学校が終わって自由の時間私は寄り道をした。
そこは学校から少し離れた土手
そこに大の字で寝転がって目を閉じる。
目を閉じて見えた先には綺麗なお花畑、楽しそうに遊んでいる子ども達、そこにぽつんと私がいた。
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「んん……今何時だろ」
携帯を見ようとポッケに手を入れ、携帯の電源をつけると17:46という数字が見えた。
やば、もう帰らないと!お母さんに怒られる!!!
……あれここどこ?
そこはさっきまで私が寝ていた土手ではなかった。
ここ私が夢で見た場所?
「あれぇ?お姉ちゃん、だぁれ?」
「え、私……は宮波あかり……そうだ、君ここがどこかわかる?」
「?ここは……どこだろうね?」
少年は悲しく切ない笑顔でそう言った。
「え?分からないの?」
「うん、いつの間にかいたから……もう何年もいるけど分からない」
何年も…?
「まぁここがどこだって僕は構わないよ。」
「え?」
「だって……」
よく聞こえなかった。
「ごめん、きこえなか」
あかり!!!!
えっ?今の声
「あ、もう行かなきゃだよ。お姉ちゃん」
「行かなきゃって……?」
「抜け出せて良かったね……」
え?今なんて
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「あかり!なんて所で寝てるの!」
「お母さんっ!?」
「あれ、土手だ……」
「何言ってるのよ?早く帰るわよ。」
「あ、はーい……」
私がさっきまで見ていたのは夢?なのかな
本当になんだったのか分からない。けどあそこにいた男の子は一体どうなるのだろう……まぁ、夢ならいっか。
5/4/2023, 11:13:13 AM