黄桜

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視界に広がる星空は、今の私には、ただの星空でしかないけれど、あの日、君と共に見上げた星空があまりにも輝いて見えたのは、どうしてだろうか。私は、星空から地面に視線を下ろし考えた。けれど、私はすぐに考えるのをやめてしまった。答えはすでに出ていることが分かっているからだ。私は、再び星空を見上げると、かつての情景を思い出し、静かに涙を流した。その涙が、あの時の星空のような輝きをもつことを、密かに願った。

一等星が、地に堕ちて静かに消えてしまったことを私は未だに認められない。


お終い

7/6/2023, 7:18:10 AM