『突然の君の訪問。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
突然の君の訪問
叶「突然君(元カノ)が家に来た、準備万端だった。ヤりたいといい家にずかずか入ってくる。本当に困る僕は今彼女がいるし、1回別れた奴とヤりたくもない。」
叶「帰って」
叶「冷たくあしらう、なんでと叫び壁を殴る。そしたら隣の部屋の僕の彼女が心配して来てくれた」
葛葉「すごい音したいけど大丈夫?」
インターホンが鳴って出てみたら、君が立っていた。
突然の君の訪問。
「……なんで来たんだよ?」
「あんたが風邪引いて仕事休んでるからでしょ!」
……あ、そうか。そういうことか。
「……ちょっと朝に頭痛があっただけだよ。たまにあるやつ。今はだいぶ良くなったから」
「また頭痛?相変わらず気圧に弱いねぇ、あんた」
余計なお世話だ。……ぐうの音も出ないけど。
「とにかくこれ!」
これ……?ビニール袋……?
「なんか買ったの?」
「あんた、どうせろくなもん買ってないんだろうから、色々買ってきた。ある程度野菜も入ってるからちゃんと食べなよね」
「……げっ」
「げっじゃない!だからたまに病欠するんでしょうが!」
それはそう。君が正しい。
「という訳で……」
「ちょっちょっ!?なんで上がろうとしてんの!?」
「え、ちょっとくらい上がらせなさいよ!どうせ料理もろくに作ってないんだろうしさ、作るわよ。ついでに数日分くらい作ってあげるから!」
「よ、余計なお世話だ!」
めっちゃ有難いけど!!!
「何言ってんのよ!病人が!!」
「へ、部屋汚ぇし!!」
「いつもじゃん!いいから!お邪魔しまーす!」
ドタドタと彼女が部屋に入り込む。
ちょっ!ちょっ!!もう!!!
「自分勝手だなぁ!!」
「あんたの割に意外と綺麗じゃん。付き合いたての方が最悪だったよ」
もう、そうやってニコニコするなよ。
めっちゃ可愛いじゃんか。
「……あんたさ、今日1回もLINE来れなかったでしょ?いつもなら病気の時でも来れるのに、今日来なかったからさ。結構辛かったんでしょ?」
うっ……図星。
彼女はいつも鋭い。
俺の生活見てるのかってレベルで鋭い。
確かに今日のは朝起きるのが辛いくらいの頭痛で、仕事への電話もとても億劫だった。
「……ふふっ、図星」
「わ、笑うなよ」
「でも意外と元気そうで良かった」
彼女はそう言って微笑んだ。
彼女は本当にいい子だ。
俺のことを本気で心配してくれる。
「……もう少し強くなるわ、俺」
「まぁ、確かに病欠はあんまり良くないけど、無理しなくていいよ。あんたはそういう人間なんだから」
彼女は優しい。
本当に優しい。
彼女は俺には勿体ないくらい素敵な彼女だ。
「……君は優しいな」
「あったり前でしょ〜!あんたの彼女だもん!」
「……なんだよ、それ」
俺は『君の彼氏』ってことが誇らしい。
それがずっと続けばいいな、なんて思ったら、
また笑われるだろうけど。
それが伝わるように、強くなろう。
今日はそれを本気で考えた夜になった。
■テーマ:突然の君の訪問。
#68【突然の君の訪問。】
油断しているときに限って
君はやってくる。
いつもはちゃんと予告してくれるじゃない。
どうして?どうして今なの?
着替えてもいなければ
眉毛も描いてないんだよ?
でも早くドアを開けなくちゃ
気の短い君はすぐに拗ねちゃうから。
とりあえずインターホン越しに
君を引き留める。
「ちょーっとおまちくださぁ~い!」
バタバタと廊下を走る。
右手には伊達メガネを握って。
突然の君の訪問。
「みんな今日も来てくれてありがとう〜」
画面の向こうで、推しが私たちに呼びかけている。
推しの楽しそうな、リラックスしたような声と一緒に聞こえるのは、グラスと氷のぶつかる音。今夜の配信は、私たちリスナーと呑んでくれるのだ。
私も缶チューハイを用意して…、推しと乾杯!
「乾杯も終わったところで、聞いてほしいことがあるんだけど…」
グラスを傾けながら、推しが生き生きと話し始める。
同じグループのメンバーさんと、猫カフェに行った話。顔出しはしていないから声だけだけど、本当に楽しそうで嬉しそう。猫さんにこんなにデレデレしちゃうなんて、可愛いなぁっ!もう!
呑み配信も中盤という頃。推しの家のチャイムが鳴った。
「あれ、誰だろ。こんな時間に…」
推しは不思議そうにそう言いつつも、ちょっとごめんね、と残して玄関へ向かう。
コメ欄も、「誰?」とか、「夜だよ?ヤバくない?」といった声で溢れてる。私も「大丈夫?」とコメントして推しの帰りを待つ。
しばらくすると、推しのやたらハイテンションな声が画面から聞こえた。
「みんな!やばいよ!ちょっと…、俺もなにが起こったかわかってないけど!」
この推しの声の向こうで、別の人の声がする。
この人って、まさか…。
「やほ!みんな俺だよ!楽しそうだから…、来てしまいました!」
やっぱり!推しと同じグループの、一緒に猫カフェ行ってた彼だよ!
やばい、これは嬉しすぎるって!
突然の君の訪問。
♣️「・・どうしたの、急に」
とある休みの日、♠️は俺の家にやってきた。
♠️は同じグループで仕事をしている仲間。
♠️「近くまで来たから、寄ってみた」
・・・嘘だ。
♠️は、休みの日はほとんど家から出ることは無い自分の家が
大好きな性分。
確か今日は♠️も休みだったはずだ。
だから外に出るなんてないはず。
そんな風に嘘が下手なのも、♠️の性分だ。
♣️「・・どうぞ」
♠️「ありがとう」
とりあえず家の中に入れて、ソファへ促す。
お茶入れるね、と一言告げて、自分はキッチンへ向かった。
ちょうど友達から貰った美味しいコーヒーがあるから
それをいれていたら。
♠️「♣️。」
近くに♠️の声がして、振り向くと彼はキッチンの入口辺りに
立っていた。
♣️「…な、に……?」
ゆっくりと♠️がこちらへ近寄る。
♠️「今、悩んでるでしょ」
思わず、コーヒーを入れる手が止まる。
♣️「・・何の話…?」
♠️「とぼけないで良いよ。俺には分かるの。」
真っ直ぐに見つめてくる♠️。
そう、彼は嘘もつけないどころか、駆け引きもできない人。
♠️「話して??そのために来た」
結局、最初の嘘もバラしてしまう♠️。
でもここまで直球で来られたら、さすがにこっちも
隠しようがない。
♣️「・・分かった」
♣️「コーヒー持っていったら、話すね」
そう言ったら、彼は急に優しげな表情に変わった。
うん、とだけ言って、ソファに戻る。
それから涙が流れるほどまで話を聞いてくれたのは
他でもない彼だけだった。
#突然の君の訪問
夏休みだからと家でグダグダしてた。
課題はとうの昔に終わったし、ゲームは飽きた。
友達を誘おうにも課題が終わっていないと断られてしまった。
あぁ、暇だ。
そう独りごちた時、ピンポーン。玄関のチャイムがなった。
誰だろうかと出てみるとそこにはもう暫く、最低でも夏休みが終わるまでは会えないだろうと思っていた気になっている人。
さっきまでグダグダしてたから、心の準備も、見た目も最悪だ。
何の用?
折角君が来てくれたのに、まともに相手もできる気がしない僕は、ぶっきらぼうに言葉を放ってしまった。声に出した瞬間、少しぶっきらぼうすぎたかもなんて思ったけど、既に後の祭り。
君は、綺麗な浴衣を着て、僕を夏祭りに誘いに来てくれたのに。
ごめん、迷惑だったよね。なんて、泣きそうな声と顔で言われてそのまま逃げるように走っていってしまった君。
あの時、追いかけいれば今君の隣で笑っていたのは僕だったかもしれないのに。
――そんな昔の小さな後悔のお話。
突然の君の訪問
父は終戦直後、室蘭東高校を中退して花籠部屋に入ました。室蘭の北海道炭鉱の総監が父の父でした。父の兄は室蘭工業大学機械科から学徒出陣で横須賀工廠に入り、戦艦大和や零戦を製作する技術海軍少尉でした。東大機械科より優秀だと言われていました。随分後に父の姉は室蘭市民病院の看護婦長で定年しました。
父は初めて飛行機に乗って角界入りしたのは千代の富士ではなく自分だとよく言っていました。マスコミは関取で初めてといっていました。父は幕下で廃業したので関取ではありませんでした。とは言えアマチュア最高峰が幕下で、学生実業団の大会(天皇杯)優勝1回の付け出しより上位の力士でした。
親方との約束で日大桜丘か鶴ヶ丘とかの、どっちか(若貴が中退した高校の反対側)に通うのを、うちゃって相撲に精進していました。当時、花籠部屋は日大相撲部に行き一緒に練習していたそうです。
日大相撲部の親方は日大総長(当時、理事長、学長、OB会代表等より最高位の職)でした。父は総長を東京の兄貴としたっていました。総長も「何でも困ったら俺の所に来い」と父に言っていたそうで。父は一緒に練習していた日大生に漢字なんかを教えていて事実上の副総長のようだったみたいです。
花籠部屋の親方とかは父とは同族で宇多天皇後生阿部の佐々木源氏系統だったので終戦直後の食料難の時、部屋にあった国宝佐々木源氏の宝刀を質に入れ飯を食わせてくれたそうで。父は
女将さんの後を佐々木源氏の宝刀を持って、とぼとぼ付いていったと言っていました。
栃若時代の最盛期で父は兄弟子の初代若乃花の付き人でした。昭和天皇がおこしになるたび、若乃花の横でお出迎えしていたとのことです。警護の人もいなく、お付き大夫などという方々もいなく父と若乃花だけで入り口でお待ち申し上げていたそうで、警備上
余り早くお知らせが、なかったと思われ父には殆ど突然の君のご訪問だったのでしょう。 徳博
突然の君の訪問。
理由はわかってるけど、知らないふりをさせてくれ。
「別れたいと思ってる」
「…うん。」
頷くことしか出来ない僕に、君は微笑みかけた。
「あなたは何も悪くない。私のせいよ」
君はいつもそうだ。
自分のせい自分のせいと、自己評価が低すぎる。
君は、君はもっと自分を大切にしないと。
「って言うところが嫌だったんだろうか」
何年も連れ添った君の跡を見る度、考えてしまう。
キッチンにあったお揃いのマグカップ。
誕生日プレゼント、何が欲しいかわからなくて。
でも一生懸命選んだ思い出のマグカップ。
君が本当に欲しいものを、僕はあげられなかった。
夕焼けがさすカーテンは、珍しく君が選んだもの。
この柄が好きなのかは未だに分からないけど。
そうそう、このカーテンを経たあとの誕プレは、
似たような柄の物にしたけど、変な顔されたっけ。
思い出すたびに、胸が締め付けられる。
なんでもっと。なんであんなこと。
そればっかり。
楽しい思い出もあったはずなのに、
思い出せるのは失敗の日々ばかり。
思えば、君に迷惑ばかりかけてしまった。
こんな男と付き合い続けるのは、
きっと彼女のためにならなかった。
それをうだうだ続けて。
未練たらたら後ろ髪を引いて。
恥ずかしくないのか。ああ、恥ずかしいさ。
それでも君と居たかった。
君のかたちが、君の温度が、少しづつ消えていく。
カーテンが揺れたので、窓を閉めようと立ち上がる。
「もう、いないんだね」
悲しいけれど、それが現実だ。
きっと君は微笑みを僕じゃない誰かに向けている。
それがどうにももどかしくて、気持ち悪くて。
「失恋ってこういうことか」
と一人納得がいったのであった。
♯4 「突然の君の訪問。」
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
何も無い。
家具も家電も、カーペットも窓も。
ただ白いばかりで、ただそこにぼくが居るだけで。
することが無い。
じゃんけんかあやとりか、指スマでもしてみようか。
……。
──────。
分からない。
思い出せない。
吐き出したい。
どうか僕を肯定して。
いたかったんだ、すごく。
「 。」
そう言うぼくが、ただそこに居た。
「───!」
「───!!」
騒がしさに目を覚ます。
白い天井に白いベッド。そして点滴。
ああ、そっか
おはよう僕。
ありがとう。
いつかの日に突然現れたぼくに、お別れを告げた。
『君のドアをノックする』
朝の深呼吸が惑星ひとつ吸い込んで タペストリーの幾何学模様 緋色の渦がぐるぐる廻る 突然ですが
君を迎えに行く 塞ぎ込んでいるのなら 話しを聴くよ もしかしたら 笑顔も提供できるかも? 君のドアをノックする そのドアが開く時 僕の新時代が始まるだろう
突然の君の訪問。
「びっ、くりしたぁー」
家に帰れば、誰もいないはずのリビングに我が物顔でくつろいでいるそいつがいた。
「おかえり」
「ただいま。いや、ここ私の家なんだけど」
「知ってる。合鍵使った」
ぷらーん、と鍵を揺らしながら言うそいつに、手を伸ばして鍵を奪い返そうとすれば、すっ、と体を引かれる。
「返せや」
「いやだ」
「何しに来たの」
「……フラれた」
「また?」
「また」
傷ついているのか、いないのか、よくわからないテンションで、少しだけ困ってしまう。
「本当に長続きしないね」
「はぁー、向いてないのかな、恋愛」
「そんなこと、……ないとは言えないけどさ」
「言ってよ、そこは。嘘でもいいから慰めてよ」
「やだよ、情が移るじゃん」
「情、ねぇ……。まだ私のこと、好き?」
「……好きじゃないよ」
この関係すらも崩したくないと思う私の臆病さに気づいた彼女は少しだけ呆れたように、それでいて気の毒そうに笑った。
君は突然現れた。夜中にかっぱを着てる君を見つけた私は息があがりとてもドキドキしていた。君は私を見つけると微笑み右手をあげふった。私は胸を抑えたが
小説『突然の君の訪問』より
『突然の君の訪問』
「お前歌上手いんだな。」
金曜日の放課後、誰も来ないはずの音楽室。
突然開いた扉から君が姿を現した。
投げかけられた言葉に全く反応できずにいると、なんの迷いもなく君はこちら側にやってくる。
息も出来ずにいる僕の横をすっと通り過ぎ、古びた大きなピアノの側に立つ。
白く長い指が鍵盤に下ろされる。
確かめるように軽やかに動く指先は、窓から差し込む黄金色の光に照らされ、魔法がかかっているかのようだった。
目の前の光景に呆然としていると、君が僕に向かって話しかけているようだった。
「つづき、歌ってよ。」
人気者の君が今この瞬間は僕だけを見ている。
クラスのみんなに向けるみたいな微笑みは、いつもと同じようであったが琥珀色に光る瞳だけは初めて見たものだった。
ドンドンと心臓を内側から叩く音がする。
おまえはまだお呼びじゃない。
まさか推しに認知されてるなんて思ってもいなかった。毎回動画のコメ欄にコメントしてるだけ。
TikTokでその人の切り抜き動画を上げた。
そしたらコメ欄に「ありがと〜!」って書いてあった。正直めちゃめちゃ嬉しかった。その人9月4日が誕生日なんだけどさ、俺本当は死のうとしてた。
9月4日まで生きるつもりはなかった。
でもさ毎回配信の最後で言ってくれるんだよ。
「今日も生きててくれてありがとう!蘭の大切な時間を俺にくれてありがとう。期末テスト頑張ってー!
俺は勉強苦手でテス勉なんてやった記憶ないw
期末テストの結果伝えに来てね。いつまでも待ってるから。」期末テストの話したの1ヶ月前だよ?覚えててくれたんだ。だったらテス勉ガチらなきゃじゃんw
推しに応援されて、結果まで待ってて貰って、推しのリスナーさんにも応援もらって、そんなんテストの結果知らせなきゃじゃん。朝起きてから夜寝るまで死ぬ事しか考えてない俺が推しの配信の時だけ死ぬ事以外を考えることが出来る。テストなんて9月下旬だよ?それでテスト返しが全て終わる頃には10月だよ?生きてる時間長くなっちゃうじゃんwでも俺が勉強苦手ながらも頑張って、いい点数取ったら褒めてくれるかなw
俺には昨日夢が出来ました。
それはここに出てる推しのライブに行く事です。
推しのライブに行く為だったら勉強死ぬほど頑張る、体重だって減らす。俺が大嫌いな学校行くよ。
iPad取られてでも行く。YouTube、TikTokが消すことがルールならYouTubeもTikTokも消すよ。
それぐらい行きたい。世界一行きたい。
俺は推しがマイクを置いたら死のうかな。
俺の夢叶うかなぁ。叶ったら最高に嬉しい。
明日もテスト勉強しなきゃ。今日は数学やったんだよね。明日は理科かなぁ。
でもこれだけは伝えさせてほしい。
俺の推しへ
いつも作り笑顔な俺が心から笑えるのは君の配信があるからです。
きっと君に会っていなかったら俺はこの世にないでしょう。
俺は最近吐き気がするし頭痛も凄いし食欲ないし、よく、学校でぶっ倒れそうになります。
いろいろなことを抱えながら生きているけど俺は貴方に会えて幸せです。
貴方と貴方のリスナーさんにありがとうを沢山伝えたいです。
いつも配信の時名前を呼んでくれてありがとう。
俺を認知してくれてありがとう。
「テスト頑張れ!」って言ってくれてありがとう。
配信で毎回俺の話題を出してくれてありがとう。
リスナーの皆さん
俺が「テストある」ってコメントで言ったらみんなして「頑張れ」って言ってくれて本当にありがとう。
俺は貴方達に出会だからこそここまで生きることが出来ました。
もう一度言わせてください。
「本当にありがとうございます」
突然のお前の訪問。
昨日は見なかったけど、
今日は気持ち良さそうに日向ぼっこしている。
お昼前のこの時間、
学校の授業をサボれば見かける奴。
「お前は生きやすそうだな~、」
そういうと
「にゃ~」と舐めた鳴き声を出した。
突然の君の訪問。
君と喧嘩した日から何日もの日が過ぎていた。
些細なことから発生した喧嘩。
僕は何も言えずに、君を手放そうとまでしてしまったのに。
突然の君の訪問。
君の姿は以前とはだいぶ変わっていた。
新しい人ができたのか。
僕はもう暇なされてしまったのか。
君が差し出した右手には、
僕たちがいつも買っていたケーキ屋さんの袋。
今日は僕の誕生日。
君ほど優しい女性は知らない。
僕ももう君を手放そうなんて思ったりしないよ。
自分の意見を押し通したいけど、みんなの意見でしました!って言いたい人、いませんか?
部活の保護者会にもそういうお母さんが居るのです。
ある日、保護者で応援Tシャツを購入することに。
何代か前の保護者がデザインしたもので、まぁおダサい。
けど、新しく作る熱意もないし、
記念にいいかと思い購入希望を出しました。
1人のお母さんが、
皆で色合わせませんか?ピンクで!
と。
ショッキングピンクですよ。
速乾タイプのテラテラした生地ですよ。
私は元々ターコイズブルーで希望出してました。
紺とかで希望出してたお母さんも、
次々ピンクに変更。
絶対嫌だ…と思い、ピンクを着こなす自信が無いのでと婉曲表現で行こうとしたら、
イヤミと受け取った別のお母さんから攻撃を受ける羽目に。
炎上しましたが、結局好きな色を購入しました。
別に直接何も言われませんでしたが、
協調性のない人と思われたことでしょう。
ピンク提案お母さんは、後に
皆ピンクで、親も仲良かったのー!って
別の部活のお母さんに話してました。
会社でこの話をしたら、
女子は皆、私だったらめんどくさいのでイヤイヤでも合わせますと言います。
でもそれを通せるあなたは羨ましいと
なぐさめのように言われます。
(取ってつけた感半端なし)
男性に聞いたことはないので分かりませんが、
性差ではなく性格かなと思います。
こんな私は自分の事が結構好きです。
不器用で生きづらくもありますが、
歳を重ねるごとに好きになっています。
皆に合わせるのは苦痛ではありません。
皆と集まってキャイキャイするの好きです。
ただ、自分が良いと思わないものは良いと言えない、
行動にうつせないだけなのです。
「やっほー。新しく出来たパン屋で沢山買ってきたんだ。作りたてが美味しいじゃん? そのまま来ちゃった」
「え、あ、うん。と、とりあえず、入って、いいよ……」
「お邪魔しまーす」
本当に焼きたてのようで、袋からは油が染み出ている。
でも、今はそれ以上に僕が熱い。
ベランダで青々と繁るミントの鉢植えがある。
いつからか豆粒くらいの小さなカエルが住みついた。たまにいなくなったかと思うと、今度は数が増えていたり色が違ったりで中々出入りが激しい物件のようだ。
そんな小さな住人たちは私が水を撒く度に欄干に飛びのってじっくりとこちらを観察してくる。臆病なやつでも欄干の裏に隠れるだけで、私がいなくなればまた鉢植えに戻っていくのだ。
突然現れては、ある日突然姿を消して、またある日は突然増えたり色を変えたりする。自由気ままな君たちの訪問は私の楽しみの一つなんだよ。
「また来てね」
【題:突然の君の訪問。】
夜寝るむ前に胸が苦しくなった
朝起きるとまた、胸が苦しいままだった
そんな時に思う
あぁ、生きづらいなって
あぁ、生きるって大変だなって
人よりも敏感で、人よりも傷付きやすくて
人よりも不安で、人よりも不器用で
そんな僕たちにとっては
生きるということ自体が大きな課題だ
僕たちが生きる世界はきっとこのまま変わらなくて
僕たちの生きづらさがなくなることはないだろう
悲しみも苦しみも、きっと減らすことは出来ない
ただ僕たちには武器がある
小さなことに喜びと幸せを感じられる武器だ
例えば、道端に咲く小さな花に微笑んだり
例えば、空の風景に希望を抱いたり
例えば、風の匂いに季節を感じたり
例えば、誰かの小さな笑顔で心が温かくなったり
それは確かに僕たちだけの武器なんだ
悲しみも苦しみも減らすことの出来ない世界でも
喜びと幸せを増やすことはきっと出来るから
今日が辛くて、消えたくなっても
きっと大丈夫
共に生きていこう