突然の君の訪問。』の作文集

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突然の君の訪問。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/28/2023, 6:06:40 PM

突然の君の訪問

君って誰だろう?全く思い当たらない
突然は全然関係ないと思う
訪問ってなにか用事があるのかな

予定がない訪問って最近はほぼない

ダントツで迷惑なのはNHKだよね
詐欺をしようとしてくる
そういえば最近は来てないな
平和でよろしい

あとは宗教関連くらい
話くらいなら聴くけどさ
ほとんどが何かから逃避してる
その逃避先が宗教ってだけ

信じるのはその人の勝手だけど
押し売りは良くない
こちらにはこちらの勝手があるんです

そもそも信じなくても学べる
聖書、お経、コーランなどなど

突然の君の訪問
誰がくるにしても
ある程度は決まっている
相手をするか、相手をしないか

迷惑と言えば
電話は割と迷惑だと思う

ネット関係のやつ
そっちがプロなんだし
最終確認くらいだけにしてほしい

まとまってるのに別の会社
責任逃れにしか過ぎないんだよ
電話の度に連絡と確認

要らない仕事だよ
無駄な仕事が無駄な出費を生む
お互いに無駄だし不利益

なくなって困るのは
雇用された人くらいかな
別の仕事はあると思う

やり方が時代錯誤

これからもっと安くなると思うよ
仕事もなくなると思うし
より専門的な確認とか作業になるはず

データベースを一元化して
セキュリティは
どの端末からどのパスワードで
などなどで多分なんとかなるはず

部外者いれて
複数人いないと使えなくしたらいい
最低でも3社くらい
内部でやるのは卑怯だよね
力関係が発生しちゃうし不公平

国会、内閣、裁判所
三権分立
絶対に横の繋がりあると思うんだよ
利権はさておき
利権があるからこそバランスが取れてる

不恰好なんだよね
でも難しいとは思う

学校と言えばなんとなく判るよね
人数が少なければ少ないほど避けれない

ちょっとは思うけど
ちゃんとはしてるんだろうけどさ

どっちでもいいんだけど考えちゃった

8/28/2023, 5:46:25 PM

久しぶり。って笑うと
あなたは幽霊でも見たみたいな顔をして
絞り出したように
……元気してた?
って聞いてくる。

元気してたよ、大丈夫。
あなたの方こそ、無理してない?
って聞いても
困ったように笑って、大丈夫だよって。

あなたのその、予想外の出来事が起こった時
困惑するくせも
1年経った今でも同じだなあって
私は少しだけ嬉しくなる。

あのね、あの日、
私はあなたにお別れを告げたじゃない。

あの選択、間違ってなかったと思うの。

あなたは1年でこんなにも大人になって
立派になって、素敵な人に成長してる。

私もあなたと離れてから
毎日毎日泣いて、辛かったけれど、
もう前に進めている。

時は止められないから。

進むしかなかったから。

私は今だってあなたのことが好きだけれど
それは伝えない。

あなたも私には伝えない。

私たちは言うなれば両思い、ね。

分かってるのよ。
あなたの気持ち。

私がいつもこうやって思い出したようにここに帰ってくるとびっくりするけど、
その困惑の中に嬉しさや複雑さがある事くらい、
分かってるのよ。

全部の言葉を飲み込んで、
2番目に好きな人のことを運命の人って呼んで
あなたに話すの。

ほら私、幸せよ。

だからあなたも早く、幸せになってよ

私がまたあなたといたくなって、
この土地に戻ってくる前にさ。

またね。

って私は手を振るの。

元気でいてね、
元気になれない時は
元気になれる人のそばにいてね。

また突然ここに来ても、
また困ったように笑ってね

それじゃあね

8/28/2023, 5:41:38 PM

突然の君の訪問に驚きつつも、ドアを開けるとすぐさま抱きつき、
「よかった。」
(えっ!?どういう意味?)

8/28/2023, 5:40:30 PM

突然の君の訪問。

同じアパートの子が、一緒に遊ぼうと呼びに来た。

びっくりした。
全然準備できないし、パジャマだったから、ドアの前に立って貰っていて。
とにかく急いだ。

そのあとは、いつもと変わらず、楽しめた。

純粋に、誘ってくれることは嬉しい。
マナーだとか言われる場合もあるだろうが、そういうのは理解はしている一方で、相手に伝えるものではないと流した。

ただ、流しきれていない澱が、忘れられない記憶となって残っている。

この複雑な感情につける名前を、まだ私は待ち合わせていない。

8/28/2023, 5:32:07 PM

突然の君の訪問。

突然の君の訪問は
本当に嬉しい。 

いくつに 
なっても
サプライズは嬉しい。 

そんなさっきまでは
私のお誕生日だった。

8/28/2023, 4:43:44 PM

先週の夜、ホラー映画を観た。
ジャパニーズホラーで雰囲気たっぷり、でもどっちかというとホラー要素よりもミステリー要素の方が強くて、自分的にはそっちの方が面白かった。
観終わって、深掘りまとめサイト見て、ふむふむなるほどとやっていた矢先、奴が突然現れた。
Gがつく黒い、アイツだ!!!
正直ホラー映画より心臓バクバクしたし、ホラーの怖さ吹っ飛んだ。画面越しの幽霊より、現実のGの威力の方が強かった。私は戦った。
お部屋にワンプッシュの殺虫剤?あれは効く。素晴らしい効果なので、サボらず毎週ワンプッシュせねばと誓った。もう二度と現れないでほしい。

8/28/2023, 4:42:31 PM

「・・・やぁ、たかし君」
突然訪ねてきた息子に精一杯の親切心を向ける親父。
お互い疲れているようだ。

・・・やっぱり違うな。
こんな状況は起こりえない。
俺はあいつらが嫌いなのだから。
でも、いくら嫌ったって家族だ。
思い描く未来の片隅に割り込んでくる。
拭えないからこそ、上辺で消すのだ。
俺はルールを纏う。
彼らとは関わらない。
彼らが死んでも…彼らが1度で良いから会いたいと言ったとしても。
頑なに成ることは単純で良い。
決まった道を歩むなら、決意はより固める。
何かを捨ててでも進まなければならない。

8/28/2023, 4:35:29 PM

僕は日曜日の午前中わざわざ椅子を窓際に寄せカーテン越しの柔らかい陽射しを浴びていた。突然インターホンが鳴った。両親は朝早くから買い物に出かけ、家には僕1人しかいない。重い腰を上げてインターホンを確認してみると’’君’’がカメラ越しにこちらをのぞいていた。同じクラスの女の子、斜め前の席で同じ班の名前は〇〇ちゃん。いつも不思議なオーラを纏い休み時間は読書をしているような子だ。比較的に周りの子と比べて活発な僕ではあるが、君の雰囲気は嫌いではなかった。しかし、名前で呼ぶほどの仲ではないし、かといって名前で呼ぶのがなんか小っ恥ずかしい気もあり僕は彼女のことを’’君’’と呼んでいた。ドアを開けると君は手提げ袋の中に本を一冊入れていた。どうやら先日僕が君と話す口実として貸した本らしい。君が僕の家に訪ねに来てくれた。この現状が僕はとても嬉しかった。そして、僕は君を家に招き、気がついたら君は僕の部屋に座っていた。それはあっという間のことで、僕は君のことが好きなんだと確信した。

8/28/2023, 4:34:08 PM

突然の君の訪問

「アポ無しで来るとは何事か!?」
角田は酷く激昂した様子で怒鳴った。
「いやいや、そう怒らんで下さい。今日は良い話を持ってきたんですから」
平川はなだめるように言ったが、角田は相変わらず睨み付けながら言った。
「ふん!お前はいつもそう言うが、ろくでもないことばかりではないか!地域の卓球大会に出ないかとか、年少棋士と将棋を指さないかとか。儂は忙しいだ!そんな遊び付き合ってはおられんのだ!」
「まぁまぁ、今日は違いますって。いやね、近所の小学校から、聡明な角田先生のお話を是非子供達に聞かせてほしいと要望が来ましてね。ほら、もう五年前に出版したものですけど、先生の代表先"無頼ベー独楽侍助六"が子供達にもまだ大人気でしてね。是非お願いしたいと」
「ふ、ふぅん」
角田は表情を和らげて、一瞬気を良くした様子だったが、すぐさま「うっ」と何かまずそうな声を出して、誤魔化すように再び声を荒げた。
「いや!そんな急な話は知らんぞ!儂は忙しいのだ!それで、その講演会とやらはいつやるつもりだったのだ?」
「来週の金曜日にでもと」
「ら、来週の金曜日だと!?むむむ!」
角田は腕を組んで悩ましい表情をしたが、平川をギロリと見てから答えた。
「仕方ない!お前がそうまで言うのなら出てやる!まったく仕方のない奴だ!」
「いやはや、恐れ入ります。では何卒よろしくお願いします」
平川がペコリと頭を下げると、角田は「ふん!」と鼻をならして戸を勢いよく閉めた。
平川がしばらく耳を立ててるとドタドタと急ぎ足で廊下を走っていく音が聞こえた。
「よしよし、早速机に戻ったとみえる。この様子なら来週金曜日の締切には原稿を上げてくれそうだな。あの人は煮詰まってる時ほど機嫌が悪いからな。そんな時に進捗いかがですか、なんて訊いたらへそを曲げて仕事をほっぽりだされてしまう。前もって、これから伺います、何て言ったら逃げ出してしまうし。でもあんな偏屈爺さんでも子供好きだから、こんな話を持ってくると意地でも仕事を終わらせてくれるからな。今回もうまくいきそうだ」
平川はそう独り言を、誰にも聞こえないように言ってから、携帯電話を取り出し、つてのある小学校の校長へ電話を掛けるのだった。

8/28/2023, 4:22:03 PM

君は突然やってきた


ある夏の日の朝

俺は散歩をしていた

俺が住んでいるのは田んぼが広がる場所

朝歩いても、昼歩いても、夜歩いても、あまり人に合わない

この辺の空気は美味しい

この辺の人は優しい

ここに住んでると、毎日が楽に生きられる

東京にいた時は、毎日が最悪で、生きてても無駄だと思ってた

けど、案外そうでもなかった

こうやってのんびり散歩してるのも、他から見たら無駄かもしれないけど、俺にとっては全然無駄なことでは無い

「はぁ…最高だな」

「にゃー」

「だよなぁ。前までは人のためにしか生きてけれないと思ってたけど、ここは自分のために、自由に生きられる」

「にゃー」

「だよなぁ……
あ?」

「にゃー、にゃー」

「え、猫!?」

お、俺は今、猫と話してたのか…?

見かけたことの無い猫だなぁ…

野良猫っぽいけど、毛の色は綺麗な白

まるで、手入れをされてる猫みたいだった

「にゃー」

すると猫が歩き出した

俺は、その猫が気になって着いて行った





トコトコ


トコトコ


トコトコ


猫はたまに、後ろを向いて俺が来ているかを確認している

トコトコ

トコトコ

トコトコ




どれくらい歩いたのだろうか


ふと、周りを見渡してみると


「え、俺の家?」

「にゃー、にゃー」

猫は俺の家の玄関の前で座った

まるで、家に入れろと言ってるようだった

突然やってきた君と始まった新しい生活

人生、何が起こるか分からない

君はそう、僕に教えてくれたんだ

END

8/28/2023, 4:21:14 PM

突然の君の訪問

突然の君の訪問。半年前に別れた彼女。あの時は自暴自棄になっていた。仕事も上手くいかず、イライラして飲みに行っては友達と喧嘩になり、彼女にも別れたいって言ってしまった。後から後悔しても、言ってしまったことは無しにはできず、諦めていた。
その彼女が、
「あんた昨日の夜中の電話は何なのよ!俺はお前が好きだ!忘れられない。もう一度寄りを戻したい。グジグジグジグジずーとそんなことを言って泣いて、、、。
だいたい、あんたが別れようって言ったのよ。お前となんかもう会いたくないって、、、。それを今更なんなのよ、、、私があれからどんな気持ちでいたかも知らないで、、、。ひどすぎる、、ひどすぎるよ。」
彼女が泣きじゃくる。
昨日?覚えていない。仕事終わりに酒を飲んで帰って来たのは覚えてる。
俺、こいつに電話したのか。しかも泣いて、、、。
「ユキ、ごめんな。ユキに酷いこと言っちゃって、、、。俺どうかしてたわ。別れてわかったよ。ユキがどれほど大切かって、、、。
許してくれないかもしれないけど、やり直したい。」
彼女は
「許すわけないじゃん。あんな酷いこと言われて、、、。おまえ怒ると、ひょっとこみたいでキモイから別れたいって。ひどすぎるよ」
俺、そんなこと言ったんだ笑
そりゃ酷いな。忘れてたわ。
ひょっとこって、、、笑。
でも少し似ているんだよなぁ。ひょっとこに、、、。でも、そんなところも可愛いんだけどな〜。
「ユキ、もう一度やり直そう笑」
「あんたちょっと笑ってない?」
ほらほら怒らないの。
またひょっとこになっちゃうよ笑笑

8/28/2023, 4:18:38 PM

高く積み上がった書物に埋まるように
黙々と必要な情報を追いかける。

西陽が少し眩しいなと…
ふと、顔を上げると君が居た。

束の間の沈黙。

『相変わらず、すげぇ集中力だな』

彼は、少し呆れたように
ぐーっと伸びをして
そのまま高く上げた手で私の頭を撫でた。

『相変わらず、ボサボサだ』

私は、ぼろぼろとこぼれ落ちる涙も
ここが図書館であることも
高く積み上がった書物も何もかも
忘れて、目の前の彼に抱きついた。

「来週って…帰るの来週って…」

優しく包み込むように、背中をさすって
くれる彼は

『けど、もっと早く会いたかったから』

と、静かに囁いた。


【お題:突然の君の訪問。】

8/28/2023, 4:18:17 PM

突然の君の訪問

かつて飼っていた猫がいた。彼女は気まぐれで、私が目を離した隙にいつもどこかへ行ってしまう。あの日もどこかへ行ってしまったきり、もう随分長く帰ってきていない。
その彼女が、今縁側の外にいる。
「あら、どうしたの」
にゃあ、彼女が鳴いた。
「おかえり」
私は言った。抜け出した彼女を捕まえにいくのは私の役目だったけど、それはできそうになかった。
「そうね。今日なのね。ちょうどいいわ」
雨も降っていないし、家族は出かけてしまった。
私は1人で死ぬのだ。私の誇り高き飼い猫が、かつてそうしたように。
いいや、1人と、1匹で死ぬのだ。

8/28/2023, 4:15:51 PM

#突然の君の訪問

コンコン…コン…コン
それは春先の暖かく気持ちのいい日だった。

お昼寝でもしようか

そう思ってソファに横になり、ウトウトしだした時、
窓に何かが当たってるような音が聞こえた。

カーテン越しに薄っすらと見えるシルエットを見て私は驚いた。

「鳥だ…!!!」

慌ててメガネをかけてベランダに走る。

「きっと迷子になった飼い鳥に違いない!ええ!どうしよう!」

鳥さんがびっくりしないようにそっと窓を開ける。
そこで私は驚いた。

なんとそこにいたのは、パンツ。

正確に言うと、干し場所がなくなり、
ハンガーにかけられた旦那のパンツと洗濯バサミ。
落ちないように洗濯バサミで留めたのだった。

それがどういうわけだか視力の悪い私には、
鳥のクチバシに見えたらしい。

「うそやん……」

関西人でもなんでもない。
私は東北出身だ。

「そんなことあるぅ〜?」

誰に言うわけでもなく、ただ呆然と立ち尽くす。

コンコン…コンコン

そしてまたあの窓を叩くような音が聞こえた。

どこから聞こえる?
音のする方向を探る。
こっちか…?

私は驚いた。本日三回目。

はい、うさぎです。

ペットのうさぎ。

空っぽになったご飯入れを歯でコンコンして遊んでいる。

「君はキツツキなのかい?」



今日のお題は、"突然の君の訪問"
こんな体験を思い出した夏の暑い日。


                  ころあね.

8/28/2023, 4:11:20 PM

空がミルク色に白んでいる。
どうやらまだ起きるには早い時間らしい。
脳はまだとろけているようでぼんやりとおぼつかない思考が頭蓋の中で攪拌される。
だのに眼球だけは妙に冴えていて、わずかながら億劫に思いながらもこのまま眠れることはもうないだろうと無理やり起き上がりエアコンの冷気でひんやりとしたフローリングに足をつける。
目覚めの一杯に泥水のようにまずいコーヒーでも飲もうとスーパーの安売りで買った組み立てラックからインスタントコーヒーを手にとると《ピンポーン》と小気味良い音が1Kの部屋に響いた。
そこでふと気づく。
ああそうだ、そういえば私が嫌々起きてしまった理由はこの音だった。

しかしこんな朝早くから一体どこの不躾がこんなボロアパートに御用があるというのだろうか。
自慢じゃないがあまり交友関係の広さに自信なしなのでかなり不審に思いながら覗き穴に顔をびたりとくっつけると小さなガラスを隔てた向こう側には布に覆われた壁があった。
なんでこんなもんが私の玄関前にあるんだとますます疑問に思っていると突然壁が喋り始める。

「▓▓▓▓ちゃん開けてよお」

聞き馴染みのある声だった。
しかし同時にあり得ないとどこかの自分が強く否定する。

「▓▓▓▓ちゃん開けてよお」

この声は、この声はかつて高校時代私の先輩だったあの人だ。
間延びした独特の調子、言葉尻が溶けるように下がる糖蜜のような声色は私が知る限り彼しかいない。
でもどうしてここに?今日は、

「▓▓▓▓ちゃん開けてよお」



突如聞き慣れた軽快な音がどこからか流れてくる。
今日はいったいなんなのだ。
扉を気にしながらもベッドの端にいき、目当てのものを見つけると液晶に映る人物名を確認した後右にスライドし耳を寄せる。

「どうし、」
「彼、あなたのことがずっとずっと好きだったの。私と付き合ったのもあなたが振り向いてくれなくてやけになったからって言ってた。きっと嫉妬して欲しかったんだと思う。三時間前、私のところにやってきて急に『オレと別れて』って言われたの。呆れたわ、だって今日は結婚式だったはずなのよ。もう私もしっちゃかめっちゃかになっちゃって、手当たり次第に物を投げたわ。机もゴミ箱も、貰ったアクセサリーも、二人の写真が入ったフォトフレームもアルバムも。マグカップも。でも知っていたの、私は最初から彼があなたのことを好きだったって。それでもいいと思って告白したのも私。最低なのは彼の心の傷に入り込んだ私も一緒だって分かってた。私は彼が好きだった」

矢継ぎ早に言われる自分が知らない話。
彼女は自分すら穿つ錐のように尖った言葉を喉を震わせ吐き出しながも尚も言い募る。

「アクセサリーはきっとあなたに似合う思って買った物だし二人で行ったデート場所は全部あなたが行きたいっていってた場所ばかりだった。悔しくて悔しくて仕方がなかった。怒りに眩んでどんな罵声を浴びせたか覚えてはいないけれど普段は他人のつむじしか見てなさそうな男が土下座する姿は痛快だったわ。でもそんなの晒されたところで私の溜飲が下がるなんてことあるはずはなかった」
「………」

深いため息が一つつかれる。

「けど私は許したの。許すことがあの男と私は違うという唯一の証明だったから」
「▓▓▓▓ちゃんあけてよお」
「なのに、なのに……なのになのになのに、」
「▓▓▓▓ちゃん▓▓▓▓ちゃん▓▓▓▓ちゃん」

耳の奥で響く、ドクドクと流れる血流の音が大きく聞こえて煩わしいったらなかった。



























オレが最低なやつってことはお前らに言われなくても判ってるよ。
他人を利用して貶めて。
それでも喉から手が出るほど欲しくなったものがあった時、オレは我慢の仕方がわからなかったの。
だからこんなつまらない空回りなんてして結局なにもかもうまくいかなかった。
笑っちゃうよね。
どうにもならなくなってあの日の夜、あいつに「オレと別れてほしい」っていったんだ。
空のビールジョッキが割れる勢いでブン殴られたのはクッソ痛かった。
そりゃ結婚式直前でそんなこと言われたら誰だって怒るわ。全部オレへの報い、当然だよね。分かってんだわそんなこと。


あいつが意気消沈した頃
頭から血を吹き出しながらふらふら立ち上がったオレは▓▓▓▓ちゃんの家へ向かった


『先輩、あの子と付き合うことにしたんですか』
『んー?そうだよお……▓▓▓▓ちゃん寂しい?』
『……寂しくないかと言われれば嘘になる気もします』
『え!?ウソ!?!!?』
『私はいつでも素直ですよ』
『ヤ、それはねーけど』
『本当なのに……』
『じゃなくて、…あ、あのさ、▓▓▓▓ちゃんがどーしてもっていうなら』
『先輩』
『んえ?』
『あの子のこと、大切にしてくださいね』

ハイビームの光が視界を眩ませる。
そこからは何も覚えていない。





「▓▓▓▓ちゃん開けてよお……開けてえ」

ボロアパートの一つの扉の前、ずっと前にもぬけの殻になったそこにオレは愛しい女の返事が聞こえるまで今も立ち続けている。

#突然の君の訪問

8/28/2023, 4:07:09 PM

3時の来客

午前3時。今日も眠りにつけなかった。だめだなぁと感じた先の無気力。
鬱病になってから2年がたっていたらしい。今でも辛い時は本当にどうしていいのかわからなくなる。今もまた落ち込んで悩んでを繰り返すような地獄の夜だ。そう思ってため息を1つ吐いた。大学の友達はみんな楽しそうにしてるのに僕は駄目なやつだなぁ。虚しくなって無性に新しい空気が吸いたくなって窓を開けてみる。こんな夜でも時々大型トラックが通りを過ぎて行く。しばらく夜の街を2階の窓から眺めていると桜の花びらがふわんととんできた。小さくて桃色の桜。僕は丁寧につまんで眺めてみた、
誰にでも春は訪れる、のかもしれない。
【突然の君の訪問】

8/28/2023, 4:03:05 PM

「突然の君の訪問。」

心臓が、止まると思った。
息をしているかどうか分からなくても、鼓動の音は消えてなくなったように、静まった。


いつも通りの、暑い朝。
買い物に行こうと、席を立つ。
家を出て、眩しい日向へと入る。
早朝だというのに、道路には車が夥しく並び、人が込み合うように立ちはだかる。
少し、人を押し退けるようにして、店に入った。適当にものを眺め、選ぶを繰り返す。

もう、夏も終わりだ。日差しは真っ直ぐ、僕の方を向いて落ちてくるような季節。なにもできない季節。
どうして、こんなにも早く月日はたつのだろうな。そんなことを考えながら店を出た。
まだ、僕は君になにもできていないのに。

人通りの多い表通りを歩き、裏通りに差し掛かる。
やはり、人気は少ない方が、楽だ。君と同じように。

そのまま家に直で向かう。古びたドアを空ける。なにもない部屋に入り、なにもないのに断捨離をする。

ボーとしたまま、手だけを動かしていると、不意に、音の外れた「ピーンポーン」という音が届いた。

宅配便かなにかだろう。適当に、ボーッとした頭のまま、ドアに手を掛ける。

「はい」
顔を上げる。
そして、その格好のまま、束の間、僕の中で、全ての時間が止まった。

僕の目の前には、君がいた。

紛れもない君だった。
体つきや顔は少し痩せこけているけれども、それは、正真正銘の君だった。

体が、完全に固まった。
心臓が、血液が、止まった感覚。
体温が零度まで冷やされるような驚き。

なんでここに君がいるの?
なんで突然会いに来てくれたの?
そんな言葉も、出た、はずだった。
僕は君を見て、驚きすぎたのか、一つの声もでなくなっていた。
目線は合わせることができず、君の首から胸をさ迷う。
そんな僕に、君はあの、いつも通りの笑顔で。
ニコッと「会いたかったの」そう、微笑んだ。

8/28/2023, 3:59:23 PM

くつわ。
くつわ。

           呼
           び
           掛
           け
           る
           声
           が
           ぶ
           つ
           か
           る
           窓

           暗
           い
           だ
           け
           の
           闇
           の
           蒙
           昧

8/28/2023, 3:53:58 PM

またおんなじことを繰り返してしまった。

自分が責められているような雰囲気を感じると、それを否定するための嘘をついてしまう。

自分が悪いと思われたくなくて、嫌な子だと思われたくなくて。

それで家に帰って一人、自分の代わりに誰かが悪く言われているのを想像して。数珠繋ぎのように、事態が悪くなるビジョンが見えて、苦しくなって。

眠りにつけないんだ。

8/28/2023, 3:48:01 PM

「久しぶり。元気してた?」

自宅の玄関前に突然現れた、よく見知った顔。

「元気してた?って…こっちが聞きたいよ。今までどこに行ってたの?」

高校の同級生である彼は、突然消息を絶ったまま、もう5年ほど経っていた。

「ちょっと…まあ、色々あったんだよ。」

彼は苦笑いしながら、言葉を濁す。
ベージュのダッフルコートに、落ち着いた赤色のマフラー。少し癖のついた黒髪。
5年という月日を感じさせないほどに、彼の姿は"そのまま"だった。

「色々、って…まあ、とりあえず入りなよ。聞きたいことは山ほどあるし。」

そう言って私は、彼を部屋に招き入れようとする。

「いや、ごめん。それはできない。これから行かなきゃいけないところがあるんだ。」

そんな、せっかく久しぶりに会えたのに。と私が言う前に、彼は続ける。

「君に渡したいものがあるんだ。」

そう言って彼は、右手に持っていた白い紙袋を差し出した。

「ありがとう。これは何?」
「…後で開けてみて。」

一体なんだろうと紙袋を眺めていると、彼が言う。

「元気そうでよかったよ。それじゃあね。」
「え、待っ──」

顔を上げた時、彼はもうそこにはいなかった。

紙袋に入っていたのは、彼と私が写った数枚の写真と、メッセージカード。
そのカードには、彼の字で、『今まで楽しかったよ。ありがとう。』とだけ書かれていた。

友人づてに、彼が亡くなっていたと聞いたのは、その3日後のことだった。

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