『無色の世界』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
無色の世界
それは色のない世界
どんな世界なのか…
喜びも 悲しみも 怒りも 哀愁も
きっとその全てが無い世界なのであろう
そんな世界で私たちはどう生きる
私にはわからぬこの問に
誰かが終止符を打ったその時
私の心は色鮮やかな世界を生むのであろう
"無色の世界"
PC画面と似たような感じで、無数の小さな色の粒が寄り集まって線になり、面を構成して、立体になる。
全体をぼやっと見たら赤とか白とか黒なんだろうけど、実際は絶えず移動する色の粒のお陰で何色あるか分からないくらいカラフル。
色が氾濫し過ぎていて、色の無い隙間なんてどこにも見当たらない。
息苦しいくらいに色に塗れたこんな世界に
もし無色という名の空白があるとしたら。
"これは何色?"という質問に、初めて自信を持って答えられるだろう。
悲しみのゆくえはどこへ
続くのだろういまは
花の咲いてる道がわからないよ
教えてよ
風に乗せたら葉書が届くかな
たった1枚今欲しいよ
少しだけじゃね
足りないからいま
ずっとずっと話を聞いてよ
愛してるって言葉は似つかない
それでもその言葉しか見つからない
かけたものテープでとめて
そっと傍に置いているよ
朝焼けは見たことない
だって朝は苦手なの知ってるでしょ
ただ傍にいてほしい
それだけだよ それだけなんだよ
受け止めてる
こんな夢を見た。目を覚ますと、部屋の中が真っ白だった。私の部屋は、こんな病室のような内装じゃなかったはずだ。自分の腕を見ると輪郭はあるが、皮膚の色はなく真っ白に発光している。
「…もしかして、色がなくなっている?」
発された自分の言葉に納得する。そうか、色が無いからこうなっているんだ。どうやら無色の世界は、白で統一されるようだ。部屋の中を歩き回ると、いつもの場所に家具や物が置いてあった。ちゃんと自分の部屋だ。もしかして私だけではなく、外も真っ白なんだろうか。好奇心に突き動かされ、手探りで玄関まで歩く。ドアノブを捻ろうとすると、手が止まった。頭の中で開けてはいけない、と警告されている気がするのだ。
「何で開けちゃいけないんだっけ…」
嫌な予感は消えず玄関から引き返し、居間に戻った。暇だから、テレビでも見ようか。テレビを点けたところで、真っ白な画面しか見えないが。電源を点けると、真っ白な画面にニュースの音声だけが流れた。
「…が、只今地球の目前に迫っています。我々にはただ安らかに眠れることだけを祈るしか出来ません。皆さん、どうか安らかにおやすみなさい…」
「どういうこと、何が迫ってるの…?」
ニュースの音声は、その部分だけがリピートされているかのように同じ調子で繰り返されている。
「ループしてる…?」
ふと、死ぬ瞬間は体感時間が引き延ばされることを思い出した。死ぬ瞬間、脳内物質が一気に分泌されて長く苦しみを味わうことになるとか。
「臨死体験…」
ぽろっと出た単語で理解した。これは何かが地球に迫り、私や他の人たちの死ぬ間際の猶予期間なんだろう。ならばこの無色の世界は、消滅する前の光の色…?
「せめて走馬灯が見えたら、退屈しなかったのにな…」
ため息をついても、まだまだ死は訪れそうになかった。
無色の世界
この世界には…色々な色がある…
濃い色もあれば、薄い色もある。
心が透き通っていれば…無色の世界も存在する。
この部屋に閉じ込められて、どんなに時間が経っただろうか。
真っ白とも言えるし、真っ暗でもあるような気がする。今はその違いがわからなかった。
いかんせんこの部屋は、俺の頭をおかしくしている。
脱出は不能だ。窓もドアもない。あるのかもしれないが、俺にはその場所がわからない。
歩くことはできるが、得体の知れない浮遊感や不快感に襲われるので控えることにしている。
いつからか動くこともやめ、諦めて床に伏している。
だって出られないのだからしょうがない。
腰を上げ、数十歩歩くが、やはり何もない。
ほら、もう出られないんだって…、…!
手に冷たい感触、壁だ!
なんだ?なんで?
壁を伝い少し歩くと、別の感触が現れた。
押してみると、外に出た。
砂浜だ。
「へへっ、なんだよ…!」
バカみたいだ。
俺は自由になった。
近くの人間を探そう。
『身元不明の男の遺体が浜で発見されました。死因は餓死だと推定されていますが、現在調査中です』
お題「無色の世界」
ー無色の世界ー
私には、
喜怒哀楽の喜と楽が分からない。
いつからか感じないのだ。
誕生日とかに友達にプレゼントをもらった時も
反射的に
「どんな風に反応したらいいのか。」と
考えてしまう。
結局
ありがとうと言いつつも
多分顔が引き攣っていただろう、
わざとらしかっただろう、と
自分でも分かってしまう。
そして、大体
その次の年にはプレゼントをくれなくなるのだ。
悲しみ、とかいうマイナスの感情だけはあるから
泣くことはできる。
でもその涙は
笑顔に変わってくれない。
これじゃ何の意味もない反省だと思う。
私は
「みんなと一緒に楽しむ」ということが
すごく苦手だった。
でも、空気を読むことはできたから
友達とかクラス全体とか部活とかで
集まるよって時はよく行った。
でも、それはみんなの言う「遊びに行く」ためじゃない
ただの「付き合い」。処世術だった。
楽しんでるふりくらいはできるし
友達の言うことに笑うことだってできる。
プレゼントを渡される時とは違って
そこまで反応を期待されていないからだ。
でも、
ホントは楽しくないのだ。
家族はこんな私に
冷たいとか変とか言った。
私は本当に喜楽が無いのか。
これがやりたい、と言ったことを
親はあんたにはどうせできないと言って辞めさせた。
自分がこれが欲しい、と思って買ってきたものを
親はこんなものを買ってとその後もずっと
馬鹿にするようになった。
これが好きだって言ったものを
同級生に馬鹿にされた。
自分自身を
同級生に馬鹿にされた。
多分こういうものの積み重ねで
自分の感情を表すのが怖くなったのだと思う。
こういうことって
繊細な人にはよくあることなんだと思う。
大人になって、
私は
塾の講師をし始めた。
コミュニケーションは苦手だったが
仕事って割り切ると全然苦でも無く、
むしろ楽しかったのだ、楽しかったのだ、
仕事が出来れば良い、
「楽しまなくていい空間。」
この無色の世界が楽しかったのだ。
あの子がいなくなって、もう5年になる。
カレンダーをぼんやり眺めながら、
私はまた迫ってくる悲しみに備えた。
つい昨日の出来事のように感じるのに、
時間は正確に流れてく。
流れなくていい。
いっそ、あの別れの日のまま、
時間が止まってくれればいいとさえ思う。
あの子のふわふわとした毛並みの感触や、ほっとする
体温、ひだまりのような匂い。
日々の中でのあの子の仕草。
そんなことがどんどんおぼろげになっていくくらいなら、あの時のまま、空虚な時間の中にいたい。
無色の世界に…
「…会いたいな…
会いたいよ…」
どうしたって叶わない願いは、私からは消えない。
朝起きてご飯を食べ歯を磨き顔を洗い着替え仕事に行き、仕事終わりは家に帰って服を着替えご飯を食べて歯を磨き風呂に入り髪を乾かして寝る。
そんな色の無い味気ない世界に君という色が舞い降りてきた。
毎日毎日君に目を奪われて日常生活はおろか、仕事にまで支障が出てしまう。
朝起きればベッドで一緒に寝てて仕事から帰ればお出迎えしてくれる。ツンデレであまりこっちを見てくれないけど……笑
君の機嫌1つで一喜一憂してしまう。責任を取って欲しいと思っている。
「責任取ってよ。ミケ」
「ニャー。」
「無色の世界」
『無色の世界』
こんなにも世界は美しく彩られていると、あなたと出会って知った。
あなたがいないと途端に世界は色を失ってしまう。
【無色の世界】
僕はガラスの向こうの世界を知らない。
このガラスに映るのは、自分と自分が暮らす、閉じ込められた世界だけなんだ。
そう気がついたのは、つい最近のことだった。
だから、いつもいつも。
分厚くて割れることの知らないガラスの世界の中から、『外』の世界を想像していた。
答え合わせのできない空想に自然とため息が出る。
あぁ。僕はどこから来て。
これからどうなるのだろう?
変化の失われた世界なのだから、このまま何も変わり続けることもなく、歳をとって終わるのかもしれない。
僕のおじいちゃんはそうだったと聞いた。
お婆ちゃんも。父と母もそうなのだから、僕も変化というものを知らないまま消えるのかもしれない。
唯一変化があるとしたら。
「生と死」くらいしかそばにない。
祖父の時代には「色」と言うものや「危険」と呼ばれるものがあり、生きることは命懸けで、毎日がギラギラと輝いていたそうだ。
その冒険譚は聞いていて幻のようだった。
「温度」が変わると「香り」が変わり、「空」が変わると「世界」まで変わったみたい。
真っ暗な中を星の光を頼りに突き進む冒険の話は、とても僕の心を踊らせた。
暖かい風とは、どんなものだろうか。
数多の巨体生物とは、なんだろうか。
今の僕らは、どうだろう。
名も知らず、何もわからないままだ。
色というものを知らないから、今、自分の前にある色の名前すら…僕は知らない。
寂しいな。
そうこうしていたら…急に世界が、どん、と揺れた。
その揺れはどんどん大きくなって、僕たちはみんなで集まって身を潜めた。
こんなもの、初めてのことだったからだ。
やがて大きな何かがやってきて、巨大な記号を空に書いていった。
『細菌観測用シャーレ 破棄予定』
あれは、なんだろう?
このとき、僕たちは自分たちがこの閉鎖的な世界から外に出る瞬間が来ることを、まだ知らずにいた。
ーいたー(無色の世界)
「お母さん、体がボコボコだった」
「体全体が?」
「そう!お母さん変になってた」
「そっか」
ここは不思議な世界だ。
この世界で、僕は生きている。
お父さんとして。
『いるのにいない』が通る不思議な世界。
みんな存在している。
だけど本当は、いないのかも知れない。
確認する術はない。
触れないし、見えないから。
ただ、“音”に意味を当て“言葉”としているので、意思疎通をとることができる。
つまり、聴覚があると言うこと。
物体としてあると言うこと。
概念ではないと言うこと。
「子供」を産んだのは、「お母さん」だ。
僕は彼女と結婚した。
何もわからなかった僕に、いろいろと教えてくれたのは彼女だった。
「子供がほしい」
そう彼女は言って、僕も頷いた。
瞬間、彼女は苦しみ始める。
うめき声が聞こえたから、
多分苦しんでいた。
僕はただ、どこにいるかも知れない彼女を想って、オロオロするしかなかった。
しばらくして、産声が上がった。
「あぁ、産んだんだな」と思った。
可愛らしい声。
そしてその子は成長した。
月日が経つにつれ、僕は彼女とその子が触れ合えるらしいと知った。
彼女によれば、親が子を見られるのは当たり前で、子供もまた、親を見れるとか。
僕には真偽が分からなかった。
実際、本当に彼女は産んだのか、その子は本当に子供なのかも分からないのだ。
孤独を感じた。
初めてだった。
この世界に来てから、初めて走った。
走っている気がした。
自分がどこにいるか分からないのだから、移動する意味はあまりないけど。
離れられる気がしたから、走った。
「お父さん!」
子供の声で、僕は走るのをやめた。
本当に、走っている気がしていただけだった。
移動なんて、していなかった。
僕はどうして動けないのだろう。
子供の無邪気な足音は良く聞くのに。
彼女だって、子供と隠れんぼをしているらしい行動をするのに。
どこに隠れるのかは甚だ疑問ではあるが、
彼女によるとどうやら僕には見えない、“壁”があるらしい。
僕の世界は真っ白だ。
白と言うのも変な気がする。
「なにもない」がぴったりな世界。
僕はいつから、こうだったのか。
――――――――――――――――――
こんにちは。15:52
「ところで」
「ところで?」
「中の人曰く『無職の世界』だそうで」
「ふーん、ふーん!!」
「言葉遊びとはいえね」
「おそらく雪の世界や常闇のような光のない世界?」
「どちらもどちらかしかない世界を言ってるね。現実への皮肉かもしれないけどね」
「そこまで穿ったお題でもないと思うけど」
「まあお題の人はお仕事してると思うよ」
「有職の世界」
お題『無色の世界』
「無色の世界」
見渡す限り何もない世界。
手を伸ばしてもなにも触れない、声を発しても虚しく響くだけ。夢であって欲しいと思うほど残酷な現実。
ただ、よく目を凝らして見ると、光が見える。数分前の星の光。重力も、熱も、空気もない、真っ暗な世界。
空を踏む
肉体は物理法則に従い落下する
青は散乱し朝焼けが祝福する
視界に流れる鉄塔は五線譜のよう
時は音楽を奏でる
腐敗したソナチネ
祈り
私は法定速度を超え落下する
色彩を置き去り無色の世界が顔を出す
何もない
音もなく〈私〉と〈世界〉は断絶する
#無色の世界
いつか、私の世界に色が入ってきますように。
目の前にいる彼女は、いつものように笑って話している。声のトーンは高く、よどみなく言葉が出てくる。その話を、半ば圧倒されるかのように聞く。
たまに質問されることもある。それに少し答えると、またその倍以上に長いおしゃべりが続く。まるで、セリフのように。
短いスカートをはいた足元を所在なさげにゆらしながら、時々長い髪の毛を何度も手でとかす。その抜けた髪を時々、ぽいと下に落とす。そんな彼女をぼんやりと見つめ続ける。
彼女といると、世界はとても色鮮やかに見える。でも、本当は何となく気付いている。こちらに向けられる笑顔は、何かほかの目的のためかもしれない。でも、色のない世界には、もう戻りたくないのだ。
「無色の世界」
無色の世界
私の見る世界は無色だ
私は大切な人を助けるために自分の世界から
色を奪った
大切な人は私に色がないと知って、私の前から消えた
私はあなたの為に、あなたを助けるために、
無理やりでも自分から色を奪ったのに
私の住む世界は無色だ
そしてあなたが見る世界は、色んな色で溢れてるのに
でも後悔はしてないよ
誰かが犠牲になるなら、私が犠牲になる方がいい
だから後悔はしない
これを読んでくれた、あなたは私の分まで
今色があることを楽しんでね
『無色の世界』
空気―――、水―――、声―――、
時間―――、光―――、
そして
―――――――――想い
目に見えない、
だけどそこにある
形がない、
だけど聞こえる
触れられない
だけど存在してる
それらを感じることができると言うのが
私たちの、大きな特権のひとつだろうか
発することはもちろん
「私が受け取れるものがある」事実が
時折、ちょっとすごく 嬉しくなる
見えないものを感じた時に
〜シロツメ ナナシ〜
無色の世界
色のない世界で
風だけがそっと、
まだ名もない朝を撫でていく。
白でも黒でもなく、
ただ “在る” というだけの景色は、
心の奥の静けさに
よく似ていた。
誰も気づかないまま
落ちていく影の気配、
触れれば消えてしまう
淡い輪郭。
それでも、
無色の世界は空虚ではなく、
言葉になる前の想いが
静かに息をしている場所だった。
色を持たない光が
そっと胸に触れたとき、
ようやく気づく。
——本当の色は、
世界ではなく、
自分の中に宿っていたのだと。
眞白あげは