『病室』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
XXXX年X月3日
霧の薄くなった時間をつき河の北側の探索を行う。
立ち並ぶ民家数軒を訪れたところ、一軒に診療所として使われていた形跡があった。
一階を診療所、二階を住宅として利用していたらしい。待合室、診察室、準備室、事務室、病室を兼ねた処置室らしき部屋が一つとあまり広くはない造りだ。
事務室には患者のカルテが保管されていたため、持参した機器でスキャニングを行った。詳しくは拠点に戻ってから検めることになるだろう。
病室には患者の私物と思わしきぬいぐるみがベッドの上で埃を被っていた。この子の持ち主は一体どこに行ってしまったのだろうか?
入院したことがある。
11才の時に急に首が腫れ上がって。
結局原因は分からず。
10日の入院のうち7日は何も食えず点滴。
何故か手の甲に指した点滴の針。
精神的にも肉体的にも最悪だったが
10日間学校強制休みは遠慮がちに言っても
サイコーだった。
(病室)
『病室』
ふと気がつくと目の前にはベッドがあり女性が横たわっている。周囲は暗く私と目の前の女性以外誰もいなかった。小さな個室の病室にぽつんとベッドが置いてあり、それ以外は申し訳ない程度に小さな床頭台と水の入った吸い飲みが置いてあった。その女性に見覚えがあったため近づいた。近くで見ても呼吸をしているのか分からない。誰だっけと顔を見つめ、もっとよく見ようと顔にかかった髪の毛を横に払った。
「あれ、私に憑いてるお姉さん?」
病室外がから慌ただしい足音と話し声が聞こえてきた。ばたばたと数人が入ってきた。赤い四角いカートの引き出しを弄る人がいれば、電子カルテを弄って指示を出す人、その女性の周りに群がり何かをしている人など様々だった。
誰も私のことには気が付かず、更には私をすり抜けていく始末。私は段々と何が何だか分からず怖くなって逃げようとした。
「家族はどれぐらいで到着できそうですか?」
逃げ出そうとしたら、目の前から白衣を着た人が入ってきた、そこにいる人たちに状況確認したり、指示を出していった。私は驚いて避けようとしたが、相手はすり抜けていった。その時、すり抜ける直前でその人と私は目が合った気がした。
私は廊下に出てどちらが出口だか分からぬまま走った。走って走って永遠に思えるような廊下にも終わりが見えた。角を曲がった先には扉があり、やっとここから逃げられると思う一心で、力いっぱい扉を開けた。眩しくて目を閉じて開けたら、見慣れた天井があった。周りを見回すと、私の部屋でベッドで寝ていたたげだった。
「あれ、何か怖いものを見た気がしたんだけど何だったっけ?」
何か嫌なで不安な気持ちだけが残っていたが、それ以外何も思い出せなかった。何か大切なことだった気がするのに何だったんだろうなと、思い出そうとした。
『うぁ、あぅぁ……』
しかし、背後霊の女性が私を心配したような目で見つめてくるため、考えるとをやめた。
「ごめんね、変な夢を見たみたい。シャワーを浴びたらご飯にしよっか」
今日はお姉さんの好きなもの作るから教えてねと言ったら、バンザイして何をリクエストをしようかとフワフワと漂っていた。今日も背後霊の女性はいなくなることなく存在している。
あれは昨年の11月のこと。何年も病院に入院している叔母の誕生日を祝いに、病院を訪れました。
コロナの流行以来、度重なる面会制限のためにわずかしか会えなかった叔母は、病室に現れた母と私の顔を無言でじーっと見つめていました。
入院したばかりの頃はもっと元気だったのに、この一年ぐらいは口数もめっきり減っていました。それでも我々のことはちゃんと認識してくれて。何か言いたげな目で見つめられると、思わず涙がこぼれてしまった私は、マスクで顔が隠れていることに感謝しました。
面会時間は10分。私達が一方的に話しかけるだけでしたが、時間はあっという間に過ぎて行きました。母が、
「もう疲れたでしょ。そろそろ帰るね。」
と言うと、
「まだ疲れていないよ。」
か細い声で言った叔母のこの言葉が、最後に交わした会話となりました。
この1月に71才でこの世を去った叔母。最後の数年は病院のベッドで過ごす日々で、悲しいこともあったでしょう。
でも、明るくてよく冗談を言っていたあなたのことを、私はずっと忘れません。天国では自由になった体で、とても上手だった歌を歌って、たくさんの人を喜ばせているでしょうか。いつか私も、もう一度あなたの歌声を聞ける日を楽しみに、毎日を精いっぱい生きて行こうと思います。
#病室
小学生の頃だったと思う。
目を覚まして、ご飯の匂いに誘われて台所に行くと、母の代わりに父が食事の用意をしていた。
父は料理が得意ではない。作った目玉焼きは裏が焦げていて噛み千切れず、黄味はものすごくかたい。味噌汁は具材の大きさがばらばらで、ナスは少し生っぽかった。
父は普段より一つ声のトーンを下げて、
「お母さんは病院に運ばれたんだ」と言った。だから、父は病院に向かわないといけないこと、しばらくは祖父母が私たちきょうだいの世話をしてくれること、私は中々現実を受け入れられなかった。
昨夜両親は食事会だとか行って出かけて行った。そこで食べた何かがあたったのか、体調が悪かったのと相まって救急車を呼ぶ騒ぎだったらしい。
私たちきょうだいは何も知らないまま朝を迎え、母がいなくなった日々を送ることになった。
幸い母は大事に至ることはなかったが、しばらくは面会も難しい状態だった。確か、3ヶ月は会えなかった。
久しぶりに会った時、母の腕は細くなり、点滴を幾つも刺していて、ベッドに横たわったままだった。
少し話せたけれど、本当に少しだった。
半年経った頃には病室で普通に話せるようになり、私たちも面会することができた。
何もない病室。そこに私たちは折り紙で色を付けていった。香りはないけれど、ありえないほどにカラフルな花畑の魔法をベッドの上にかけた。
青のダリア、黄色のバラ、銀色のスミレ。倍増していく手裏剣軍団(犯人は幼稚園生の弟)。
母はいつも笑っていた。ありがとうと言ってくれた。
そして、車椅子だけど家に帰れることを教えてくれた。
それだけで嬉しかった。
あの時、もしかしてたら死んでたかも。なんて母は笑って言うが、本当に生きていて良かった。
あと何度陽が沈んだら
あの子に会えなくなってしまうだろう
答えのない疑問が頭をよぎっては
風が攫っていく
まるで生き急ぐ様に
足早にすぎていった私の人生
生涯かけて大事に守っていくと決めた
あの子との出会い
羽根のように軽い身体を抱きしめて
ほおをすり寄せて泣いたのが
まるで昨日のことのようだ
ふと
部屋のドアが開く音がして振り向く
お母さん
私をそう呼ぶ子どもは
駆け足で私のところへ来ると
ランドセルを背負ったままベッドへ顔を埋めた
黄色い帽子の隙間から
いたずらっ子のような笑みが覗く
私はあと何度この笑顔に会えるだろう
この子のこれからの人生
楽しいことも辛いことも腹立たしいことも
全部傍で見ていたかった
部屋のドアの前には
一緒に来たのであろう母が
鞄の持ち手をぎゅっと握りしめ
涙を堪えていた
ああわたし
このこを
かなしませたくなかった
[病室]#88
外出も含めた初めての入院
2週間程だった
ロッカーの中をカスタマイズした途端
何度も病室の移動をさせられた
総合病院ってそんな感じ?
✴️107✴️病室
ここで最期を迎えてしまうのなら
こんなに悲しいことはない。
限られた時間と限られた空間。
この場所で人々は何を思うのか。
精神科の病室は酷く殺風景だった
何もない、ほんとに
空っぽのおもちゃ箱に放り投げられた人形になった気分だった
寂しくて、怖かった
”病室”の、全て真っ白な空間が嫌だ。
精神疾患になったとき、人生で初めて入院した。自傷行為のかさぶたが取れ、シーツに血が付いて汚したり、体調不良による嘔吐で汚したり、看護師さんたちには沢山の迷惑をかけた。今思えば、私の人生は「他人に迷惑をかけていないだろうか」と、びくびく怯えながら過ごした日々の連続だった。「誰にどう思われているのだろうか、どうしても嫌われたくない。」そう思い詰める毎日。人の目を気にしすぎるが故に、こういう病気になってしまったのだろう。
皆様にどうか、伝わってほしいことがあるのです。人目を気にしなくて大丈夫だよということです。安心して、好きなものを貫いて良いのです。案外他人は、自身の人生で手一杯で、皆様を気遣う余裕など到底ございません。人生のマインドは「わたしはこれが嫌い、けれど、あなたはこれが好きなのね。新しい意見を知れてよかった!」くらいに思っておいた方が、互いに幸せのままなのです。
心の内を明かしてしまうと、私は、皆様の文章がすごく好きなのです。皆様がわたしの文章を好きかどうかは分かりません。けれど、皆様の文章が、大好きなのです。明日も皆様の素敵な文章を読めることを、白に包まれた病室の中で願っております。
お題(病室)
家族と会えなくなるさみしさ友達と会えなくなるさみしさ病室にし入りこむと知らない人たちばかり。
自分の心の中に不安やさみしさ悲しさたくさんの気持ちがまざり合いふくざつな気持ち。
他に自分とおない年の子がいるのかそれもわからない。周りにはお年寄りの人しかいない。これからどうなるのか?
お題(病室)
病室の窓からみえる病院の庭にあるきれいな池そこにはこいなどのいろいろな魚がいる。ここで自分は涙する。ここで自分は最期をむかえるのかと。
(お題:明日、もし晴れたら・病室)
「ねぇ、もし明日晴れたらさ、花見に行こうよ」
パラパラと小降りな雨を窓越しに眺める彼女にそう声をかけると、彼女は不思議そうな顔をしてこちらを向いた。
「花見って……今、夏だよ?桜なんかもうないけど」
「桜じゃなくたって花見はできるよ。ほら、病院の庭園に紫陽花が咲いてるでしょう?せっかくだからさ」
なにそれ、とおかしそうに笑う彼女を見て、なぜだか無性に泣きそうになって、ぎゅっと力強く目を閉じて堪えた。最近、ずっとこうなっている気がする。
「まぁ、いいよ。もし晴れたらね」
「てるてる坊主でも一緒に作る?」
「明日天気になぁれ、って?ふふ、いいよ。仕方ないから作ってあげる。」
ふわふわ柔らかい笑顔を浮かべながら、彼女はとても楽しそうに話す。
私はぐちゃぐちゃの感情を笑顔で蓋をして、いつも通りを装って、彼女と話す。ここ数ヶ月、彼女が入院してからずっと、この病室でそうして馬鹿みたいに自分で自分を押さえつけていた。
「ねぇ、輪ゴムもってない?」
「髪ゴムならあるよ。」
「えっ、なんでそんなファンシーなの。趣味だっけ」
「いや、別に。この間ゲーセン行った時に取れたんだよね。」
「あぁ、なるほどね。」
ティッシュで作った頭にまたティッシュをかぶせて、ピンクのユニコーンが付いた髪ゴムで縛る。
カバンの底に眠っていた百均のボールペンで適当に顔を描いていたら、彼女にペンを奪われて変ならくがきをされた。
「っふ、ねぇ、なにそれ」
「イケてるでしょ?ただのてるてる坊主じゃつまらないもん」
星型のサングラスに、ちょびっとしたヒゲを描き足した彼女は、得意げな顔でそれをこちらに渡した。
その様子がなんだかおもしろくて、私は小さく息を漏らした。
てるてる坊主を吊れる紐は無かったから、窓際にそっと飾った。
愉快な顔をしたてるてる坊主がふたつ、身を寄せあってちょこんと並んでいる。
「あした天気になぁ〜れ」
ふざけた声でそう願いがけをする彼女の隣で、私はただひたすらに、彼女の暗雲立ちこめる未来が晴れますようにと願った。
病院の庭を飛んでいく虫たちもお見舞いに来ているんだろうか。
病室
小さい頃入院したときを思い出した。
手の甲の点滴、一人では何も出来ない環境。
慣れない部屋。
怖くて広い部屋に一人…
お化けがでそうで怖かったな。
家族がお見舞いに来ても憂鬱で、
帰った後は寂しくて泣いてたなぁ。
病室には今までいた人、今いる人、看護師、医者、いろいろな人がそこにいます。
今までの匂いがしみついている
「病室」が今日のテーマなのだが、病室には辛い記憶しかないので、少し前に書き逃した「1番欲しいもの」というテーマで書くことにする。
時間とか体力とかコミュニケーション能力といった形のないものを除いて、お金を出せば買えるものに限った場合、最近の自分が1番欲しいのは香水だ。香水なんて去年までまったく興味がなかったのに、「キャラクター香水」というジャンルを知ったとたん、あっという間にハマってしまった。キャラクター香水というのは、読んだとおり、キャラクターの特徴を香りで表現したものだ。
キャラ香水にハマっていくつも買ううちに、世の中には本当に様々な香りの香水があることを知った。香水にハマる前は、香水なんて花の香りかフルーツの香りくらいしかないと思っていたのだ。全然違う。木の香り、土の香り、苔の香り、煙草の香り、革の香り、寺の香り、紅茶の香り、緑茶の香り、バニラの香り、蜂蜜の香り、チョコの香り、スパイスの香り。本当に、ありとあらゆる香りの香水がある。
自分が最も気に入って使っている香水は、雨に濡れた草木の香りがする。スナフキンのキャラ香水である。
『病室』
病院の屋上。私には無縁だと思っていた。緑がいっぱいの屋上で私は酸素を身体中に行き巡らせた。それを繰り返す度にふわふわと視界が揺れていた。視界が揺れる中考えるのは、私の姉の事だった。
子供の頃は姉も私と同じくらい元気だった。でも、そんな姉はもういない。姉は、病室という棺桶で死んでいくらしい。無機質な部屋で終わっていく姉を私は見ることが出来るのだろうか。
今日は空がきれいだな。なんか無駄なことを考えてしまう。そんな視界の端にセーラー服が写った。自然と目がいった彼女は裸足だった。ふわふわと飛んでいる鳥のような彼女は、舞を舞っているようにも見えた。彼女の瞳は曇りながらも澄んでいるようにみえた。
「おねーさん。なんかありました?」
[えっ、あっ。すいません。]
「全然いいんですけど、、涙は拭った方がいいかと。」
そう言って目の前の女神はハンカチを手渡した。へレニウムの花が刺繍してあった。
[すいません。洗濯して返しますね。]
「あ、ありがとうございます。」
貴方に見惚れていました。なんて言える訳もなく、私は屋上から出ていこうとした。
【また見に来てくださいね。】という声が風のように耳を掠めた気がした。
ほんとう、はいくつかあって理科室の人体模型はほんとうは無い
病室
私はいつまでここにいればいいのだろうか…
治すためとはいえ、閉じ込められているようで息苦しい…
ああ、あたしのこと、本当に何も覚えてないんだ。
神様って酷いのね。あたしがあの人に捧げた10年を一瞬でなかったことにしちゃうんだから。
3日前、彼は歩道橋の階段から転げ落ちて頭を打った。救急車で運ばれたけど、なかなか意識が戻らなくて、その間ずっと、時間が許す限りあたしは彼の傍にいた。それでやっと彼が目を覚ました時、手を握っていたあたしになんて言ったと思う?「あなたは、誰ですか?」だって。
あたしのこと、分からないんだって。10年も傍にいたのに何にも。彼と一緒に積み上げてきた人生が、一気に崩れてなくなっちゃった、みたいな。外傷なんてない指先が、胸の内にじわりと湧いた感情のためだけに痺れて、口は乾いて、熱くない汗が滲むのが分かった。
「あたしはね、君の……」
その時、病室をノックする音が聞こえた。返事をする間もなく扉が開くと、看護師さんがワゴンを押して入ってくる。でも、あたしたちを見た途端、血相を変えて病室を飛び出していった。意識不明だった患者が目覚めてたんだもの、驚くのも当然よね。あたしはあの人に向き直って話し始めた。
「あ、まずは状況説明が先よね。君はね、3日前、歩道橋であたしに急に声をかけられたのに驚いて、階段を踏み外しちゃったの。落ちて頭を打ったせいで記憶が飛んじゃったみたい」
「……」
彼はあたしを黙って見つめている。まだ意識がはっきりしてないのかもしれない。
「少し、換気しようか」
あたしは病室の窓を開けた。程よく冷えた風が、あたしの頬を撫で、髪を揺らす。彼にもそれが届いているはずだけど、その表情は一向に晴れなかった。
「心配しなくても大丈夫よ。もし君に何かしら障害が残ったとしても、君の世話はあたしがみんなするから。あたしが君の傍にいるからね」
あたしはベッドの隣の椅子に座ると、彼の手を握り、目をまっすぐ見つめて言った。でも、彼は訝しむような視線をあたしに投げるだけだった。
「…何言ってるんですか、俺は、」
「ああ、そうよね。今の君は、あたしのこと知らないんだもの。知らない人にそんなこと急に言われても怖いよね、ごめんね。これから少しずつ思い出していけばいいよ。…ううん、思い出せなくたっていい。あたしは君さえいてくれたら、他に何もいらないんだから。これからもふたりで、生きていこうね?」
「だから…っ!!」
ギュッと握りしめた手を、怯えたように彼が振りほどき、そして言った。
「あなたは、誰なんですか…っ!!」
その時、バタバタと廊下に複数の足音が響く。それがあたしたちのいる病室の前で止まると、蹴破るように扉が開いた。
「警察だ!そこを動くな!」
物々しい雰囲気を纏った男たちが、ぞろぞろと病室へとなだれ込んでくる。
「…どうされたんですか、刑事さん。此処は病室ですよ。彼の傷に障るでしょう。お静かにお願いします」
穏やかに言うあたしを、刑事さんたちは鋭く睨んだ。
「男性の妻への殺人、及び男性への殺人未遂、長期に渡るストーカー行為の容疑であんたを逮捕する」
令状が、あたしに突きつけられる。
「…証拠は、揃ってるみたいね」
防犯カメラも目撃者も証拠品も、それなりに気を付けていたつもりだったけれど、見つかってしまったなら仕方ない。あたしは名残惜しく彼の頬を撫で、耳元で「またね」と告げると、厳つい男たちの隙間を猫のようにすり抜けて、病室の開け放たれた窓の枠へと飛び乗った。
「おい、何を」
場の空気が一瞬で強張った。此処は5階の病室だから。説得の言葉を探す時間なんて、あたしは与えなかった。
「死ぬのが怖くて、恋なんて出来ないわよ」
伸ばされた誰の手も、あたしには届かない。あっという間に、呆気なく、あたしは病室から消えてみせた。重力に導かれるまま、迷わず輪廻の輪を目指す。
来世でまた会いましょう。大丈夫。あたし必ず君を見つけるわ。だって君はあたしの魂の伴侶なんだから。君が人だろうが、動物だろうが、虫だろうが、あたしにはすぐ分かっちゃうんだから。
前世で君とした約束を果たす、その日まであたしは…