一夜の夢

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君が太陽の下できらめく笑顔を見せる。
君のふわふわの天然パーマも、弾む心みたいに揺れている。

みずみずしい芝生。
春風が頬を撫でていく。
4月の日差しは暖かで、公園は満開の桜色に染まっている。

木漏れ日と遊んでいた君が、それを少し遠くから見ていた僕に駆け寄ってきた。
息を弾ませて話しかけてくる。

「帰ったらコーヒー淹れてよ」
「いいよ。それなら近所のケーキ屋でクッキーを買ってから帰ろう」

喜ぶ君が可愛くて、僕も自然と微笑んでいた。
君といると何もかも幸せだ。

気がつくと、君の髪に桜の花びらが一枚くっついていた。
手を伸ばしてとってやる。

「桜、ついてた」
「ほんとだ。ありがとう」

嬉しそうに笑う。
そして、太陽みたいに暖かな手で僕の手を引いた。

来年も、その先も、ずっと君の笑顔を見ていたい。
僕らは並んで歩き出した。

11/25/2023, 1:52:02 PM