彼とわたしと

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   ”病室”の、全て真っ白な空間が嫌だ。

 精神疾患になったとき、人生で初めて入院した。自傷行為のかさぶたが取れ、シーツに血が付いて汚したり、体調不良による嘔吐で汚したり、看護師さんたちには沢山の迷惑をかけた。今思えば、私の人生は「他人に迷惑をかけていないだろうか」と、びくびく怯えながら過ごした日々の連続だった。「誰にどう思われているのだろうか、どうしても嫌われたくない。」そう思い詰める毎日。人の目を気にしすぎるが故に、こういう病気になってしまったのだろう。

 皆様にどうか、伝わってほしいことがあるのです。人目を気にしなくて大丈夫だよということです。安心して、好きなものを貫いて良いのです。案外他人は、自身の人生で手一杯で、皆様を気遣う余裕など到底ございません。人生のマインドは「わたしはこれが嫌い、けれど、あなたはこれが好きなのね。新しい意見を知れてよかった!」くらいに思っておいた方が、互いに幸せのままなのです。

 心の内を明かしてしまうと、私は、皆様の文章がすごく好きなのです。皆様がわたしの文章を好きかどうかは分かりません。けれど、皆様の文章が、大好きなのです。明日も皆様の素敵な文章を読めることを、白に包まれた病室の中で願っております。

8/3/2024, 7:49:19 AM