子供のままでいれたらどんなにいいだろう。
戻れるなら…そうだな、小学2年せいくらい?
両親の離婚で遠くに引っ越してすぐの頃…あの時にもっと積極的に人と関わって入ればきっと中学になった時に役に立っていただろうから。
小学3年生に戻るなら自分が虐められていたことをなくしたい。小学4年生に戻るならば好かれるために嘘をついたことをなくしたい。本当に思っていたとしても人と比べるのはきっと良くないことだから。小学五年生に戻るならばあの時疑ってしまったことを無くしたい。そうすればもっと一緒に入れたかもしれないのに。小学六年生に戻るなら1人に固執せず周りを見ればよかった。あんなにも心配してくれていたのに突き放してしまった。ごめんね、先生。でもあいつだけは許せないの。絶対に。
中学一年生に戻るならもっとあのこと話せばよかった。クラスが離れても会いに行けばよかった。もっとクラスメイトと話して、遊べばよかった。
戻れないのに。もしもを永遠に考えてしまう。あの時こうしていればなんて今更どうにもできないのに。後悔のない人生なんてない。後悔ばかりの方が多い。時間は戻せない。人生は前にだけしか開かない。でもたまには立ち止まって後ろをふりかえってもいい。その後にもう一度頑張って前に歩けるならば。たまには休んでもいいんじゃない?
1年後の私は何をしているだろう。暇な時はそんなことを考えて妄想をする。彼氏が出来ていて〜とかテストで満点取れるくらい頭良くなってて〜なんて馬鹿げた妄想を。でもそれがとても楽しくて、暇つぶしになるからよくやる。でもその理想になろうとは思わない。だって彼氏だなんて肩書きだけのものだし、彼氏なんかに時間を使うより自分だけのために時間を使いたい。なんてことを思っているし勉強だってしなくても常識さえ持っていれば困ることは無い。今の時代も昔も中卒だって高卒だって生きて言っている人がいるのだから。まぁ、足し算引き算、掛け算割り算はできてた方がいいのかな?
まぁ、今はそんなこと気にしてないから妄想だけでいい。でも本当に妄想していたことが叶うなら叶って欲しい。だってその方が世間体的にいいんでしょ?だって大人が言うんだから。間違いじゃないんでしょ?偉そうに言っといて。間違いなのに偉そうに言うなんてありえないもの。ねぇ、そうでしょう?
みんなも一度は考えたことがあるだろう。明日世界が滅んでしまったらと。今日はそんなもしもが本当にあったらどうなるのか一緒に見てみませんか?
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「速報です、地球が今日で終わりを迎えようとしています!」
ふとニュースをつけただけなのにとんでもないニュースが流れてしまった。
「ありえねぇ、嘘だろ!?」
嘘に決まってる。だって今日はエイプリルフール……じゃない!?そうだ……エイプリルフールは昨日で……今日は4/2か。じゃあ本当に?……と、とりあえず母さんに連絡を!
「あ、もしもし……母さん?」
「もしもし……りゅうくんあのニュース見たの?」
「あ、うん」
「じゃなきゃ連絡してこないか、」
「別にそれじゃなくても連絡はするよ」
「今の今まで連絡よこさなかったのに?」
「……今はそんなこと言ってる場合じゃないだろ」
「そうね……本当に今日で終わるのね。」
「なんでそんなに冷静で入れるんだ?」
「なんでかね、歳をとるとこうなるのよ」
「ほら、最後なんだしぱーっと遊んだりしないの?」
「そんなことしねぇよ。嘘だったらやだろ?」
「あんたらしいわね」
「んじゃまた明日な、ってないのか笑」
「ありがとうね……声が聞けてよかった」
「うん…いつもありがとな、母さん」
はぁ、これからどうすっかね。とりあえず外出て見るか。
「な、なんだこれ……」
外に出てみるとそこは荒れ果てていた。
殺人、強盗、強姦……なんでもやり放題の世界になってしまっていた。
「りゅう!」
「えっ、あ!佐々木!」
「良かった。お前は無事だったか」
「お前は?って」
「…みんな死んじまって、まぁ生きてるやつもいるけど」
「みんな狂っちまったんだ。」
「まぁ…そうだよなぁ最後だもんな」
「お前もするのか?」
「しねぇよ。俺は明日が来るって信じてるから。」
「そうか、やっぱお前はすげぇよ」
「そう?ありがとな」
「俺、他にも最後に話したいヤツいるからじゃあな、今までありがとう。お前のこと尊敬してるよ。」
「ああ、俺もな。ありがと、来てくれて」
最後に話したい奴…か俺にはそんな奴いねぇな……
そういやこんなこと中学ん時考えたことあったな。
そんときは確かお菓子爆食いするとか母さんの手料理食うとか食べ物のことばっかだったな。
今となっては諦めしか心にないよ。どこか嘘だって思ってしまうが……お国様が言うんだ。きっと終わりなんだ。
嗚呼、もう夜になっちまった。
今更死ぬのが怖くなってきた。分かっていたのに。
人間って愚かだな……ほんとに。
ああ、また明日が当たり前に来ればいいのに。
俺は最期に明日が来ればいいのにと願っていた。
いつ終わりが来るか分からない。今も昔もずっとそうです。今更嘆いたって仕方がない。なら今からでもいい。悔いのない人生なんかできないかもしれない。でも諦めないで、少しでも悔いが少ない人生を歩みたいと思いませんか?私はそう思います。みなさんもどうか悔いの少ない人生を歩めることを願います。
【キミと出逢ってから私は】
もっと早く気づけばよかった。本当に君が好きだって、ちゃんと言えばよかったな、君がいなくなってしまう前に。
キミと出逢ってからの私はまるで別人のようになっていた。今までは悲しくて辛くなるとひとりでしゃがむくらい弱かったのに、君と出会ってからは悲しくも辛くても笑顔でいれた、君がいたからそうできたのになんでいなくなったの?どうして私を1人にしてしまったの、また弱くなってしまうじゃない。
もっとそばにいてよ……ずっと一緒だって言っていたのは嘘だったの?もう誰も信じられなくなってしまう。
君がいなくなってしまってから数年がたち私は嫌でも社会人になってしまった。でもね、君がいなくなってからでも私ちゃんと生きてるんだよ、褒めてよ
頭を撫でて“偉いね”って……なんでしてくれないの。
もう私に飽きちゃった?
学校が終わって自由の時間私は寄り道をした。
そこは学校から少し離れた土手
そこに大の字で寝転がって目を閉じる。
目を閉じて見えた先には綺麗なお花畑、楽しそうに遊んでいる子ども達、そこにぽつんと私がいた。
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「んん……今何時だろ」
携帯を見ようとポッケに手を入れ、携帯の電源をつけると17:46という数字が見えた。
やば、もう帰らないと!お母さんに怒られる!!!
……あれここどこ?
そこはさっきまで私が寝ていた土手ではなかった。
ここ私が夢で見た場所?
「あれぇ?お姉ちゃん、だぁれ?」
「え、私……は宮波あかり……そうだ、君ここがどこかわかる?」
「?ここは……どこだろうね?」
少年は悲しく切ない笑顔でそう言った。
「え?分からないの?」
「うん、いつの間にかいたから……もう何年もいるけど分からない」
何年も…?
「まぁここがどこだって僕は構わないよ。」
「え?」
「だって……」
よく聞こえなかった。
「ごめん、きこえなか」
あかり!!!!
えっ?今の声
「あ、もう行かなきゃだよ。お姉ちゃん」
「行かなきゃって……?」
「抜け出せて良かったね……」
え?今なんて
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「あかり!なんて所で寝てるの!」
「お母さんっ!?」
「あれ、土手だ……」
「何言ってるのよ?早く帰るわよ。」
「あ、はーい……」
私がさっきまで見ていたのは夢?なのかな
本当になんだったのか分からない。けどあそこにいた男の子は一体どうなるのだろう……まぁ、夢ならいっか。