冬の午後2時。
何の予定もないひとりの休日にも慣れてきた。
なんて嘘。苦笑い。
手袋せずに出てきたから手が冷たい。
そっか、自分のポッケに入れなきゃ。
苦笑い。
ふらっと立ち寄ったカフェでひと休みしよう。
ケーキセット。
こっちもいいな。これもいいな。
一口ちょうだいはもうできないのか。
苦笑い。
運ばれてきたガラスのポット。
その中で茶葉が舞うのを眺めながら
また苦笑い。
もう一緒には生きられないのに
頭では分かっているのに
いつになったら忘れられるのかな。
-紅茶の香り-
10/27/2022, 1:15:09 PM