夜、森の中をどんどんと奥に歩いていく。黒い木々の間から見える空は、無数の星がきらめいている。普段は、ちっとも気づいてなかったけれど、こんなにもたくさんの星があったのだ。
どんどん小道を突き進んでいく。枯葉や木の香りに包まれて、どのくらい歩いただろうか。突然、ぱぁーっと視界がひらけた。
空が大きくはっきりと見える。たくさんの星がきらきらとまたたいて、少しくらくらした。それでも見ていると、星がふるふる揺れて、ぶわっと溢れ出した。そして、光の筋を残しながら一つ、また一つと落ちてきた。
その時初めて、目から、ぽろぽろ、ぽろぽろと涙がこぼれていることに気づいた。
「星が溢れる」
3/16/2026, 8:36:31 AM