君と会う時はいつも同じ店。
昔馴染みの喫茶店。
君はいつもレモンティー。
僕はカッコつけてホットコーヒーのブラック。
ここのコーヒーは幼い僕には少し苦く酸味がある。
君と重ねてきた時間の甘酸っぱさと混じって、
なんとも言えない味わいがでる。
店を出て、君を助手席に乗せていつものドライブに出る。
君を乗せる日は、車の中から余計な香りを取り除くようにしている。
君とデートした後に車の中に残る君の温もりと、微かな紅茶の香りを楽しみたいから。
〜紅茶の香り〜
10/27/2022, 12:47:28 PM