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【⠀猫は気楽? 】

こんにちわ >ᗢᘏو
見てのとおり オイラはネコだ>ᗢᘏو

木下って人の家に住んでる>ᗢᘏو

今オイラは木下さんの家周辺をトコトコ(((((ᓚᘏᗢ ♪

お?お隣さんの家から何か大声が聞こえてるぞ>ᗢᘏو

「天気の話なんかどうでもいいんだ。ボクが話ししたい事は、前から言ってるだろ!どうして君は・・・は~?😡💢💢洗濯物!!そんな事あとでいいだろ!! クソッ!切られた!」

どうやら隣に住んでる若い男の人、電話で彼女と口喧嘩してたみたいだね?>ᗢᘏو

パラパラ…パラパラ…

お?雨が降ってきたぞ・・・

こういう時は家の中に避難だーーダーッシュ
εε=((((( ᓚᘏᗢ 🏠

窓から入って木下家、到着(とうちゃーく)

ฅ ᯫ̀৹᳐ ̫̌৹᳐́ᯫ セーフ♪

あれ?ママさんが「大変大変」と慌てて廊下を駆け出し行くぞ〜 ςᘏᗢ ?

なんだろう? ママさんを追いかけるみよう・・・

トテトテ (((((乁ᘏᗢ ε=ε=ε=ヾ(*。>ω<)ノ タイヘン タイヘン

どうやら雨が降ってきたから庭に干してた洗濯物や布団を慌てて取り入れてる感じだね>ᗢᘏو

オイラは、その姿をママさんが出た大きな引き戸の手前で見ていた。

一通り洗濯物と布団を家の中に入れてママさんが俺に声をかける

「も〜う、嫌になっちゃうわねー 天気予報、今日晴れだったんじゃないの?ねえそう思わない?」

『ニャ〜(だよね〜)』 と返事するオイラ>ᗢᘏو

すると、さっき大声あげて電話で喧嘩してた若い男の人も「クソッ!クソッ!天気予報じゃ晴れじゃなかったのかよ!」と怒りながら濡れた洗濯物を取り入れてる

「ほんとお隣さん、嫌な感じの人よね〜?私だったらあんな人と付き合わないけどね〜」

どうやらママさんにも、さっき電話で彼女と喧嘩してたの聞こえてたみたいだ・・・。

「あのお隣さん、さっき天気の話なんかどうでも良いんだ!!って怒ってたけど!雨降って洗濯もの慌てて取り入れてるじゃない(´・∀・`)ヘッ」

『ニャー(ですよね〜)』

「しかも知ってる?あの人、神経質でちょっとでも雨で洗濯物濡れたら1から洗濯し直しだって怒って・・・機嫌悪くなるらしいのよ〜・・・自分の洗濯物はそんなに気にするのに彼女の洗濯物はどうでも良いなんてよく言うわよねぇ〜、あの性格じゃ〜結婚なんて無理よね〜」

『ニャー?(どうだろうね?)』

「あら?反論(* ^ω^ *)?」
と言いながらオイラをじっと見るママさん…

そしてオイラも真顔で( ΦωΦ )ジーっとママさんの顔は見てるけど実は視線はあってないという…( ΦωΦ )ジー

「まあ、猫に人間の言葉なんて分からないわよね(*´▽`*)」

「(៸៸᳐>⩊<៸៸᳐)にゃーん♪(おっしゃるとおりです)」

オイラには分かるけどね(* ^ω^ *)

そしてそのあと、可愛いからという理由で頭撫でらたり体撫でられたり喉をかかれた

喉かかれるとゴロゴロなるのですぅぅ、うおーキモチイぃぃ♪

「本当、猫は気楽で良いわよねー(*´▽`*)」

「ニャーん♪(家猫ならね♪)」

人間は猫を見て気楽だと良く言う…

オイラも猫は気楽だなーって昔は思ってた・・・

でも、それは違う・・・

それは生まれつき家で育った猫だけだ・・・

オイラは猫だ・・・そして元人間だ・・・何故か前世の記憶がある・・・

猫に生まれ変わった・・・ヤッターって最初はなったよ・・・

でも猫は猫でも野良猫だ・・・

生まれた時は5匹の兄弟がいた・・・

いつでも好きな時にご飯食べれる訳もなく・・・

何日も食べれなくてフラフラ・・・

喉が渇いたら綺麗そうな水溜まりの水を飲んだり・・・泥水すすったり・・・

たまに優しい人からご飯をありつけた事は嬉しかった・・・

でもそんな珍しい事1回しかなかった・・・

野良猫の人数を減らすため、毒入りの餌がその辺に時々、落ちてたり・・・

メス猫なら保健所とかの人が捕まえて避妊手術される・・・

だから人間不信にもなる・・・

オイラ達の姿を見て駆け寄ってくる子供・・

オイラからしたら恐怖でしかない・・・

全力で逃げた・・・

人間の立場からなら分からなくもないけど
今のオイラは猫だ・・・

人間は見極めないと危ない・・・

そんな折り、弟が餓死した・・・

母ちゃんと兄もフラフラになり・・・

急に出てきた人間の運転する車を避けれなくて轢かれて死んだ・・・

猫のオイラからすると・・・基本的には・・・人間は厄介な存在だ・・・

厄介なのは空腹や人間だけじゃない・・・

カラスなんかは子猫にとっては天敵でしかない・・・

生き残ったオイラ達兄弟は数匹のカラスにつつかれて動けなくり更に大勢のカラスが集まりリンチ状態にあった・・・

何とかオイラだけカラスのリンチから逃げきった・・・

他の兄弟は逃げきれず・・・死んだ・・・

オイラもつつかれて体の色んな所から血が流れて満身創痍だった・・・

血まみれだったと思う・・・

野良猫にとって・・・環境にもよるけど・・・

生きるのは過酷だ・・・

生まれて半年もしない内に家族が目の前で亡くなっていく・・・

生じっか元人間だっただけに、とんでもないストレスだった・・・

完璧な猫ならまだマシなのかな・・・?

でもそんな事も言ってられない・・・

何とかしない次はオイラの番だ・・・

アフリカの難民は・・・

『今日生きれるか・・・明日生きれるかの世界・・・』

なんて聞くけど・・・

あれは他人から見るとそう感じるけど・・・

当事者からしたら・・・

『明日死ぬか…今日死ぬか…』

あの時のオイラはその状態まで行った・・・

そしてオイラの番が回ってきた・・・

体に力がどんどん入らなくなり倒れた・・・

視界がどんどん狭くなっていく・・・

あ・・・オイラ死んだな・・・って思った・・・

半年くらいか・・・短かったな〜って思った・・・。

・・・・・・・・・

目を覚ました・・・

暖かいタオルの中にくるまれてた・・・

目の前にミルクがあった・・・

周りはダンボールの壁に囲われていた・・・

どうやら・・・拾われたらしい・・・

とりあえず傷だらけの体を頑張って動かし
置かれていたミルクをペロペロろぺろなめた・・・

ふと、上を見上げたら・・・

女の人が笑顔で喜んでいた・・・

あ・・・この人は・・・大丈夫だ・・・

オイラ・・・大丈夫だ・・・

安心したら・・・死んだように寝てた・・・

そんな感じで木下さんのママさんに助けられた・・・

そしてママさんはどうやら俺をペットとして飼ってくれるらしい・・・

オイラは・・・野良猫の世界から・・・脱出できた・・・

飼い猫になったんだ!

大喜びだ !!

そのあとの病院が
メッチャ怖かったけど我慢だ⁝( `ᾥ´ )⁝

傷が治ったオイラは・・・

この家猫生活を手離したくないから出来るだけ、この家の人間達が気に入って貰うよう、あざとく振る舞った・・・

まあ、命の恩人だから出来るだけママさんの望むように振る舞おうってのもあるよ・・・

普通の猫がオイラのような事は考えないと思うけど・・・それは俺が元人間だからなのもあるかな(笑)

色々あったけど
今の俺は猫の世界では勝ち組だと思う・・・

え?そんな可愛くない猫は嫌だって(੭ ᐕ))?

そんな事、関係ない!

明日死ぬか今日死ぬかの世界から来たら、そんな事言ってられない!

この生活を維持するため俺は木下家に媚びを売るのだ\\\\٩( 'ω' )و ////ドーン

てなワケで猫の世界って野良猫は
マジでサバイバルなんだ(꒪▿꒪ ٥)ハンパナイ

あの機嫌の悪いお隣さんの言葉を借りると・・・

『天気の話なんかどうでもいいんだが、オイラとしては猫は気楽じゃない場合もあるぞって言いたい』

そんだけ・・・

以上 オイラ より


~ 完 ~


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テーマ『天気の話なんかどうでもいいんだ。僕が話したいことは、』

5/31/2023, 12:56:02 PM