星が溢れる』の作文集

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星が溢れる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/16/2026, 8:59:29 AM

「星が溢れる」
むそオリ|三国パロ|無←劉|切ない


眠れない夜。
寝台の帳を開けて、足を降ろした。

屋敷の外まで歩みを進めると、ひんやりとした夜風が劉備の長い髪を撫でていく。

気持ちの良い風だ。

星が瞬く空に向かって、両手を高く突き上げる。
ぐーっと大きな伸びをすると、視界の端に橙の揺らめきが映った。

目をこらすと、焚き火の灯りの中に一人の人影が見える。

こんな夜更けに、何者だろうか。

無闇に近づくのは危険かもしれないが、なんだか呼ばれているような気がして、無意識にその人影に向かって歩いていた。

少しずつ橙の灯りにその輪郭が映し出されていく。

背中を樹幹に預け、片膝を曲げて座っている人物は、目を閉じたまま瞑想をしているのか眠っているのかよく分からない。

そのすぐ隣に並ぶように、劉備も腰を下ろした。

「......無名」

独り言のように呟くと、その瞼が伏せ目がちに開かれた。

「やはり、起きていたな」

澄んだ暁天の瞳がこちらを捉える。
劉備が笑いかけると、無名は目を丸くして驚いたような表情を見せた。

「劉備......髪を結っていないのか」

無名に指摘されて初めて気がついた。
髪を下ろした状態で、しかも中衣一枚だ。

胸の辺りまではだけた自身の衣が目に留まる。

「あ......はは、すまない。おおよそ人前に出る格好ではなかったな」

顔が熱い。
少しでも体裁を整えようと乱れを直そうとする。

「気にしなくていい」

劉備の動揺を見ていた無名の表情がふっと緩んだ。

無名はおもむろに黒い袍を脱ぎ、それで劉備の身体を包み込むように覆った。

「......!」

袍に残る温もりに、まるで抱きしめられているかのようだ。

「む、無名!こんな...おれは大丈夫だ!」

「着ていてくれ劉備」

突き返そうとしても、再び包まれてしまう。

「貴方は綺麗だ。......他の人に見せたくない」

そして、まんまと丸め込まれてしまった。
まったく...どの口が言っているのだろうか。

「......ありが...とう...」

黒の中衣姿になった無名が満足そうに頷く。

普段は華奢に見えるが、こうして見ると意外と筋肉質な体つきをしているんだな。

こんな筋肉美と整った顔立ちを晒しておいて...
綺麗なのはそっちじゃないか。

美しさに見蕩れていると、無名は焚き火の炎を見つめながら口を開いた。

「炎を見ていると......何か思い出せそうなんだ」

パチパチとした火の粉の音が響く。

無名から過去の話を持ち出してくるのは珍しい。

「おお、そうか!記憶が戻りそうなのか?」

「いや...ハッキリとは......。ただ、大切なことを忘れている気がする」

ドクンと、鼓動が早くなるのを感じた。

「大切なこと...か」

失っていた記憶が戻るのは喜ばしいことなのだが。
それを思い出すことで、果たして無名の心にどれだけの影響を与えるのだろうか。
もし思い出したくない記憶なのだとしたら...?

それ以上思い出して欲しくないと思ってしまうのは、無名のためなのか。それとも......

「大切な人に、会わなきゃいけない」

......ああ、なるほど。

「大切な誰かが、いたのだな」

おれは、無名がここから去ってしまうことを恐れているのか。

「何度も、いつかの幻覚を見ている。でも、名前も、どこで何をしているのかも思い出せない」

無名は炎を見つめたまま、苦悩の表情を浮かべている。

その姿を見て
ああ、まだ大丈夫だ
と安心してしまった。

おれは......最低だ。

「無理に思い出さない方がいい。大切な記憶なら、きっと時が来たら思い出せるだろう」

「......そう、だろうか」

「ああ」

それでも、まだ繋ぎ止めておけるなら......

劉備は無名に優しく微笑みかけた。

「何も心配はいらない。おまえの居場所はここにあるのだからな」

長い灰茶色の髪が揺れる。

視線をこちらに向けた無名の表情は柔らかくなり、安心したように笑った。

「......感謝する」

最初から、分かっている。

おまえの還るべき場所は、ここじゃない。

ただ、今だけは......
この鳥籠の中で愛でることを許して欲しい。

劉備は真っ暗な空を見上げた。


無数に輝く星々が、
おれを嘲笑っているような気がした。

3/16/2026, 8:53:54 AM

「星が溢れる」
私は今日も生きている
死にたがりな私は
いつも通りの今日を生きる
今日も森へ行く
そこでは星が当たり前のように溢れている
また生きてみよう
明日に希望が無くても

3/16/2026, 8:48:10 AM

お題:星が溢れる

星。夜にピカピカ輝く星。それを見れるかは天候次第。その星にも多くの種類がある。自分自身で光ることができる恒星、自分では光らず、太陽などの恒星の光を反射して輝く星、惑星。地球の周りをクルクル廻るような衛星。個数で数えたら数え切れない程の星たち。

中でもこれは流れ星に夢見た少女のお話。

ある少女は言った。その少女は3歳になったばかりだ。好奇心が旺盛で無邪気。よくいる''ふつう''の女の子。でもそれは少し前のお話。今は病臥し、1日のほとんどを寝台で過ごしている。しかし性格はこれっぽっちも変わらなかった。外を見ては、「あれはなんのとり?」「あのおはなはなに?」と親は当然のこと、医師や看護師にも聞いていた。彼女はいつも元気だった。しかしそう上手くはいかなかった。病気は刻一刻と悪化していく。治療をしているものの悪化。両親も何となくだが、終わりが近づいていることは薄々気づいていた。しかし2,3週間後、治療が功をそうしたのか病症は改善してきていた。不思議なことに。両親が見舞いに来ている時少女は言った。「きょうまではね、おほしさまがくれたんだよ」2人はよく言っている意味が分からず「良かったね、じゃあ今度お返ししなきゃね」と返した。
そしてその夜。いや朝だっただろうか。病院から1本の電話が入った。内容はあまり覚えていなかったがお別れを。みたいな内容だった。私たちは信じられなかった。あんなにも改善してたじゃないか。あんなに楽しそうに昨日話をしたじゃないか。わけがわからなかった。しかしそんな場合ではない。と早く向かわねば。と急いで病院に向かった。
幸いなことに病院までは歩いて行ける距離だったので走って行くことにした。すごく怖かった。でも走るしかない。と、会いたい。という気持ちを胸に全力で走った。何とか病院までたどり着いた。そこで看護師の方が出迎えてくれた。こっちです!急いで案内してくれた。
急いで扉を開けると娘と目が合った。第一声娘は言った。まま、ありがとう


「ままわたしによく、『流れ星が流れている間に3回願い事を言えたら叶う。』っていってたよね、?ほんとだったよ!」「こんどは わたしがみんなのおねがい を かなえなきゃ。」


2026/03/16 17:48

3/16/2026, 8:36:31 AM

夜、森の中をどんどんと奥に歩いていく。黒い木々の間から見える空は、無数の星がきらめいている。普段は、ちっとも気づいてなかったけれど、こんなにもたくさんの星があったのだ。

 どんどん小道を突き進んでいく。枯葉や木の香りに包まれて、どのくらい歩いただろうか。突然、ぱぁーっと視界がひらけた。

 空が大きくはっきりと見える。たくさんの星がきらきらとまたたいて、少しくらくらした。それでも見ていると、星がふるふる揺れて、ぶわっと溢れ出した。そして、光の筋を残しながら一つ、また一つと落ちてきた。

 その時初めて、目から、ぽろぽろ、ぽろぽろと涙がこぼれていることに気づいた。


「星が溢れる」

3/16/2026, 8:33:03 AM

満天の夜空の星が滲むのは花粉のせい泣いてなんかない

#星が溢れる

3/16/2026, 8:32:14 AM

星が溢れるー☆ー☆ー☆✨
私は、深夜のFMラジオが楽しみなの。
パーソナリティーさんは、イケボのお兄さん、戸塚さんっていうの。甘くて優しい、夜の案内人。零時🕛️✨音楽も私好みの音楽なんだよ。
私は、ソレの時間までに、課題、お風呂、歯みがきを全部、クリアするの。
夏音ちゃんも陽葵ちゃんも、このラジオのリスナーさん。高橋くんは、分かんないけれども、木田君は、ピアノのレッスンや学校の課題や勉強で精一杯みたいです。私は想先生やお母さんに、しっかりと怒られました😓明日に響かない程度なら。なるべく、早く寝ますね😪💤💤
零時だ🕛️✨
戸塚さんのラジオがはじまった。
『栞の間に』と、コーナーだった。
パーソナリティーさんは、夢みたいな素敵な時間をお届け日します。眠るまでのおともに、してもらえれば幸いです⭐️✨眠く為ったら寝てもいいよ。⭐️✨』
戸塚さんは、マジ天才だよ。こないだは、この声に、誘うように舞踏会に
行ったんだよね。不思議…だった。
『さてさて、次のお便りは、ペンネーム、夏音さんからです。ハガキ読ませてもらいますね。』一語一句丁寧だた。え?!夏お便りちゃん??😅
ふふふと、戸塚さんは、笑い明るい弾んだ声立った。『パーソナリティーさん、こんばんは。何時も素敵な放送をありがとうございます😊友達は、パーソナリティーさんのファンです。その友達は、あんずと、言います。』えー!!やっぱり、夏音ちゃん…💦
ドキドキ💝
【その友達のあんずが、不思議な体験をしたんです!聞いて下さい!お城の舞踏会で3人の王子さまにダンスを誘われ て、最後に額にキスまで。』
目覚めたら、おでこにキスマーク💋ウソみたいな話しです。』
うわ、ヤバイ、恥ずかしいよ。
戸塚さんは『ハハハ、すごいすごい、あんずちゃん、ロマンチックな夢じゃないですか??(空からと笑っていた、)フランシス、トーパズ、ガーネット、それぞれの王子の名前キラキラしているし、額のキスマークは💄、夢の証ですよ。絶対に!』戸塚さんほ優しく私を肯定してくれた。🥺
『それから、あんずちゃんに、元気が出るようなメッセージと秦基博さんのアイを、私は、リクエストしたいんです。よろしくお願い致します。』
『ok!あんずちゃん、聞いていますか?いつラジオ聞いてくれてありがとうね。俯かないでね。瞳を閉じたら、何時だって三人の王子さまに出会えるよ。元気だしてね。
じゃあ、ぼくから、のホワイトデーです。チュ』
え?!何何??(@_@)
夏音ちゃん、あんずちゃん、二人とも仲よくね。
ーーでは、リクエストで、秦基博さんの秦基博さんの『アイ』と、もう一つリクエストで、え~と、天月さんの『君が僕の心に魔法をかけた
。』2曲、続けてどうぞ。』Happy white Day🍀✨
終わり

3/16/2026, 8:29:11 AM

『星が溢れる』

いつもありがとうございます。
今日もスペースのみです💦

3/16/2026, 8:14:47 AM

[星が溢れる]
空は私の心と似てる。
そして星は私の中にあるもので言う「気持ち」
私が元気な時、嬉しい事があった時。空は晴れ
辛い時、悲しい時、消えたい時。 空は曇り
夜空に浮かぶ星はなぜあんなにもキレイで美しいのだろう
川沿いで草むらに寝転がり、星を眺めているときは不思議と穏やかで怒りなどの負の感情は湧いてこない。いい事だ
私が恋をして好きな気持ちが心の中に溜まりに溜まった時、
空を見あげたら星が溢れてた。空は星を溜め込まずに解き放っている。そんな溢れる星を見て、私も好きが溢れた。
好きが溢れるのと星が溢れる事には1つ共通点がある。
どちらも、最期には美しく輝く。
恋は実っても実らなくても1つ1つ全てが美しい。
溢れている星もまた美しい。
そして星はどこまでも寄り添ってくれる
私が失恋した時だって星は何も言わずに、全て受け入れてくれたしね。
そのたくさんの光が、私を明日へと導いてくれた。

3/16/2026, 8:14:21 AM

1

僕は才能に嫉妬した。
そして、その才能を馬鹿にした。


小学生の時、舞台を見に行った。
わざわざ足を運ばずとも、テレビで見ればいいだろと乗り気じゃなかった。
舞台が始まると、飛び込んでくる世界観に圧倒された。
自分が舞台の一員であるような感覚。
鬼気迫る表情と声色、柔らかく花が散るような優雅さ、
そして観客の熱気。
気づけば僕の目は釘付けになっていた。

それから早5年高校生になった俺は、普通の高校生活を送っていた。
用意して学校に行って飯を食って、帰るそれだけの日々。
退屈なのは言うまでもない。

そしてある日、お前と出会った。
「風見 奏です。」
そう挨拶したのは先日芸能界を引退するとネットニュースになっていた。子役生まれの俳優だった。
女子だけでなく男子も興味津々に話を聞こうと列をなしていた。
風見は、薄ら寒い笑みを貼り付けながら対応をしていた。
「早瀬!今日お前日直やろ?風見くんのこと案内したってや」
「なんで、、」
「部活も入っとらんし、どうせ暇しとるやろ、」

「はー、、」
結局断りきれず引き受けてしまった。く
早く帰りたいのに。
「早瀬くんって言ったかな?よろしくね」
風見はまた薄ら寒い微笑みを浮かべる。
「、、下手くそ」
「へー、やっぱり分かる人には分かっちゃうもんなんだね」
突然の暴言に怒る様子もなく風見は淡白に答えた。
「大抵の人は騙されてくれるんだけど、もしかして早瀬ってなんかかじってた?」
「、、、なんも」
「なんもかー、、、ねぇ、ちょっと付き合ってよ」
「は?」

俺は風見に引かれ気づけば屋上に来ていた。

3/16/2026, 8:08:25 AM

眺むれば星が溢れる花吹雪



2026/3/14

安らかな瞳にも似た春の海

3/16/2026, 7:48:55 AM

雨の音で目が覚めた。
 見慣れた天井に水面のような模様が揺れる。薄暗い静けさに規則正しい呼吸が満ちる。

 ずれた毛布を肩に被せて、安らかに閉じられた瞳を見下ろす。瞬きしてる間に消えてしまったらどうしようなんて、馬鹿なことを考える。傍にこうしていられるなんて、まだ夢の中みたいで。

 起きてほしいけど起こしたくない。見つめられたいけど見られたくない。そう思ったら瞳が開いた。二三度瞬いてから、掠れた響きの「おはよう」が降る。私の隣に星が溢れる。

『安らかな瞳』『星が溢れる』

3/16/2026, 7:47:09 AM

「皆んなより暗い私なんて大嫌い」
1人で愚痴のような言葉を溢す。
辺りには私と同じように、しかし私よりもキラキラと輝く星たちが居る。

その言葉が聞こえたのだろう、いつも隣で輝くキミが私に声を掛ける。
「貴方が居るから僕たちは星座で居られるんだ。貴方が居るから物語が作られるんだよ」
でもその星座は私みたいな弱い光が居なくても……
そう口にする前に貴方は続けて話す。
「明るさなんて関係無い。僕は貴方と一緒に居る今の星座が、物語が大好きなんだ」

ずるいよ。

「私もキミと創る物語が…」
想いが夜空に溢れだす。


                〜星が溢れる〜

3/16/2026, 7:29:43 AM

もう少し早ければ、早く気づけたなら未来は変わっていたのだろうか。
もし、戻れるなら俺は君を突き放してでも守るのに。

願いと共に星が溢れる。
君を失ったあの日から、消えたはずの星が、、。



波の音と潮の香り、、、懐かしい。
燦々と降り注ぐこの暑さも今は心地よくさえ感じる。
「おーい、そこで何してるの?」
聞き慣れた声と軽やかな足音。
間違えるはずがない。
「、、、ゆき」
夏に似合わない溶けてしまいそうな白い肌に、海風によって煽られる白いワンピース。
そして麦わら帽子と少しムッとする君。
「まーた、こんなとこで寝て!熱中症になっても知らないんだからね!」
「、、、悪かったよ」
「げ、何も泣くことないじゃない!反省してるのわ分かったから!」
「?」
ゆきが、何を言っているのか分からなかったが、砂に落ちる雫に自分が泣いているのだと気付かされる。
「わ、私も言いすたわ。悪かったわよ」
「はっ、はは」
怒ったり焦ったり落ち込んだり色々な表情の君が見れて嬉しい。
「ごめん、悲しい夢を見てたんだ。ゆきのせいで泣いたんじゃないよ」
そういうと君は安堵し表情を和らげて見せた。
変わらないな、昔も今も。
優しい所も、正義感が強い所も、打たれ弱い所も。
全てが愛おしい。
でも、だからこそ、今世では彼女を突き放さなくてはいけない。
万が一にも僕の妻になんてならないように。



目を閉じればすぐにでも蘇ってくる。
あの日の光景。
いつも通り帰った家に血だらけで横たわるゆきの姿。
そしてそれを前に呆然と立ち尽くす僕の親友の姿。
「ゆ、、き?」
それを見てからの記憶は曖昧で、気づけばサイレンの音と、血まみれになった自分。
そして白い布をかけられたゆきの姿。

ゆきがいなくなってから、今までどう生きてきたのか、自分がどんな人だったのかそれすら思い出せなくなるような色のない日々を送った。

「、、、ゆきさんが亡くなってから2週間未だ犯人を捕まえられておりません」
「、、、そうですか」
犯人は知人だったため情報提供は惜しまなかった。
役に立つのならばと同じ質問も何十回何百回と説明した。
しかし一向に犯人が捕まることはなかった。
「あの、こんな時に失礼だと思いますが、はるさんちゃんと食べられてます?」
「、、え?」
事情聴取に協力して警察署をでて帰路に着く。
そこで老舗のコロッケ屋の定員に声をかけられた。
「どんどん痩せていくはるさんが心配で、、」
「大丈夫ですよ、ご心配おかけしてすいません。」
では、失礼します。
そう言うと定員はもどかしそうに俺を見送った。

足が重い。
やはり定員が言った通りまともに食べられない日が続いているからか体力が無くなっていくのを感じる。
やっとの思いで家までたどり着くが、どうやらいつもと様子が違う。
家の鍵は空いており、家の電気は着いている。
帰ると連絡をするとゆきはいつもこうして俺を待ってくれていたな。
「、、、ゆき?いるのか?」
「、、、」
「、、なんてな。」
きっと電気も鍵も俺が忘れて出たに違いない。
早く休もう。
「!?」
「、、久しぶりだな」
目の前には親友榊の姿があった。
あの日と同じように黒いジャケットを着てフードを深く被っている。
「、、おまぇえ!」
自分からこれだけの怒声が出るものなのだと驚いた。
そして、俺は気づけば榊に覆いかぶさっていた。
「ふざけるななんで、なんでゆきを、、!!!」
「お、お前のせいだ、全部お前のせいなんだ!
俺がゆきちゃんと結婚して幸せになるはずだったんだ。なのにゆきちゃんはお前を選んだ。俺のものにならないゆきちゃんなんていらない。」
「は!?そんな事のためにゆきを殺したのか!??」
「お前さえいなければゆきちゃんは俺のものになっていたはずなんだ。お前さえいなければ」
頑なに繰り返すお前のせいと言う言葉。
それは言われずとも俺が1番わかっている。
俺がもっと早く帰っていれば、もっと注意深く日頃から気をつけていれば、そんな後悔が次々と浮かんでくる。

榊はしばらく身悶えしていたが、ピタリと動きを止めた。
「はは、は、はははははははは」
「、、、何がおかしい」
「知ってたか?ゆきちゃんお腹に赤ちゃんがいたんだよ。検査して確かだったらお前に言うつもりだったんだろうな。」
「っ!!」
「お前との子ってのがよぉ、許せなくてよぉ、でもゆきちゃんの子だ可愛いに決まってるだろ?だから見てみたくてよ取り出したんだ」
「、、やめろ」
そう言って榊は身振り手振りで説明をする。
「でも真っ赤でなんにも分かんなかったなぁはははははは」
「やめろって!!!」
「ははははは!いい気味だよっ!!」
そう言って榊は身を翻し俺を殴った。
「ゔっ」
続けて、鉄製の傘立てを手に取り何度も何度も俺を殴った。
頭の周りをチカチカと眩しいほど星が舞う。
そしてそれは段々と溢れてついには降っていった。
あの日と同じように鉄くささと、ベタつく赤いものをみながら俺は意識を失った。
そして願った。
ゆきを守らせて下さいと。



「あー、もうやっと目を覚ました!」
「ゆき、、、」
「ゆき、、じゃないわよもう!熱中症になって倒れたの覚えてる!?」
「あー、、、うん」
「適当に返事しない!」
「、、はい」
「はい、氷嚢!家まで取りに戻ったんだから!」
「ありがとう」
「早く元気になってもらわなきゃ、今日私に言いたいことがあるのよね?」
あぁ、そうだった。大学卒業と同時に上京することを決めた。
だから、地元を離れる前にゆきに思いを伝えたくて、
話があるから時間をつくってもらったんだ。
前回は、上京することを説明して、一緒に未来を歩んでいきたいと、まるでプロポーズのようなセリフを言ったっけ。
ゆきは驚いた顔を見せたものの、1つ2つと涙を零しはい、と大きく頷いてくれた。
でも、俺は、ゆきを守れなかった俺にはそれを言う資格なんてない。
だから上京することだけ伝えてお別れしよう。
そう決めた。


「で、話って何?」
最初に切り出したのはゆきだった。
だから俺は上京するということを淡白に告げた。
ゆきは驚くかと思ったが、そっかと寂しそうに告げた。

「ねぇ、少し歩かない?」
「あぁ、」
俺たちは夕日が沈む頃、浜辺を歩いた。
「私、はるが好きだよ」
「、、え」
「はるが思ってるよりずっと」
「だからね、ちょっと悲しかったんだ、今回は一緒に未来を歩んでいきたいってちょっとクサイセリフ言ってくれないんだって」
「それって」
「私3回目なんだ、タイムスリップするの。」
そう言って先を行くゆきはくるっとこちらを向く。
その顔は笑っていたが苦痛を隠しているようにも思えた。
「1度目は普通に榊くんに殺されちゃって、2度目ははるがいない生活。それなりに楽しかったし、相手のことも好きになってたと思う。でもやっぱり心のどこかにはるがいて、なんか心にぽっかり穴が空いているような気がしてた。まぁ、結局2度目も死んじゃうんだけどね」
「そして3度目が今。チャンスだなって思ったの。
やり直ししていいんだって。だったら私の思い残すことのないように精一杯生きてやろうってそう思った。」
「好きだよ、はる。私と一緒に未来を生きて下さい」
でも、だって、そんな、否定の言葉ばかりが頭に浮かぶ。
俺のせいで死んでしまったゆきは、俺の目の前にいて俺と人生を歩みたいと言ってくれている。
「君を守れるくらい強くなるから、もう一度一緒にいて欲しいと願ってもいいかな」
「、、、当たり前でしょ」

あの日の君は救えなかった。
でも今度こそ、君を救って見せる。
そう固く決意した。

3/16/2026, 7:25:22 AM

星が溢れる

 ハロー、ハロー。聴こえますか?
こんばんは、あるいはおはようございます。時刻は深夜1時を回りました。
──これから就寝の方も、そうじゃない方も、少しだけチルタイム。
今夜も始めていきましょう、『真夜中通信』周波数が合いました。

***
 改めましてみなさんこんばんは。案内人の△△です。この番組は自然保護地区天文部と中央放送電波管理部の協力でお送りしております。
 いやー今日もいい天気でしたね。みなさんお昼外出ました?
まぁ深夜帯の旅人たちはたぶんあんまり外でないのかなーとは思うんだけど。ほら、今書類物の締切がたくさんあるでしょ?それで外出たんです。郵送でも良かったんだけど、ちょっと提出期限ギリギリで(笑)
1歩外出て、うわぁってなりました。そう、「うわぁー」って。
──暖かいんですよ!
 気づいたら春なんですよ。言われればそうなんですけど、今日それをやーっと体感しました。自然保護地区とか行きました?木々に色彩が戻ってきてましたよ。春の色合いってすごく綺麗ですよね。
 では、一通報告書を。あ、報告書って言うのは「おたより」ってことね?初めての人はびっくりしちゃうからね、別に仕事ではないのですよ。あ、ちなみに、リスナーのみなさまは「旅行者」です。そういう設定です。星星を旅する中でたまたま周波数があった通信、というコンセプトでやっております。
 で、報告書ね。
 『△△さん、旅行者の皆さん、こんばんは。』
 はい、こんばんは。
 『今日星を旅してて見つけたことなのですが、道端にオオイヌフグリとたんぽぽが生えていました!太陽が眩しくて前を向いてなかったのですが、下を向いて歩くのもたまには悪くないなと思いました』
 ということで。いいですね、オオイヌフグリ。春の花…でしたよね確か。青くて小さくてい〜っぱいぎゅっとなって咲くやつ。残念ながらここには自生してないので本物は見た事ないんですけど。日本の花でしょ、図鑑で読みました。タンポポもいいですね、黄色くてかわいい。春って案外足元から始まるのかもしれないですね。

 星と星が交わるひととき。そろそろお別れのお時間です。
寂しがらず、次に繋がる時またお会いしましょうね。
 この番組では旅行者の心から溢れた言葉を集めています。内容はどんなものでも大丈夫。皆様の報告書を楽しみにお待ちしております。
 宛先は星詠町、3-5-9流星塔カシオペアまで、レポート用紙は読めるものなら書式も色も問いません。

 それではみなさま、おやすみなさい。

3/16/2026, 7:20:29 AM

星が溢れる

「ねえ、月が綺麗ですね。」
「私は星の方が綺麗だと思うな。いくら月が綺麗でも、星が溢れる限り美しさは霞んでしまうものだよ。」

「それでも僕は月が好きだよ。」

3/16/2026, 7:13:13 AM

前回投稿分からの続き物。
「ここ」ではないどこか、別の世界に、世界線管理局なる厨二ふぁんたじー組織がありまして、
ここの収蔵部のドワーフホトお嬢さんと、経理部のエンジニア・スフィンクスは、大の仲良し。
このたび前回投稿分で、ふたりが出会った年のお酒が手に入りましたので、
おいしい料理やお菓子と一緒に、それを楽しむことにしたのでした。

「金箔と、銀箔が入ってるぅ」
お酒のボトルをゆっくり、ゆっくり、ドワーフホトお嬢さんが揺らします。
かつて昔の栄華の表現か、現地で見られる星海の表現か、中は食用金箔と銀箔が、比較的たっぷり。
「金は知ってたけど、銀箔も食用ってあるんだな」
スフィンクスも揺れる金銀を、お嬢さんと一緒になって、仲良く眺めます。

ゆっくり、ゆっくり、ゆらりゆらり。
ドワーフホトとスフィンクスが友達になって、ミカンを食べてコタツに入って、
そして一緒に美味しいごはんを食べて寝て、同じ職場で仕事をしている間と同じ期間、
キラキラ金箔と銀箔は、ひとつ同じボトルの中に、ずっと一緒に居たのです。
それはまるで、ドワーフホトとスフィンクスのモチーフだの、象徴だののようです。

ところで
ドワーフホトとスフィンクスが2人で2人の世界を懐かしんでいる間
食いしん坊子狐とナッツ大好きハムスターが
カシャカシャかちゃかちゃ床に爪を断続接触させまくって緊急突撃を決行せんとしていますが
無粋なコンコンとチューチューに対する防波堤を見事に勤め上げておるのが
前回投稿分でお題回収役を勤めた野郎でして。

「ほら。いれるぞ」
コプコプとぷタプタプタプちゃぱぱぱ。
薄琥珀色のお酒がサッパリ柑橘の香りと一緒にグラスに落ちて、金箔銀箔を巻き上げます。
「お星様だぁ」
星が溢れるグラスの景色に、ドワーフホトお嬢さんはうっとり。芸術を静かに見つめます。

おほしさま!おほしさま!カシャカシャカシャ!
コンボルギーニが相変わらず床を爪で引っ掻いて、狐エアドリフトをかましています。
ドワーフホトとスフィンクスの2人の世界ゼッタイ守るマンにポンポンおなかを確保されておるので、ぜったい発車できないのに、ご苦労なことです。

「キレイだねぇ」
星が溢れる柑橘香のワインを、ドワーフホトは数分、じっと見つめておりました。
「そーだな」
ドワーフホトお嬢さんの大親友・スフィンクスもまた、ワインを穏やかな瞳で見つめておりました。
ふたりの記念の年のお酒は1杯2杯、ちびちび少しずつ量が減って、
夜空から星が消えるころ、一緒に1本、すっからかんになりましたとさ。

3/16/2026, 6:53:27 AM

毎日毎日、残酷で、悲惨な日々で…
どう生きていけばいいのかもわからなくなった。
雨の中、傘もささずに、
僕は、どこへ向かっているのかもわからないまま、歩く。
空を見上げても、重い、分厚い雲で覆われている。
僕は大きなため息をつく。

僕は背負っていた荷物すべてを投げる。

雨が降るこの道に人影などなく、
不様に放り投げた僕のリュックサックだけが、
ぽつんと置いてあるだけだった。

僕は叫ぶ。

なにもかも嫌になった。

全ての選択を間違えた。

消えたい。

消えさせてくれ。

そう、叫ぶ。

その時、僕の目の前に、小さな女の子がいた。
僕は驚いて、叫ぶのをやめた。

「大丈夫?」

ほんの一言だった。
雨が降る中、その子は傘をさして、僕に尋ねた。
僕は、なんとなく頷いた。

すると、女の子はにこりと笑って、僕の手を引っ張った。
僕は、なぜか、女の子と共に走った。
普通は止めるべきで、止まるべきだ。
なのに、僕は走っていた。

雨が止んでいく。

そして、走りながら空を見上げる

満天の星空が広がっていた。

僕は驚いて、止まった。

足を止めた。

綺麗だった。

「お兄さん、お兄さんは笑っていたほうがいいよ。」
女の子が言った。
どうやら僕は笑っていたらしい。

僕はお礼を言うため、声がしたほうを見る。

「ね、ありが…」

誰もいなかった。
僕は戸惑って周りを見渡す。
しかし女の子は見つからず、僕が放り投げたままのリュックサックだけが残されていた。
走っていたはずなのに、先ほどの場所と変わらない。

ふと、母親の言葉を思い出す。

「あなたが生まれる前にね、もう一人、可愛い女の子がいたのよ。でも、交通事故で亡くなってしまって…」

ああ。

僕は道の片隅に花が添えられているのが見えた。

ここだったのだ。

ここが僕のお姉ちゃんが亡くなった場所だったんだ。
そして、お姉ちゃんが、僕を笑っている方がいいと、言ってくれたんだ。

星が溢れる空の下で、僕は放り投げたリュックサックを手に持って、花が添えられている場所へ行き、手を合わせる。

「お姉ちゃん。ありがとう。」

3/16/2026, 6:32:07 AM

日が沈んで行く
遠い西の地平線へ
色彩が変わって行く
せめて最後だけと彩る

オレンジ色のカプセルを
ゆっくりと開いた
空は深い藍色へと変わり
移る夜空のドーム

溢れた星の光は遮られず
小さく輝いている
輝きが集まった白い塊が
見上げる目を襲う

...咄嗟に目を閉じた



題材【星が溢れる】より
少し休憩します

3/16/2026, 6:27:37 AM

迷い込んだ森の奥には、小さな湖があった。その湖面は、月明かりに照らされ、きらきらと輝いていた。



ボクは、側にあった切り株に腰を下ろし、ポケットからビスケットを1枚取り出した。2日間何も食べていなかった。
ひと口かじると。いつも通りバターたっぷりの味がした。
甘党のボクに合わせて作ってくれる姉のビスケットは、ボクの大好物だった。
楽しそうにビスケットを焼く姉の姿を思い出し、涙がこぼれた。





姉は、2日前に突然いなくなってしまったのだった。
彼女がよく通う店や、知人の家や、思い当たる所、すべてを探したけれど、どこにも姉の姿はなかった。
姉の行く先を知るものも、誰もいなかった。



もう何もかも投げ出してしまいたくなって、ボクは乱暴に道を歩き続けた。
もうボロボロだった。
どうしていいか、わからなかった。




下を向くと、足元に散らばった、ビスケットのかけらを求めて、小さなリスが寄ってきていた。
ボクは残りのビスケットをそっと足元に置いた。リスはそれを抱えると、1度だけこちらを見て、森の中へと消えてしまった。






しばらくすると、湖の方から、こぽこぽ、と音がしてきた。
風もないのに湖が波打ちはじめた。
湖面の輝きがどんどん増していき、眩しくなってボクは思わず目を瞑った。


今度は、ざぼん、と水の動くような音がした。
びっくりして目を開けると、湖の中央から、噴水のように光たちが溢れ出していくのがみえた。
その細かな光たちは、天高く舞いあがり、しゃらしゃら、と夜空に流れていく。
空をたゆたう美しい光たちは、色とりどりの輝きを放っていった。




湖からたくさんの星が溢れる様子をボクはただただ、見ていた。




ひとつ、光の輝きが他とは違うことに気づき、目を凝らすと、その中あったのは、姉の眩い笑顔だった。
ボクは慌ててその光へ向かって走りだした。手が届きそうになった瞬間、その光はぱんっと弾けてボクを包みこんだ。あたたかな、優しい光だった。
ボクは、光とともに、空に向かってのぼりはじめた。

3/16/2026, 6:24:34 AM

ひとつ
高い音が鳴り響く
そう、これが最初の一つ目

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