マシュマロの美脚

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『心の灯火』
(⚠注意⚠ 監禁表現、洗脳、BL、ヤンデレです)



「呪われた運命と愛の狭間」

奴隷この国では当たり前だ。
もちろん禁止されている国もあるよ。

小さな島国。
この島クラウス国は、ここ数十年で外部との交流を始め、少しずつ力をつけて行った。
初めは小さな民族の村があったのだが、近くの国と交易を初め莫大な国力をつけた。
様々な国と関わりがあったが大きく3つ、人間の国『ドナント国』ドワーフやエルフが住んでいる『スターフォレスト国』この国は小さな集落の名前に過ぎないけどね。
最後に魔人の国『ヘルカーム国』。
で、ちょっとずつ大きな国になっていっているクラウス国を支援してくれているんだ。
その一方で、クラウス国の上層部は少しずつだが着実にドナント国に乗っ取られているんだ。

「さて、ここまでは良いかな?」

長ったらしい説明を終えて一仕事ついたなと言うようにお茶を飲んでいるこの男ナティ様は奴隷の俺に謎に教養をつけさせ、剣術を仕込み、時には遊びに連れていかせ……etc
さっきこいつも言っていたがこの国も奴隷がいる。
奴隷の扱いなんて最低限エサをやり、日が昇り辺りが見えなくなるまで働かせる。
奴隷なんて十年もてば丈夫な方だ。そう言われている。
これでみんなもわかってもらえたと思うがナティ様のやっていることはおかしい。
個室を与え、良いベットで寝かせ、しっかり三食食事を沢山出す。働かせず教養を身に着けされる。
これでは普通の人間といっしょではないか。
奴隷が普及してはいるがそれでも安価なものでは無い。
そんな物にこんなお金をかけて馬鹿では無いか?
ナティ様がやっている事なんて食用の豚をペットにして飼っているような物だ。
そんなナティ様と出会ったのは3ヶ月前


奴隷商で全ての奴隷を買ったらと思ったら解放した。
俺以外。
もちろん意義なんて無い。唱えれるわけ無い。
それから謎に俺はこうして過ごしている。
主の命ならするしかない。
何が目的なんだ?不思議な人だ




ふふふ、ここ数ヶ月奴隷のヒルドに勉強を教えているが1つも警戒が解けないな。
こいつは物覚えも良いし、体の使い方も良い。さらに顔も良いと来たら何であんな安価だろうと思ったが、どうやらこいつには呪跡があるらしい。
効力は無いが呪跡の見目がいけなかったんだろうな。


さて後2ヶ月、この国が滅亡するまでの時間。
俺はヘルカーム国からきた。
この国がドナント国の陰謀で国民が辛い目に合っていると情報が入り、ヘルカーム国の支配下としもう一度国を安定させるために来た。
2ヶ月後にドナント国にが攻めてくるらしい。その時、スターフォレスト国と協力しドナント国を滅亡させる。
滅亡と言ってもドナント国の上層部を処刑するくらいで済ませたいが、、、
そのついでに奴隷の解放をしていたんだ。
そこでヒルドを見つけた。
ほぼ一目惚れだったんだがどんどん興味が湧いてきた。
初めてだったんだ、こんなに興味が湧くのは。



さて、今日も暇だ。
ナティ様はこれから戦争が始まるらしくしばらく会えてない。奴隷も解放するらしい。
クラウス国のみんなは頑張るのに俺だけこんなぐうたらで良いのか、、、
使用人もバタバタしていて少し、、寂しい。

ドォォン


…!
戦争の合図だ。
ナティ様に言われていたんだ。大きな爆発音が合図だと
俺はナティ様に言われた通り屋敷の地下の最奥に逃げていた。もとは牢屋だったらしいその場所は通気性が悪くジメジメしてはいるが部屋は整えられて清潔感がある。
ココは少し特殊な場所らしくこの場を知っているものしか入れないらしい。
ここに居ろとナティ様に、言われたため逃げていた。

俺なんかにそんな事しなくても良いのにね。

俺はクラウス国の王様と妾の間に出来た子だった。
タイミングが悪いことに第一王子だったんだ。
もちろんそんな事王女様がよく思うこともなくいつも暗殺されかけた。何時も側近が守ってくれた。
初恋だったんだ。
でも何故か姿も顔も思い出せない。
第二王子が生まれるとさらに自分は身の危険に晒されるようになった。今でもその傷が背中に残っている。
それでも運好く生きている俺が気に食わなかったんだろう。女王が適当な理由をつけ俺と母を奴隷堕ちさせた。
準備に時間がかかったんだろう、しばらく暗殺は止んでいた。
そんなこんなで奴隷堕ちしたわけだがその際にどうやら呪をかけられたらしい。
奴隷商が適当な呪解師に頼んだせいで呪跡が残った。
こんな問題を抱え、なおかつ呪跡持ちだと売りてがつかなかった。
俺なんかただのお荷物だったんだ。
城にいる時も奴隷として生きている時も、俺が皆邪魔でしか無かっただろう。




爆発音がする
戦争が激しくなっている。
ナティ様怪我をしなければ良いな。
俺はなんだか眠くなって眠りの海に落ちた。



次目覚めた時あたりは静まり返っていた。
長い事眠っていたつもりは無いが、そんなに戦争が早く終わるはずないよな?と頭を悩ませていたところナティ様がやってきた。
『ヒルド、もう出て来て良いよ戦争が終わったからね』
そう一言言われ俺は目をパチパチと瞬かせた。
何を言っいるんだろう?
そんなに戦争って早く終わるものだろうか?
顔に書いてあったんだろうナティ様は説明してくれた。
「スターフォレスト国とヘルカーム国が協力してドナント国に攻めたんだ。思ったより早く片がついて良かったよ」
なんて事無いようにナティ様は言うがそんなに早く終わるものだろうか?
そんなに魔人は強いのか、、
魔法が使えることは知っていたが、、、
「さてヒルド本題はねこのクラウス国の奴隷制度が無くなったからヒルドはもう晴れて自由の身なんだ。でも俺はそんな事許せないなぁ。だからこんなとこにヒルドに来てもらったんだ。もう一度お休みヒルド。」
ナティ様がそう言うとさっきまで眠っていたのになんだか眠く、、、、



目が覚めると檻の中だった。
暗く音もなく、少し肌寒い。
しばらくするとナティ様が迎えに来てくれるだろう。
何故かそう思っていた。

あれからどれくらい経ったんだろうか。
お腹が空いた。
前はしばらく食べなくてもなんとかなっていたのに。
時間が分からないのも怖い。
体感だともう2日は経っているがそれでも時間があっているとは思えない。
何かすると言ったら檻の中に唯一あるボウルの水を飲むくらいだった。
「ナティ様」
呟いてみるやはり返事は来ない。


「ナティ様」
またナティ様と呼んでしまう
結局ナティ様に頼ってしまう、、、俺は、、、
うぅ、、泣いちゃ駄目だ。
そう思っても涙が出てくる。
「うぅ゛ナティ様っ、ナティ様っ!」
そう何度呟いてもナティ様は現れない。
怖い。こんな事は初めてだ。
助けてナティ様
 




散々泣いて涙がつきかけていた時、足音がした。
「可哀想にヒルド、今出してあげるからね」
そうナティ様が言うと檻は空きナティ様が俺を抱きしめてくれた。
「ナティ様!何でするから、俺から離れないでっ!!!!
もうこんな怖い事嫌だっ!」
ナティ様に抱きしめられるとつい俺の口からそう漏れていた。その直後にわがまま言ってしまったことに気づき謝罪をする。
ナティ様が檻を開けれる不自然さに気づかずに
「ごめんなさいっ「いいよヒルド、ずっと一緒に居てあげるからね。そのかわりヒルドは俺から一生離れなれ無くするけど良い?」
ナティ様から思ってもみない言葉が出てきてつい
「勿論っ、」
そう答えた。



あれから、ナティ様はおれとナティ様に以外入れない部屋を用意してくださってそこでナティ様と暮らしている。
どうやらナティ様はクラウス国救済計画のリーダーをしていたらしくて、今はそのトップとして公爵という地位をえての仕事をしている。
ナティ様に俺の背中の傷と呪跡を解いてもらった。
その後にナティ様の印として淫紋を入れてくれた。
毎日ナティに愛されて幸せ。
ナティ様がいなければ俺は何もできないけど、
ナティ様はそんな俺を認めてくれる。
守ってくれる。大好き



ナティサイド
クラウス国の一件が終わると奴隷は全員解放に向かうだろう。そうするとやっと手に入れたヒルドを手放さなければいけなくなる。
取り敢えず洗脳するために監禁する事にした。
ひとまずなにもない暗い部屋で2日ほど閉じ込めていた。
時々私の名前を健気に呼んでいるヒルドが可愛い。
もともとこうしようと思っていたため、奴隷として飼える時から体内時計を少しずつ狂わせていた。
まぁもう少し待っておこう。
あれから1日たたないくらいでヒルドは泣き出した
必死に俺の名前を呼んで泣いているヒルドが可愛かった。
ビルドが泣き疲れたころビルドに会うとヒルドが縋って泣きついてきた。
その時俺のお願いを言うと素直に受け入れてくれた。
あれからヒルドを俺達の部屋に閉じ込めて毎晩愛して、ヒルドはもう俺無しじゃ生きていけないだろうな。
周りの貴族たちからは妻を取れと煩いがビルドに浮気するわけにはいかない。
初恋がかなったんだ。
初めて心に火がついたんだ。
これくらいよかろう。
女王に恨まれて毎日びくびくしながら俺に守られてる子鹿を見て興奮した。
俺に縋り付くヒルドが好きになった。
ヒルドは国を潰す口実にうってつけだった。
何としてもビルドを生かさなければいけなかったために俺がヒルドに付けられた。
女王に邪魔されてヒルドが奴隷堕ちした時は気が気じゃなかった。
まあか結果ここうなってなって良かったよ。

9/2/2024, 3:03:21 PM