ノナメ

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 僕は日曜日の午前中わざわざ椅子を窓際に寄せカーテン越しの柔らかい陽射しを浴びていた。突然インターホンが鳴った。両親は朝早くから買い物に出かけ、家には僕1人しかいない。重い腰を上げてインターホンを確認してみると’’君’’がカメラ越しにこちらをのぞいていた。同じクラスの女の子、斜め前の席で同じ班の名前は〇〇ちゃん。いつも不思議なオーラを纏い休み時間は読書をしているような子だ。比較的に周りの子と比べて活発な僕ではあるが、君の雰囲気は嫌いではなかった。しかし、名前で呼ぶほどの仲ではないし、かといって名前で呼ぶのがなんか小っ恥ずかしい気もあり僕は彼女のことを’’君’’と呼んでいた。ドアを開けると君は手提げ袋の中に本を一冊入れていた。どうやら先日僕が君と話す口実として貸した本らしい。君が僕の家に訪ねに来てくれた。この現状が僕はとても嬉しかった。そして、僕は君を家に招き、気がついたら君は僕の部屋に座っていた。それはあっという間のことで、僕は君のことが好きなんだと確信した。

8/28/2023, 4:35:29 PM