菜な子

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4/15/2024, 1:10:24 PM

会いたいと
祈る気持ちは
ただそれだけ

なのにちっとも
届きやしない

貴方の嵌めないこの指輪
一体何の価値があろうか

貴方が私に嵌めない指輪
一体何の意味があろうか


ただ触れたい
ただ会いたい

溢れる気持ちは留まらない
たった一つに絞れない








「届かぬ想い」

4/5/2024, 10:20:44 AM

今、あなたは何をしていますか?
この星空の下で。
満天の星空の下で。


姿を見ることすら叶わないあなたと、
ここであなたを待つことしかできない私。

あの日のことを覚えていますか?
あの星とこの星、赤い星と、その星。
屋根の上に二人寝転がり、星と星を繋いだこと。


私たちだけの星座をかたどって、
二人して笑い合ったこと。


同じ場所に居られなくても、お願い。
同じ星空を見ていたい。

あの日繋いだ星と星のように、
私たちもまた、繋がれることを信じていたい。



「星空の下で」

3/22/2024, 11:31:16 AM

鼻の奥がますます痛い
きゅうと傷んだ胸を抑えて
涙をこぼす冬の闇

雪すら微かに降る夜に
熱い涙は足りもしない

冷めていくだけの雫見て
バカみたいだと目が覚める

会いたかったと今もなお
思う私もバカみたい

結局どちらも阿呆らしく
一人の部屋に
舞う吐息



「バカみたい」

3/21/2024, 10:37:56 AM

二人きりの布団はまるで
二人ぼっちの惑星のようだった。

二人の体温を分け合えば
二人ぼっちでもこんなにも暖かい。

二人で幸せを分け合えば
二人ぼっちでも世界一 。

二人で悲しみを分け合えば
悲しみなんて一人分もない。


「二人ぼっち」

3/20/2024, 12:02:01 PM

冷たい貴方の唇に
もう触れられぬ唇に
どうか、 どうか。
夢が醒める前に
最後のキスを。

ここじゃ温かい貴方の唇に
伸ばせば届く唇に
どうか、どうか。
夢から醒める前に
何度だってキスを。














「夢が醒める前に」

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