大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?』の作文集

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大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

5/4/2023, 11:49:51 AM

昔観た映画にさ
ある少女が大地に寝転び雲が流れている様子を見ているシーンがあったんだよ


一緒に見ていたお母さんはね。隣で空がきれいと言っていた

劇場の周りの人も綺麗と言っていたな


でも、私はどこか憎らしく思えてしまった。
私の心とは裏腹に快晴な空が憎らしく思えて、
そんなふうに考える自分も凄く嫌に思えた。



5年が経って見てみても私の気持ちは変わらなくて

同じ席で、ポップコーンの味で
まぁさすがに見ている人は違うけど

でも、やっぱり目につくのは隣で見ている人

今はやっと出来た友人と見ることができている


あの時みたいに憎らしくは、やっぱり見えちゃう

でも、前回よりは幾分か素敵だ



…………同性の女友達

そう思ってしまったのは
恋の始まりだと気づいてしまうのは
余りにも酷だった

その綺麗な横顔は私の心を1層汚く見せた

5/4/2023, 11:49:31 AM

大地に寝転び雲が流れる

時空を超えて旅に出る
あなたと共に…

何処までも
無限大に広がって

何を想い
何を感じ…

どんな名誉も栄光もすべて
ガラクタ…

あなたの純粋な魂は
あなたを不思議な世界に
運んでくれる

いいの…
何もなくて

身軽にたのしく
自由に…

5/4/2023, 11:48:28 AM

______________________

今まで過ごしてきたわたしの物語
______________________

Theme:大地に寝転び雲が流れる・・・
目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?

5/4/2023, 11:46:49 AM

大地に寝転んで雲が流れる。


大地に寝転ぶと決まって今やってることがどうでも良くなる。
雲の流れを眺めると、不安が少し消えていく。

「ちいちゃんのかげおくり」に出てきたみたいに雲で写真が撮れることを教えてくれた人のことを思い出す。

私は世界が嫌いだった。

平凡でつまらなくて友達もいないし友達がいないことがおかしいと言ってくる大人たちが怖かったから。

でも雲は何も言わないし焦らせない。

雲みたいな存在になりたい。

少女はそう願っていた。

5/4/2023, 11:45:30 AM

オリジナルタイトル「12月」



時が過ぎるのは早くて 吐く息はすっかり白く濁り始めた
澄んだ夜空にひかる星屑を掴むようにそっと両手に包んで
囁やくように冬を歌う


ひらりふらり氷の羽が鼻先で溶けて冬の香りが全てを冷たく染めていく
街は恋人とイルミネーション恋のパレード賑わう聖なる夜


不意に頬をかする風に胸が締めつけられて
頭に浮かんだのは君の語る柔らかな声だった
待ち合わせ少し遅れて駆け寄る君

寒さで潤う瞳と冷えた白い頬
ツリーの下でギュッと抱き寄せて
寒いねって何気ない言葉に笑う(そうだね)

そんな君に変わらず恋してるよ 大好きだよ


一つまた一つ過ぎていく時間の中で僕等また歳を取り
この先さ、シワが増えてもこうして居よう
そう想ったんだ

例えば 君じゃない誰かに(僕じゃない誰かに)恋してたとしても
いつか必ず僕等出会って好きになったよ
そして12月ツリーの下で同じこと言って笑うんだ

こんな話に頬を膨らませて手を握り返す君
少しの刻のざわめきの中で後悔する僕
小さな声で口にした一緒だよ、ずっとね

嗚呼 大好きだよ (ずっとずっと…)

そんな君に変わらず恋してるよ 恋してるよ



ーーーーーー

今回はお題無視して季節外れなこと書いてみました(笑)

ーーーーーー

5/4/2023, 11:38:54 AM

大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?

流れる雲は真っ白だ。綿あめのよう。昔、お祭りでお父さんから買ってもらったっけ?そう言えば、水飴もなめさせてくれた。七五三になると千歳あめを買ってくれた。懐かしいな。甘いものを食べるとバカになるよ、とは言わなかったが鼻がつまった。鼻が悪い人は頭が悪いと言われた。たしかに頭が重かった。でも小学校で健康優良児の賞状をもらったのであまり気にしなかった。学級委員長もやった。友達もたくさんいた。どうしてだろうか、小学校を卒業すると、他の地区に転校する人が多かった。当時はなんとも思わなかったが不思議だ。わたしのうまれた国についていろいろと知ったのは大人になってから。皆がその秘密を隠していたのだと気づいた。

5/4/2023, 11:30:47 AM

実は昨日、魔女の宅急便を見たんですよ。
そうなんです、娘がまだ小さいので、本当にヘビロテですよ。

そのね、始まりがこれなんです。
雲が流れる大空を見ながら、寝転がる、キキ。

これね、この後、キキは旅立つんです。
13歳の魔女の試練として。

それをね、ウチの娘5歳は完コピなんです。
ワタシもね、父親役やるんですよ。

「ワタシのカワイイ魔女をみせておくれ」
っていうシーンやるとき

何回もグッとくるんです。

ええ、昨日も来ましたよ。

何? 結論?
寝転がって、雲が流れてたら

つらいよね・・・

5/4/2023, 11:30:27 AM

青い空から降り注ぐ暖かい日差し、群れを成して飛び回る小さな鳥、優しく頬を撫でる風と揺れる木々の音、悠々と流れる雲。草の生い茂った地面は柔らかく、温まった土の感触も心地が好い。
 私は幸せだ。輝かしく地を照らす太陽の恩恵を受けることができた。いわゆる日向ぼっこというものがこんなにも良いものだったとは知らなかったが、肌でその幸福を感じることができた。なんと、暖かく柔らかいのだろう。
 体が少しずつ重くなっていくのを感じる。瞼を今にも閉じてしまいたいが、この素晴らしい青空を最後まで見ていたい。間もなく私の体は完全に死に、塵となって散らばってしまうだろうから。
 吸血鬼として生まれて長い時間、永遠にも近い時間を生きた。日陰を、夜を、冷たい空気の中を生きてきた。ならば最後くらい、生と引き換えにしてでも温もりを感じたい。暖かく明るいあの光の中で死にたい。最後だけでいいから、光に照らされて死にたい。
 私の悲願はかくして叶った。ようやく祝福を授けられたのだと満たされた心で、私はスポットライトに捉えられたまま舞台の幕を下ろした。


『大地に寝転び雲が流れる』

5/4/2023, 11:27:35 AM

目を開けると青空が目の前に広がっている。

今重力が無くなったらあの場所に落ちていくのか。
真っ逆さまに、捕まる暇もないほどあっさりと吸い込まれる。

想像すると足がすくむほど恐ろしい。不確かなものにこれほど守られていると実感したのは初めてだった。

「大地に寝転び雲が流れる」

5/4/2023, 11:26:41 AM

特別大きな荷物を肩に掛け、次々に教室を出て行く生徒。話題はエコーのかかるように「夏休み」のワードで持ちきりだった。黒板を消しながら、思った。…正直、楽しいものなのかよく解らない。ただ休みがだらだらと続くだけなのに。って、思ったのをしまい込み、友達には
「やったね~!はぁ、どこいこっかな♪」
とか、言っておいた。「面倒くさい」って言ったらまたうるさくなるし。
ひとり、また一人と教室が空いていき、背後に人の気配がなくなったとき、自分は黒板消しを二つ持ち、窓へ向かった。

みんみんうるさい。暑い。夏なんか大嫌い。
──そう思っていたら、ばっと陽が黒板消しに跳ね返った。びっくりしていると、辺りが薄暗くなったのでなんとなく上を見てみた。

不思議と眩しくない。ふわっと浮かぶ雲はゆったりと向こうの大きな山に流れていく。太陽のいっぱいの光は、雲に遮られてまでもこちらをちらちらと覗いている。

それから、急いで学校を飛び出した。無性に走りたくなった。風を切り裂き、汗をとばす。やがて公園の芝生に飛び込み、天に顔を裏返した。

一瞬みえた眩しい光は雲に隠され、また現れ、まるで映画を見ているかのような動きだった。

なつ。
その日から、休みにちょっぴり、陽が差した。

5/4/2023, 11:25:08 AM

今日のお題
「大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?」


走りに走って限界に達した私は倒れ込むように大地に寝転んだ。見上げた空には雲が流れていく。息も絶え絶えになった私は、疲れ切って目も開けていられなくなった。朦朧とした脳裏には、昔の作家が書いた友人を助けるために長い距離を走った男の話が何故か思い浮かんだ。結局彼は間に合ったんだっけ。私はどうにも間に合いそうにない。一歩でも前に進まねばとは思うが、身体が言うことを聞かない。私に掛けられた期待、仲間たちからの信頼、その全てがもう……

締切が目前に迫る原稿を書いていて行き詰まった私は、つい机でうとうとしてしまって、そんな話を夢に観ていた。

5/4/2023, 11:24:50 AM

地平線てのは、どうしてこうくっきりとその境がみえるんだろう。

遮るものがないというだけで、地球の輪郭はいとも容易く僕らの前にあらわれる。

僕が生まれ育った、空をつくようなビルばっかりの都会じゃまず見られないものだから、僕は今はじめてそれを目の前にして、何だか生まれたての赤ん坊のような気分にさえなった。

もちろん赤ん坊の頃の記憶なんてさらさらない。けれど、お産室の汗と血と、風と土と母親の匂い、それらが入り雑じる地上の空気をはじめて吸い込んだほやほやの赤ん坊は、きっとこんな気持ちだったのに違いない。そう思えた。

「そんなに一生懸命に、何みてるの?」

何の情緒もなく、母さんが話しかけてくる。小屋みたいなサービスエリアから戻ってきて、僕の立つ展望台まで登ってきたのだ。

「ほーんと、何もないところねぇ。」

それは母さんのいう通りだった。僕たちのこれからの新天地は、神様が緑の絵の具だけを蒔いたみたいな田畑ばかりの、見事な地平線以外は本当に何もない土地だった。

ああでも、地平線と空がくっつきそうなところに、小さな川が流れているような気もする。その狭間から、何かが産まれるようにキラキラと光っているから。

「何もない。」

僕は呟いた。別に、母さんに向かっていったわけでもなく、かといって独り言のつもりもなかったけれど。

「何もないよ。」

僕がもう一度呟くと、母さんは穏やかに応えた。

「そうか。」

僕と同じ方向へ目線を向けたまま、きっと、その目尻はやさしく緩んでいるのだと思った。

「楓は『何もない』をみてるんだ。」

小鳥のような風の音と混ざって、何だか、嬉しそうな声だった。

「大切なことだね。」

背後から父さんの声が聞こえる。僕たちを呼んでいた。父さんはここに上がってくる気はなさそうだ。引っ越しの荷物運びに慣れない土地の運転で、疲れているのだ。

「今晩は父さんに、ビールだね。」

母さんは笑って、展望台から降りていった。僕も母さんの背中に続こうとして、また、地平線のほうを振り返った。そっと目を閉じてみる。

夏のわりには少し冷たい風を感じる。耳を抜けて、僕の体内に染み渡る。何もない、緑と水と、光の匂い。

僕らはこれから、この大地に根を張って生きていくのだ。地平線を彩るこの緑のように。

抜けるような青空と白い雲、小さくなった母さんの背中を、追いかけた。

5/4/2023, 11:21:02 AM

大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんな話?

どんな話と聞かれても
なんも浮かばないよ
空とも雲とも大地とも関係ないし
どんな話にしようか
なんだろうこれはってことは多い
話を作るにしても
なんだろうか的なことになりかねない
よくわからないから
なんとなく形にしてみる訳で
でも形に出来てもわからなかったりする
確認したところで
その時はでしか過ぎないから
あとから見てみると違ったりする
書いた後に切り捨てた部分や
付け足せる部分が頭を巡ったりもする
形に出来てもまだ途中で
とりあえずひとまずはそこまでにした
ただのそれだけではないんだよね

形にしてそれだけで
それで終わりなら
なんにもなってない気もする
だってそれだとただの記号で
メッセージではなくなってしまうから
やっぱりそれよりはそれぞれで
自由に出来る余地が必要で
全てを言葉に出来ないからこそ
言葉がいいんだと思う

話ってのは想像の余地を残してこそ
腑に落ちるんじゃないかな?
ただ読み上げれても
その話はただの呪文でしか過ぎない
ひとつの道ではあるかもしれないけど

5/4/2023, 11:17:33 AM

ここはどこ?
起き上がり下を見てみるとそこには町や山、海や川があった。
どうやら、神様 になったようだ
私の言葉ひとつで下にいるもの達は変わって言ってしまう。
下にはいろいろなものがいる。
一筋なのに善悪は決めれない
悪があるから善があるから。
でも生きるのをやめたものだけは許さない
なぜなら、物語が完結しないからだ。

5/4/2023, 11:13:13 AM

学校が終わって自由の時間私は寄り道をした。
そこは学校から少し離れた土手
そこに大の字で寝転がって目を閉じる。
目を閉じて見えた先には綺麗なお花畑、楽しそうに遊んでいる子ども達、そこにぽつんと私がいた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「んん……今何時だろ」
携帯を見ようとポッケに手を入れ、携帯の電源をつけると17:46という数字が見えた。
やば、もう帰らないと!お母さんに怒られる!!!
……あれここどこ?
そこはさっきまで私が寝ていた土手ではなかった。
ここ私が夢で見た場所?
「あれぇ?お姉ちゃん、だぁれ?」
「え、私……は宮波あかり……そうだ、君ここがどこかわかる?」
「?ここは……どこだろうね?」
少年は悲しく切ない笑顔でそう言った。
「え?分からないの?」
「うん、いつの間にかいたから……もう何年もいるけど分からない」
何年も…?
「まぁここがどこだって僕は構わないよ。」
「え?」
「だって……」

よく聞こえなかった。
「ごめん、きこえなか」
あかり!!!!
えっ?今の声
「あ、もう行かなきゃだよ。お姉ちゃん」
「行かなきゃって……?」
「抜け出せて良かったね……」
え?今なんて
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「あかり!なんて所で寝てるの!」
「お母さんっ!?」
「あれ、土手だ……」
「何言ってるのよ?早く帰るわよ。」
「あ、はーい……」
私がさっきまで見ていたのは夢?なのかな
本当になんだったのか分からない。けどあそこにいた男の子は一体どうなるのだろう……まぁ、夢ならいっか。

5/4/2023, 11:12:52 AM

お題《大地に寝転び雲が流れる……浮かんだ物語》




天穹に煌めく星が死んでしまったら。



蝶は、何を道標《めじるし》に飛べばいいのでしょう。




青く煌めく羽も今ではすっかりくすんで、枯れ果てて。


おそらくわたしは――もうじき死ぬでしょう。もう瞳も黄昏から夜へと、移り変わり美しさを失った。



『今までで、一番美しい青を見た』



わたしの《色》がほめられた。同族から嫌われたこの青が――その日はじめて、光を見たの。



わたしも――今までで、一番やさしい、光をみた……よ……。



その時、月の雫が零れ落ちた。

5/4/2023, 11:11:03 AM

目を開けると何にもない真っ白な空間が広がっていた

「ここはどこ?」
起き上がり周りを見渡した。
すると、
遠くに女の人の人影が見えた。

なぜか私はあの人のところに
行かないといけない気がした。

近づくと、あの人が誰だかわかった。

「お母さん、、、」

私のお母さんは数年前、交通事故で亡くなった。
私を庇って死んだ、、、

「お母さん‼︎お母さんだ!」

私はお母さんに駆け寄った。
お母さんは私を抱きしめてくれた。
久しぶりの暖かさに涙が出てきた。

「ずっと一緒に入れなくてごめんね」
「あなたは負い目を負わないで」
「でも、、、」
「私はあなたを守れて良かった」

すると急に眠気が襲ってきた。

「お、母、さん」
最後にお母さんの声が聞こえた。

「頑張ってね。大好きだよ」



2回目

5/4/2023, 11:08:58 AM

富士山に笠がかかったら雨

小さい頃は富士山を見て天気を予想していたなあ。

この雲は遠く離れた富士山まで行くのだろうか。


#大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?

5/4/2023, 11:08:51 AM

大地に寝転び雲が流れる

水の様にしなやかに生きる事が理想の人生なんだって。
低く低く。

わたしは、同じ水でも雲の様にふわふわ自由に生きたいけれど。

5/4/2023, 11:08:22 AM

東京卍リベンジャーズ//佐野真一郎夢・女主・(キャラクターの方の)失恋



 むかしは草っ原に寝転んで空を見上げて友達と他愛ない話をしていた。あの時のわたしは自分にも小説の登場人物たちのように恋人ができていつかは結婚したりして子どもができたりすると思っていた。
 それが、今はどうだろうか。わたしは今現在わたしに怪我をさせた人から「むりです好きです付き合ってください」と言われている。ばかか、こいつは。そんなん答えられるわけねーだろうが。と、言いたいがさすがに言えない。相手は、元総長と噂の男だった。

 わたしの夢はそんなに大きなものではないと思う。行きたい国へ旅行するとか、好きなデザイナーのカバンを揃えるだとか、そういう、細々した夢を持ち合わせている。結婚もしたいが、別に式をあげたいとかそういうものでもない。ただ一緒に暮らしていきたい、とそういう風に思う。自分の世界にたった一人の味方がほしいだけなのだ。
 ただ、その味方に何か特権的パワーが必要とは思わない。謎に漫画がうまい男の子、スポーツが得意な男の子、人をまとめるのがうまい男の子。それぐらいの人がいい。そうじゃないと、自分はきっとどこか疲れてしまう。
 身分差というものではないが、ハッキリと「自分の暮らしている世界とは違う人だな」と思う時がある。それはこれまでの生活環境だったり、お金の話だったり、部活の話だったりといろいろあるが、些細なことで「この経験がない人を自分は信用できないな」と思うのである。そしてそれは自分も相手に思われることなのだろう、と。そう思っている。
 そして、目の前の男の子は確実に住む世界がちがう人なのである。
 大学には行かずに仕事をはじめ、事故を起こしてわたしが怪我をして倒れているところに告白をするとかいう非常識な人である。
 どうして彼とそれなりに仲のいいクラスメートとしてやっていけていたのか、今でもよく分からない。彼のいい意味での粗野な部分とわたしのキレやすい性質が噛み合っていたのかもしれない。
 断ろうと口を開いた瞬間「まって、まだ、答えは聞かないから」と言われた。
「……ナマエ、俺のこと嫌いだもんな。あの、それは、分かってるんだけど。でも、今じゃなきゃ言えないと思ったから」
「はあ……」
「その、だから。また、告白してもいいかな」
 なにそれ怖い。あなたをターゲットにしますという宣言じゃん。それでもわたしは日本人らしく「はい……」と小さな声で頷いたのだった。

――

 高校時代にすげぇ仲のいいやつがいた。学校をめんどくさがる俺にていねいについてきてくれるやつで、ナマエに頼ればなんとかなると思っていた。
 ナマエと一緒にいると気楽で、気張らなくてもよくて、それが幸せだと気付いたのは土手で四つ葉のクローバーをエマと一緒に探している時だった。
 エマは万次郎のダチだというケンちゃんのことが好きらしい。その恋の願いを叶えるためにどうしても四つ葉のクローバーがほしいから真兄も手伝って、と言われて駆り出された。
 エマの恋バナを聞いていたらふとナマエのことを思い出した。
 一緒にいると楽しくて、毎日おはようとおやすみって言いたくて、いつも笑顔でいてほしくて、ずっと一緒にいたいって思う。エマがケンちゃんに願うことが、そのまんまナマエに当てはまる気がして。俺はナマエのことが好きなのか……? と三葉のクローバーたちを見つめながらそう思った。

 それが、今、ナマエを怪我させてしまった。信号のない横断歩道。歩いていたナマエに気付かずに通ろうとしてしまった。ナマエは避けてくれたが足を捻ったらしく「やばいやばい、ほんとにやばい。え、これ帰れる? 帰れるのかわたし」となにかブツブツ言っていて高校時代の彼女と変わらないことに安心して責任とらなきゃと思ってそのまま告白していた。
 あ、と思ったのはナマエが「はあ?」という顔をしていたから。やばい、と思ったのはナマエが不機嫌な時に見せる目の痙攣をみたから。
 何とかして言葉を言い募ったけど、自分の言葉は上辺だけでどこかに消えていってしまう。聞いているナマエはだるそうにしていた。そりゃ、足が痛いもんな。でも、話したいことがいっぱいあって止められない。
 ただ、好きなだけなのに。どうしてこんなに迷惑なことをしてるんだろう。


 ナマエはおれに送らなくていいと宣言して行ってしまった。おれはその場に立ち尽くした。ナマエの連絡先を聞くの忘れた、と思った。

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