
その時にいい気分だなって感じる
紅茶の香りには、色んな香りがある
毎日気分を変えて飲んでる紅茶は、唯一の、一時
普段勉強をしていると、母が紅茶を淹れてくれる。
ふんわりとした香りに包まれる。
ありがとう。
ラップをかけたまま、口を付けられない湿気ったアップルパイと
ごろごろした琥珀を煮詰めたみたいな色と淹れたての湯気の匂い
ゆらゆらと不安定に波立ち、陽の差すバスルームにはいつでも君が沈んでいる
とっくに冷めて色褪せた唇に注ぐために、紅茶にひとつ角砂糖を落とす
ほどなくして融け合う半透明の粒の煌めきと、だらんと垂れ下がった腕
くすんだカップを口に宛てがう、橙の陽が瞬く浴槽は、まるで違うのに紅茶みたいで
それなら君はたしかに角砂糖なのに、いつになっても融ける気がしなかった
紅茶の香り
紅茶はアールグレイが好き。
牛乳とシュガーカット入れて飲むのが好き。
君と会う時はいつも同じ店。
昔馴染みの喫茶店。
君はいつもレモンティー。
僕はカッコつけてホットコーヒーのブラック。
ここのコーヒーは幼い僕には少し苦く酸味がある。
君と重ねてきた時間の甘酸っぱさと混じって、
なんとも言えない味わいがでる。
店を出て、君を助手席に乗せていつものドライブに出る。
君を乗せる日は、車の中から余計な香りを取り除くようにしている。
君とデートした後に車の中に残る君の温もりと、微かな紅茶の香りを楽しみたいから。
〜紅茶の香り〜
肌寒くなってきた秋の夜
あなたとのデートの後わかれた夜
月がキレイに光る夜
自販機でホットの紅茶を買った
1日一緒にいると自然とあなたの香りが残る
缶を開けた瞬間
スマホが光る
「月キレイだね。。離れたくないなぁ(笑)」って
あなたからの電話
「うん。ずっと一緒にいたいね」
心地よいあなたの香りと紅茶の香りが溶け合う
【紅茶の香り】
私はいつも通っている喫茶店がある。
『いらっしゃいませ』
その声を聞くだけで喫茶店の落ち着く空気が広がり紅茶の香りも広がる。
君に会うために俺はいつまでもここに来るよ
『今日は何にしますか?』
「紅茶で、」
ある日の休日。
歩いているとどこからか紅茶の香りがした。
紅茶の香りがする方に歩いた。
まるで紅茶が私を呼んでるみたい。
しばらく香りをたよりに歩いてみると、そこにはお洒落な喫茶店があった。
カランコロン…
ドアを開けると、紅茶を淹れている若い男性がいた。
「いらっしゃいませ。空いてるお席にどうぞ。」
「はい…。」
何故だかドキドキしてる。
「ご注文が決まりましたら…」
「えっと…紅茶を1つお願いします。」
すぐさまに紅茶を頼んだ。だって、もう私の頭の中には紅茶でいっぱいだったから。
「かしこまりました。」
私が注文し終わると、すぐにさっきいた場所に戻り、私が来た時のように紅茶を淹れている彼の姿があった。紅茶を淹れている彼の姿はとても美しかった。
ずっと彼の姿を見ていたら、いつの間にかカップを持った彼が近くにいた。
「淹れたての紅茶でございます。ごゆっくりどうぞ。」
「ありがとうございます。」
まずは香り。香りだけでも充分楽しめる。落ち着く香り。
ゴクン…
一口飲んだだけで体の中が温まる。包まれているかのようなそんな感覚。
彼の淹れた紅茶をまた飲みたいと思った。そして、今度は彼とお話をしようと思った。
#紅茶の香り
寒くなって来たので、何か飲もうかときみはマグカップを出して来た。
コーヒーもいいけど違うのが飲みたい。
僕は彼女に話した。
この前、友達からもらって来たの。
ウキウキしながらフルーツフレーバーティーを出す。
ほのかに香るフルーツの香りと紅茶の香りが鼻腔をくすぐる。