心の灯火』の作文集

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心の灯火』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/2/2024, 3:52:23 PM

【心の灯火】

正直今なんで自分が生きているかがわかる人なんていないと思う。
もっと言えばなんで自分が生まれてきたのか。

これについて話すと、

人生歩みながら生きる意味、生まれた意味を見つけるんだよ。
という人や

生まれた意味、生きる意味なんてそもそも無い。
なんていう人もいる。

前者は共感したいと思うけれど、後者はできれば共感したくない。

だってそんな人生つまらないじゃない。
そんな人生送っててどうして生きようと思えるのかわからない。

ただ単に死にたくないだけな気がするんだよね。

自分をこの世から消したくない、忘れられたくない。
ただそれだけの虚しい感じ。

だから前者であってほしいと願いつつ
今も人生迷走しながら、精一杯生きてます。

生きる意味、私が生まれてきた意味それが明確にわかったときには
それが私の心の支えになり、暗闇を照らす灯火になって欲しいなと願いながら。

9/2/2024, 3:49:51 PM

心の灯火

人の心の灯火は、
嫌なことがあればすぐに消えかけてしまう。
無理をしすぎればすぐに燃え尽きてしまう。
それでも、自分の中に灯りがなくなっても、
どこかから火を分けて貰おう。何度でも。
いつか明るく、暖かく燃え続ける灯りが見つかるから。

9/2/2024, 3:48:44 PM

何時からだろう。この日々に退屈を感じなくなったのは。
 何時からだろう。君が居ない日々に退屈を感じたのは。




 「おかえり」
 「ただいま。私のお前」




 凍てつく冬の女神の美貌に、雪解けの春を想う暖かな笑顔が咲く。
 たったそれだけで胸の奥に火が灯る。
 随分単純になったものだ、と頭の何処かで思いながら、それでもこのぬるま湯のような安寧を心地好いと思ってしまう自分がいる。

 「今回は何時まで居るつもり?」
 「1ヶ月ほどだろうか。次は北に行きたくてな」
 「もうすぐ冬なのにか」
 「だからだよ」

 慈愛に満ちた、何処と無く寂しそうな微笑み。
 そうだ。彼女の故郷は、春を知らない雪国だったか。





 「次はお前も共に行かないか。1人は、少しつまらない」





 冷たい指先が手の甲に触れる。
 困ったように笑うくらいなら、いっそ故郷のことなんて忘れてしまえばいい。
 それが出来ないから笑うのだと。分かって、いるけど。

 「……………………安宿には泊まらないぞ」
 「……! 構わないよ。1人でなければいい」

 ため息混じりの億劫な返事でも嬉しそうで。
 そんな彼女の姿にまた胸が暖まる。


 彼女が居る世界に退屈なんてなくて、何時だって暖かい。


 故に。





 与えられた温もりを分ける事だって、吝かではないから。





 雪の寒さも。共に行けば、少しくらいは紛れるだろう。





【題:心の灯火】

9/2/2024, 3:47:15 PM

喧嘩などしたことがなかった。

時に衝突することも必要だったのかもしれないが、

感情を表に出すことが苦手な僕たちはとてもよく似ていて

お互い相手の機嫌を察して思いやってきたし、

これからもうまくやっていけると思っていた。



思いやりがあれば大丈夫。

そう思ってひとつ屋根の下で始めた暮らし。

彼は優しいのではなく、ただ、鈍感なだけだと気づく。

気付いたらやる。これができない。

洗濯物が溜まっても、シンクに洗い物が残ってても、

シャンプーボトルがほとんど空になってても、

何も気付かないのだ。




「随分洗濯物溜めたね。下着足りないんだけど。」




はぁ?





心の灯火が、消えた。

9/2/2024, 3:43:35 PM

ちらちら焚いた胸の灯りが、
雨でかき消されそうになって

──なんともおかしな話である、
雨は窓の外だと云うに。

ちらちら焚いた胸の灯りが、
何色なのかも見えなくなって

──なんともみじめな話である、
自分の灯りの色だと云うに。

ちらちら焚いた胸の灯りが、
消えないことに苦しくなって

──なんともふしぎな話である、
胸に灯りなど点かぬ゙と云うに。

ちらちら焚いた胸の灯りが、
どうしようもない夜の叫びが……

9/2/2024, 3:43:32 PM

《心の灯火》

 楽しい時、辛い時、励まされて勇気を貰った時、気合を入れた時、誰かを思う時、そんな色んな時に、心の灯火は強く光る。


 その感情が、強ければ強いほど灯火の炎は激しく燃える。


 ひとりじゃないと思う時、人のことを思いやれた時、人は心の灯火の存在に気づく。


 誰とも関わりを持たないなんて人生はつまらない。勇気を出して、声をかけるのも心の灯火を光らせるチャンスだ。


 ひとりで抱え込まず、誰かに相談してみることも、灯火の炎を保ち続ける栄養分となる。

9/2/2024, 3:40:36 PM

『心の灯火』
ふと、立ち止まる事がある。
その瞬間は日々を過ごす中で唐突に訪れる。
主に考え事をしている時にやってくるものだと思う。

それは仕事で行き詰まっていること。
それは今日の晩ごはんは何にしようと考えていること。
それは数ある中から一番欲しい家電を選びぬくこと。

そんなようなことを考えながら散歩でもしていると、
不意に巡らせた思考がピタリと止まる。
まるで金脈でも掘り当てたかのように「…あ」などと言葉を呟き空を仰いで動きが止まる。
立ち止まるのだ。

おそらく現時点にて、考えうる中の最上の解が導き出せたのだろう。
間違っているかもしれない。
振り返ると何て愚かな事を思いついたのだと思うかもしれない。

ただ、その瞬間においてはどんな粗末な解決策であろうと
人は立ち止まり、「これなら行ける!」と確信し力強い一歩を歩み始めるのだ。
その瞬間、立ち止まったその瞬間。
心の中では小さくとも灯火が一つぽうっと灯ったに違いない。

仕事での先方への伺い方が決まったり、
晩ごはんは青椒肉絲に決まったり、
家電は一番人気のメーカーのものに決まったり。

そんな小さな事にでも
人は心に火を灯し、希望とし生きているのだ。

9/2/2024, 3:37:06 PM

心に効く栄養は多い方が良い。
学校と家だけの小さな世界から放り出された時、しみじみとそう感じた。
友達との団欒が私の心を軽くしてくれたし、無償の愛は私に自信をくれていた。
自身で荒んだ心を治療する術を私は持っていなかった。
だから有名人や漫画のヒロインなんかの影に自分を落とし込み、結構他人経由で自分を愛していた。
別に自分が嫌いなわけではない、ただ自動治癒の環境に浸かりすぎて自分に関心がなかっただけ。
そこまでの思考に辿り着いた時、初めて自分に興味が湧いた。
自分の好きな自分を探すこと。自分の心に愛する隙間をつくる事。
心に沢山の栄養を与えたら身体を暖める位の大きな炎になるだろうか。
まだ着火したての赤色は弱い。

9/2/2024, 3:36:35 PM

数年前までとても充実した日々を過ごしていた。
けどあることをきっかけに私の日常は白黒になってしまった
何をしても楽しくない 感情がなくなってしまったみたいに同じような日々を送っている
だけどそんな私にも唯一心が色づく瞬間がある
恋をしたときだ
心に灯りがともったようにあたたくなる
でもそれは恋をしている時や叶った時
叶わなかった時また私は白黒の世界に戻る

#心の灯火

9/2/2024, 3:31:53 PM

心の灯火。

提灯を持って、ただその火が消えない様に、ケタケタと下駄を鳴らして歩く。そんな風に生きてみたかった。
生き方ってのはそれぞれだ。僕は毎日同じものを食べ、飲み、感じ、見て、笑い、眠る。喜怒哀楽は平常で、突飛な事はご法度。それが幸せだ。
眠る時にふと天を仰ぐ。今日も、昨日も明日も少しも変わらぬ私の天井。天変地異でも世界戦争でも、親の離婚でも変わらない、この天井。
何か大切なものが無くなるのは、本当に一瞬で、一生で、人生の後悔なんてものはこの瞬間に支配されてしまう。
心に秘めた思いとか、10年越しの言葉とか、はじめの第一歩だとか、記念すべき出来事は幾らでも作り出せるのに、一度壊れた思い出のギターはもう戻らない。
心に灯火を宿し、滑稽なまでに一点で、精を出し、心根を健やかに保ったとしても、結末は唐突で無配慮だ。
だからかな。その灯火の株を移し変え、油を足し、窓を閉め、世話のかぎりを尽くしてやる。
まだ、消えないように。まだ終わらない様に。

9/2/2024, 3:23:26 PM

俺には夢がある。 自信がなくてまだ誰にも言えていないけど声優になりたい。
きっかけはアニメやゲームといったものではなく、高校の朝礼のときに放送部が放送コンテストに出場した時の演目を演じていたことだった。その中に出てくるとあるセリフに胸を打たれ、声だけで人を感動させることができる声優という職業にどうしようもなく惹かれてしまった。 、、、まぁ、演目もそのセリフもとっくに忘れてしまったのだけれど。
とにかく!あの演技で俺の人生が変わったことは間違いない。良い方向にか悪い方向にかは分からないけど。

_________________________


「先輩!ちょっと聞いてくださいよ。今まで1ミリも勉強してこなかった息子が医者になりたいとか言い出して、それでなんでか聞いてみたら最近見たアニメの主人公が医者だったからなんて言うんですよ!!」

「確かにこれまで特にしたいことのなかった息子が立派な仕事に興味を持ってくれたのは嬉しいけど、人より勉強も出来ないし、何より動機が動機だから辛いことがあった時に続けて行けるのか不安で。」


仕事の休憩時間中、そんな話し声が聞こえてきた。
(やっぱり、高校生でもアニメという非現実世界きっかけの夢は微妙な反応になってしまうのか。)
そりゃそうだろとも思う。ましてや自分は高校生でもなく二十歳も後半を差し掛かったおじさんな訳で、そんな夢に対しても勉強に対しても運動に対しても中途半端な自分が今から声優になるなんて笑われてしまうんだろう。

「んー、まぁたしかに心配かもしれないけど本気で息子君が目指しているなら応援してみるべきじゃない?」

「いい言葉教えてあげる。私の妹が高校のときに放送コンテストに出た時に言ったセリフなんだけど、、、」

『夢を見つけたときその夢に対して真摯に向き合えた人間だけが幸せになれる。きっかけなんてなんだっていいんだ。それを私は「心の灯をともす」って呼んでるんだ』

「へぇー、深いセリフですね」
「でしょ?私もこの台本を当時の放送部のメンバーで考えたって聞いた時は度肝抜かれたね。」


酷く耳馴染みのいいその言葉に俺は目を見開いた。聞き覚えのあるその言葉はまさに俺の人生を変えた言葉だったからだ。
(そうだ、思い出した。当時、進路に悩んでいた俺はあの言葉を聞いて自分の未来に希望を見い出せたんだ。)
あの時は周りの人達に馬鹿にされると思って結局諦めたんだっけ、、

_________________________


家に帰って俺は職場でセリフについて話していた放送部員の姉だという人の苗字を検索してみた。少し珍しい苗字だったからヒットした。
ヒットした名前は夕星 鈴。放送部の部長だった人の名前だった。
彼女は現在モデルをやっているようだった。当時は自分の姿を人に見せるようなタイプではなかったので相当努力をしてきたんだろう。
その姿を見て俺も夢に対して前向きに考えてみようと思えたんだ。


心の灯火

9/2/2024, 3:08:08 PM

テーマ:『心の灯火』


キンッ
「しまっ―」
盾を弾かれた瞬間、隙かさず突きを放ってきたその右腕が、

ズブリ、と

腹と背中、そしてその中にある内臓を穿つ、その衝撃を感じながら、
俺の目に映る視界は歪み、意識は暗闇へと落ちていった。




どこからか、自分に向けられた愛おしそうな声が聞こえて
すぐに、自分が今、夢の中にいるのだと気づいた。
目の前には自分をあやしつける
母親が…いた。

そうしてしばらくの間、赤子の側からの平凡だがかけがえの無い親子の一幕を見て、
俺は、一つおかしなものがある事に気がついた。
母の胸が透け、そこに火が見えたのだ。
それが何だか熱そうに燃えているのを見て、
俺は最初、これは死神だけが見えるという命の灯火、なのではないのかと思った。
…その認識が間違いだと分かるのに、
そう時間はかからなかった。


度し難い程、濃くなっていく鼻が裂けるような鉄の匂い、
頭の後ろから聞こえる甲高い悲鳴と、その合間を縫うように吐き出される重い吐息。
暗闇で感じるそれらが、漸く終わり、
父によって母の抱擁から解放された俺は、
ボロボロになった母の胸の中の火が
細く、小さくなって
消えかかっているのを、見た。

俺はこの時こそが魔物に殺されたという母との今生の別れの時なのだと悟り、
どうしてこんな思い出せない程の物を
態々見せつけられるかと、
俺と重なって泣き叫んだ。

…目の前に燃え盛る火が飛び込んできた。

異臭の中でも確かに感じる、寂しい程に甘ったるい乳の匂い
頭の上から聞こえる、切れ切れの息の中で弱々しく、それでも何処までも優しく紡がれる子守唄。
温もりの中で母を感じ、目の前に今までにない程の火の盛りを見ながら
俺の意識は消え、
次に、目を開けた時、
あれだけ、
燃えていた母親の胸の火は
ただ静かに、消え去っていた。


その後、俺は、修羅の様になった父の手で育てられた。
記憶通りの姿の父の胸には記憶には無いどす黒く燃える火が宿っており、
俺は思い出したくもない程の厳しい日々を再体験することとなった。

そんな父との別れの日、
魔物に両の腕をもがれ、地を這わされていた父の火は、
急速に勢いを失っていったが、
それでも、俺をかばって貫かれたその胸には、
直前に、大きくて暖かな火が見えた。

始まりから終わりに向かって再び映し出されていく人生の中で、
俺は数多くの火の燃え盛るのを見た。
最後まで迷惑をかけた師匠も、
救えなかった村の娘も、
魔王に切り裂かれた仲間も、
皆、最期の時、俺の目のまえで胸の火を燃やしていた。





「グ、ハッ!!」
腹から頭へと上がってきた激痛と、口まで込み上げてきた血による窒息が気付けとなって、目が覚めた。
目の前には右腕の先の爪で腹をかき混ぜながら、勝ち誇る魔王がいて、
事実、力の抜けた俺には、もう情けない声で喘ぐ事しか出来そうになかった。

俺は、負けて、もう死ぬのか、と
そうして、落とした視界の先に、
自分の
消えかけの、
弱々しい胸の火が
見えた。

瞬間、俺の中で、
全てが弾けた。

今見たばかりの魔物に殺された人々の顔とその胸の火が、
高速で頭の中を過って行って、
それが、俺の胸の火の勢いを与え
俺は、
残った全ての力を、全ての思いをかけて
未だ片手に握られていた剣で
嗤う魔王の顔を、
真っ二つにした。

崩れ落ちた魔王の亡骸の上で、
薄れいく意識の中、
俺はまもなく死ぬのか、
と思っていると、
「勇者様!!」
今迄倒れていた仲間が意識を取り戻し、駆け寄ってきた。
泣くばかりで、それ以降何も言わずに胸の火を萎ませていく彼女に、
俺は絞り出した声で
「後の…こと…頼め、るか…?」
そう頼むと、
彼女はやはり泣いたまま何も喋れないまま、
それでも頷き、
その涙で縮んだ胸の火には、強い光が灯った。

それを見て俺は漸く、皆の最期が理解できた。
火は移り、継がれていくのだ。

9/2/2024, 3:06:06 PM

心の灯火

最近の生活は淡々と過ぎていくようでつまらない。

そんな僕は初めて恋を知った。

明日も会えるかと願う心。どんな格好なら好印象か。もっとこうすればよかったと反省する夜。口臭がしないように念入りに歯磨きをする朝。一目見ただけで心が動く感覚。気づいてくれた時の口角。

こんなにも生活を変えてくれるのか、
僕の心の灯火がようやくついてくれた。

9/2/2024, 3:03:40 PM

心の灯火…

時には気分が沈むこともある
そういうとき…心の中は真っ暗で、
心は彷徨っている

そんな心に…灯火をつけてくれるのは…誰だろうか…

自分が落ち込んだ時、自分が苦しい時に助けてくれるのは誰だろう…

あなたには、そういう相手がいますか?

9/2/2024, 3:03:21 PM

『心の灯火』
(⚠注意⚠ 監禁表現、洗脳、BL、ヤンデレです)



「呪われた運命と愛の狭間」

奴隷この国では当たり前だ。
もちろん禁止されている国もあるよ。

小さな島国。
この島クラウス国は、ここ数十年で外部との交流を始め、少しずつ力をつけて行った。
初めは小さな民族の村があったのだが、近くの国と交易を初め莫大な国力をつけた。
様々な国と関わりがあったが大きく3つ、人間の国『ドナント国』ドワーフやエルフが住んでいる『スターフォレスト国』この国は小さな集落の名前に過ぎないけどね。
最後に魔人の国『ヘルカーム国』。
で、ちょっとずつ大きな国になっていっているクラウス国を支援してくれているんだ。
その一方で、クラウス国の上層部は少しずつだが着実にドナント国に乗っ取られているんだ。

「さて、ここまでは良いかな?」

長ったらしい説明を終えて一仕事ついたなと言うようにお茶を飲んでいるこの男ナティ様は奴隷の俺に謎に教養をつけさせ、剣術を仕込み、時には遊びに連れていかせ……etc
さっきこいつも言っていたがこの国も奴隷がいる。
奴隷の扱いなんて最低限エサをやり、日が昇り辺りが見えなくなるまで働かせる。
奴隷なんて十年もてば丈夫な方だ。そう言われている。
これでみんなもわかってもらえたと思うがナティ様のやっていることはおかしい。
個室を与え、良いベットで寝かせ、しっかり三食食事を沢山出す。働かせず教養を身に着けされる。
これでは普通の人間といっしょではないか。
奴隷が普及してはいるがそれでも安価なものでは無い。
そんな物にこんなお金をかけて馬鹿では無いか?
ナティ様がやっている事なんて食用の豚をペットにして飼っているような物だ。
そんなナティ様と出会ったのは3ヶ月前


奴隷商で全ての奴隷を買ったらと思ったら解放した。
俺以外。
もちろん意義なんて無い。唱えれるわけ無い。
それから謎に俺はこうして過ごしている。
主の命ならするしかない。
何が目的なんだ?不思議な人だ




ふふふ、ここ数ヶ月奴隷のヒルドに勉強を教えているが1つも警戒が解けないな。
こいつは物覚えも良いし、体の使い方も良い。さらに顔も良いと来たら何であんな安価だろうと思ったが、どうやらこいつには呪跡があるらしい。
効力は無いが呪跡の見目がいけなかったんだろうな。


さて後2ヶ月、この国が滅亡するまでの時間。
俺はヘルカーム国からきた。
この国がドナント国の陰謀で国民が辛い目に合っていると情報が入り、ヘルカーム国の支配下としもう一度国を安定させるために来た。
2ヶ月後にドナント国にが攻めてくるらしい。その時、スターフォレスト国と協力しドナント国を滅亡させる。
滅亡と言ってもドナント国の上層部を処刑するくらいで済ませたいが、、、
そのついでに奴隷の解放をしていたんだ。
そこでヒルドを見つけた。
ほぼ一目惚れだったんだがどんどん興味が湧いてきた。
初めてだったんだ、こんなに興味が湧くのは。



さて、今日も暇だ。
ナティ様はこれから戦争が始まるらしくしばらく会えてない。奴隷も解放するらしい。
クラウス国のみんなは頑張るのに俺だけこんなぐうたらで良いのか、、、
使用人もバタバタしていて少し、、寂しい。

ドォォン


…!
戦争の合図だ。
ナティ様に言われていたんだ。大きな爆発音が合図だと
俺はナティ様に言われた通り屋敷の地下の最奥に逃げていた。もとは牢屋だったらしいその場所は通気性が悪くジメジメしてはいるが部屋は整えられて清潔感がある。
ココは少し特殊な場所らしくこの場を知っているものしか入れないらしい。
ここに居ろとナティ様に、言われたため逃げていた。

俺なんかにそんな事しなくても良いのにね。

俺はクラウス国の王様と妾の間に出来た子だった。
タイミングが悪いことに第一王子だったんだ。
もちろんそんな事王女様がよく思うこともなくいつも暗殺されかけた。何時も側近が守ってくれた。
初恋だったんだ。
でも何故か姿も顔も思い出せない。
第二王子が生まれるとさらに自分は身の危険に晒されるようになった。今でもその傷が背中に残っている。
それでも運好く生きている俺が気に食わなかったんだろう。女王が適当な理由をつけ俺と母を奴隷堕ちさせた。
準備に時間がかかったんだろう、しばらく暗殺は止んでいた。
そんなこんなで奴隷堕ちしたわけだがその際にどうやら呪をかけられたらしい。
奴隷商が適当な呪解師に頼んだせいで呪跡が残った。
こんな問題を抱え、なおかつ呪跡持ちだと売りてがつかなかった。
俺なんかただのお荷物だったんだ。
城にいる時も奴隷として生きている時も、俺が皆邪魔でしか無かっただろう。




爆発音がする
戦争が激しくなっている。
ナティ様怪我をしなければ良いな。
俺はなんだか眠くなって眠りの海に落ちた。



次目覚めた時あたりは静まり返っていた。
長い事眠っていたつもりは無いが、そんなに戦争が早く終わるはずないよな?と頭を悩ませていたところナティ様がやってきた。
『ヒルド、もう出て来て良いよ戦争が終わったからね』
そう一言言われ俺は目をパチパチと瞬かせた。
何を言っいるんだろう?
そんなに戦争って早く終わるものだろうか?
顔に書いてあったんだろうナティ様は説明してくれた。
「スターフォレスト国とヘルカーム国が協力してドナント国に攻めたんだ。思ったより早く片がついて良かったよ」
なんて事無いようにナティ様は言うがそんなに早く終わるものだろうか?
そんなに魔人は強いのか、、
魔法が使えることは知っていたが、、、
「さてヒルド本題はねこのクラウス国の奴隷制度が無くなったからヒルドはもう晴れて自由の身なんだ。でも俺はそんな事許せないなぁ。だからこんなとこにヒルドに来てもらったんだ。もう一度お休みヒルド。」
ナティ様がそう言うとさっきまで眠っていたのになんだか眠く、、、、



目が覚めると檻の中だった。
暗く音もなく、少し肌寒い。
しばらくするとナティ様が迎えに来てくれるだろう。
何故かそう思っていた。

あれからどれくらい経ったんだろうか。
お腹が空いた。
前はしばらく食べなくてもなんとかなっていたのに。
時間が分からないのも怖い。
体感だともう2日は経っているがそれでも時間があっているとは思えない。
何かすると言ったら檻の中に唯一あるボウルの水を飲むくらいだった。
「ナティ様」
呟いてみるやはり返事は来ない。


「ナティ様」
またナティ様と呼んでしまう
結局ナティ様に頼ってしまう、、、俺は、、、
うぅ、、泣いちゃ駄目だ。
そう思っても涙が出てくる。
「うぅ゛ナティ様っ、ナティ様っ!」
そう何度呟いてもナティ様は現れない。
怖い。こんな事は初めてだ。
助けてナティ様
 




散々泣いて涙がつきかけていた時、足音がした。
「可哀想にヒルド、今出してあげるからね」
そうナティ様が言うと檻は空きナティ様が俺を抱きしめてくれた。
「ナティ様!何でするから、俺から離れないでっ!!!!
もうこんな怖い事嫌だっ!」
ナティ様に抱きしめられるとつい俺の口からそう漏れていた。その直後にわがまま言ってしまったことに気づき謝罪をする。
ナティ様が檻を開けれる不自然さに気づかずに
「ごめんなさいっ「いいよヒルド、ずっと一緒に居てあげるからね。そのかわりヒルドは俺から一生離れなれ無くするけど良い?」
ナティ様から思ってもみない言葉が出てきてつい
「勿論っ、」
そう答えた。



あれから、ナティ様はおれとナティ様に以外入れない部屋を用意してくださってそこでナティ様と暮らしている。
どうやらナティ様はクラウス国救済計画のリーダーをしていたらしくて、今はそのトップとして公爵という地位をえての仕事をしている。
ナティ様に俺の背中の傷と呪跡を解いてもらった。
その後にナティ様の印として淫紋を入れてくれた。
毎日ナティに愛されて幸せ。
ナティ様がいなければ俺は何もできないけど、
ナティ様はそんな俺を認めてくれる。
守ってくれる。大好き



ナティサイド
クラウス国の一件が終わると奴隷は全員解放に向かうだろう。そうするとやっと手に入れたヒルドを手放さなければいけなくなる。
取り敢えず洗脳するために監禁する事にした。
ひとまずなにもない暗い部屋で2日ほど閉じ込めていた。
時々私の名前を健気に呼んでいるヒルドが可愛い。
もともとこうしようと思っていたため、奴隷として飼える時から体内時計を少しずつ狂わせていた。
まぁもう少し待っておこう。
あれから1日たたないくらいでヒルドは泣き出した
必死に俺の名前を呼んで泣いているヒルドが可愛かった。
ビルドが泣き疲れたころビルドに会うとヒルドが縋って泣きついてきた。
その時俺のお願いを言うと素直に受け入れてくれた。
あれからヒルドを俺達の部屋に閉じ込めて毎晩愛して、ヒルドはもう俺無しじゃ生きていけないだろうな。
周りの貴族たちからは妻を取れと煩いがビルドに浮気するわけにはいかない。
初恋がかなったんだ。
初めて心に火がついたんだ。
これくらいよかろう。
女王に恨まれて毎日びくびくしながら俺に守られてる子鹿を見て興奮した。
俺に縋り付くヒルドが好きになった。
ヒルドは国を潰す口実にうってつけだった。
何としてもビルドを生かさなければいけなかったために俺がヒルドに付けられた。
女王に邪魔されてヒルドが奴隷堕ちした時は気が気じゃなかった。
まあか結果ここうなってなって良かったよ。

9/2/2024, 3:03:11 PM

どうにもならないこと

重なって受け止められなくて

涙が止まらないとき

そんな時は絶対に手を差し伸べてくれる

何も聞かずにそばにいてくれて

その輝きは私の闇も消してくれる

晴れていくの、ぜんぶ

あなたはわたしの心の灯火

いつも、こんなにも、あたたかい

#心の灯火

9/2/2024, 2:59:58 PM

真っ暗な闇の中で、小さな炎が灯っている。

ユラユラと揺れる炎は、時に大きく、時に小さくなりながら、枯れ木にしがみついている。

まるで、消えてしまうことを恐れるかのように。

傍にあった僅かばかりの枯れ葉をくべて、そっと息を吹きかける。
新しい拠り所を得た炎は、踊るように燃え出し、一時の勢いを取り戻した。

炎からパチパチと音が響いている。

その音に耳を傾けつつ、懐から青い石を取り出す。

ハート型をしたクルミサイズの小さな石だ。

かつてその見た目から「青い心」と呼んでいたそれは、子供の頃、誰かから渡されたものだ。
「決して無くしてはいけないよ」と言ってくれたその人の顔は、覚えていない。
ただ、もらった言葉だけは鮮明で「無くしてはいけないのだ」と幼心に思っていた。

誰にも言わず、ずっと隠し持っていたのだが──保管の失敗と経年劣化により──元のサイズより小さくなってしまった。

炎に透かすと、小さな石は複雑な青い煌めきを返す。
キラキラとしたその輝きは、見惚れるほどの美しさだ。

この石には面白い特徴がある。
炎に入れると燃料になるばかりか、石自身も輝きを増し、決して燃え尽きることもない──不思議な石だ。

炎に入れると美しい光も放つので、昔はそれが見たくてよく行っていたが──最近はご無沙汰していた。

パチパチと音を響かせていた炎から、音が消えている。

枝を燃やし尽くし、僅かな葉に縋る炎は、風前の灯といった様子で喘いでいた。

今にも消えそうな小さな炎の上に、青い石を置いてみる。
すると、一瞬にして青い炎が煌々と燃え上がった。

予想外な眩しさに驚いていると、遠くの方から呼び声が聞こえた。

どうやら、青い炎の明かりが誰かの元に届いたらしい。

青い炎の前に立ち上がり、声がする方に向かって応答の声をあげた。

────────────────────────
心の灯火

9/2/2024, 2:58:18 PM

作品No.155【2024/09/02 テーマ:心の灯火】


 おやおや、これは随分と美しい。
 ああ、失礼。初対面の相手に言う台詞ではなかったな。
 ……え? 「わたしのどこが美しいの?」って? その表情、怒っている——いや、何か気に障りましたかな? ですが私は何も具体的には言っていないでしょう? 〝顔の造形が〟とか、〝髪の色艶が〟とか、〝脚の形が〟とか——そういったことは、何一つ言っていない。私はただ、〝これは随分と美しい〟としか言っておりませんよ。
 私が言ったのは、もっと深く、もっと見えない部分の話でしてね。顔の造形や、髪の色艶や、脚の形なんて、それこそ私には些末なことなのですよ。
 いやはや、本当に、ひさしぶりに美しいものを見ましたよ。この仕事をして長いですが、最近はなんといったらいいのか……私には美しいと思えないモノしか見れませんでしたからね。
 この世の中、日々を泳いでいくのは大変なんでしょうな。
 あなたはこのまま、帰りなさい。それを消し去ろうとしてここに来たのだろうが、それは勿体無いことだ。
 今はわからなくてもいいでしょう。だけれどどうか、憶えておいてください。
 あなたの身の内に宿るそれを、どうかどうか、大切に。絶やさず灯していてください。

9/2/2024, 2:57:19 PM

「心の灯火」

先が見えなくて、不安で。
そんな時に返ってくる優しさに、ただ、ありがとう。

9/2/2024, 2:55:53 PM

【心の灯火】

私の動力で、私が見る世界の彩である灯りが
揺らいで消えそうになっていたり
溶けた蝋を集めてなんとか保っている

守り支えにしていたものは永久に不動ではなく
付け足し・変化させて続き、はたまた消えゆく耀き

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