夢の中で私は館に帰る。
「ただいま。ラムリ。」
「おかえりなさい!主様!今日は早いね!
もしかしてボクに会いに来てくれたの?」
いつも通り私の執事が出迎えてくれる。
「うん。今日は仕事早く終わったから。」
そう言って軽く私は笑う。
「あ、そうそう!主様!今日は星がめっちゃ綺麗に見える日なんですよ!」
そう言って元気に笑う彼。
「そうなんだ。」
「一緒に見ませんか?主様!」
その問いかけに私は頷く。
「やった!じゃあ行きましょ!」
彼に引っ張られながら見張り台に行き、彼と一緒に星を眺める。
「綺麗…」
そうポツリと呟いた。
「綺麗ですね。でも…主様の方が…何倍も綺麗ですよ。…なーんて…」
彼の言葉に少し戸惑いながら、ふふっと笑った。
「ありがとう。ラムリ。」
そういってまた、星を眺める。
星空の下で君とずっとこの時間を。
4/5/2024, 12:25:53 PM