『星空の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「宮代《みやしろ》。少しいいか」
編集長である夏煉《かれん》に呼ばれ、燈里《あかり》は彼女と共に応接室へと移動した。
「宮代に会いたいという連絡が来た」
「それって……」
燈里の脳裏に繩手《なわて》という同級生の姿が浮かぶ。事情は話してはいないが何かを察しているのだろう。普段よりも険しい表情で、夏煉は燈里の目を見据え告げた。
「繩手という男だ。あれは何かが憑いているな。断ろうとも思ったが、他所で接触されるよりはここの方が安全だと判断して、仕事終わりに約束を取り付けた。北に連絡して、来るように伝えてくれ」
予想もしていない言葉に燈里は目を丸くする。
北とは冬玄のことだ。かつて小さな村で祀られていた時の呼び名であった。
そしてその名で呼ぶ夏煉もまた、冬玄と同じ存在だった。
夏煉に無言で促され、燈里は慌てて冬玄に連絡を取る。事情を説明するより早く、すぐに行くとだけ告げられ切れた電話に、燈里はただ困惑する。
「すぐ、来るそうです。それで、その……」
「ならば、北が来るまではここで仕事をしていてくれ。東を呼んでいるから問題はないだろう」
繩手について話をしようとするが、夏煉はそれだけを言って応接室を出て行ってしまう。呆然とその背を見送っていると、不意に背中に誰かが抱き着く感覚がした。
「燈里!久しぶりね。わたしが来たからには、もう安全よ」
ふわりと鼻を掠める沈丁花の香り。聞き覚えのある声に振り返ると、長い黒髪の少女がにこにこと笑いながら燈里に抱き着いていた。
「お久しぶりです。でもどうしてこちらに?」
夏煉に東と呼ばれている少女は冬玄と同じ村に祀られていた存在だった。冬玄が宮代の守り神として祀り直されたように彼女もまた他の場所で祀り直され、先日のある出来事を切っ掛けに縁ができた。
「南が燈里が危険だから今すぐ来るように言ったのよ。堕ちた憑き物に狙われているのでしょう?」
「堕ちた、憑き物?」
状況が良く理解できず、燈里は首を傾げる。それを真似するように東も首を傾げ、不思議そうに目を瞬いた。
「違うのかしら?」
「いえ、憑き物筋らしき男性には心当たりがあるのですが、堕ちた、というのは?」
「西のような澱みを感じたのですって。また南は何も説明しなかったのね」
分かりやすく頬を膨らませ、東は怒る。燈里に抱き着いたまま、仕方がないと溜息を吐いた。
あのね、と聞いた情報を説明しようと燈里を見つめた東の動きが止まる。次の瞬間には険しい表情で部屋の扉を睨みつけた。
「来る……」
警戒を露にした呟きと同時、扉がじわりと端から黒く染まり出す。光沢のない、どこまでも暗く底のない黒。息を呑む燈里に抱きつく腕を強め、しかし片手だけを離して、指先を扉に向けた。
ぶわりと風が巻き起こる。春疾風よりも強く鋭い風の刃が扉に突き刺さるが、それはすべて黒の中へと吸い込まれてしまう。
「燈里。離れないでいてね」
小さく舌打ちする東の手には、いつの間にか翁の面があった。躊躇なく面をつけると、もう一度、鋭さを増した風が扉に向けて放たれる。
びしり。扉に刻まれるいくつもの傷から、どろりとした黒が流れ落ちてくる。血のようにも、涙のようにも見えるそれから燈里は目を逸らせないでいた。
痛み、悲しみ、あるいは怒りが黒を通して染み込んでくる。食い入るように見つめる黒の奥底。
金の眼と視線が合った。
気づけば星空の下、庭先に一人佇んでいた。
月のない、暗い夜だ。風もなく、生き物の声もなく、辺りは静謐で満たされている。
――がたん。
ふと、音がした。立て付けの悪い戸を開けた時のような、そんな少しばかり乱暴な音。
気になって視線を向けた。
ちょうど屋敷から誰かが這い出てきていた。黒い面をつけた子供。同じように黒く染まった両腕を動かし、必死になって部屋から出ようとしている。
ひゅうひゅうと、か細い呼吸音が聞こえる。体を引き摺り、縁側から庭先まで転がるように降りてきた子供は、けれどもそこで体力が尽きたのか動く様子はない。
――また、すべて失敗か。
部屋の中から、低い声が聞こえた。感情を抑えてはいるものの、その声音には隠し切れない落胆や苛立ちが滲んでいる。
また意味のないことを繰り返している。手順を誤っているのだから、正しく定着するわけはないだろうに。
倒れ伏す子供に近寄った。辛うじて生きてはいるが、それも時間の問題だろう。
そっと腕を伸ばす。黒い面に手が触れる、寸前。
吹き抜けた風に乗った花びらと雪に視界を覆われ、意識は暗転する。
「燈里」
名を呼ばれ、燈里はゆっくりと目を開けた。
「冬玄」
目の前には心配そうに顔を覗き込む冬玄の姿。燈里はどこか冷静に、自分が冬玄の膝に頭を乗せソファに横たわっていることを理解した。
「燈里!目を覚ましたのね!」
燈里が目覚めたことに気づいた東が、ほっと息を吐く。
だがその表情は翁の面に隠れ、分からない。
まだ安心はできないのだろう。夢の余韻を振り切るように、燈里は一度強く目を閉じた。
「無理をするな。もう少し横になっていろ」
「大丈夫。少し夢を見ただけだから」
目を開け安心させるように燈里は微笑み、ゆっくりと体を起こす。状況を理解しようと周囲に視線を巡らせ、応接室の扉を見て眉を寄せた。
刻まれ凍りついた扉の破片が部屋の隅に申し訳程度に集められているだけで、大方の事情が察せられる。無言で二人に視線を向ければ、それぞれ仕方がなかったと口にしながらも視線を逸らした。
「まあ、あの状況だと仕方ない部分はあるだろうけど、南方《みなかた》編集長にはちゃんと説明しないと」
「大丈夫よ、燈里。南にはもう叱られたもの」
「胸を張って言うことではないな」
呆れた声がして、燈里は応接室の入口に視線を向けた。同時に、東が燈里を庇うように前に立ち塞がる。
東の肩越しに見えるのは夏煉の姿。そしてその後ろに誰かの影が僅かに見えた。
「客人を連れてきた。彼の中のモノが動けない間に話をしてしまおう」
そう言いながら夏煉は応接室に入り、机を挟んで燈里の正面に座る。
それに続けて入ってきた男性は、目に濃い隈を作りやつれた顔をしていた。
おどおどと夏煉の隣に座り、警戒を露わにする周囲に怯えながらも、男性――繩手は燈里を見て深く頭を下げた。
20260405 『星空の下で』
都会っ子が初めて天の川を見た日を覚えてる
視野が捉えきれないほど大きく、
木々の隙間を縫って目に届く輝きは、降ってきそうなくらいに眩しかったのを覚えてる
都会っ子が初めて流れ星を見た日を覚えてる
視界の左端をしんと通り過ぎ、
目に映った0.1秒の光は、本当にたったの0.1秒だったのを覚えてる
これはどんな高画質な映画でも、どんなに炯々とした熱弁でも、
伝えようとした意思に好感を覚えることしかできない
そんな竒跡の体験いっぱいに人生を送りたい
「星空の下で」
思う事がある
僕らはみんな流れ星だ
いつまでも輝いていける
ただ駆け抜けていくだけの
星にはならないようにしよう
誰かの勇気になれる
自分の強さを創れる
星になろう
星空の下でふと上を見上げると
癒やされる、心が洗われる 言表じゃ表現できないほどその感情は大きい
悩んだりしてても、前に進める、きっと解決する
そう感じることができるんだ…
直ぐには大きく変わらなくとも「何かに繋がる」ことができる、そう包み込んでくれてるって気がする 支えられてるというか…
子供の頃に比べると何かを感動する気持ち、薄れてきたかもしれないけど、そういう気持ち、心の中に入れておきたい
サヤ
せり出した丘の下には、深淵たる森が広がっていた。
豊かな水源と全てを受け入れる土壌。
1日の気温差は激しいが適度な雨量が季節ごとにもたらされる。
特徴といえば、眼下に広がる深い湖だった。
今は風も途切れ、星々さえも映す水鏡となっている。
「みんな寝た?」
男性の声に、湖の守護者の少女が振り返る。
豊かな栗色の髪に大きめのロングドレスは少し土に汚れていた。
「うん、さっき」
「そうか、良かった。疲れてたんだろうな」
男性は、近くの小屋で仕事に追われていて一段落したようだ。
仲間たちはみんな旅疲れもあってあっという間に寝てしまった。皆子供だった。自分たちだって20歳にすら満たないけれど年長者の自覚はあった。
「長い旅だったね」
「そうね…」
旅の終わりにこの2人は、とある部族の結束のために仮の結婚までしてしまった。
「いい森だ」
「うん」
この湖を守るために、守護者の少女はここから離れることはまかり通らない。ここで生きていくのだ。
「お仕事お疲れ様でした」
「いいや」
そこまで言って、いやによそよそしいなと男の眉が上がる。
「私はここで生きていく。現世にも戻らない」
元が中学生だった彼女の決意は、余りに大きすぎる。
「貴方のお仕事は私が引き継ぎます」
男性が驚いて目を見張る。
「なんで」
「ここは私が守ります。私がこの湖の主で、この湖の守り人だから」
重荷に思われたくない。明日の朝、影も形も消えて居なくなっててもいいぐらいに本来は無関係なんだもの。
もしこれが、拒絶の言葉なら男性は素直に身を引いただろう。
初めは仲間だった。だけど旅をしていく中で特別に感じたこともある。
「ならオレを雇ってくれないか。…この森の守護者に。ここは貴重な場所だ。いつ別の勢力に見つけられてもおかしくはない」
「雇う…って、警備員みたいな? 守護者になりたいの?」
「いや、あの」
少女から不思議な言葉が出た。
あまり聞き覚えのない単語…いや、そんなことはどうでもいいんだ。そういうのじゃなくてな? と、男は悔しそうに髪を掻きむしる。
何か言いあぐねていると思ったけれど、少女はよく分からない。
知らないふりをしたかった。
「気負わせたくないの。どうか、忘れて」
あの時の、偽物の結婚式が眩しくて悲しい。
少女がまつ毛を伏せたとき、そよと優しい風が吹いた。湖も揺れて星々や月も揺らいだ事だろう。
「忘れられるわけが無いだろう」
がっと男の大きな手が、少女の肩に食い込む。優しい扱いではない。
その瞬間に、少しだけ怯えるかのように硬直した娘の体を、掻き抱く腕があった。
星々だけが静かに幼すぎる2人の告白を見ていた。
「星空の下で」
翌日、仲間たち全員にこの「こっ恥ずかしい大告白」をとっくに知られていることになるのだが知る由もない。
皆、耳だけはとてもいいのだ…。
僕は君の人生にいない方がいい。
時々そう思うんだよ。
それでも手放せなくて
見上げる空には届かない星しかなくて
僕はずっとここから動けないんだ。
《星空の下で》
こんな夢を見た。散歩をしようと思いつき、夜中に外へ出かけた。昼は暖かくなってきたが、夜はまだまだ冷え込む。上着を着て来て良かった。ぼんやりとした街灯の明かりを頼りに歩く。寝静まった住宅街を一人歩いていると、私だけが誰もいない世界に残された気がしてくる。
「…ちょっと、ありきたり過ぎる表現か」
そうだ、今日は天気がいいから空でも見てみるか。上を見上げると、やはり星空が広がっていた。大人になると空を見上げることが減るため、久しぶりの星空は綺麗だった。夢中で眺めながら、歩いていると誰かとぶつかった。
「あっ、すいません。怪我はないですか?」
声をかけるが、返事が返ってこない。もしかして私の体格差で、突き飛ばしてしまっただろうか。誰かの方に目を向けると、額を抑え目を輝かせた女性がいた。
「あの…もしかして、貴方が運命の人ですか?」
「…は?」
「いえ、間違いありません!星たちがそう言っていましたし!見つけました、スピカの伴侶!どうか、スピカと共に宇宙へ参りましょう!」
「はい!?」
自分をスピカと名乗る女性は私の手をきつく握り、顔を近づけた。バサリと明るく輝く橙色の髪が私の周りに落ち、彼女の顔がよく見えるようになった。陶器のような白くツルツルした肌に、小さなピンク色の唇と夜空のような群青色の瞳がキラキラと輝いている。
「ちょ、ちょっと待って!私、何のことだか分からないんだけど」
彼女に迫られしどろもどろになりながら、私は彼女を押しのけた。
「あ!そうでした!スピカったら、先走っちゃってすみません!」
彼女は慌てて距離を取り、誤魔化すように笑った。もしかして、この人変質者か何かじゃないのか。
「ちゃんと説明しますね!えーと…」
彼女は上着から手帳を取り出すと、ページをめくり出した。
「あ、あったあった!じゃあ、読み上げますね」
彼女が読み上げた内容は長かったので要約する。今日は星が一番きれいに見える夜で、そこで会った異性が彼女の伴侶になる。それと、拒否権はないらしい…。
「そういうことなので、一緒に行きましょう!」
「今から行くの?だったら、いろいろ準備しないと」
「いえ、身一つで大丈夫です!スピカが宇宙まで貴方を抱えていきます!貴方はスピカの伴侶なので、怪我なんかさせません!」
ふんふんと鼻息荒く、彼女は細い腕を曲げ力こぶを作るような真似をした。全く力こぶは出来ていなかったが。
「宇宙って空気が無いんじゃ…」
「大丈夫です!スピカとキスすれば、空気が無くても平気になりますよ!」
無邪気にとんでもないことを言われて慌てる。
「キス!?そんな、今日初めて会ったばかりなのに。心の準備が…」
赤面し慌てる私を見て、彼女はクスクスと笑った。
「スピカの伴侶は初心なんですね!可愛いです!」
笑われて、いい気分になるわけがない。少しムッとして、彼女から目を逸らす。すると、すぐそばの空気が動く気配がする。いつの間にか目の前に彼女の顔が迫り、唇に柔らかいものが当たった。
「えへへ…スピカのファーストキスです!」
キスされたのだと理解し、私は体中の血液が顔に集まるのを感じた。何か文句の一つでも言ってやりたかったが、パクパクと口が動くだけで言葉は出なかった。
「さ、行きましょう!早くスピカの両親に貴方を紹介したいので!」
彼女は羞恥でまだ動けない私をひょいと抱えると、ふわりと浮き始めた。それからすぐに急上昇し、あっという間に成層圏の外へ出た。
「本当に息ができる…」
「スピカは嘘なんかつきませんよ!あ、でもスピカから離れないでくださいね!落ちちゃいますから!もちろん貴方を離す気なんかありませんけど!」
「スピカ」
彼女の名前を呼ぶと、彼女はパアッと目を輝かせた。
「はい!何でしょう、スピカの伴侶!」
「挨拶に行く前に星を見て回りたいんだ。私は地球から出たことないから、いろいろ見たいな」
「良いですよ!貴方の頼みなら、どこへでも一緒に行きましょう!」
彼女はスピードを上げ、宇宙の奥へと飛んでいく。星空の下での出会いから、こんなことになるなんて。彼女の腕の中で、私はすごい速さで消えていく星を眺めた。
【好きだよ】
「好きだよ」
この言葉がこんなに悲しかったのは、初めてだった。
叶わない恋だと分かっていたからだろうか。
「僕も、そのゲーム」
そう誤魔化すように言葉を続けて、ふっと口角を上げる。
担任が2個下の学年だったのが悔しい、
せっかく担任になれるなら私たちが良かった、
ホームに降りる頃にはすっかり日が落ちていた。予報通り雨はやんで、どこまでも曇り空が続く。
改札を抜けてから、手に持ったままの折りたたみ傘を一度開いて畳み直した。湿気を吸ってしなびたキャベツのようになった布地に均等に折り目を施してスナップを留める。季節の変わり目なのだからある程度降るのは仕方ないとしても、去年こんなに降っただろうか。君とであって出掛けた同じ季節に、雨に降られた記憶はなかった。
たった一年。
君とであってまた離れるのに費やされた短いとは言えない歳月。いろんなことがありすぎて、今までと同じ呼び名ではとても釣り合いが取れなかった。
雲が風に流されていく。切れ間に小さな光が瞬く。一番星を探しながら手を繋いだ同じ道で。
厚い灰色のにあの日見た夜空を思う。シャラシャラと星の鳴る音が、はぐれてなお私に告げる。
君を知るための孤独なのだと。
『星空の下で』
祈りが遠ざかって、感傷になっても
愛してもいいんだよ、そうやって笑った。
愛情が怖くても、逃げたりはしないで、
救いなんてきっと、どこにでもあるから。
星を眺めて、いつか冷たくなったら。
星を眺めて、許されなくて良いから。
星を眺めて、愛されなくて良いから。
星を眺めて、暖かさを思い出して。
空想を重ねて、気狂いになっても、
逃げてもいいんだよ、そうやって笑った。
許されなくても、さよならはしないで、
救いなんてきっと、どこにでもあるから。
星を眺めて、間違えたままで良いから。
星を眺めて、空を見失っても。
星を眺めて、なくした物を数えて。
星を眺めて、どうか思い出して。
#星空の下で
一面綺麗な星空
あなたと一緒に見たかったなぁ…
場所は違ってもずっと繋がってるよね
「星空の下で」
う〜わ、星すげぇキレ〜……
……なんて、ちょっと呑気すぎか? いやいや、呑気なのは俺の長所だろ。楽天家、享楽主義、なんとかなる精神! あと本当になんとかなる強運!
ただちょっと……今日は寒すぎるかも。まさか今日家に帰れなくなるとは思わなかったから、生憎ものすごく軽装備だし。元々服なんてそんなに持ってないのに、尚軽装備。もう既に、満天の星空で綺麗だなというよりも、寒空よ勘弁してくれという方が近い。
どうしよう、誰かのとこに押しかけようかな。でも門前払いが目に見えてるな。ダメ元で行くだけ行ってみる? 「家の前にコワい人たちがいたから入るの諦めました」なんて言ったら呆れられそうだけど。呆れられるのは別にいいんだけど、お情けももらえなさそうなのがちょっとな。
ま、いいや、なんとかなるだろ。とりあえず、雨風しのげるところだけ探すか。屋根と壁さえあれば、この際なんでもいいし。一晩くらい大丈夫に決まってる。明日のことは、また明日考えよう。
ちょっと、いやかなり寒いけど、たまには星空とも一晩ご一緒してやるよ。
お題:星空の下で
星空を仰ぎ観つつ君を想う切なさ混じり温もるひととき
#星空の下で
屋根の上に登り星空の下で
明日の平和を願う
明日こそ
お父さんとお母さんがケンカしませんように
4/5『星空の下で』
星空の下で
わたしたちは いきている
笑ったり 泣いたり
怒ったり 喜んだり
いろんなことを 経験しながら
わたしたちは いきている
星たちは
わたしたちから
ずっと みえているわけではないけれど
星たちは
わたしたちを
ずっと ずっと見まもってくれている
星空の下で
…試しにもう一つ書いてからでもいいですか?
(遅刻します、大作フラグとかじゃないです)
スペース確保m(__)m
まだ俺が随分小さくて、何かを考える能が無かった頃。
馬鹿で愚かだった俺を隠れ家にするように、何匹か動物が寄ってきた。
そいつに餌をやるがてら地面に転がっていると、少しずつ、本当にゴミに取り込まれていっている。
ほんの数ミリずつ自分の体を飲み込む蔦は、恐ろしくも美しく、綺麗だ。
そんなある日のこと。
俺は突然家から連れ出され、久々に車に乗せられた。
長いこと寝るしか無かった時間が、流れる景色と一緒に移り変わっていく。
どこへ連れて行かれるのかと思えば、到着したのはどこか分からない広い市場だった。
こっちだと手を引かれ、大人しくついていく。
外はもう夜になったらしく、煌々と光る月と星々が地上を薄っすら照らしていた。
幼い弟は馬鹿なもので、母が俺の手を見知らぬ男に引き渡して帰ろうとするのを泣いて引き止めた。
初めは出来のいい弟だけを連れ帰るつもりだったのだろう母の手に、少しずつ苛立ちが募っていく。
月明かりが陰った僅かな隙をついて、僕たちは市場を飛び出した。
大人の目では到底見えない狭い隙間に入り込んで、2人して口元をぎゅっと押さえて息を殺す。
しばらくは男達の野太い怒声と母の甲高い絶叫が響いていたが、やがてはそれを離れていく。
かつかつと苛立った様子のヒールの音が離れていって、ようやく俺と弟は詰めていた息を吐いた。
そんな光景を、チカチカと喧しく瞬く星空だけが見下ろしている。
指先を飲み込もうと絡みついていた蔦も、生きたまま死んだような俺の体を隠れ家にしていた小動物も、もう見当たらない。
冷たく、寒く、ふたりぼっちの星空の下。
あまりに唐突で、あまりにだだっ広い初めての自由を与えられたって、俺は怯えるしかできなくて、隣にいた弟の方が余程、自由に慣れていた。
テーマ:星空の下で
"星空の下で"
寝転んだ何も敷かないアスファルト
母と探した放射点たち
"それでいい"
一人でもひとりになりたい道すがら
練習してもサボれない性
星空の下で
何がしたいだろう
焚き火?キャンプ?天体観測?
高校生の頃、科学部だった
漫画の影響で、天体観測がしてみたかったの