『天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日は早めにホームルームが終わったから早めの電車で彼と2人で帰った。
タタンタタンと少し心地よい音が電車に響いてそれと同時に少しフラつきそうになる揺れが吊り革とリュックのバックルを軽やかにふらつかせる。それに見惚れていたら彼は何かを思いつき提案するように言った。
「あのさ!」
さっきまでの静けさが一瞬で終わり、周りの学生や小さな子などの視線が一斉に君に向く。
「…晴れたねぇ〜、朝は土砂降りだったのに」恥ずかしいのか、どんどん音量を下げて挙句に聞こえなくなってしまった。
「そぉね。」とすこし周りにガンを飛ばしつつも返事をする。
そんな目で見て楽しいのか。まぁ私もそう言われるだろうが。そんなことはどうでもいい。
私は彼の顔色を確認しようとしたところ、
〈まもなくー、○○駅ー。○○駅ー。〉私達が降りる駅の名前がアナウンスされ、私は置いていたリュックを背負う。彼はそそくさと駅側のドアに向かい、ドアに頭を当てる。本来なら付けちゃいけない三角みたいなピアスが太陽の光に反射して眩く光っていた。電車が停車し、ドアが開く。彼が行ったドアじゃない方が開き私は少し笑いそうになったけど頑張って堪え、降りようとした。
「待って...」リュックの持ち手をギュッと掴んで小声で言った
「待つよ。君が待ってって言ったら。でもね、これで降りないと帰れんよ?」
とキョトンと言うと少しだけ頬を膨らませて「分かった」と言った。私がそのまま彼と手を繋ぎ、電車を降りた。その瞬間JKと思われる声が何か言っていたが私はそれが聞こえないように自分のスマホに挿したイヤホンで
彼の好きな曲を聞かせた。そして電車が発射してくと彼は握っている手をギュッと掴んで俯きながら何かを聞いてきた。「あのさ。今日家来る?」「え?うーんとねぇ…親に聞いてみるね」
と言ってLINEでメッセージを送る。家に私がいないことがそんなに嬉しいのか、すぐにいいよ!!!っていう感じの返信を送ってきた。私は笑いながら
「いいって。あと今日泊まってきな、だってさ。」と言った。
「そっか、良かった。」こっちを見ずに頷き、返事をする。
「先帰っていいかな?早く荷造りして家行きたいんだ!やりたいことあるし〜!」
「いいよ」スパッと即答される。言い方が悪かったか、と後悔しながらも私は走る。
走りながら「いかないで」と聞こえた気がしたけども私は振り向かなかった。
私は急いで荷造りをして自転車を漕いで彼の家に行く。
玄関は開いていて、丁度帰ってきたのだろうかにしてもセキュリティガッバガバだなぁと思いながら家に入る。
でもそこには誰もいなかった。上かなって思いながら階段を登って彼の部屋に行く。
「ごめんね、待たせちゃった…わっ!」入った瞬間、彼は私を押し倒す。
「さっき言いたかったこと、言っていいかな?」
「ひゃ…ひゃい…」あまりの驚きと恥ずかしさに呂律が回らず変な返しになってしまった。
「俺の言いたかったことはね?
今日、ずっと一緒にいよってことなの。さっきも行かないでって言ったのに行ったしさ。
だから、こうすればどこにも行かないでしょ?」
「……/////」恥ずかしくて目をつぶってしまった。私は馬鹿か。
「今日は、このままがいいかな。」と言いながら彼は静かに部屋の鍵を閉めた。
目が覚めれば今は一時だった。明日学校は事情で少し始まる時間が遅い。だから彼はオールするらしい。
私が起きるやいなや
「ごめんね!」と謝ってきたから
「いいよ。だけど、私は絶対離れない。これが証拠でしょ?」私はチョーカーを解き、首元を見せる。
「そぉだよ…///」と照れながら言って目を逸らす。「コラ、目をそらすな笑」
こうやって談笑していたらは私は眠っていたようで翌日の12時に起きて、彼は
「学級委員長とか色んなの掛け持ちしてるから体調崩したっぽいです、ので休むって言ってました」
と先生に言ってくれた。私はぼんやりしながら濁った液に塗れた体操着を洗った。
洗濯機が終わるのを待ちながら私は
「あの時の天気の話じゃなくて言いたかったこと、いや、したかったことってこれだったのか」ズキズキ痛む腰を擦りながらボソッと呟くのだった。
天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したかったことは別にあって、その話をしたくて何週間も考えてた。それでもなぜか出てくる言葉は当たり障りのない言葉ばかり。
また自己嫌悪しながら帰った。
【⠀猫は気楽? 】
こんにちわ >ᗢᘏو
見てのとおり オイラはネコだ>ᗢᘏو
木下って人の家に住んでる>ᗢᘏو
今オイラは木下さんの家周辺をトコトコ(((((ᓚᘏᗢ ♪
お?お隣さんの家から何か大声が聞こえてるぞ>ᗢᘏو
「天気の話なんかどうでもいいんだ。ボクが話ししたい事は、前から言ってるだろ!どうして君は・・・は~?😡💢💢洗濯物!!そんな事あとでいいだろ!! クソッ!切られた!」
どうやら隣に住んでる若い男の人、電話で彼女と口喧嘩してたみたいだね?>ᗢᘏو
パラパラ…パラパラ…
お?雨が降ってきたぞ・・・
こういう時は家の中に避難だーーダーッシュ
εε=((((( ᓚᘏᗢ 🏠
窓から入って木下家、到着(とうちゃーく)
ฅ ᯫ̀৹᳐ ̫̌৹᳐́ᯫ セーフ♪
あれ?ママさんが「大変大変」と慌てて廊下を駆け出し行くぞ〜 ςᘏᗢ ?
なんだろう? ママさんを追いかけるみよう・・・
トテトテ (((((乁ᘏᗢ ε=ε=ε=ヾ(*。>ω<)ノ タイヘン タイヘン
どうやら雨が降ってきたから庭に干してた洗濯物や布団を慌てて取り入れてる感じだね>ᗢᘏو
オイラは、その姿をママさんが出た大きな引き戸の手前で見ていた。
一通り洗濯物と布団を家の中に入れてママさんが俺に声をかける
「も〜う、嫌になっちゃうわねー 天気予報、今日晴れだったんじゃないの?ねえそう思わない?」
『ニャ〜(だよね〜)』 と返事するオイラ>ᗢᘏو
すると、さっき大声あげて電話で喧嘩してた若い男の人も「クソッ!クソッ!天気予報じゃ晴れじゃなかったのかよ!」と怒りながら濡れた洗濯物を取り入れてる
「ほんとお隣さん、嫌な感じの人よね〜?私だったらあんな人と付き合わないけどね〜」
どうやらママさんにも、さっき電話で彼女と喧嘩してたの聞こえてたみたいだ・・・。
「あのお隣さん、さっき天気の話なんかどうでも良いんだ!!って怒ってたけど!雨降って洗濯もの慌てて取り入れてるじゃない(´・∀・`)ヘッ」
『ニャー(ですよね〜)』
「しかも知ってる?あの人、神経質でちょっとでも雨で洗濯物濡れたら1から洗濯し直しだって怒って・・・機嫌悪くなるらしいのよ〜・・・自分の洗濯物はそんなに気にするのに彼女の洗濯物はどうでも良いなんてよく言うわよねぇ〜、あの性格じゃ〜結婚なんて無理よね〜」
『ニャー?(どうだろうね?)』
「あら?反論(* ^ω^ *)?」
と言いながらオイラをじっと見るママさん…
そしてオイラも真顔で( ΦωΦ )ジーっとママさんの顔は見てるけど実は視線はあってないという…( ΦωΦ )ジー
「まあ、猫に人間の言葉なんて分からないわよね(*´▽`*)」
「(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)にゃーん♪(おっしゃるとおりです)」
オイラには分かるけどね(* ^ω^ *)
そしてそのあと、可愛いからという理由で頭撫でらたり体撫でられたり喉をかかれた
喉かかれるとゴロゴロなるのですぅぅ、うおーキモチイぃぃ♪
「本当、猫は気楽で良いわよねー(*´▽`*)」
「ニャーん♪(家猫ならね♪)」
人間は猫を見て気楽だと良く言う…
オイラも猫は気楽だなーって昔は思ってた・・・
でも、それは違う・・・
それは生まれつき家で育った猫だけだ・・・
オイラは猫だ・・・そして元人間だ・・・何故か前世の記憶がある・・・
猫に生まれ変わった・・・ヤッターって最初はなったよ・・・
でも猫は猫でも野良猫だ・・・
生まれた時は5匹の兄弟がいた・・・
いつでも好きな時にご飯食べれる訳もなく・・・
何日も食べれなくてフラフラ・・・
喉が渇いたら綺麗そうな水溜まりの水を飲んだり・・・泥水すすったり・・・
たまに優しい人からご飯をありつけた事は嬉しかった・・・
でもそんな珍しい事1回しかなかった・・・
野良猫の人数を減らすため、毒入りの餌がその辺に時々、落ちてたり・・・
メス猫なら保健所とかの人が捕まえて避妊手術される・・・
だから人間不信にもなる・・・
オイラ達の姿を見て駆け寄ってくる子供・・
オイラからしたら恐怖でしかない・・・
全力で逃げた・・・
人間の立場からなら分からなくもないけど
今のオイラは猫だ・・・
人間は見極めないと危ない・・・
そんな折り、弟が餓死した・・・
母ちゃんと兄もフラフラになり・・・
急に出てきた人間の運転する車を避けれなくて轢かれて死んだ・・・
猫のオイラからすると・・・基本的には・・・人間は厄介な存在だ・・・
厄介なのは空腹や人間だけじゃない・・・
カラスなんかは子猫にとっては天敵でしかない・・・
生き残ったオイラ達兄弟は数匹のカラスにつつかれて動けなくり更に大勢のカラスが集まりリンチ状態にあった・・・
何とかオイラだけカラスのリンチから逃げきった・・・
他の兄弟は逃げきれず・・・死んだ・・・
オイラもつつかれて体の色んな所から血が流れて満身創痍だった・・・
血まみれだったと思う・・・
野良猫にとって・・・環境にもよるけど・・・
生きるのは過酷だ・・・
生まれて半年もしない内に家族が目の前で亡くなっていく・・・
生じっか元人間だっただけに、とんでもないストレスだった・・・
完璧な猫ならまだマシなのかな・・・?
でもそんな事も言ってられない・・・
何とかしない次はオイラの番だ・・・
アフリカの難民は・・・
『今日生きれるか・・・明日生きれるかの世界・・・』
なんて聞くけど・・・
あれは他人から見るとそう感じるけど・・・
当事者からしたら・・・
『明日死ぬか…今日死ぬか…』
あの時のオイラはその状態まで行った・・・
そしてオイラの番が回ってきた・・・
体に力がどんどん入らなくなり倒れた・・・
視界がどんどん狭くなっていく・・・
あ・・・オイラ死んだな・・・って思った・・・
半年くらいか・・・短かったな〜って思った・・・。
・・・・・・・・・
目を覚ました・・・
暖かいタオルの中にくるまれてた・・・
目の前にミルクがあった・・・
周りはダンボールの壁に囲われていた・・・
どうやら・・・拾われたらしい・・・
とりあえず傷だらけの体を頑張って動かし
置かれていたミルクをペロペロろぺろなめた・・・
ふと、上を見上げたら・・・
女の人が笑顔で喜んでいた・・・
あ・・・この人は・・・大丈夫だ・・・
オイラ・・・大丈夫だ・・・
安心したら・・・死んだように寝てた・・・
そんな感じで木下さんのママさんに助けられた・・・
そしてママさんはどうやら俺をペットとして飼ってくれるらしい・・・
オイラは・・・野良猫の世界から・・・脱出できた・・・
飼い猫になったんだ!
大喜びだ !!
そのあとの病院が
メッチャ怖かったけど我慢だ⁝( `ᾥ´ )⁝
傷が治ったオイラは・・・
この家猫生活を手離したくないから出来るだけ、この家の人間達が気に入って貰うよう、あざとく振る舞った・・・
まあ、命の恩人だから出来るだけママさんの望むように振る舞おうってのもあるよ・・・
普通の猫がオイラのような事は考えないと思うけど・・・それは俺が元人間だからなのもあるかな(笑)
色々あったけど
今の俺は猫の世界では勝ち組だと思う・・・
え?そんな可愛くない猫は嫌だって(੭ ᐕ))?
そんな事、関係ない!
明日死ぬか今日死ぬかの世界から来たら、そんな事言ってられない!
この生活を維持するため俺は木下家に媚びを売るのだ\\\\٩( 'ω' )و ////ドーン
てなワケで猫の世界って野良猫は
マジでサバイバルなんだ(꒪▿꒪ ٥)ハンパナイ
あの機嫌の悪いお隣さんの言葉を借りると・・・
『天気の話なんかどうでもいいんだが、オイラとしては猫は気楽じゃない場合もあるぞって言いたい』
そんだけ・・・
以上 オイラ より
~ 完 ~
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テーマ『天気の話なんかどうでもいいんだ。僕が話したいことは、』
「明日は晴れますか?」
隣にいた君はそう言った。
「晴れるんじゃないかな、、あんまり天気予報見てないからわからないけど」
僕がそう答えると君は少し悲しそうな目をして、笑顔でありがとうと返してきた。
雨がよかったのかな…
方向が同じ、ただそれだけで君は僕の隣にいてくれる。
この時間がずっと続けばいいのに…
…ポツン
「雨?」「えっ、」
ポツポツ
とりあえず近くの公園で雨宿りをした。
「どうしようか、」
「ね、どうしよ」
当然傘なんて持ってないし、近くにコンビニもない。
「少し待ってみるか」
「うん」
「やんできた?」
「うん、通り雨だったみたい」
「帰ろうか…」
「そだね」
雨はすっかり上がってあんなに降ったのが嘘のようだった。
それでもいつもよりは時間が遅くなって日も沈んできたな、
綺麗だなぁ、夕日が映る君の目が…
そういえば…
「夕日が綺麗ですね」
知ってるかな、
「月も綺麗でしょう」
「知ってるんだ。」
「まぁね、そっちこそ」
「この間何かで見たんだ」
「明日は晴れますか?」
「それもなにか意味ありそうだね、ちょっとだけ待って」
「ふふっいいよ、別に」
「いや、知ってるんだ」
確か…
「間違いなく明日も晴れでしょう」
「明日は晴れますか?」
私の気持ちはあなたに届いていますか?
「夕日が綺麗ですね」
このままもっと一緒にいたい
天気の話なんてどうだっていいんだ、僕が話したいのは
まだまだ勉強しなきゃなのにロングスリーパーなせいで12時間がやっとなの意味わかんない。ショートスリーパー羨ましいなってこと。
悲しいって言う言葉で上から埋め尽くされて
薄暗い部屋から
いたし方なく出たらどんより天気。
エレベーターを降りて
外に出たら有り得ないほどの明るさ。
澄んだ空気の雲の隙間から
私には眩しいくらいの光。
「あ、まだ生きていたんだ 。
欺かれて憎まれても
太陽の明るさは同じなんだ。」
心のドキドキがこれから始まる怒涛の人生より、
幸せへの道にしか見えない。
幸せで許してくれ。
天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したい事は、背泳ぎしかしないラッコが突然クロールし始めたら皆どんな反応するだろうかって事。
雨なんて嫌いだ。そう言った君の方が嫌いだ。
雨は大地を潤して、人の心まで浄化してくれる。
作物を育てて、水出てきている僕たちを守ってくれているのに。
だから、だからさ、レインブーツを買ってお気に入りの傘で出かけようよ。
君の心を晴れにしてくれるものは揃っているんだからさ。
だから…だからさ、ただ君とどこかへ行きたいって僕の気持ちを分かってよ。
雨なんて、なんて言ってないで、僕と出かけたいって、言ってよ。
僕は、君となら雨の晴れ間に虹を見つけることだって出来るって、信じているんだから。
天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が言いたいのは、
「寝癖、アホっぽいぞ?」
ぴょこんぴょこんと右左に動く髪を撫でて
"行って来ます"の口封じ。
彼女は消えた。
突然僕の目の前から姿を消したのだ。
彼女が消えたのは3年前の今日。
そう、僕の、、誕生日だった。
ー3年前ー
「今日も天気良いねぇ」
「天気良いねぇ。じゃないよ全く」
「えへへ〜」
「本当に気をつけてよね心配したんだから」
「ごめんごめん!すぐ治るって!」
「ったく。ほらプリン」
「わぁい!プリンだ!!」
喜ぶ様にプリンを食べる彼女。
この後に来る後悔なんて知らずに笑う僕。
どこで間違えてしまったのだろうか。
「、、え?」
「あー、なんか頭?を強くうっちゃって」
「本気で言ってんのか、?」
「あ、えと、余命、半年だって、、」
頭が真っ白になった。
鈍器で強く頭を殴られたみたいな感覚に陥り受け入れることは到底できるはずも無い。
助けることは出来ないのか。
彼女を救うことは出来ないのか。
何度も強くそう思った。
「で、でもほら!天気はいいし!」
「、、、」
「ほ、ほら青い空、白い雲!快晴だよ!」
「もう、やめろよ、、晴香」
「、、空良ぁ死にたくないよ(泣)」
初めて彼女は弱音を吐いた。
僕は彼女が流す涙を見つめ綺麗だなんて考えていた。
そして半年がたった7月19日。
彼女は死んだ。
「、、うっ、くっ、、はるかぁあ!!」
僕は声を殺し泣き続けた。
そして彼女がいなくなって3年がたった今日。
僕は新たな道を歩む。
「晴香見ていてくれ。僕は立派な医者になるよ」
快晴な空を見上げ今日もまた1人と患者を救う。
今の僕に出来ることはそれくらいなのだから。
ー「大丈夫だよ。ちゃんと見てる頑張れ空良」
END
お題「天気の話なんてどうだって良いんだ。僕が話したいことは、、」
放課後、テニス部の部室に向かおうと歩いていると、ベンチに座っている先輩を見かけた。
俺は動かしていた足を止め、少し考える。
今日一緒に帰りてぇな……けど、なんて声かけよう。
…ここは無難に……。
俺は意識していないかのように歩き始め、彼女の前で立ち止まった。
「先輩!こんにちは!」
俺が呼びかけると、彼女はゆっくり顔を上げた。
「こんにちは」
彼女はにっこりと微笑んで、それまで読んでいた本をぱたりと閉じた。
俺はちょっと息を吸って、気持ちを落ち着かせる。
「……今日、めっちゃいい天気ッスよね!」
「そうね。最近暖かくなったしね」
「ハイ……」
……しまった!会話が終わってしまった。
終わった、っていうか……自分で終わらせてしまった。
もっと何か話を……。
って、俺がしたいのはそこじゃないだろ!
今は世間話なんてどうだっていいんだ。俺が話したいことは……。
すうっと、一回深呼吸をした。
「せ、先輩っ!」
言葉にしてから、ちょっと声大きすぎたか……?なんて思った。
「なに?」
先輩は優しい声色でそう言ってから、俺の目をじいっと見つめる。
どきどき、どきどき、どんどん心拍数が上がっていく。
……えぇい!当たって砕けろ!
「今日、一緒に……か、帰りませんか!?」
【2023/05/31 天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、】
天気の話なんてどうだっていいんだ僕が話したいのは、君のことが好きって言いたいのに君は話しを逸らす好きという気持ちがやっと分かったのにどうして君はいつも僕の話しを聞いてくれないのか。
私は好きとか嫌いとか良く分からないと言われてしまいどうすればいいのかな?
〔お題:天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、〕
【タイトル:逃避行】
「あのさ、俺たち」
「今日いい天気だね」
「……………」
俺とお前。今までずっと一緒だった。
「これで何回目だよ、お前。そーゆーのほんとやめろ」
「なんのこと?」
「そーやって話遮って来るとこだよ」
お前言ってたじゃん。ずっと一緒だよって。
それ、一生お互いが一番ってことだと思ってたんだ。なのにお前は、お前の心はだんだん俺から離れていって。
だから今日、こうして呼び出した。
のに。
「遮ってないけど?」
「嘘いってんじゃねえよ俺が大事なこと言おうとしてる時に天気の話ばっかり…!」
「だって空ってついつい見ちゃうでしょ」
「俺の話より天気のほうが大事なのかよ!!」
こうしてお前が遮るせいでまた先延ばしになる。
お前のせいだ、全部。
らしくない話をしようとするのも、らしくないくらい純粋な気持ちを抱いたのも、全部。
「分かったよ、で何?話って」
「いいか一回しか言わないぞよく聞け」
「いいから早く話して」
「分かったよ…」
これ以上離れるなんて、絶対許さねえからな。
寂しくて死にそうだから。
「俺、お前と逃げたい。誰もしらねえどっか遠いとこに」
「…ははっ、何それ告白?ふふっ…」
「わ、笑ってんじゃねえ!!こっちは真剣なんだ!!!」
「分かってるよ、ふふ…っ」
「お前なぁ…!!」
「で、何で逃げたいの?僕と」
「っそれは…なんかだんだんお前が俺から離れてってるって感じるから、寂しいと言うか、もやもやすると言うか…」
「つまり好きってこと?」
「ち・が・う!!」
「ははっ、誤魔化さないでもいいのに…まあ何でもいいや。逃げるのはいいよ。でもさ…」
「?」
「その前に、ちゃんと僕のこと好きになってね」
「………は?」
そういって去っていったアイツ。
目に焼き付いたアイツの少し照れたような笑顔。
顔に熱が集まってくる。
アイツも、同じ気持ちだったのか。
気づけば、体が動いていた。
二人きりで逃げだすまで、あと少し。
もうすぐ梅雨だね
そう話題を振ったのは僕だけど
それは照れ隠し
今日、君をここに呼び出したのは……
大切な話をする為だ
しかし……
大切な話というのは
中々、言い出しにくい
咳払い一つ
空気の流れを変える……
僕は意を決して、口を開く──
「歯にノリが挟まってますよ」
気まずい空気
けれど僕の心は
清々しく晴れている──
(2023.05.31/天気の話しなんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、)
~~~~になるでしょう。お出かけの際には傘を持って―。
『今日途中から雨だってさ。宵君の折りたたみ傘探してくるね。』
「ぁ、ほんとに?ありがと。」
──────────
「じゃ、いってきます。今日は定時で帰ってくるね。」
『うん、ご馳走作って待ってるね。』
いつものようにキスをしてハグをしてお互いを確かめ合って家を出る。
『宵君!!傘忘れてるy 』
< ドンッ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ キィィィッ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ ガシャン.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ.ᐟ>
「ぇ、?」
流れる血。零れる汗。染まるアスファルト。逃げる車。電話する声。好奇の目。野次馬のカメラ。
ただ。ただ、そこに立っていた。何も考えられず。さっき確かめ合った感触はまだ残っていて。手を伸ばせば触れられそうな距離に、ピクリとも動かない君。また同様少しも動けない、僕。
足が動く。血だらけの君を抱き締める。
冷たい。
「そういえば、お姫様はキスをすれば目覚めるんだっけ。」なんて考えながら、
キスをする。
起きない。冷たい。脱力しきった体。僕の愛おしい、君。動かない。なぜ。おかしい。
起きろ。起きろ。起きろ。起きろ。起きろ。
──────────
目が覚める。
隣には暖かな、君。
あぁ、夢か。良かった。安堵する。
「おはよ。」
眠そうにまぶたを擦り、テレビをつける愛おしい君。
『今日途中から雨だってさ。~~~~。』
ぇ?
待ってくれ。どういうことだ。やめてくれ。頼む。何が起こってる?
お願いだ。夢だと言ってくれ。君は生きていると。もう一度この腕に抱けると。
『宵君の折りたたみ傘探してくるね。』
やめてくれ。天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、
#天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、
天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、
朝から彼女の機嫌が悪かった。
おはようと言ってもだんまりを決め込んで、コーヒーを用意してそっと彼女の前に置いても窓の向こうを向いたまま。
昨日は怒らせるようなことをしたっけ、と考えてみる。
靴下を丸めたまま洗濯機に放り込んだ。
食器を水につけずにシンクに入れた。
燃えるゴミを出し忘れた。
他にも色々。
思い当たることばかりで血の気が引いていく。
だらしない僕は彼女を怒らせてばかりだ。
でも、いつもなら言葉にして伝えてくれる彼女が、ここまで何も言わないなんて初めてだ。
「あ、あの!ごめ…」
とりあえずで謝ってくるのは好きじゃないから。
以前、彼女がそう言っていたのを思い出して口を閉じる。
でも黙ったままなのも耐えられない。
「き、今日はよく晴れたね!」
「…」
「散歩したら気持ち良いんだろうな〜!」
「…」
「洗濯物もよく乾きそうだよね!」
「えっと〜…」
青空を見上げたままの彼女に不安が募る。
こんな話がしたいわけじゃない。
言葉を一生懸命探してはうろたえる僕に、彼女が小さく笑った。
「ホントに仕方ないなぁ」
呆れたような顔で、でもちょっとだけ優しさを混ぜた笑顔にようやく僕も笑うことができた。
天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、
君がいないと生きていけないということ。
天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは▷▶
もっと深いことだよ
__深いこと?
そうそう。深海より深くて、暗い、愛の話
2023.05.31
__何?キミ、ヤンデレなの?
かもね
__一緒に潜らないかっていうお誘いかしら
そうだよ
__是非、案内してくれないかしら
▷▶︎君を愛してるっていう話なんだ
ずっと好きだった。
けど未練を残して
「一緒に帰ろ」って言う
君を諦めたはずなのに…
「僕、雨が嫌いなんだよね…」
「私も…嫌いだなぁ…」
そうやって、無自覚に
思わせぶりをする君が
〜天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、〜
「僕は、雨が嫌いとか、天気の話なんてどうだって良いんだ。僕が話したいのは…」と言いかけて僕は、少し止まった。でも、今君に話さなきゃ…せっかく、学校の放課後、やっとの思いで、君を引き止めたんだ…「だから、僕が話したいのは…君がずっと好きって事!初めて君に会った日から本当は、君が好きだった!だけど、一目惚れなんて言ったら笑われる気がしたし、君の内面も見たかったから、今日まで告白もしなかったんだ!」と僕は、君にそう叫んだ。すると、君は、少し驚いた後、プッと吹き出した。「ごめん。思わず吹き出しちゃって…あまりにも私と同じ事考えてたから…凄く嬉しい。私も貴方と同じで、初めて会った日から貴方が好きだったの。だけど貴方に一目惚れなんて言ったら笑われる気がして…だから、今日こそは、貴方にこの気持ち伝えようとしたら、先越されちゃったね」と。僕は、嬉しくて、思わず、君を抱きしめていた。これからも宜しくな
「今日は、雨だね。」
レストランを出て、残念そうに空を見上げる彼女。
手をトタン屋根から差し伸べて、雫がしたたっている。
僕は、手ににぎりしめた指輪の箱を強く握り直した。
お題
天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、 より