『星空の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 星空の下で
短歌
見えてるかエイリアンども俺達には長崎屋もユニクロもマックもあるんだぜ
創作 「星空の下で」
城の裏手にそびえる丘で、物思いにふける王の傍らに1人の男がひざまづいた。
「おまえはいつ如何なる時も、我が声を聴くことを誓うか?」
厳かな王の声に、彼は恭しく口を開く。
「誓います。私はこの命尽きるまで貴方の声に耳を傾け続け、手足となり続けましょう」
「うむ。ならばおまえに聞く。もし我が国の魔力が底をついた時おまえならばどうする?」
彼はわずかに口ごもり、そして答えた。
「主様のご裁量に従います」
「実におまえらしい答えだ。だが、我は考えた。近づく終わりを憂うよりも、新たな道を探し進むことが、今の我にできることなのではないかと」
明瞭に放たれた言葉に彼は思わず顔を上げた。
「恐れながら、もしや主様は……」
「ああ。北の高原に住まわせた科学者を、我が配下に置こうと思う」
そして王はニッカリと笑いこう続けた。
「我が望みは、科学者も魔法つかいも皆が共に生きられる世をつくることだ。この望みに、おまえはついてきてくれるだろうな」
「もちろんにございます!変化を恐れぬそのお心、私は敬服いたします」
男がそう言うと、王は未だ見ぬ先を見据えるように、夜空へ目を向けた。
「今宵の星は輝いておるな」
つられて男も視線を移す。どこまでも 澄みきった夜空を、いくつもの星が流れているのだった。
(終)
「星空の下で」
私は、彼にこう言った。
「今日は,ありがとう!楽しかったよ」とそれに彼は,「ちょっとだけ待って」
と言った。
その後車に戻ったかと思うと
星空の下で結婚指輪の蓋を開け
「結婚してください」と私に言った。
私は,嬉しくて返事が遅れてしまったが「もちろん!これからもよろしくお願いします」と言った。
私は,星空の下で告白されたことに
嬉しくてすぐ両親に伝えた。
夜空いっぱいに輝く星
数え切れないほどの星たちは
人の魂見たいに輝いてる。
溢れ行く星は
命の終わりの様に
流れ星になり
消えて行く
わたしもいつの日か
そんな星になり
やがて消えてしまうのかな?
そう、消える前に
綺麗に輝き
光放つ時
貴方は
星空の下で
わたしを見つけられる?
もし、見つけられたらね。
その時にわたしと言う名の
星を|掬《すく》って下さい。
掬えたら
わたしは貴女の
胸の中で、いつまで
輝き続けます。
めぐみより
夢の中で私は館に帰る。
「ただいま。ラムリ。」
「おかえりなさい!主様!今日は早いね!
もしかしてボクに会いに来てくれたの?」
いつも通り私の執事が出迎えてくれる。
「うん。今日は仕事早く終わったから。」
そう言って軽く私は笑う。
「あ、そうそう!主様!今日は星がめっちゃ綺麗に見える日なんですよ!」
そう言って元気に笑う彼。
「そうなんだ。」
「一緒に見ませんか?主様!」
その問いかけに私は頷く。
「やった!じゃあ行きましょ!」
彼に引っ張られながら見張り台に行き、彼と一緒に星を眺める。
「綺麗…」
そうポツリと呟いた。
「綺麗ですね。でも…主様の方が…何倍も綺麗ですよ。…なーんて…」
彼の言葉に少し戸惑いながら、ふふっと笑った。
「ありがとう。ラムリ。」
そういってまた、星を眺める。
星空の下で君とずっとこの時間を。
パチンッと電気を消して、明日のためにカーテンを開ける。
都会では見えない星たちが、ここではキラキラと楽しそうに輝いてる。
「ふふ」
柔らかい気持ちに満たされて、笑みがこぼれた。
スマホの着信音が私をよぶ。
あ、あの人だ。
優しい気持ちで画面をタップする。
「もしもし」
何度も聞いた、ずっと大好きな、声。
「ふふ。見える?」
「なにが?」
穏やかに、そうたずねてくる。
「ほーし!」
「きれいに見えるの?」
「うん、すっごく」
「いいなぁ」
きらきら、きらきら。
輝く星を見ながら、大好きな声を聞く。
「ふぅ」
「どうしたの?」
「ううん、なんでもない」
今日も生きていてくれて、ありがとうって。
そう思っていただけだよ。
街に明かりが灯る
空に幾億の星の輝き
灯る輝き
みんな生きてる
その星空の下で
今という時代の星空は、新しさや優しさ、夢見るこころの友なのだな、と思う。
時代により、文化により、人々は星空にいろいろに反応してきた。日本で陰陽師が「公務員」だった頃、星空は「気運」や「事件」のマップのように見られていたらしい。その源流は中国だったろうか。メソポタミアでは暦のスケール、ギリシア神話には星座の由来がたくさん語られている。近世の産業革命前までの大航海時代には自分の船の居る地点を測るしるべだった…まあ、カティサークみたいに足の速い船だと、計測回数は少なかったかもだが。
しかしいつの時代にも、「星空オタク」とも言うべき人々は居た。それはメソポタミアだろうが江戸だろうが現代だろうが変わらない。観測を地道に続け、いろんな可能性を考えて、生涯にわたって情熱を注ぎ喜びにきらめく人々だ。星空に魅入られている。
星、宇宙、太陽系、地球、天文学、占星学、星空が手を引いてくれる世界観は多種多様だ。星空ばかり撮影している写真家もある。子どもの描く星空の絵もきらきらしい。古い時代の天球儀とか見ると不思議にわくわくする。
GPSが「現在地の座標値」をズバリで出すのは便利だけど、道具以上でも以下でもないものだ。星を測って安心したりあるいは青ざめたりしていたいろいろな時代、生活の中に不思議があって好奇心や探究心もにょきにょきと、生き生きとしていたのだろう…と、とりとめなく思う。
星空の下で君と見たあの夏。
たくさんの星座をあれかな?これかな?と探して笑いあったことは大切な君との記憶。
ねぇ、もう5年も経っちゃったよ
私を庇って先に逝ってしまったあなた。
何度も自分を責めたくなったけど、あなたを考えるとできなかった
大切な人はいなくなっちゃうと星になるっていうけど、あなたもどこかにいるのかな。こんな都会でも見られる星になってくれたのかな
ここからは見えずとも、きっと1年に1度は会えるよね。
まるで彦星と織姫のように。
星空の下で君とまた会える日まで頑張るね。
星空の下で君と見たあの夏。
君と星座を探し合って笑いあったことはここでも覚えているよ。
もう5年も経ってしまったな。
君をおいて逝ってから5年が経った。ここから見た君はひどく落ち込んでいて悲しんでいて、見るのも辛かった。
でも、ここに来たからには君を見守ってやらないといけない。それが俺に与えられた使命なんだ。
ようやく神様が機会を与えてくれた。
大切な人はいなくなると星になるというが、まさにその通りだった。星になることができた。君は星を見ることが好きだったね。
君の住む都会から見えるかはわからないが、君がここへ来たときに会えることを待っているよ。
そのときは彦星と織姫のように。
星空の中で君と会える日まで頑張るね。
「星空の下で君との思い出」
眠れない夜は、少し外に出て空を眺める。今日は冬の澄んだ空気と、明かりの少ない新月の夜という時間がより美しい星空を作り出していた。まるで宝石を散りばめたような空に目を奪われていた私を、彼は隣で微笑みながら見つめていた。
「今日はいつも以上に星がきれいですね」
「うん…!こんなにたくさん星が見える夜は初めてかも」
寒空の下で白い息を吐きながら、私たちは他愛もない会話をしていた。快晴でよかったなぁ、都市の夜景とはまた違った良さがあるなぁ、と色々考えていた時に、ふと思いついたことを彼に聞いてみた。
「ねぇ、もし流れ星が見えたら何をお願いする?」
「お願い事ですか?俺はあまりそういうものを信じたりしないのですが…お願いするとしたらきっと貴方と同じことですよ」
「何それ、さては何も考えてないな?」
お互い冗談を言うように笑い合いながら話していると、視界の隅に夜の闇を切り裂くような光が見えた。
あっ、と言おうとする前に消えてしまい、開いた口は音を失ってしまった。しかし、今度は空に長い線を引くように流れ星が流れ、私の瞳はしっかりとそれを捉えた。
「あっ、流れ星!」
「おぉ、本当ですね」
「早くお願いしなきゃ…」
私たちは流れ星が消えてしまう前に決めていた願い事を心の中で唱えた。
((いつまでも、一緒に居られますように…))
テーマ「星空の下で」
星空の下で、私達は生きている。
星や月が私達を照らすのに、私達はその光を見向きもしない。
手元にある長方形の光を放つものばかりに気を取られ、多くを照らす光に目を向けない。
これを見てくれた人へ、お願いがある。
たまには私達を照らす光に目を向けてみてはくれないだろうか。
星辰が揃った時
僕たちは出会った
やりたいことも
やりたくないことも一緒
精神も一緒な二人は
せいしん共同体と勝手に名乗って
この星空の下を一緒に歩み始めた
お題『星空の下で』
300字小説
願はくは
「……願はくは花の下にて春死なむ……」
満開の桜の木の下に敷いたマットレスの上に寝転んで、彼がか細くなる息の下、紡ぐ。
「……更に満天の星空の下で友に看取られてとは贅沢極まりないないな……」
『友ですか……』
アンドロイドの私の言葉に彼は薄く笑った。
『それに、今、この光景があるのは全て貴方の功績です』
気候が乱れたこの星を以前のような落ち着いた状態に戻したのは。……それが満開の桜が見たいという個人的な目的の為だとしても。
彼のバイタルが段々弱くなっていく。
「……ああ……良い夜だ……」
『……そうですね』
やがて呼吸が静かに止まる。
『……おやすみなさい。貴方の功績は友の私がいつ何時までも語り継いであげますから』
お題「星空の下で」
星空の下で
「すごいな…」
思わず、感嘆の声をもらす
都会生まれ、都会育ち
こんな田舎に赴任が決まった時は
不安が大きかったし
実際風土の違いや不便さに戸惑った
だけど
残業を終えて外に出た僕を迎えたのは
空一面の満天の星空
こんな光景
テレビやゲームでしか見たことない
そしてリアルの星空は画面で見るより
何倍も綺麗だった
「ここ、星だけはほんと綺麗よね」
空を見上げて呆然としている僕に
後ろから出てきた君が声をかける
先輩かと思っていたら
実は僕よりほんのちょっとだけ先に
ここに来たのでほとんど同期らしい
「こんな田舎、もう寄るところなんてないけど
ちょっと散歩して帰ろっか」
屈託なく笑顔を見せる君に
ここに赴任してきたと心から思えるのだ
「星空の下で」
窓を開ける。夜の特有の風が入ってくる。
カーテンが揺れ、自分の髪の毛も揺れる。
目に入って少し痛かった気もしたが、痛覚などとうの昔に忘れてしまったことを思い出す。
ベッドの上に置いてあったシーツを掴み、ベールのように頭に被せる。シーツは自分の足元まであった。
ずりずりと引きずりながら空いた窓に腰掛ける。チラリと下を見て見ると、、、特に何もなかった。
今夜はとても綺麗な夜空が広がっていた。
この場にこの部屋の持ち主…もとい彼がいれば、私を外へ連れ出して一緒に眺めようと言ってくるのだろうが。
生憎、それともタイミングが良かったのかもしれない、彼がいなければ、止める者はいないから。
外へ向かって上半身を傾けると、重力に逆らうこともなく落ちていく。だが地面にぶつかることはなく、地面から2メートル程の距離でぴたりと体は止まっていた。
腰からは、蝙蝠の羽のようなものが生えていて、パタパタと動いている。
空中で体を動かし、羽を動かしながら今よりも高いところへ飛ぶ。
星空の下で、一人の吸血鬼は佇む。
言葉は無く、ただそこに在るだけの存在のようだ。
一方その頃、部屋の持ち主は困惑していた。
トイレから戻ってきたら、窓は空いてるしシーツが無かったからだ。
星空の下で
「もう、こんな時間なんだね」
2人、空を見上げる。
真っ暗な空の中、キラキラといくつもの星が瞬いている。
隣で伸びをする貴方を横目で見ながら、私の心に愛おしさがあふれた。
再び、夜空に目を向ける。
満天の星空の下で、ただひんやりとした空気を吸い込んで。
そうしていると、吸い込まれるような、身体が浮くような感覚を覚えて……
そうしたら、ギュッと手を握られた。
思わず隣の貴方を見る。
「何か今、どこかへ飛んでいきそうに見えたよ」
「そう、だね」
自分でもそう感じていた。
ふと、抱き寄せられる。
「何処にも行かないで」
耳元に寄せられた消えそうな声が、切実さを物語った。
「行かないよ」
ここにいる。貴方の側に、ずっと。
貴方が私を必要としてくれる限り。
星空の下で、私は心に誓った。
了
人は恥ずかしげもなく
哲学的に考えることがある
その中でも
夜空を見上げた時は
自分なんてちっぽけだと
再確認する
今日は曇り空でも
星は出ている
この星空の下で
わたしたちは
皆一人ぼっちだ
そして人を求めている
星空の下で
まず丸いホットケーキにバターを乗せて蜂蜜をかけて、美味しい紅茶も用意したい。
そして庭にピクニックシートを敷いて星を眺めながら、それを口にするのだ。
少しだけ、特別な気分に浸れる気がするから。
日々家
星空の下で
せっかくなので見上げて見てるけど
首はつかれるし
そもそも眼鏡かけても微妙に見えないし
何よりも寒い
けれど
夜が本当に暗かったころ
月はもちろんのこと
星空もまた
とても大切な存在だったろうね
今だってそう
星空の下で
宇宙を感じてみる(ちょっとだけ)
星が好きだ
星についている名前が好きだ
星座が好きだ
その星座たる所以を聞くのが好きだ
糠星という言葉が好きだ
きっと一生実物を目にすることはないだろうけど
その言葉に想いを馳せるのが好きだ
プラネタリウムが好きだ
作り物の星でも私は好きだ
その中でポラリスを探すのが好きだ
そのための柄杓星がそもそも見つからないけれど
私は私のポラリスをずっと探している
絶対に変わることのない道標を探している
星の下行く人間はきっとみんな迷子なんだろう
みんなポラリスが見つからないまま
「正解」よりも「感じたままに」道をいくんだろう
私だけがポラリスをまだ探している
紛れてしまう糠星なんてない空なのに
たった一つの星が いつまでも見つからない
お題:星空の下で