“風と”青春した
風とというか、風のおかげで青春できたに等しいかも
彼とお散歩してる時に、
強い風が吹いて私の髪に花びらがついた
そんな私を見て彼は「花びらついてるよ」と、
髪を触って取ってくれた。ふと彼が「髪ふわふわだね」
と言ってくるので「触っても良いよ」となんとも彼女らしい会話をした。すると彼は、いつも冷静でいるのに、このときだけは「いいの、!?え、触っていいの?」ととっても嬉しそうにしていた。
彼になら触れられても全く嫌じゃないし、むしろ私のことをずっと撫でていて欲しい。いつか、自分の手は私のことを撫でるためにあるんだって気付いて欲しい。そんな私の“風と”の思い出だった。
“ふとした瞬間”にあなたのことを想ってしまう。
たとえば、通学路。
初めて一緒に帰った日を思い出すよ。
私が一緒に情報勉強しよって勇気を出して誘った日だよ
あなたはさりげなく車道側を歩いてくれて、でも、どこか慣れていなさそうで、そんなところが可愛いなと想ったことを思い出す。
ゲームしてる時も思い出すよ。
このマップ一緒にしたなー、とか、
この武器使ってたから使ってみようかな、とか
ここで潜伏してた時、あんな話したな、とか。
ギター弾いてる時も思い出すよ。
このリフ聞いてくれた時すごい褒めてくれたな、とか
もっとクリーンな曲弾いてる人が好きかな?とか
あなたの弾いてたコードをつい耳コピしてみたり
それが気に入りすぎてピアノでも再現したり
思えば、あなたのことを想うのは“ふとした瞬間”なんてものじゃなくて、ずっとあなたのことを想っている。
“どんなに離れていても”あなたのことで頭はいっぱいだし、どんなにあなたが私のことを好きだとしても、私よりあなたの愛が強いなんてことは無いよ。
どんなにあなたのことを好きな人がいたとしても、あなただけはずっと私のものだし、私の全てはあなただよ。
こんなこと知ったら重荷になっちゃうから言えやしないけど、私のドロドロに溶けたあなたへの愛は、私の心の中に閉じ込めて置ければ良いと思ってるよ。
“影絵”
月って影絵みたいだね
ちょっと欠けてる日もあってだいすき
夏目漱石が愛する人を月と例えたのもよく分かる
愛する人が輝いているところは大好きだけど、ずっと輝いてたら、他の人にも魅力的に映っちゃうもんね
たまには欠ける日がないと、大好きな私が独占できない
あなたは月そのものだし、ずっと、私の人生にいてほしい人だよ。どこにいても月を探してるよ
”遠くの声”が聞こえる
彼の遠い声が聞こえる
友達と話す時は軽やかで明るい声をしてるけど、私と話す時は声が低くて、どこか緩やかな声をしている。それが故意的ならさすがモテる彼、と思うし、無意識ならメロすぎる。
いつでもあの人が声を発するのは私のためであって、これからの私たちのためであれば良い。その綺麗で繊細な声を万人に知らせたいくらいに好きだけれど、独り占めしてどこにも声をかけられないようにしたいくらいにも好き。
この思いはずっと私の中で留めておくし、留めておかなければならない。何を失っても、彼だけは絶対に、いつであっても私のものであって欲しい。彼のためなら、全てを捨てても、何を隠し続けることも困難じゃない。