『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜空には無数の悲しい神話が閉じ込められている。
太陽が昇ると、隠れるようにひっそり消えていってしまうのも物悲しい。
星は願いを叶えるというのに、星になったものたちの涙や想いや苦しみは、いったい何処にいってしまったんだろう。
それがわからないのが切なくて、
幼い頃、夜空で燃えつき星になった、ヨダカの光を探した。
マッチ売りの少女は星になったのだと思っていたから、彼女の面影も探した。
星がながれれば、今、この世界のどこかで
誰かが死んだのだと思った。
ヨダカの星も、マッチ売りの少女も、広い夜空のどこで瞬いているのか結局わからなかったけれど、
美しいものが何かを忘れかけるような日々の終りに
ふっと顔をあげた先の星空をみて
私はいつも、懐かしい歌を思い出す。
「夜空を旅する星たちを 小さな指で数えてごらん
あなたが生まれた日に 星がまたひとつふえた」
始まった「物語」 ※呪術廻戦
登場人物
☆浜島紗菜
→呪術高専2年生、
その他原作通り
1章『はじまり』
悟「今日は新しい2年生を紹介しま〜す!」
真希「早くしろよ」
パンダ「まぁまぁ真希落ち着けって」
棘「しゃけ(そうだよ)」
悟「入ってきて〜」
紗菜「…はい」
真希「お前名前は?」
紗菜「浜島紗菜です。」
真希「浜島?!」
浜島紗菜は御三家をまとめるトップの家系
私はいつもと同じ場所でベンチに座り、星を眺めていた。
次の日もまた次のにも、、、、、、、
今日は、珍しく、先客が来ていた。それは、僕の友達のタツヤくんだ。
タツヤは、私を見て、驚いていた。
私は、その顔を無視して、隣に座った。
沈黙が続き、耐えられなくなり、その場を立ち去ろうとしたとき、
手を捕まれた。
〖星空〗
星空を眺めるのが好きだった祖父は私が学生時代
夏休みや冬休みなどの長期休みになると毎年のようにお気に入りの展望台へ私を連れ出し星空を眺めていた。
私が、幼少期の頃「あの空のキラキラしたのってなーに?」と言う質問に
祖父は、「あれはお空に穴があってそこから雨が出てくるんだよ」
などと今となっては馬鹿話のような事を
「そーなんだー!」と驚いた私の反応が面白かったらしく、毎年のように、それっぽい嘘を私に教えては驚いた反応見てご満悦の顔をしていたのを覚えている。
それから数年が経ち、社会人になって地元を離れていた私に父親から電話があった。
「祖父が、体調を崩し入院した」
私はふと、嫌な予感を感じた。
今までこれといった病気もしていなかった元気の塊のような祖父が入院した?
父親は「見舞いに来れるなら来たらいい」とだけ伝え、祖父の容態などは詳しくは話さなかった。
私は、その対応も何か引っかかるものがあり、その日の週末に祖父の入院している病院を尋ねた。
病室へ入ると祖父は居らず、両親に待合室へ連れていかれた、そして祖父は癌である事を告げられた。
薄々、何かあるのではとは思っていたが、私にとって衝撃的な事に変わりなかった。父親の話によると本人(祖父)の意向で延命治療はしないと言う話だった。
病室へ戻ると祖父が部屋のベッドに戻っていた
部屋に入るなり祖父は私を見つけ
「おお!帰ってきたのか!」と自分家にいるような大声で私に言い、思わず家族全員でシ━━━ッd((ˊ皿ˋ ;)とやってしまった、それがまた面白かったらしく高笑いをしている祖父を見て、ホントに病気してんのかこのじーさん...と思ったのは忘れもしない。
だが、そんな笑い話のような出来事も長くは続かず、それから1ヶ月後、祖父は癌で亡くなった。
それからもう何年も経つ今年、姪っ子に星が見たいと夜、外に連れ出された、たまたま天気にも恵まれ満点の星空が見える。
「お空キラキラしてて綺麗だねあのキラキラしてるのなんだか分かる?」
「お星様!」
「えー、違うよあれはお空に穴があいていて雨がでてくるところだよ?」
姪っ子は眉間にシワをよせ( ・᷄-・᷅ )
「ママー、おんちゃん変なこと言ってるよー」
心の声(じーちゃん、ひ孫には通じなかったよ)[END]
ひさびさに、ももを冷やして時間をかけてむいて、あまい匂いをした指を口に放り込んで、舌でごろっとした幸せをたしかめてからじゅっと噛みしめてみる、ひとは季節をたべるために生きていると勝手に思う
晴れの日の夜でも都会のこの街で星空と言えるほどの
星を見るのは難しい。
そんな小さく輝く星を探しながら歩く夜が
私は好きだなと思う。
でもね、私の1歩先を歩く君の背中を
みることはもっと好きなんだよ。
【星空】
やることがなくて退屈だな、と思っていた時。
ふと夜空を見上げると、無数の星が見えた。
たとえば、眠れなくて羊を一匹、二匹と数えるように。
暗い空に輝く光の粒を一つ、一つ数えるのは忙しくて、あぁ、今日は充実していたな、と思いながら眠った。
そんな思い出がある。
ふわりふわりと霞のような雲が漂っている、そっと手を伸ばせば届いてしまいそうだ。
月明りのせいだろうか、漆黒に塗り潰されているはずの空はグラデーションのように少しずつ趣が違う。
海の地平線を見つめていると地球は丸いことを実感するが、いま私が見上げているこの空も半円球であるということがわかる。きっと都会では知ることはなかっただろう、この景色。
空は落ちてくるのではないかと思うほど近くにあり、どこまでも果てしなく、そして数多に輝く光の粒達は、綺羅びやかに瞬いている。
この光達はいつから地球を見守っているのだろうか?
遥か先人達も見た星はあるのだろうか?
たしか金星あたりなら……
そんなどうでも良いことを、つらつらと考えながら、また歩き出す。
辺りから、芳しくも美味しそうな献立が浮かぶ香りが漂ってい来る。
幸せな日常を噛み締めながら、家路へ向かう足取りは自然と軽くなっていく。
『 星空 』
「心臓蘇生は希望されますか」
「いいえ…」
「いいんですか?」
「ええ、もういいんです。今のままのように寝たきりなら、生き延びても母も私も辛いだけだわ」
子供の頃の私は、母の言っていることがてんでわからなかった。入院している祖母に何かあったとき、生き延びられる方法を、母は諦めたのだ。祖母は死んでもいいということか?自分の母親なのに。そう思っていた。
人は死んだら、お星様になる。
そうして、大切な人をいつまでも見守っている…。
こんな話を、きっと一度は聞いたはずだ。
今になって、やっと分かった。
あのとき、母が祖母を無理矢理この世に引き留めなかった理由。
ベットの上なんかじゃなくて、お空で、昔のように生き生きと、私たちを見守ってて欲しかったんだね。
分かったよ、私。もうあの時の子供じゃないよ。
だから戻ってきてよ。
綺麗な星空は、あんなにも遠い。
我儘でごめん。でもね、私はお母さんに、隣にいて欲しかったんだよ。
「星空」
三題噺「星空、スマートフォン、サイコロ」
「今日はもうお開きだな」
天体写真家は雲には勝てない。誰だって知っている。
星空の美しさを追い求めてこの業界に入ったが、理想の星空というものを撮ったことがなかった。撮れるのはつまらない星空ばかり。
私はため息を付きながら山の上に作られた観測所から降り、駐車場に戻ろうとした。
「――ん」
スマホが車の前に落ちていた。私のものではない。戻って観測所の受付にでも預けるかと思った時、画面に指が触れ、待ち受けが表示される。
「――――――!」
理想の星空だった。目が離せない――――
「はぁっ! はぁっ!」
呼吸を忘れていた。脳が混乱している。いけないと思いつつもスマホを調べる。電話帳には何も記載もなくチャットアプリすら入っていない。ただ写真フォルダには2枚画像があった。
「星空の写真とサイコロの写真……」
若干の気味の悪さを覚えつつもサイコロの画像をタップする。
「……サイコロの目が変わってるような」
サムネイルをタップした時に5だったものが3に変わってる気がする。
「あれ」
画像をスワイプすると星空の画像が写っていた。しかし先程の待受の画像ではない。理想的な星空ではない。間違えるはずがない。再びスワイプする。サイコロが1になっていた。GIFファイルかなと思った時、ふと月明かりが照らし出された。晴れたらしい、上を見上げる。
――知らない空が写っていた。星座も月の位置も何もかもぐちゃぐちゃな空。月が落ちてきそうなほど近い。
逃げなきゃ―― どこへ―― 半狂乱になりながら車に乗り込みエンジンを掛ける。とにかく月から逃げたかった。
スマホが鳴る。私のものではない。助手席に放り出されたスマホが鳴っていた。何かに突き動かされるように手に取る。
「サイコロを振って!」
頭が働かない。
「急いでっ!」
ようやく先程の画像のことだと気付いた。震える指先でサイコロの画像をタップして、スマホを外に放り投げた。そのまま逃げるように車を走らせた。
しばらくしていつもの空だとようやく気付いた。あれは何だったのか、夢でも見ていたのか。分からない。ただいつものつまらない星空が少し美しく見えた。
[星空]
星空のもとで、私たちはそっと寄り添った。左頬に感じるぬくもりが、私の心をほっとさせる。
じっと見つめる視線の先で、星々は少しずつ南に動いていく。夜が更けて、空気が冷んやりと身体を包みこむのを感じた頃、二人はようやく身体を引き離した。
これからの未来を想像すると、今の平穏さが奇跡のように思える。
「明日…。」
私は気持ちを引き締めながらつぶやいた。
「いよいよだね。」
答える彼の横顔は、暗がりの中にシルエットとなって浮かんでいる。この横顔がたまらなく好きだ、と思いながら私は目を逸らした。今は時間が惜しい。
「夜が明けたら出発だね。」
私は手近な荷物をまとめた。失敗は許されないのだ。
テントの中の小物を隅に押しやり、寝袋に入って眼を閉じる。まださっきのキスの余韻で、心なしか鼓動が早い。
そっと横を見ると、彼はさっさと眠る構えのようで、アイマスクを付けているのが薄暗がりの中で見えた。アイマスク?!
(なんでやねん…。)
私は心の中で突っ込みを入れた。
もう少しロマンチックな気分でいたかったが、アイマスクで防御されたら、すごすごと引き下がるしかない。
【星空】
夜空に瞬く星々は、私たちに夢を与える輝きを持っています。
それぞれが一つ一つ輝いているけれど、全体を見るとそこには壮大なシンフォニーが広がっています。
星々の光が私たちの心を包み込み、無限の可能性を感じさせてくれます。
星空の下で、私たちは小さな存在かもしれませんが、この広大な宇宙の一部であり、誰もが輝くことができるという希望を持っています。
星空は、私たちに勇気と希望を与え、私たちの心を満たしてくれる存在です。
《星空》
お題
『星空』
「綺麗………。」
この星空の中に私の目当ての星はあるのだろうか。
芝生の上に寝そべり空に手を伸ばす。
撫でると星が動く。理科で習った。今、見えているこの星は何光年も離れていて、もしかしたらもう消滅しているかもしれないと。
それでもこんなにも綺麗に輝いている星だということに変わりは無いのだ。
「よし……!」
伸ばしていた手の、手のひらを握りしめた。星がこぼれる。どんなに暗くてもこの光と私の心は光っている。この光景は忘れない。そう頭に入れてから、私は少しだけひんやりとしたこの場所で眠りについた。
過去というのは、過ぎてみればたとえどれだけ過酷な、惨憺たる光景でさえも美化されて人々の記憶に棲みつく。そうしなければ生きる事をしなくなってしまうだろう。経験されたものに関して我々は反復できない時、私という外部とは共有化し得ない想像の中で再現され、劇場を開く。再現という語が示すのは、現実に起きたことであろうと真実でなくなる記憶を基底としたフィクションである、という事を意味する。劇場と記してみせたのは過去は喜劇あるいは悲劇に変貌させられるからである。その変貌を美化と呼ぶ。美化された記憶は虚構なのだから外部に滲出すること無く内部で完結する。
我々はこうして今を生きていく事が出来るのである。
ピダハンは星空を見ない。見るのは現在だけだ。
視界に広がる星空は、今の私には、ただの星空でしかないけれど、あの日、君と共に見上げた星空があまりにも輝いて見えたのは、どうしてだろうか。私は、星空から地面に視線を下ろし考えた。けれど、私はすぐに考えるのをやめてしまった。答えはすでに出ていることが分かっているからだ。私は、再び星空を見上げると、かつての情景を思い出し、静かに涙を流した。その涙が、あの時の星空のような輝きをもつことを、密かに願った。
一等星が、地に堕ちて静かに消えてしまったことを私は未だに認められない。
お終い
星空/
Ⅰ.
あまりに遠くへ旅をするこの船は
真珠色になるまで
気泡をたっぷり混ぜこんだ水あめみたく
空気を身にまつわらせて
先へ先へと落ちてゆくのでした
Ⅱ.
長い長いながれぼし
あとをふり返ると
わたしの過去の尾がみえる
さよなら
さようなら
別れをいいたいのに
こちらに気づきもせず
離れてくれもしない
ねばついた光の筋が、しろく……
星空を見上げる。そうすれば、地上のどんな苦しみも、どんな悲しみだって、癒やしてくれる。ぼくはそう信じていた。
行方不明になっていた、友達のお父さんが死んだ。彼の乗る船が北の海に沈んだのだ。ぼくはそれを、新聞の片隅の小さな記事で知った。
友人の家は、お父さんが行方不明になってからというもの、目に見えて生活が苦しくなっていた。友人は病気がちのお母さんに代わって、学校の合間に朝も夜も働かなくてはならなくなった。当然学校の勉強にも身が入らず、かつては誰より秀才だったことも、彼自身、忘れてしまっているようだった。彼は、いつかお父さんが帰ってくる、という微かな希望を頑なに信じた。彼の弱りきった繊細な心で、この不幸せな現実を生きていくためには、そうするしかなかったのだろう。
あの新聞をぼくの家に届けたのは友人だった。彼は朝早くから新聞配りの仕事もしていた。
だが、彼自身は父親の死を知らずにいた。彼には新聞を買うお金も、それを読む時間も無かったのだ!
ぼくは、この残酷な真実を友人に伝えることが出来なかった。苦し紛れに夜空を見上げたが、星はぼくを嘲笑うように、冷たく輝いているだけだった。
どうしようもない激情を胸にぼくは祈った。どうかあのかわいそうな友人に幸いを。彼の幸いのためならどんな犠牲をも厭わない、と。
─────
星祭りの夜、ぼくは銀河に置き去りにされ、かわりに死んだはずの彼のお父さんは、生きて家に帰った。
友人がそれを幸いと思ってくれるなら、ぼくにとってはそれが幸いだった。
(星空)
星空。
何千光年、何万光年と旅をするほうき星。
一瞬だけど美しく輝く流れ星。
永遠にも等しい光で、けれど一瞬にも思える。
星って綺麗ね……。
その時、砂のお城が壊れた。
一瞬、キラキラと輝く余韻が
広がった。
それは、何度繰り返されただろうか。
そして、その度に君は残念そうに、真空に漂う
消えたお城を探していたね。
しかし、僕は内心とても満足していたのだ。
昼から夜、夜から昼に
燃えるような
刹那の煌めきがあるから
それは、尊く、美しい‥
"星空"
今を生きる私達には、それをゆっくり見る余裕なんて無い人が多い。実際私もその一人だ。
明日に落胆し、将来に迷い悩む今に
"星空"とやらは何故あんなにも心を浄化してくれるのだろう
またいつかゆっくり星を眺める日が来るだろうか
空にある星の数を大切な人と一緒に数えたり流れ星に願い事を唱える、あの何ともない幸せな日が。
雨で星が見えなかったとしても、きっとそこに星はあるのだろうけど
それでもいつか煩わし世の中の幸せな部分に気づいて
星が綺麗に見える日が来る事を願っている。