『時計の針』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【時計の針】
"チク タク チク タク…"
この音が聞こえて、
思わず時計の方を振り向いた。
この音の正体が時計だと確認した後、
無性に、悲しくなった。
だって、
今まであの時計の音が気にならなかったのは
あなたがずっと、
そばにいてくれていたからということに
気づいてしまったから。
小さい頃、家には大きな壁掛け時計があった。
来る日も来る日も時計の針は、時間を刻んでいた。
やがて大きくなり、家から巣立つ時が来た。
針を見ているとさまざまな思い出が甦る。
これからも自分の生活とは関係なく、時計は、時を刻むのだろう。
今までありがとう。
そう言って、自分は家を出て行った。
リビングで鳴り響く木製の掛け時計。
カチカチと、秒針が一秒ずつ動いている。
この音が聞こえているということは、自分は生きているという証拠だ。
物心からずっとある掛け時計。
壊れて動かなくなったときは、いつも修理に出している。
買い直せばいいって思われるかもしれないが、ずっと共に時を歩んできた相棒として、これからも一緒に時を歩んでいくだろう。
時計が完全に壊れるか、俺が死ぬか。
いつ、時が止まるか分からないから、一秒一秒大切にして生きていこうと思った。
時計の針
カチリコチリと忙しなく動く細長い棒を指先一つで押し留める。
指先に伝わる振動に負けないように力を込めて押し留めた。
針を止めるなんてこんなに簡単なのに時間は漫然と、でも確実に進み続ける。大河のように、悠然と。
時が止まればいいのに。
消毒液の匂いが蔓延する小さな部屋の中の
小さな手。暖かさの通わない手を握ると幼い指先がピクリと動いた。
両手で温めるようにその小さな手を抱きしめると
、止められていた時間の針が、濁流に流されるように正しい時間を示す為に動き始めた。
時が止まればいいのに。
無常な現実が指先一つでは止められないとわかっていても。
時計の針が
残り少なさを指している
まるまるあった時間が
今は9のあたりか
この最後の扇形
長針が上を指すまで
もうすこし
寝入ったネコの重み
揺れる息づかい
私の時間に寄り添ってくれてた
今日の朝も
時計の針が織りなす角度
いろいろあるじゃん?
相性がいい時と対立する時とかあるんだよ
今どう?
いいに決まってるじゃん
―時計―
時計の針は、いつも正しい。
1秒ずつ、規則正しく進む。
遅れることも、迷うこともなく進む。
設定された通りに、ただ時を刻み続ける。
そこに感情はなく、躊躇もない。
嬉しいから早まることも、
悲しいから立ち止まることもない。
時計の針は、世界に等しく時間を配る。
今日も昨日も明日も、
同じ速さで、同じ方向へ。
それなのに、
その時間を受け取る私たちは、
いつも同じ形ではいられない。
止まってほしい瞬間ほど、針は静かに進んでいく。
早く過ぎてほしい夜ほど、時を刻む音がやけに大きく聞こえる。
針は、何も選ばない。
けれど私たちは、
流れていく時間の中で、
手を伸ばしたり、
そっと離したりしながら生きている。
忘れたいと思った記憶ほど、
光を帯びて残ってしまい、
大切にしたかった想いほど、
言葉にならないまま胸に沈む。
時計の針は、
それらを知ることなく、
今日もまた、一秒を次の一秒へ渡す。
私は、その音を聞きながら、
気づかないふりをしていた「それ」に、
ようやく名前をつけようとしていた。
けれど針は、
その答えを待つことなく、
もう次の時刻を指している。
題名:【模範解答なし】
時計は、世界共通、デジタル時計も多くなってきたが、わたしは、針の時計が好き
何だか、時の流れが立体的に感じとれる。
時計の針
時計の針
完璧主義
その短所の1つは他人にまでそれを求めること
俺の妹は気分屋である
「12時1分。遅刻か、本当に理解できない」
俺は腕時計の針が動く様を眺めていた
「ごめ~ん、遅れちゃって」
そう言ってやってきたのは妹である
「もう10分も予定の時間から過ぎている。これがどういう、」
「分かったから、お兄ちゃんもういいよ、いこ。」
「もういいって、、、はぁ、わかった行こうか」
どれほど理解し難く、自分と合わないからといって、俺には家族との、妹との縁を切れない
そういうものなのだ
それは、
切り替えて、ここからは予定通りに行く
「じゃあまずはオムライス亭だな」
俺は目的の場所に歩を向け、進める
遅れた分を取り返さなければ
「あぁちょっと待って!」
俺の腕を掴んで、引き止めてくる
「なんだ?もう10分いや、もう11分も遅れている。その分を取り返すためにも、」
「やっぱりさ、ハンバーグ食べたいなぁ」
妹は恐ろしいことを言った
「なに?、なにを」
行く場所が変わるというのは不確定要素が多分に増える
予定が変わるのは先が真っ暗になって不安になる
「気分なんてその時々で変わるもんなんだよ〜」
「、、、」
俺の思考は止まる
そこでやっと妹は掴む手を離した
♡
私のお兄ちゃんは完璧主義である
時計の針を常に気にする性格なのだ
「大丈夫かな」
お兄ちゃんは一度頭を冷やすとお手洗いへと行った
「なぁ君かわいいねぇ〜。一緒に遊ばない?」
その声に私は身の毛がよだつ
ナンパ
「あの、えっと、、」
私は俯く
「なぁいいことしようぜ」
酒臭い
「その、」
こういう人は断ると逆情する可能性があると思い、怖かった
「おい!何してる」
そこにお兄ちゃんの声が舞い降りる
「あぁ?誰だお前、俺の女になんの用だよぉ〜!!」
そう言ってナンパ男は私の肩に腕を回そうとする
その腕を掴んで、振り返す、お兄ちゃんが
「失せろ」
お兄ちゃんは私とナンパ男の間に割ってはいる
「なんだとぉ」
「こっちには時間がないんだ!今からハンバーグを食べに行くからな!!」
完璧主義
その長所の1つは頼りがいがあるところ
私のお兄ちゃんは家族思いである
時計の針
チーックターック
でもない
絶妙なチクタク音
今より早いと焦る?
遅いとイライラ?
眠れない時に限って
耳に入ってくる
✴️658✴️時計の針
君の時計は僕を置いて
どんどん進んでいくのに
僕の針は君がいた時間で
ずっと止まったままだ
たくさんの季節が
僕を追い越して、
進めない理由だけが増えていった
それでもいつかは
僕の名前を呼ぶ声が、
風に揺れるまつげが
思い出に変わって
僕の時計の針はまた動き出すのだろう
いつしか別の誰かと笑う僕が
この恋をやさしく思い返せたら
君を好きだったあの頃の僕は
きっとちゃんと進んでいける
「時計の針」
時間は存在しない。君が時刻を知らせる前に地獄が始まり、暖かな食事は冷めきった夕餉に変わる。夕刻には秒針が峠6から峠12までを登りきれずブランコのように落ちてきた。休んでていいよ。時計の針は肩凝りが酷くてカチコチだ。一日くらい時計にも休みがあっていいと思う。
題『時計の針』
カチ カチ───
時計の針が進む。
『開始っ!』
張り切りのある先生の声で皆一斉に答案用紙を捲る。
スラスラと書き始める周りの音に、気を取られる。
教室に足を踏み入れたとき、周りの皆が頭の良いまるで天才のように見えた。
その天才と今、私は戦っている。
数学──。
この問題、なんだったけと頭を張り巡らせる。
公式、代入の仕方、途中式、図形の描き方全てがわからなくなってくるような気がした。
答えがあっているか、回答がズレてないか何度も見返した。
英語は単語帳をあんなにボロボロになるまで使い古したのに、それが無意味だったかのように感じるくらい単語やその意味を思い出せなくなった。
時計の針の音、隣に座っている人の咳、ペンの音、次々と問題用紙を捲る音、全てに気を取られていた。
その後もあの今までの努力が全て嘘のように結果に対しての手応えが感じられなかった。
面接も、せっかく用意してきた回答が頭が真っ白になってできなかった。
自分でも解っていた。
落ちた、と。
あの時もっと時間配分に気をつければ、周りに気を取られなければ、確実に受かったのに。
あの日は何故かお腹が空いていたのに、今は食欲が湧かない。あの日の方が絶対に緊張していたはずなのに。
時計の針を巻き戻したくても、もうあの瞬間には戻ることはできない。
だからこそ、あの時、あの瞬間に1秒でも問題を理解して解いていれば努力していれば今笑えていたのかもしれない。
後悔先に立たず、とはまさにこの事だと思った。
時計の針は巻き戻せない。それは、自分の受験番号がまぐれで書かれていてもきっとそう思うはず。
だから今、頑張れ受験生──頑張れ、私──
46.時計の針
私の時計の針は止まったまま。。
私は記憶がない。
でも彼女がいるらしい。可愛らしくて愛嬌のある女性だ。
そんな彼女は毎日会いに来て昔の話をしてくる。
初めて話した日、一緒にご飯を食べた日、デートした日、私が知らないことがたくさん。
何も思い出せない。彼女は何も思い出せていない私を見て寂しそうな顔をしていた。そんな彼女を見て私は抱き寄せていた。
彼女は泣いてしまった。思い出せない私は虚しい気持ちでいっぱいになった。
ある日、海を歩いている時、彼女のことが気になった。何をしているんだろう、どこにいるんだろう考えていると頭の中で知らない記憶が蘇る。私は体が動いていた。
彼女の元へ走っていく。どこにいるか分からないけど体が覚えている。彼女を見つけると抱き寄せていた。
「おもいだしたよ」やっと思い出せた。
彼女は笑顔で泣いてしまった。私も泣いた。
私の時計の針は動き出した。彼女とこれからも動き出そうと思う。
『時計の針』
カチッカチッ
と時計の針が進む音が部屋の中に響いている。
普段なら、生活音にかき消されてしまうその無機質なリズムが、今夜はやけに耳につく。まるで「お前は今、何を生産しているのか」と、一秒ごとに問い詰められているような気分になるから不思議だ。
デジタル全盛のこの時代に、わざわざ針のある時計を置いているのは、時間の経過を「数字」ではなく「量」として捉えたいという、私のささやかな拘りだったはずだ。しかし、こうして静まり返った部屋で対峙していると、減っていく残量をまざまざと見せつけられているようで、少しだけ息苦しくなる。
針は止まらない。私の思考が堂々巡りをしている間も、世界は容赦なく前に進んでいる。ふと、スマホの画面を点灯させてみる。音もなく切り替わるデジタルの時刻表示には、あの秒針が刻むような切迫感はない。そこにあるのは、ただ結果として提示される現在地だけだ。
私はまた視線を壁の時計に戻す。カチッカチッ。その音は、私を追い立てる警鐘なのだろうか。それとも、まだここに居てもいいのだと肯定する心臓の鼓動なのだろうか。
時間は止まらない
戻ることもない
知ってるよ
でもね
戻って欲しい
止まっていて欲しい
だって
あの時があの頃が
1番幸せだったのよ
時間は戻らない
積み重なる
あの時のことは埋もれていく
後悔しても戻れない
幸せなあの頃に住んでいたくても許されない
時計の針を止めれば
時間も止まってくれてもいいのにね
その国の名はガンダーラ
何処にあるユートピア
どうしたら行けるのか…?
教えてほしい……
inガンダーラ
ガンダーラ…
愛の国…ガンダーラ
…
ガンダーラ ゴダイゴ
時計の針が
チクタク…チクタク……。
私をとことん焦らす。
いつも通りの私で
いつも通り挑めばいい。
そう思うのは簡単で、
でもやるのは難しくて。
手汗が尋常じゃないくらい
べちょべちょで
ペンを握っていられなかった。
それでも
時間はどんどん過ぎていく。
まるでこれが
避けられない運命かのように。
今すぐにでも
この緊張感から、
分からないこの馬鹿な頭から、
逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
なんで試験って
この世に存在するんだろう。
概念自体を呪った。
とりあえず手を動かすけれど
頭が真っ白になってくる。
だって私
他の人より頑張ってないし。
勉強嫌いで
始めたのが1ヶ月前とかだし。
だって…だって……。
泣いちゃいけない。
解答用紙が汚れちゃう。
静かに目を開けると
見慣れた天井が目に入った。
次に聞こえたのは
ザーッという雨の音。
チクタク…チクタク……と
時計の針もぼんやりと。
重い身体を持ち上げ
起き上がると
少しの肌寒さを覚えた。
髪がさらさらと前に落ちてきて
鬱陶しい。
"Good Midnight!"
あと数日で試験。
私は何週間か前から
ずっとこんな悪夢を見ていた。
試験中焦って
思考が止まって
問題が解けなくなる
全然ありえる話の夢。
もう寝たくないなと思っても
体調に気を使うため
深夜2時からまた眠りにつく。
時計の針
時針と分針と秒針の3針が
12を指す時は
1日に2回ある。深夜とお昼。
しかし、
もっとも注目される時はたぶん、
新年に変わる時だろう。
歓喜と希望と夢を
3針が重なり合い
叶えてくれる瞬間だからだ。
特に秒針は左斜めから真上に行く時には、
もの凄く注目される。
焦る秒針が目に浮かぶ。
2番目はお昼の12時になった時!
やっと昼飯だからだ。
3針の中でも、時針の位置によって
また違ってくる。
例えば朝、目覚めた時に、
時針が6を指すか8を指すかで
慌てようも違うし、
10なら諦めの遅刻だ。
時針、分針、秒針と、
時計の針がそれぞれを指す数字によって
人の心が変化をする。
そんな時計の針達は楽しみながら、
時を知らせてくれている。
ありがとう❣️
あの8月の終わり。
君は最後まで無邪気に笑っていた。
ひまわりのような笑顔が今日もまた見つからなかった。
1595日。僕は君を忘れることはできなかった。
笑い声が鳴り止まない楽しそうな教室にある君の席に置かれた一輪の白い花は静かに存在していた。
その花が枯れても誰も見向きもしなかった。
あの日の夜に君の時計の針は刻むのをやめた。
僕の時計は今日も動いているのに、それが分からないんだ。
なぁ、僕は無力なままだよ。
僕は君を助けることができなくて、
アイツらは君という存在が消えたのに、
僕から君という大切な人を、
大好きな人を奪ったのに、
なんで笑っていられるんだよ。楽しそうにしてるんだよ。
5年前のあの日のことがなかったら、僕と彼女はここでまた写真を撮るって約束してたんだ。
20歳になった自分への手紙を一緒に読もうって、約束していたんだ。
なのに、なのに…。
僕だけが20歳を迎えてしまった。
写真を撮ろうって言った思い出の場所は、行けなくなってたよ。
約束したのにごめんね。
ネクタイを緩めて、僕は暗い部屋の中でくしゃくしゃになった手紙の傍で泣けなくなっていたはずの涙を流した。
あぁ、今日も僕の時計は時を刻んだんだ。
__時計の針
綴 白__