『太陽の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
太陽の下はきっと心地がいいのでしょう。だってあなたが笑っているから。
私のとって太陽にあたるのは危険極まりないことです。
目を焼き肌を爛れさせ元には戻りません。
仲間が好奇心に任せて太陽にあたったのです。
誰もが恐ろしさのあまり水面に上りたがりません。
それは私もです。
でも、太陽のように眩いあなたがいる日の元は、たまに夢見るのです。
そこに、私が居れたらと。
何も考えずに
ただただ、太陽の下で日向ぼっこ。
こうすることで
心身の健康を保てるように、私たちはできている。
あなたと
ずっと笑っていたい
あなたと
この空の下を駆け回りたい
裸足で
この草原を触りたい
ずっとずっと
そばにいてくれるって約束して
この世界が滅んだとしても
この地球を愛して
『太陽の下』
日向の空気をぬるく吸い込んだ
頬が暖かい
何も不安は無い
短く整った芝生が背中を支え
誰も来ないまままどろむ
(太陽の下で)
太陽の下で
毎日たくさんの洗濯物。洗うのは全部、わたし。いえいえ、洗うのは洗濯機で、干すのはわたし。
太陽の下で、ベランダに次々と干していく洗濯物。お日様はありがたい!天気悪くて洗濯物乾かないとイライラしますからね。
太陽の下で洗濯物干し。面倒と思うか、太陽の恵みの下で幸せと思うか、わたし次第です。
太陽の下で出会った彼女はいったい……?
○×※△主演の最新作、真夏の太陽は7月10日公開!
ねー、これ、いつの映像?
後ろから声がした。振り返ると、ペタペタと音を立てて彼が寄ってきた。
さあ、何時だろう。再生できると思わなかったから、確認しなかった。
生態分析の役に立つかな。
どうかな。
見上げた空には、恒星が浮かんでいる。映像では目が開けていられないほど光り輝いていたのに、今の光はずっと弱く、地上は薄暗い。
彼らはここでこうして生きていたんだね。
私達がここにくる、ずっとずっと前に。
彼が手を伸ばして、また再生した。でも、少し映っただけで、後は何も映らなくなってしまった。
そんな顔しないで。私のライブラリに収録されているから、戻ったら見せてあげよう。
カツカツ、と私は頭部を指先でつついた。
君と逢うときはいつも夜の時間だった。
君と過ごす夜はいくつもあったけれど、別れ際は別々で、後腐れのないあやふやな関係が丁度よかった。
だけど偶然街で見かけた昼の君は、太陽の下で笑っていて、似合いすぎたその光景に僕はただ立ち尽くすことしかできない。きらきらとした表情で眩しく笑う君を、僕は真っすぐに見ることができなかったんだ。
そのとき胸から溢れた感情をどう表せばいいのだろうか。かつて持っていた純粋な心が再び芽を出すかのように、ただ君だけを見つめていたい。僕の腕の中で眠る君を見ながら、そんな願いが頭をよぎる。
このまま君と朝を迎えたらどんな顔をするだろう。
想像するだけで怖くて不安になるけれど、いつかの君の姿が眼裏に映って僕の背中をゆるく押す。
次に目を開けた瞬間から君と僕の関係は変わる。
君の答えがどんなものかはわからないけれど、それでも一縷の望みをかけて僕はゆっくりと目を閉じた。
【太陽の下で】
あなたは優しかったから
私にあなたは眩しすぎたの
いつかあなたに会えたなら
お花畑で共に死のうね
あの日の記憶。
太陽の下で、湖の周りで鬼ごっこをして、帰り道に木の実を拾って遊んだ幼い思い出。
もうそんな年頃ではないものの、またあの頃のように、思いっきり走ってみたいと思った。
そんな私は今太陽の下で、孤独に俳句を綴っている。
太陽の下で
いつも太陽の下で
誰よりも笑顔が輝いてる君
いつも眩しかったし、優しかった
私は何回君に救われたことか
そんな君に私は憧れてた
でもさ、無理に笑顔で輝こうと
せんでもいいんだよ
私は君にありのままの笑顔で
輝いていてほしいからさ
#112 太陽の下で
もう秋らしい日なんて味わえないだろう。
コロナから始まってインフル、風邪、そしてインフルと家族間で発症と看病のマラソンリレーをしながら勝手に見切りをつけていたが。
やがて全員が復帰し、明日は祝日。
病み上がりでもあり、仕事の疲れは溜まっていたが「お出かけしたい」という子供のリクエストには応えたい。
折しも、最高気温も高めで晴れの予報が出ていた。
やってきたのは、動物園。
妻が人混みを嫌がったのと、混んでいてもそれなりに見られるだろうという判断だ。
出発したときは冷えていたが、日が高くなるにつれ子供から上着が荷物として渡される。嵩張っていくもののサイズが小さいから軽い。
少し予想はしていたが、一番はしゃいでいたのは妻であった。曰く「みんなで出かけるのが久しぶりで楽しい」と。
子供にリクエストされるまでは家でゴロゴロしようと言っていたくせに。それも、こちらの体調を気遣っての発言だろうが。
目ぼしい動物を見終えた頃、
ふと空を見上げた妻が「秋?これって秋?」と尋ねてきた。つられて視線を移せば晴れ空はうろこに近い雲が広がり、周囲で紅葉も見られ、遠出して動物園に来ている。こんな行楽日和の季節は正しく秋である。
なので肯定して返せば、
「そっか、行楽日和。うん、秋だね」
妻は子供に危険がないか、ちらっと確認して、また空を見上げていた。
「ありがとう、連れてきてくれて」
しばらくして満足したのか、そんな風に言ってくる。
「いや。こっちこそ、ありがとう」
いつものように返した。
暖かな太陽の下、歩き通しで火照ったた体に、爽やかな風が気持ちいい。
燦々と輝く太陽に目を眇めて、最悪だと悪態を吐く。なんだってこんなに暑いのか。もう十一月だというのに、夏にも迫る気温で汗が出る。半袖はまだ仕舞わなくても良かったな、という後悔をため息とともに吐き捨て、仕方無しに袖を捲くる。いつになったら袖のある服をまともに着れるんだ。
お題『太陽の下で』
――あの子が龍賀家待望のお嬢様ね。私初めて見ましたのよ。
小さいのになんて…凛としたお顔立ちなこと。奥様に似て目がしっかり前を見据えておる。
しかりてどことなく愛嬌もある。さぞ美しい娘に成長なさるのでしょう。
だが……あの娘が男だったらなあ。聡明な当主様の元で安泰じゃったのになあ。
ならばせめて、世継ぎを残して貰わねば。
ええ。龍賀の名を世に至らしめる色濃い血を残すのです。
君がもとで、龍賀に永久の誉れを――。
母の口癖は昔からちっとも変わらない。
村の衆のねばついた視線も、尾鰭が大量にぶら下がって広まった噂話も、本質的には同じものだ。
でも幼かった頃の私は、それがどういう意味を持つのか、その先にどんな出来事が待ち受けているのか知る由もなかった。
理解したのは、骨の中から疼く痛みとともに、背がだんだん伸びだした頃だろうか。……知らないままでいたかったけれど。
――娘、今日もあの爺の慰みにされていたのかい?
可哀想に。血が出ている。こないだやられた傷もまだ癒えていないのに。
キミの意志なんて関係ないもんなあ。アイツ、濡れていようがそうでなかろうがお構いなしだもんなあ。
酷い爺だ。それを君に強要するこの家も、それを望むこの村も全部酷い。
こんな村で惨たらしく生きていかねばならないキミは本当に可哀想だ。
可哀想な娘。でも僕らだけは絶対にキミの味方だからね。
村中から呪われるなら村中を呪ってもいいんだよ? キミはそれだけのことをされてきたのだから。
それがキミがここで生きていく、唯一の手段なのだから――。
違う! と私は咄嗟に叫んだ。
骨の痛みを感じなくなった頃、背後から聴こえる囁き声に気づいた。
甘い慰めだった。誰にも知られてはいけない、誰とも共有出来ない深い傷を唯一分かち合える者だった。
けれども、慰めて、ともに悲しんで、それだけ。何も変わらない。
低い雲が垂れ込む忌まわしい村から出られないことには何ら変わりないのだ。
私だって、太陽の下で過ごしたい。
『友』といえる者と談笑しながらプリン・ア・ラ・モードを口の中いっぱい頬張りたい。
ハイヒールを履きカツカツと踵を鳴らしながらレンガ張りの歩道を闊歩したい。
いずれ出会う『彼』と劇的な恋に落ち、結ばれ、彼とだけの子を成したい。
女性としての当然の願いを抱いて、何が悪いのか。
……けれどもこの村も、龍賀の名前も、我が身を守る呪いでさえも、それを許さない。
だから。
誰か早くこの曇天に、風穴を開けてくれませんか。
太陽の下にすべてを晒してくれませんか。
お願いだから、助けてくれませんか。
天に向かって背を伸ばす
体に突き刺す光を浴びて
一心不乱に生を為す
いつか花を咲かせ実を付けて
自分のために 誰かのために
天に向かって背を伸ばす
太陽の下で今日も生きる
自分のために 誰かのために
#太陽の下で
太陽の下で、一輪の花が咲いている。
その花は、とてもきれいで、堂々と咲いていた。
自分の道をまっすぐ進んでいる感じがした。
僕も、あの花みたいに、堂々と生きたい。
君が太陽の下できらめく笑顔を見せる。
君のふわふわの天然パーマも、弾む心みたいに揺れている。
みずみずしい芝生。
春風が頬を撫でていく。
4月の日差しは暖かで、公園は満開の桜色に染まっている。
木漏れ日と遊んでいた君が、それを少し遠くから見ていた僕に駆け寄ってきた。
息を弾ませて話しかけてくる。
「帰ったらコーヒー淹れてよ」
「いいよ。それなら近所のケーキ屋でクッキーを買ってから帰ろう」
喜ぶ君が可愛くて、僕も自然と微笑んでいた。
君といると何もかも幸せだ。
気がつくと、君の髪に桜の花びらが一枚くっついていた。
手を伸ばしてとってやる。
「桜、ついてた」
「ほんとだ。ありがとう」
嬉しそうに笑う。
そして、太陽みたいに暖かな手で僕の手を引いた。
来年も、その先も、ずっと君の笑顔を見ていたい。
僕らは並んで歩き出した。
ポカポカ昼下がり。
猫が寝てそうなそんな昼。
私たちは部屋にこもってお勉強。
お遊び日和なのになーなんて何回思ったことか
そんなポカポカ昼下がり
勉強しすぎて眠たくなる私たち
みんなおねむ。私もおねむ
そんな私を見て君はおやすみーと笑うんだ。
ドキッとしちゃうじゃんか。
いやでも目が覚める。ちらっと君を見る。
あ、おはよう笑なんて笑うから
またドキドキする。
太陽は無いのに、笑顔が太陽みたい。
いつも君に照らされてる私。しあわせだなぁ。
君の太陽の下で。
お題《太陽の下で》
花の香りに包まれた揺り籠。
天窓から零れ落ちる光。
大きな窓から見渡せる庭には、陽光を受け煌めく薬草の庭。奥の方には果樹園もある。日頃から丁寧に世話をされているのだと見ればわかる、生命力にあふれた豊かな庭だが――ただ、その姿を一度もまだ、見たことがないのだ。
その代わりに。いつもテーブルに、手紙が置いてあった。
《クロックムッシュ、木いちごのパイを今日は焼いたから庭のカフェスペースで食べて》
《今日は星がたくさん流れる。庭に落ちた星の欠片を集めておいて。明日をお楽しみに》
とりとめのない、日常の手紙。
私は今日も筆をとる。
私の知らない誰かへ。
今年も暑い夏がきた。山の上にあるグランドは平地より太陽がぐっと近い気がする。強い陽射しがグランドを照りつける。そんな中でも白球を追い続けるやつら。正直、かっこいい。普段はお山のサルのようにむかつくやつらなのに、汗を流し監督さんやコーチさんに怒鳴られても諦めない姿に胸が熱くなる。やつらは野球が好きでただ毎日鍛錬しているだけなのだが、私はなにかを好きでここまで没頭できるものがないから悔しいけど、やつらのことを尊敬している。口が裂けてもかっこいいとか尊敬しているなんてやつらにはいわないけど。
今年は私も最後の夏。悔しいこと嬉しいことたくさんあったな。私もなんていったけど、チームの一員として存在しているのか最後までわからなかったな。チームの一員だなんて図々しいか。野球が好きなんじゃなくて好きなことに熱中できる真剣な眼差しが好きでたまたま一緒の場所と時間を共有してきただけだから。
試合終了のサイレンが鳴る。7回コールド。かつて古豪と呼ばれたチームは呆気なく3回戦で敗退した。今までお世話になった保護者さんやサポーターさんたちに感謝を伝えた。去年のチームより終わりは早いって覚悟していたはずなのに最後の日を迎えてしまうと寂しいような悔しいような。
「おい、お前もありがとな。1人でマネージャー大変だっただろ?」
やつらが声をかけてきた。なにか溜まっていたのかわからなかったけど、ぶわっと涙が溢れて止まらなくなってしまった。
今年も7月がくる。またあのころの私たちが今の自分たちを応援しにやってきてくれる。あの頃、こんだけやれたんだ、頑張れたんだ、今だって頑張れるって。実際に姿は見られないが、テレビ中継で白球を追いかける球児たちをみるとやつらの姿が重なる。またやつらに元気づけられた。悔しい。でも、ありがとう。
この子たちもいろんな努力と挫折を経験してグランドに立っている。テレビを見ているだけではわからないが伝わるものはある。今年の太陽は例年より厳しい。この太陽の下でどんなドラマがうまれるのか。
太陽の下で
年に一度旅行に行って、
ピクニックして、
海に行って、
花火を見た。
船にも乗ったし、美術館にも行った。
その時仲良かったいとこ達とは
それぞれ別の道を歩んで疎遠になってしまったけれど
たまに電話した時は、その記憶の話をする。
連れて行ってくれたおばあちゃんの記憶には私達との思い出は消えてしまっているけれど、
私達がちゃんと覚えているから。