太陽の下で』の作文集

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太陽の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/25/2023, 3:13:37 PM

恋するのはきみのまぼろし

微笑む顔に影が落ちる。
さらりとした髪が揺れて、ふわりと落ちる。
静寂の中、無音の唇が音を紡ぐ。
重なるふたつがポトリと落ちて。
この腕の中にはなにもないのに。
いつか夜が更けても触れ合いたかった。
また今日も、月がきみを奪う。

11/25/2023, 3:05:16 PM

その日初めて、城の外に出ることを許された。
と言ってもあまり遠くへ行ってはいけない、特に“上”は駄目だと厳命された。
けれど私はきっと、浮かれていたのだと思う。城の周囲を駆け回って、魚達とお喋りして、遊び疲れて息をついて、ふと上を見てしまったのだ。

「――」
それは初めて見る光景だった。
ゆらゆら揺れる丸く切り取られた窓に、金色の光が広がっている。私はひと目で心を奪われてしまって、しばらくそこから動けなかった。
金色の光をじっと見ていると、他の色も次々に目に飛び込んできた。
一際強く輝く青い光、そこに寄り添う少し沈んだ白い輝き。赤く鋭い光に、銀の帯。薄緑の淡い輝きに、昏く鈍い鉄の光……。
初めて見る色の氾濫に呆然としていると、不意に腕を強く引かれた。

「上は駄目だと言ったでしょう」
今まで見た事無いほど、それは厳しい顔だった。
「ごめんなさい。でも、とても綺麗で……あれは、あれが、地上なんですか?」
私の問いには答えず、彼女は私の手を取ると城へ戻るよう促した。
「もう少ししたら貴方はあちらに行くことになるから」
「あちら?」
「まだ少し早いわ。その時までもう少し待ちなさい」
「はい」
私は頷いて、彼女と共に歩き出す。
彼女の言葉はいつだって間違っていたことなど無いのだから。でも、それでも……。
城の扉をくぐる寸前、私はもう一度だけ振り向いて上を見た。
「――」
丸く切り取られた窓から金色の、優しく強い光が降り注いでいる。

それが太陽の光だと知ったのは、ずっと後のことだった。

END

11/25/2023, 3:05:13 PM

太陽の下、元気に今日も活動する。
私はスポーツをしていた。
今じゃもうそんなのできやしない老耄になってしまったけれど。
でも、大好きな夫と公園に赴き、朝の体操をすることが日課だ。
寒い日も暑い日も、毎朝行っている。
ラジオ体操を流し、一生懸命に取り組む。
これが意外と体のあたたまることといったら。汗もかいっちゃうくらいだわ。
そんな中、高校生が寒そうに歩いていく。
きっと部活動か何かだろう。
あまりにも寒そうにしている姿を見ると、声をかけたくなってしまう。
そう思うと同時に、これがおばちゃんになったってことかなあ、なんて歳を感じたり。
余計なおせっかいというものだろう。

「ああやだわね、気をつけなくちゃ」
「何がだい?」
「ほら、あの子寒そうにしているでしょう?何か差し入れになるようなものあげられないかなあ、なんて思っちゃって」
「……不審者になってしまわないか?」
「でしょう!?だから気をつけなきゃね、と思ったの。ところで今日は何が食べたい?」
「君の作るものなら、なんでも食べたいなぁ」

今日も、なんでもない会話を繰り広げる。

寒さなんて吹っ飛ばしてしまえるのは、体操だけのおかげなんかじゃ、ないのかもしれないわね。

そんなことを思いながら、帰路につく。

11/25/2023, 2:57:14 PM

最低限まで脱ぎ捨て捨て去って
これが私だ!
文句あるか!
太陽の下で
思うままに大笑いして
砂浜に倒れ込みたい
自由だ!
あるがままに
太陽の下で
自由に!





「太陽の下で」

11/25/2023, 2:56:16 PM

太陽の下で

地球の環境が過酷になり
人々は地底に居場所を求めた

それがたかだか五十年前の話
爺さんたちはあの頃を懐かしむように
地上の話をするけれど

僕たちは太陽を知らない

眩しく
暖かく
空高く浮かぶ光

僕たちは太陽の下に出たら
何をするだろう?
太陽の下で何をしたい?

叶わぬ願いかもしれないけれど
いつか地上を見てみたい
太陽の下で青い空を見上げてみたい

11/25/2023, 2:52:49 PM

おお、我が名を呼ぶ者はだれぞ。
ここは、どこだ?
わたしはいつからここに繋がれておる?
自分が誰かわからぬのに、なぜか、懐かしい響きが頭の中をこだまする。
おまえは、誰だ。なぜ、わしを呼ぶ。
わしの名前か?呼んでおるのはわしの名か?なんと呼んでおるのだ!ああ、呼ばれていると解っておるのに。

11/25/2023, 2:51:34 PM

26.太陽の下で

冷たい風が吹き始めた
今日この頃
空を見上げれば
雲もなく青空一面
とても天気がいい

今日は気分を変えて
少し遠めのスーパーへ
レッツゴー
高台にあるそのお店
眺めがいい
山々の彩り豊かなこと
街路樹が真っ黄で華やかなこと

車から降りて
足早にお店に入る買い物客
君が一緒にいなかったら
私も気づかなかったかも
マイペースな君を待ってる間
手持ち無沙汰のように
視線は周りを見渡し始めた

ふっと口元が緩む
なんて素敵な景色なんだろう
なんて気持ちが良いんだろう
視線は遠くへ近くへ上へ
キョロキョロする
心は晴れやかで清々しい
隣で貴方も一緒の想いで
周りを見渡してた

僅かな時間かもしれない
些細なことかもしれない
このひと時の幸せを
噛み締めながら
太陽の下で君に感謝した

11/25/2023, 2:51:05 PM

ああ、殺してしまいたい。

きみのその無邪気な笑顔。
きみのその頼れる仲間たち。
きみのそのおれを見つめる目。

きみのその太陽のようなぎらぎらした瞳。

密かに感じていたきみの強さは、おれを本気にさせた。こんなクソったれな感情、簡単にきみに向けられるさ。
だから殺そうと思う。

今まで、きみとの勝負で散々負けて負けて負けてきた。
「すごかったよ!」
「強くなってない?」
「楽しいね!!」
おれに火を付けさせた言葉たち。

全部が憎い。大嫌い。愛しい。大好き。

きみみたいな太陽はおれを照らしてくれた。
"太陽"の下には"月"があった。

「おれは…"太陽"になりたがったんだけどな…」
一人で失笑する。
光の差し込まない瞳を静かに閉じた。


次開ける時、目の前にきみがいて、照らせるように。

_2023.11.25「太陽の下で」

「きみ」が照らす
「おれ」が照らす

だれが照らす?

「次開ける時はきみと勝負する時だろうな」

pk。きみに嫌われたら死ぬかもね。

11/25/2023, 2:47:44 PM

はるばると 伸ばした足の 下にある
集まっている 花にサンサン

11/25/2023, 2:40:44 PM

太陽の下では笑顔でいられるのに、

夜になると太陽と共に笑顔も連れ去られてしまう。

11/25/2023, 2:40:14 PM

私たちは太陽の下で生きている
どんなに苦しいことや辛いことがあっても
太陽が照らしてくれるから
私は前を向いて進めるんだ。

11/25/2023, 2:36:33 PM

Theme:太陽の下で

昼間の公園。太陽の下で、俺はベンチに座って人を待っていた。
待ち人が来るまで、まだまだ時間がある。
俺はぼんやりと周囲を眺めていた。

昼間の公園は賑やかだ。
小さな子供を見守る親御さん(らしき人)、花壇の手入れをする年輩のボランティア団体、犬の散歩をする初老の夫婦。
太陽の下の公園は明るくて生のエネルギーに溢れている。
…正直、俺には眩しい世界だ。眩しくて、まるで夢のような世界。

日も落ちかけて人も疎らになった頃、ようやく待ち人が現れた。
と言っても、彼は俺に気づかず公園を通りすぎていく。
夕闇に溶け込むような黒い服に着替えた俺は、彼の後を一定の間隔を保ったまま追いかけた。
ポケットにバタフライナイフを忍ばせて。

明るい太陽の下より、一筋の光もない闇夜の方が俺にはお似合いだな。
そんなことを考えながら、彼が人気のない路地に入ったところで俺は気配を殺して彼との距離を詰めていった。

11/25/2023, 2:34:55 PM

太陽の下で


太陽の下で
思い切り笑っているように
時にははにかむように可憐に
吹く風にも折れることなくしなやかになびく
そんな花々のように
自然に素直に日々を生きてみたい

11/25/2023, 2:34:44 PM

【120,お題:太陽の下で】

一度で良いから、太陽の下で...

短冊にそう書こうとしてやめた、消しゴムを掴んで乱雑に紙を擦った
長さ10cmほどの紙がぐちゃりと歪む、無意識に浮かんだ涙で視界が滲んだ

やめとけ、どうせ叶わない

叫びだしたい衝動をグッとこらえて、外ではしゃぐ同い年の子供の声に耳を塞ぐ
鉛筆を机に叩き付け、病室特有の独特な匂いのするシーツを頭から被った

考えるな、考えるな、考えるな...考えるな...

考えるだけ時間の無駄だ、もっと有意義に使え
ただでさえいつ死ぬかわからない身体だ、こんな...こんな馬鹿げたことに時間を使うな

「...ッ...うぅ...」

アルビノ。正式名称は先天性白皮症、生まれつき色素が薄いのが大きな特徴
紫外線を防ぐメラニン色素というものが欠乏しているため、日に焼けた部位は赤く熱を持ち、酷い時は腫れ上がってしまう

生まれながらにして太陽に愛されなかったこの身体、自身の脆弱な肉体も相まって
幼い頃からずっと入院生活を余儀なくされていた

外に出るのを許されるのは日が落ちた夜のみで、それ以外は狭い病室に閉じ込められる日々

「何でだよ...なんで、ぼくばっかり...こんな...ッ...」

一度で良いから太陽の下で、皆と一緒に遊びたい

その願いを誰か聞き届けてはくれませんか

11/25/2023, 2:33:13 PM

青空を思い出して。
心地良い風を感じている。
太陽の明度を覚えてる?

「これもまた過ぎる」
雲は形を変えて流れていく
もう二度と同じ形は流れない。

雲を抜けて降り注ぐ光りが
大丈夫だと言ってくれた。

この苦しみを咀嚼していくんだ。
いずれ誰かを救うから、それが私を救うから
心地良い青空を思い出して。
堪えるのも。

凪ぐ風を感じて
静かに、心地良さを思い出す。
感じているだけでいい。
思考は休息している。
私は大丈夫。

「紺碧の空も
相変わらず曇天の様相だ。
100,000ルクスの光りが
煢然たる日々を浮き彫りにするのみ。
これもまたクオリアだ。」

11/25/2023, 2:31:12 PM

僕はヴァンパイア。
太陽とは真逆の月の出る夜にしか外に出れない。
だけど、君は太陽の出る昼間に活動している。
君と仲良くなりたい。
僕の気持ちとは裏腹に僕の運命は決まっている。
いつか、ヴァンパイアを人間にする研究が成功する日が来るのだろうか。
その頃に君はまだ生きているだろうか。
人間の寿命はヴァンパイアにとっては瞬きくらいの短さだから。
でも、その微かな希望でさえ縋りたい。
僕と君が太陽の下で並んで歩ける夢を見ながら、
僕は君を想い続ける。


【太陽の下で】

#92

11/25/2023, 2:28:30 PM

太陽の下で君は笑った。

それはまさに太陽そのものだった。

やっぱり君の笑顔は好きだな…

ふふふ。

僕もつられて笑った。

11/25/2023, 2:26:26 PM

太陽の下で姉は

イカれたことをしている

急に木が欲しいと言っては

マッチが欲しいから買ってきてと言ってきて

なにをしようとしてるのか不思議だった

そして、姉はなにをしようとしたのか今わかった

姉は今、家の前で焚き火をしている

ふざけんじゃねえぞ!

火事になったらどうしてくれんねん!!

そう怒ったら姉は頭がおかしいことを言ってきた

太陽のせいにすればいいのよ!

なんて言うわけで。

木が太陽で燃えるわけねえだろ

虫眼鏡使ったならともかく

使ってねえだろ。  ほんと頭おかしいわ。

11/25/2023, 2:25:58 PM

18,太陽の下で

毎朝わたしのことを覗き込んでいるもの。それが太陽。

少し鬱陶しいような、けれど、悲しいときにはそばにいてほしいと思う、そんな存在。

最近は家にいるばっかりだったから、その姿をあまり目にしないけど。

時々、外に出れば、またその存在がわたしのことをテカテカと照らしている。

眩しすぎて、わたしには到底直視できないけれど。

それでも、外に出たときが晴れていたときなら、わたしは決まって、空を見上げる。

    太陽の下で、わたしは生きている。

2023.11.25

11/25/2023, 2:24:06 PM

「『太陽の下』って言葉の第一印象が夏なのは、だいたい理由分かるけどさ。
『月の下』って言われても、そういえばいまいち、特定の季節と結びつきづらいよなって」
なんでだろうな。不思議だけど、俺だけかな。某所在住物書きはポツリ呟き、太陽と夏の妙な結びつきを引き剥がそうと、懸命な努力を続けていた。

今は冬である。一部地域は平地で雪が積もった。
東京の3日後が20℃超え予想だろうと、どこかで寝ぼけた桜が狂い咲こうと、今は冬である。
寒空の太陽の下はさぞ、さぞ……どうであろう。
「放射冷却?寒い?それか道路の雪が溶ける?」
ヤバい。分からん。物書きは首を大きく傾けた。

――――――

最近最近のおはなしです。雪国に雪が降った頃、紅葉や銀杏に雪がちょこん、積もる頃のおはなしです。
都内某所、某稲荷神社敷地内の一軒家に、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が、家族で仲良く暮らしておりまして、
その内末っ子の子狐は、東京から一歩も出たことがなくて、「一面真っ白の雪景色」なんて、テレビか絵本でしか、見たことがありません。

今晩は雪国の平地で積雪。夜のニュースの、画面いっぱいに、白をかぶった車やら木やら、いろんなものが、映ります。
「なんだかんだで、冬が来たなぁ」
あんなに暑かったのに。
ねぇ、かかさん。そうですね、ととさん。
一家団らん、美味しい美味しい鶏なんこつと鶏ヤゲンの野菜出汁スープを飲みながら、某病院で漢方医をしている父狐が言いました。
「ほら、見てごらん」
ニュースは雪積もる町の映像から、北海道の美しい雪原に切り替わりました。
「キタキツネだよ。遠い遠い北の国の、私達と少し違って少し同じ狐だよ」

テレビ画面には、黒い靴下模様を足につけた、おしゃれでモフモフな狐が1匹映っておりました。
晴れた雪原をじっと見下ろし、首を傾けて聞き耳をたて、ピョンと飛び跳ね鼻からズボリ!
ランチの哀れな野ネズミくわえて、遠く遠くへ走って消えてしまいました。

「ゆき!キタキツネ!」
おめめをキラキラ輝かせ、コンコン子狐叫びます。
「楽しそう!気持ちよさそう!」
テレビの真似して真っ白な、お茶碗の中のつやつやごはんをじっと見つめ、首を傾けて聞き耳をたて、
鼻先からズボリすると確実に母狐からピシャリ叱られるので、そこは、我慢しておきました。

子狐は思い浮かべます。
東京にも、美しい自然の残る場所があるそうです。
神社の森より深い森。神社の花畑より大きい花畑。
神社の庭より広い、どこまでも続く広い草原。
そこならきっと、このニュースの映像のように、雪が白く白く積もるに違いないのです。
青空と飛行機雲と太陽の下で、モフモフ冬毛をたなびかせ、モフモフ尻尾を振り回し、
光反射する真っ白の中を、どこまでも、どこまでも走り回るのです。
なんと美しく、楽しく、幸福なことでしょう!

でもまずは目の前の、美味しい美味しい晩ごはんを、お肉と軟骨と野菜とお米を胃袋の中へ収めましょう。

ちゃむちゃむちゃむ、ちゃむちゃむちゃむ。
お肉をかじって白米、スープを飲んで白米、母狐と父狐のコンコンおしゃべりを聞きながら白米。
子狐は狐の子供らしく、たっぷりのごはんをペロリたいらげると、なんだか眠くなってしまって、コロン。
幸せにスピスピ、すぐ寝息をたてました。
その夜コンコン子狐は、北海道か別の地域かサッパリ分かりませんが、
ともかくどこかの雪国の、雪原の夢を見ましたとさ。

もの言う子狐が、太陽の下で雪原を駆け回る想像をする、ちょっと苦し紛れなおはなしでした。
おしまい、おしまい。

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