『突然の別れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
題 突然の別れ
「2124年までさようなら」
突然の別れ
制服が三年生でもぶかぶかだったように、私は背丈が小さかった。運動も不得意。社交的でもなくて、教室のすみでうじうじと本を読んでいるようなひとだった。少しでもここから逃げ出したいと思い、塾にも通えない環境の中、ボロボロになるまで使い古した教科書と書いて参考書とも読むそれを片手に努力していた。たぶん、体に見合ってなかった。何度か体調を崩して、私の努力なんて露も知らない両親が心配していた。やっぱり許せなくて、何度も資料室の過去問に目を通して、理解できるまで解いた。
夢にも見たブレザーの制服に袖を通した四月。昨今の地球温暖化により満開の桜だなんだと贅沢は言わなかったけれど、公立でも新しい、いわゆる進学校みたいなところに入学できた。入学式、お守り代わりに私は数学の教科書を鞄に入れていた。夥しい量の付箋、マーカー。通学にかかる四十五分でさえ、私にとっては誇らしかった。
高校のレベルはやっぱり高くて、私には何度か躓いた。周りは塾に通っていたり、もともと賢かったり、一度聞いてスッと理解できるような、秀才と天才ばかりに見えた。わからない、でも認めたくない。抜けかけた英文法や公式、古典規則たちを見直すために教科書を探す。
いつも置いていた棚に、ない。たった五教科、五冊の教科書たち。毎日見てはいなかったけど、私はずっと把握してたのに。
「ねえお母さん、教科書どこやったか知ってる?」
「高校の?あんた、本棚に置いてたんじゃないの」
「いや、中学の」
「あぁ中学の教科書?要らないでしょう、捨てといたから」
職場で急にいなくなる人がいる。
本人と会社の間では一月前に話が通っていたようだが
なにも聞かされてないこちとらは突然の別れである。
まあ、親しいわけでも業務上関わりがあったわけでもなかった。
お世話になりました、お疲れ様でした。と挨拶してそれっきり
そんなもんだ。
そのうち顔も思い出さなくなる。
町中で会っても気付かないだろうから
多分一生お目にかかることもないだろう。
(突然の別れ)
これほど辛いものはない。
今でもあの日を思い出す。
心から笑えるようになるまではかなり時間がかかった。
思い出したいけど思い出したくない複雑な心境。
思い出すと勝手に涙が溢れる。悲しくて苦しくて‥
ずっと生きてて欲しかった。
別れの前日は普通の日常だった。
突然の別れが来た時、世界が違って見える。
晴れた日のあの青空は雲一つない残酷な快晴だった。
あれはよく晴れた日のことでした
その日もあの子は大好きなプールに行きました
あの子はその頃足を悪くしてしまって、大好きだった散歩に行くのもあまり乗り気のしない感じだったけれど、唯一プールにだけは行っていたんです
真っ青な空と、12月には似合わない暖かな陽気、木々のざわめきの中、あの子はいつも遊んでいた庭を父の腕の中でくるりと見回したそうです。
わたしは、あの子の状態を聞いて急いでおばあちゃんの家に行きました。
間に合いませんでした。
ただひたすら、彼女のふわふわな毛を自分の涙で濡らすことしかできずあまりにも唐突に訪れた理不尽な別れの中で、自分の手についた黄金色の毛を見つめることしかできませんでした。
突然の別れ、と考えると「晴天の霹靂のような」思いがけないケースでの別れが「突然」になりやすいか。
私の周辺の場合、事故的な理由によるものしか、「突然の別れ」という状況を見かけない。
しかし、所謂「永の別れ」が、突然なのはいただけない。心の準備もへったくれもない急な別れは、心に「いきなりむしり取られた痛み」が暫く残る。…あまり考えたくないお題だな…
どこかで元気に生きてる人なら「別れ感」は感じない。すわ、これっきりか!?…と思っても、消息が聞こえてきたりする。「おう、元気そうだな」と思えば胸の内は明るくなるし、なにより、縁あるならば、コミュニケーションが可能な場合が多い。
「死別」のいちばんの壁は、“直接的・間接的いずれもコミュニケーションが難しい、或いはできない”ことだと思う。
しかし何よりも、悲しい誤解と未完了を抱えた「別れ」は、生きていようが死んでいようが、胸の痛いものとして居座り続ける。それこそ先日のお題「後悔」が、鎮座してるか隣り合わせだ。
別れに引きずる痛みの無いように、オープンな自分で居たいな、と思う。努力目標だが…
「所詮紙切れ一枚の関係だったってことだ。」
出会いは突然で別れも突然…ではない。
一目惚れではなく徐々にゆっくりと距離が近くなりそしてひとつの道を歩むようになった。
「そう、思っていたのは俺だけだったんだ。」
ある日突然道が別れたのか。はたまたやはりゆっくりと道が元に戻ってふたつになったのか。いや。
「そもそもひとつになんかなっていなかったんだ。」
きれいさっぱり無くなっていた。はじめからあんな人はいなかったんだとそう思えてしまうほどに。
「早く別れろ。」
なんだって?話聞いていたか?もう別れたんだよ。
そう声をあげる前にぐい、と突然左腕を掴まれそして
「未練たらたらじゃねえか。早く捨てろ。」
薬指の誓いと俺の目を同時に睨みつけてきた。
「無理だ。一生な。」
俺は少し滲む視界に奴を捉えて睨み返した、はずだ。
「そうかい。」
ち、と小さく舌打ちをして奴は目を逸らした。
「なら実力行使だ。」
ずるりと圧迫していた何かが無くなった感覚。
喪失感と安堵感が一気に押し寄せて更に視界は滲んだ。
「お別れはいきなりやって来るもんだ。」
体の力が抜けて立っていられなくなる。
「俺がしばらくここにいてやる。離れねえから安心しろ。」
さようなら。俺の清き人生。
突然の別れ
「突然の別れ」
この言葉を聞いた時にすぐに思いつくものが何も無かった。経験としてないのは有難いことなのか不明ではあるけど、人にしろ物にしろ執着があまりないんだと思う。でも数少ない大切なもの、親とか兄弟との別れ(死別)を想像するのはなかなか酷だなと思った。だからと言ってなにか出来ることがあるかと言われると何も無い。親子とか兄弟という関係はあれどお互いに自分の人生というのがあるので、そこに干渉しすぎるのは野暮だと思う。突然の別れに対しては無抵抗ではあるが、それに屈服してしまうのも違うだろう。
別に、あなたと離れ離れになった訳では無いんだけど、ものすごく、心の距離が空いた。
すれ違っても、ぶつかりそうになっても、
「やっほー」とか、「ごめん」とか、「大丈夫?」とか、何にも話さない。
それは、本当に突然だった。
お互いの勘違いで、3ヶ月以上、一言も話してない。
目が合っても、すぐに逸らすだけ。
LINEも、喧嘩をしたのが最後。
それからは、何も連絡をしていない。
「てかさ、友達に聞いたんだけど、お前、俺のこと好きなの?」そう聞かれて、私は答えるのを拒んだ。
絶対に言いたくなかったし、これ以上仲が悪くなるのが嫌だったから。
けど、「言って」って、何回も言われちゃうと、逆に、言わない方が距離が空く気がした。
それから、もう3ヶ月以上も経つんだ。
今までのあなたとの別れは、本当に突然だった。
突然の別れ
それを準備していたみたいに
寄り添うものがあった
それでも世界は回っていく
なんで、なんで、なんで
「僕にとって君は幸せでいてほしい人でした。
だから、君を悲しませてしまうのは
とても悲しいけど
ごめんね
それじゃ、」
相変わらず手紙を書くのが下手なんだな、と思いながら、丸っこい字を親指でそっとなぞる。手の端がテーブルにそっと置かれた鍵に触れた。冷たい金属の感触が、かつて彼がその物体に触れていたという事実すら忘れさせようとしてくる。
部屋を見回しても、痕跡すらない。いや、一つだけ、彼が今朝使ったであろう食器だけが、彼の指紋をきっと僅かに残している。
「いなくならないで」
そっと呟いてみる。ひとり樹海に佇む彼に、この声が聞こえるはずはない。でも、言わずにはいられなかった。
彼に届けるのは、まだ間に合うだろうか。冷え切った鍵を掴む。まだ、まだ彼のいる場所がわかる内に、どうか、
この手紙を、突き返させてください。
突然の別れ
と、言っても、何を話せばいいんだろう?
私は、24歳ですが、悩みに悩む女です。
〇〇は、私のことです。
影で、
『幼稚な〇〇ちゃんだよね?』
『〇〇幼いんだよ』
『身体障害もあるし、そもそも出会いあるの?』
私は、持病の、てんかん発作になりたいよ
と、何度も思ったことか………
2022年に1人で名駅に行ったときに、知らない男性から
声かけられたよ。
だけど、友人たちに報告したら、
『ブサイクじゃん。北村匠海似の方がいい』
って、、
だから、みんな私の彼氏がイケメン希望なんだよね…
相手に優しく男性に振った
ブサイクでも、良い性格そうな男性だったのに………
いくら、
『〇〇、イケメンと付き合ってほしい。』
そればかり、沢山の友人や、家族に言われる私です。
ストレスの種です………
いろんな人から
坂口健太郎似?平野紫耀似?三浦翔平似?
梶裕貴くん似?
余計、ストレスの種ばかり…
私も、菅田将暉似、ウエンツ瑛士似、三浦春馬似の元彼の顔から交際したけれど、
顔じゃなかった。イケメンすぎたけれど、
顔じゃない。性格を見ているのに、、
私の両親は、顔タイプで、顔から交際して結婚した。
顔じゃない性格だよ。たとえ、ブサイク男性でも
性格が良ければ、私はオッケーする。
バスや、電車関係で友人たちに断られる
ストレスばかり
[彼氏がほしい]
彼氏ができるまで死柄木弔くん推しにしよう
新しい彼氏から癒してほしいよ。
1人で泣いていることもあるけれど、私の父と母の毎日のケンカで、私の部屋に私の母が寝ていることが多い。
『性格が幼いんだよ』と
今日も言われた
私は、コミュニケーション力が低い
と、自ら思うし、他人からでもそう言われる。
だから、1人の方が気楽。
今は、1人の方が楽しい
突然の別れ
別れは 突然
やってくる。
薄々 感じていた。
だけど今? なぜ?
ぎもんはあるけれど
仕方ない。
私は自分の道を行く。
さよなら!!
【突然の別れ】
やはり兄の死が私の人生内でトップオブ突然の別れですね
兄の死に、もちろん私もショックは受けましたが、それよりも両親が…
子どもに先立たれた親というものはここまで嘆き悲しむものなのか!と衝撃を受けました
あれを見てしまうと自殺はできませんね…
親が死ぬまで生きなきゃなと思わせられました
いちばん記憶に残っているのは、兄の死から一ヶ月後の出来事です
父が私を車に乗せて近所の比較的広い道路を走行していました
途中でボンヤリしていたらしく、反対車線で車を走らせはじめたんですね
たまたま対向車がいなかったのと、私がすぐに気づいて大声をあげたので何事もなく済みましたが…
死のうとしていたわけではないのは、父の顔を見ればすぐにわかりました
その頃よく見せていた、兄のことを思い出しているときの顔をしていました
別れはあまりにも突然だった
私が1番だと言ってくれていた彼は
いつの日か違う誰かのものになった
繋がっていたSNSは全て切られ
彼のストーリーには私では無い
誰かと笑っているものが写るようになった
それがきっと運命だと気付くには
私にはまだ早すぎたのかもしれない
でもね
貴方が心のどこかでまだ
私の事を思ってくれているなら
唯一貴方が消していないLINEくらい
消してくれてもいいと思っているんだよ
『突然の別れ』
また明日
そう言って笑った君は帰ってこなかった。
何回、日が沈んだだろう
何回、月が満ちただろう
何回、桜が咲いただろう
もう、君は帰って来ないのかもしれない
そんなこと、
頭の片隅では分かっていたのかもしれない。
けれど、諦めたくなかった
たから、今日もまた君を待つ。
もう一回、会いに来てよ。
来てくれるって信じてるから
今日は我が国のお姫様の戴冠式だった。
オーケストラが場を賑やかせ、国民や付き人たちもワイワイと騒ぐ。
そんな平和なある日の一ページ―――だったのだ。
ちゃんと。
そう。その時までは。
突如として空が暗くなり、王国に影が差した。
異空から這い出てきた、亀の甲羅のようなものを背負う化け物は、お姫様の身体を掴むと、「姫を攫って行く」と、堂々たる姿勢で言い、また異空間へと消え去ってしまった。
突然のことだった。
唐突過ぎて、なにも反応出来なかった。
暫くみんなで呆けていて、数分経った頃にやっと事態の深刻さを認識出来たのか、国民も付き人も、ワーワー騒ぎ出した。
先刻までの、平和で穏やかな騒ぎとは真逆だった。
―――ああ、こんなにも。
と、男は膝を折る。
こんなにも呆気ない別れだなんて。
ワーキャーワーキャーと叫び怯え戸惑い右往左往する国民たちの声が、何処か遠くに聞こえた。
―――これは、赤い帽子がトレードマークの男が、綺麗な桃色のドレスを着たお姫様を助け出す為の、きっかけのお話。
突然の別れとは、その名の通り突然やってくるものだ。
春の日差しが差し込み、カーテンがゆるくたなびく部屋で、わたしは絶望の面持ちで床を眺めた。
「…どうしよう」
床に散らばる破片たちが日差しを反射してキラキラと輝く。
「…ありえない」
「あちゃ〜、それはもう修復不可じゃない?」
姉の無遠慮な物言いにわたしの中のなにかがブチっと切れる音がした。
「っそもそも!お姉ちゃんがテーブルの端っこに置いとくから!どうしてくれるの!!これ限定100個の超貴重なマグカップなんだよ!!しかも二個で一個のデザインになるやつ!!!一個割れたら意味ないじゃん!残された片方の気持ちも考えてよ!!ニコイチでずっとやってきた相棒が目の前で割れてこの子もショック受けてるのになんでそんなアッサリした態度とれるの!?相棒を失ってるんだよこの子は!!長年連れ添った相棒を…!」
歯を剥き出しにして怒るわたしをみた姉はゲンナリした顔で呟く。
「…オタクきも」
仕方がないだろう、オタクは元来気持ち悪い生き物なのだ。
絶望の世界…、そこでいったい何が起こるのか。
朝、目を覚ます。
体操の曲にもある、希望の朝だ。
だが…、そんなものはどこにもない。
虚ろな目で前を見る。
あるはずの色が消え、灰色の世界。
色を色と認識できない世界だ。
前に一歩踏み出すにも何の感情もない。
ただ、足を前に動かすだけ。
それだけだ。
それは時に重く、時に苦しく、
時に心を握りつぶそうとしてくる。
次第に世界から切り離される。
読んでいた文字は空へと逃げていき
気づくと何もない世界にぽつんと1人立たされる。
それに気づいて振り出しに戻るが、
結局同じことを繰り返すばかり。
やがて物語の世界も歪んでいき、
文字が文字と踊りだす。
人の苦しみも素知らぬ顔で、
それはそれは楽しそうに、
大小に変化(へんげ)して代わる代わる踊りだす。
それはまるでフォークダンスのように。
そして同時にメリーゴーランドのように。
立っているのもつらい世界で、
座ることも許されない。
どんなに歩みが遅くとも、
前に進むことを余儀なくされる。
何故ならば、立ち止まると途端に
すぐ背後まで迫り来る漆黒の闇に
飲み込まれてしまうからだ。
自らを死の世界へと葬り去る漆黒の闇に。
誰もいない荒野の世界を
月さえも消えた闇の世界を
ただひたすらに前へ前へと歩を進めていく。
崖が目の前に立ち塞がろうが
イバラに深く傷つけられようが
とにかく前へ前へと進まなければならない。
この苦しみがいつまで続くのか。
終わりの見えない荒野を前に
人はふと、思ってしまうことがある。
もう自分は立ち止まってしまってもよいのではないか?
いっそのこと漆黒の闇に飛び込んでしまった方が苦しむことなく済むのではないか?
自分を支えていたはずの
最後の砦のはずの自分の心が
悪魔のように囁きかける。
つい、後ろを見据えてしまう。
そこには、刻々と迫り来る漆黒の闇がある。
わずかばかりの間逡巡し
諦めて前へと向き直り歩を進める。
一歩、また一歩と。
虚ろな目の奥に微かな光をともして。
突然の別れ
昔一緒に仕事していた人。
当時は意見や方針の違いからよく言い合いした。
仕事ではとても才能あり、ストイックだった。
それ以外では理解できない事が多かった。
尊敬していたし応援していたが、憎くもあった。
自分は他の道に進み、SNSもやめた
それから一年ほど経ったとき
共通の知人からその人が亡くなったと連絡がきた
最後に会ったとき、
元気そうだったし仕事も順調そうだった
だから信じられなかった
ただ、「最近腰が痛い」と言っていた
骨髄関連のガンだったらしい
「仕事での夢が叶ったら死んでもいい」と言っていた
見事成し遂げての他界
若くして亡くなったが
芸術家として人生を全うしたその人
やはりすごい人だと思った
しかし5年経った今でも信じられない