菜な子

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紅茶、それで思い出すのは彼のことかな。
紅茶の湯気と
黒髪がなびいて
何とも言えない雰囲気を醸し出していた彼。

紅茶と砂糖を取り出して
こっちを見て
不器用ながらに
微笑んでくれた
優しい彼。

どんな彼の隣にも
紅茶があったんだ。
恐らく、私と紅茶だったら
紅茶の方が距離が近いくらいに。

彼と紅茶の香りが
私の心にゆとりを作ってくれた。
また、一緒に紅茶が飲みたいな。
紅茶の香りだけじゃ、何か物足りないや。


「紅茶の香り」

10/27/2022, 1:37:49 PM